ヘッドライト項目で車検落ち?通らない車の特徴や合格基準を解説
夜の運転には欠かせないヘッドライトは、自分や他の車、歩行者などを守るために大切なものです。ヘッドライトが原因で車検に通らなかったという方もいるのではないでしょうか。ヘッドライトは2015年の規則改定で検査基準が厳しくなりました。検査基準や車検前にしておくことを知ると、車検に落ちることはなくなるでしょう。
この記事では、2015年以降どのように基準が変わったのか、車検に合格する方法などをご紹介しますので参考にしてください。
※目次※
5.車検は修理や消耗品の交換にも対応できるネクステージにおまかせ
・2015年9月1日以降から車検時のヘッドライトの検査基準が新しくなったため、車検に通らない車も少なくない
・車検に合格するには、既定内のライトを使用する、レンズの汚れや傷を無くすなどの事前対策が必要。
・車検専門のスタッフがいるネクステージなら高品質な車検を受けることができる
車検のヘッドライト項目は?
車検時にはさまざまな項目がチェックされます。その中で、ヘッドライトの検査基準が2015年9月より厳しくなりました。これまではハイビームが検査対象でしたが、2015年9月1日以降はロービーム(すれ違い用前照灯)が対象です。この項目では、ヘッドライトの光軸の位置、光量、色の基準などをご紹介します。
2015年から新基準に変更
2015年9月1日以降から、ヘッドライトの検査基準が改正されました。そのため、場合によっては不合格になることもあります。改正前はハイビームが測定対象でしたが、改正後はロービームへ切り替わっている点が大きく異なる点です。その他の変更点は、光軸の位置や光度測定点の明るさ、ライトの色が白色と保安基準で定められています。
ヘッドライトの項目1:光軸の位置
正確な光軸を出すために、エルボー点の位置が既定の位置にあるのか厳しく検査されます。ヘッドライトは、左斜め上に立ち上がるように照らされることが一般的です。前方10mを照らした際に、映し出されるライトの光と影との境目にある立ち上がり部分をエルボー点といいます。
ヘッドライトテスターで計測した際に、既定の位置にエルボー点があれば合格です。光軸は、バルブ交換時や外部からの衝撃によってずれることがあります。車検前に適正範囲に収まっているのか、販売店などで点検してもらうとよいでしょう。
ヘッドライトの項目2:光量
光量は、ロービームの中心から既定の位置に設定されている「光度測定点」の明るさを専用のテスターを使用して測定します。バルブ自体の明るさを検査するわけではありません。バルブの光が反射板に反射した際の照射範囲の明るさが規定量以上あるかをチェックします。光量の単位は「カンデラ」と呼ばれ、6,400カンデラ(1灯)以上あることが合格条件です。
ヘッドライトの項目3:光の色
光の色は保安基準で「白色であること」と定められています。平成17年12月31日以前に製造されていた車は白色または淡黄色でした。平成18年1月1日以降に製造された車は白色のみに限定されています。
光の色温度を指す単位「ケルビン」に特に決まった数値はありません。しかし、数値が低いものだと黄色く見え、高すぎると青味がかってしまうため、検査員に白色だと認識してもらえない可能性もあります。
ヘッドライトが原因で車検に通らない車の特徴は?
車検に通らなければ再検査が必要です。当日中に2度まで再検査ができますが、時間が余分にかかってしまいます。ヘッドライトが原因で車検に通らない車の特徴を知ることで、事前に阻止できるでしょう。この項目では、4つの特徴をご紹介しますので参考にしてください。
社外品のバルブを使用している場合
自分で社外品のバルブに交換した場合は注意が必要です。取り付けた車種の反射板に合わないと照射した際に反射されず、明るさが足りなくなる可能性があります。製造メーカーによっても明るさが異なるため、社外品を取り付ける場合は、明るさを確認することが大切です。また、交換した際に光軸がずれることも考えられるため、注意しましょう。
輸入車の場合
輸入車の場合もヘッドライトが不合格になり、車検に通らないことがあります。右側通行の国の輸入車だとエルボー点が右上がりになっているため、日本の車検には通りません。そのため、日本の車検規定にあったものへ交換する必要があります。車種によっては交換できない場合があるため、購入時に確認しておくとよいでしょう。
レンズに汚れや曇りがある場合
レンズに汚れや曇りがある場合も、ヘッドライトの照射がうまくできないことがあります。長く乗っていると汚れや曇りが自然と出てしまうこともあるでしょう。汚れや曇りが反射の邪魔をし、十分な光量を照射できません。
そのようなことになるとエルボー点がぼやけてしまう場合があり、車検の際に不合格となってしまいます。
ヘッドライトカバーが破損している場合
ヘッドライトカバーの破損も車検に通らない原因となります。割れていたり、傷があったりすると光が漏れてしまい、うまく照射できません。このような状態のヘッドライトカバーでは車検に通らないことはもちろんのこと、事故を起こしてしまう原因にもなります。破損があるようなら、車検前に修理しておくことが大切です。
車検に通るヘッドライトの基準
車検に通る基準は、ヘッドライトのレンズに汚れがないことや損傷していないこと、カバーの破損がないことなどが挙げられます。このこと以外にも、エルボー点の位置や光量、色に関しても車検に通る基準がありますので以下の表を参考にしてください。
エルボー点の位置 |
・右側通行用でないこと ・試験機で配光を確認した際、照明部の中心を含みかつ、車両中心線と平行な鉛直面より右側の証明の境目全てが照明部の中心を含む水平面より下方にあるもの |
光量 |
・1万カンデラ以上のもの
|
色 |
・白色であること |
(2022年9月現在の情報です)
車検のヘッドライド検査に合格する方法
車検規定にあったヘッドライトを使用することや、レンズの汚れを取り除いておくなどの方法で、ヘッドライト検査に合格できる可能性が高まります。この項目では、ヘッドライト検査に合格する方法をご紹介しますので、車検に通るか不安がある方はぜひ参考にしてください。
適切なヘッドライトを使用する
ヘッドライトには4種類あります。自分の運転環境に合う適切なものを選びましょう。
・ハロゲン
フィラメントが発光する一般的な電球です。消費電力が多いため、寿命は約800時間と短めになっています。相場価格は、3,000~8,000円です。
・LED
発光ダイオードを使用しています。消費電力が少なく、ハロゲンやHIDよりも寿命が長く約3万時間です。相場価格は1~2万円となっています。
・HID
アーク放電で発光するため、球切れの心配がありません。寿命は約2,000時間です。ハロゲンやLEDよりも明るく、青みがかった色をしています。相場価格は8,000~2万円です。
・バイキセノン
ハイビームとロービームの両方でキセノンを使用しています。電球内のキセノンガスに電気を流し、発光する仕組みです。相場価格は8,000~2万円となっています。
(2022年9月現在の情報です)
ヘッドライトのレンズを磨くまたは交換する
レンズが汚れてしまうと光量が少なくなります。そのため、車検前にはレンズ全体を磨くことがおすすめです。軽く磨くだけでも汚れが落ちる場合があります。磨いても落ちない汚れがあれば、市販の黄ばみ取りなどを使用するとよいでしょう。レンズがきれいになれば光量が高くなります。
また、磨いてもきれいにならない場合は、新しいものに交換しておくと安心です。光量が上がるとヘッドライトが明るくなり、車検に通るだけではなく、夜間のドライブも安心して楽しめます。
車検の前にテスターでチェックする
ユーザー車検を受ける方は、検査を受ける前にヘッドライトのチェックをしておけば安心です。個人で完璧に光軸調整するのは非常に難しいことです。専用の測定機器を使用すれば確実な光軸調整をすることができるので、検査に合格する確率が格段に上がります。
車検の検査場周辺には予備検査場があり、そこでテスターにかけてもらいましょう。2,000円ほどでチェックをしてくれるので、検査に落ちたときのことを考えれば安い費用で済みます。
車検は修理や消耗品の交換にも対応できるネクステージにおまかせ
ネクステージは自社の整備工場を併設しているため、お手頃な価格で車検を受けていただけます。お客様が安心して車検を受けていただけるよう、厳しい検査基準に基づき車検専任のスタッフが丁寧に点検・整備を行うため安心です。
ネクステージ車検は高品質で低価格なだけでなく、立ち合い車検ができるため不安な点や不明な点もその場で解決できます。車検が迫ってきている方は、ぜひ一度ネクステージにご相談ください。
まとめ
2015年9月1日にヘッドライトの検査基準が改正されました。検査対象がハイビームからロービームに変わり、規定が厳しくなっています。ヘッドライト検査で不合格にならないよう、事前にヘッドライトの状態を把握しておくことが大切です。
ネクステージでは国家資格を持った整備士がいるため、高品質な車検を提供しています。車検について不安な点や不明な点があれば、ネクステージまでお気軽にご相談ください。