車の凹みは自分で修理できる？直し方や費用、注意点を詳しく解説
車を所持する上で、ボディに凹みができてしまったというケースも多いでしょう。車を買ったばかりというときや、大切に乗っているという場合にはショックも大きいものです。
車の凹みを修理する方法はいくつかありますが、それぞれの修理方法のメリットとデメリットとともに、費用目安を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、車の凹みを修理する際の注意点や業者に依頼する手順について、詳しく解説します。車の凹みは放っておくと、ボディがさびる原因につながります。できるだけ早急に対処に、劣化を防ぎましょう。
※目次※
・車の凹みを修理方法は大きく分けると「自分で直す」か「業者に依頼する」の2つ
・車の凹み修理を業者に依頼する際は費用や期間を確認しよう
・ネクステージではバンパーの補修をサポートする「バンパーサポート保険」をご用意！
車の凹み修理は自分で行う？確認ポイント
車の凹みを修理する際の方法は、「自分で修理する」か「業者に依頼する」の2つに分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるので事前に確認しておくとよいでしょう。
また費用目安を確認しておくのも重要です。自分で修理する場合、基本的にはリーズナブルな価格に抑えられますが、失敗したときには大きなリスクを伴うことに注意が必要です。
メリットとデメリットを確認
自分で車の凹みを修理する際のメリットは、以下の通りです。
・修理費用を安く抑えられる
・凹みが軽度な場合にスムーズに対応できる
・自分のペースで修理作業を進められる
一方、自分で車の凹みを修理する際のデメリットは、以下の通りです。
・休日などプライベートをある程度犠牲にする必要がある
・凹みが完全に修復されるわけではない
最大のメリットは、やはりリーズナブルな修理費用でしょう。ただし簡易的な処置になることが多く、完全に修理できるケースも少ないでしょう。「修理費用」と「修理作業の完成度」を考慮し、どちらを重視するのか事前に考えておくと後悔も防げます。
費用目安を確認
軽度の凹みを自分で修理する場合の費用は5,000円程度に抑えられます。家にあるドライヤーやハンマーを使う方法なら、修理のための費用はかかりません。業者に依頼すると少なくとも数万円はかかるので、かなり安く済むといえるでしょう。
ただし、自力で修理する方法はどれもリスクを伴います。失敗して損傷を悪化させれば、多額の費用を支払って修理してもらう必要もあります。
車の知識が豊富で、修理する環境が整っている方なら別ですが、基本的には自力での修理はおすすめできません。修理費用が高くても、プロの板金塗装業者に依頼して確実に修理してもらった方が安心といえます。
車の凹みを自分で修理する方法
車の凹み修理を業者に依頼するのではなく、自力で修理する方法もあります。決して簡単な作業ではないので全ての方にはおすすめできませんが、業者に依頼するより費用を安く抑えられるのがメリットです。ここでは、自力で修理する方法と費用について見ていきましょう。
ドライヤーで温めて修理する
自力で直す際には、家庭で使っているドライヤーを使用しましょう。例えば、バンパーのような樹脂製のパーツは熱風を当て続けることで柔らかくなり、変形しやすい状態になります。十分に温まったら、今度は冷却スプレーを吹きかけて一気に冷やしましょう。一度では直らなくても、温めて冷やすことを繰り返せば、少しずつ凹みが解消します。
ただし、この方法で直せるのは表面的な傷だけです。内部にまで損傷が広がっている傷は直せません。また、樹脂製のパーツは温めすぎると溶ける恐れがあります。温めるときは決して目を離さずに、状態を確認しながら作業を進めましょう。
ハンマーで裏側からたたいて修理する
樹脂製のハンマーで裏側からたたくことで、凹みを元に戻したり形を整えたりするのもひとつの方法です。ただし、凹みの裏側にスペースがなければハンマーでたたけません。損傷箇所によっては内装を取り外さなければならないので、車の構造に詳しくないと難しいでしょう。
内装を取り外すためには専用工具が必要です。また、外した内装を元に戻せなくなる恐れもあります。専用工具の購入費用や失敗したときのリスクを考えると、あまり手軽な方法とはいえません。普段から車をカスタマイズする方向けの方法で、車の知識に自信がない方は避けた方がようでしょう。
市販修理キットを使って修理する
市販されている修理キットは、一般的に「デントリペアキット」と呼ばれています。車の凹みを直すための専用キットで、2,000円程度で手に入る場合がほとんどです。リーズナブルなので手軽に試せるでしょう。修理する際には、専用の工具を使ってへこんだ部分を引っ張り出します。
ただし、内側に工具が入らない箇所では使用できません。部品を取り外す場合もあるため、修理には最低限の知識が必要です。キットに説明書が付いている場合もありますが、車に詳しくない方だと正しく理解できるとは限らないでしょう。また、内部の電装ケーブルを傷つけると故障の原因になるといったリスクもあります。
パテ塗りで修理する
凹みだけでなく、傷や塗装のはがれがある場合、板金修理が必要です。まずは、ここまで取り上げたいずれかの方法で凹みを直しましょう。その後、塗装のはがれている部分にパテを塗ります。あとで削って滑らかにするので、塗るときは多少でこぼこでも構いません。パテが十分に乾いてから、ヤスリを使って滑らかに仕上げます。
削ったパテの上から塗装すれば、自己流の板金修理は完了です。塗料の色が少しでも違うと、傷があった部分が目立ってしまいます。用意した塗料が車体の他の部分となじむかどうか、事前に確認しましょう。ただし、板金修理は工程が多く、専用の工具も必要です。手間をかけたくない方はプロに任せたほうが良いでしょう。
車の凹み修理を業者に依頼する？確認ポイント
車の凹み修理を依頼できる業者はさまざまです。そこで、重要になるのは「どの業者を選ぶか」という点です。車が凹んでしまったという経験が初めての方は、依頼先に悩んでしまうこともあるでしょう。
ここからは、業者に依頼する際にチェックしておきたいポイントについて解説します。メリット・デメリットや費用と修理期間の目安を確認しておきましょう。
メリットとデメリットを確認
車の凹み修理の依頼先として「板金塗装専業店」と「カー用品店やガソリンスタンド、車検専門店」の2つが挙げられます。これらの業者のメリット・デメリットが以下の通りです。
【板金塗装専業店】
メリット
・費用を抑えやすい
・車修理を専門にしているため依頼しやすい
デメリット
・工場によって品質に差が出てしまう
・広告などを出しているケースが少なく目当ての工場を見付けにくい
【カー用品店やガソリンスタンド、車検専門店】
メリット
・軽度な凹みであればすぐに対処してもらえる
・場合によってはスムーズに作業を進めてもらえる
デメリット
・大きな凹みがあると対応してもらえないことがある
・板金塗装専業店ほど設備が充実していない
修理期間目安を確認
5cm～15cm四方の小さな凹みであれば、半日～1日程度で直るケースが多いでしょう。1辺が20cmを超える大きな凹みや、複数の凹みがある場合は、4日～5日ほどの期間を必要とするケースが大半です。
また、修理する箇所によってもかかる時間は異なります。例えば、同じバンパーでもフロントバンパーは2日、リアバンパーは4日が目安といったように日数に差が出ます。またクォーターパネルやドアなどは5日程度と修理に時間がかかる傾向にあります。
費用目安を確認
板金修理の費用は、傷の大きさや程度、修理箇所などによって異なります。ボンネットやバンパーの凹みで、傷の大きさが10cm×20cmサイズの場合は3万円程度で修理できることがほとんどでしょう。それ以上の大きな凹みの場合は、修理の範囲が広くなるので、料金も上がります。
また、フロントフェンダーパネルやボンネットパネルの修理費用は、約6万円～7万円です。特にルーフやトランクは料金が高く、10万円を超えることがあります。ここで記載した価格はあくまでも目安なので、実際の費用を知りたいときは業者に見積もりしてもらいましょう。
車のへこみ修理を業者に依頼する手順
車のへこみを修理するなら、自動車修理工場に板金修理を依頼するのが手軽で安心です。しかし、板金修理とはどのようなものなのか、詳しく知らない方も多いでしょう。ここでは、板金修理の手順や費用、かかる時間について解説します。
車のへこみを直す板金修理とは？
へこんだり傷ついたりして変形した金属の板を、変形する前の形に戻す作業が「板金修理」です。基本的にはパーツを交換することなく、ボディに使われている金属の板に手を加えることで、へこむ前の状態に戻します。
新しいパーツを購入する必要がないので、丸ごと取り換えるような修理よりも費用を安く抑えられるのが特徴です。また、板金修理には塗装も含まれているため、「板金塗装」と呼ばれることもあります。
板金修理で対応できるへこみ
板金修理で対応できるのは、車のボディのへこみです。へこみは見た目が悪いだけでなく、塗料の剥がれがさびの原因となります。できるだけ早く板金修理を依頼したほうが良いでしょう。
その他、引っかき傷やこすり傷も板金修理で対応できます。傷が浅ければコンパウンドで修復できますが、塗装が剥がれるほど深い傷なら板金修理が必要です。板金修理を依頼し、塗装してもらいましょう。
修理手順
1.板金作業
へこみの深さや範囲を確認したら、へこんだ部分は「プーラー」という専用ツールを使って引っ張り出し、出っ張った部分はハンマーでたたいて元に戻すといった状態に合わせた作業をします。
2.パテ作業
傷の周辺の塗装を剥がし、パテを盛ります。パテが乾燥するまでには時間がかかりますが、業者によっては早く乾くパテを使用しているようです。パテが固まったら、専用のペーパーで研磨して滑らかに仕上げます。
3.塗装
細かい凹凸を修正するサーフェイサーを塗ります。その後、ボディに合った色を調色しますが、メーカー指定の色を使用するのが一般的です。マスキングをしてから塗装し、最後にトップコートで艶を出します。
4.磨き作業
コンパウンドやポリッシャーを使って、傷周辺を入念に磨きながら、塗装した部分と他の部分をなじませます。
板金修理費用の相場
板金修理の費用は、傷の大きさや程度によって異なります。ボンネットやバンパーのへこみなら3万円程度で修理できますが、傷の大きさが10cm×20cmサイズの場合です。それ以上の大きなへこみの場合、修理の範囲が広くなるので、料金も跳ね上がるでしょう。
また、修理箇所によっても費用は変わります。例えば、フロントフェンダーパネルやボンネットパネルの修理費用は、約6万円~7万円です。特にルーフやトランクは料金が高く、10万円を超えることがあります。
板金修理にかかる時間
板金修理にかかる時間は修理箇所によって異なります。例えば、フロントバンパーは2日、リアバンパーは4日が目安です。同じバンパーでも前後で日数に差が出ます。また、クォーターパネルやドアは5日程度かかることが多いようです。
保険を利用する場合、保険の担当者が傷の状態を確認しないと修理に出せないため、全てが完了するまで時間がかかります。また、年末年始やお盆、大型連休の時期は繁忙期です。1週間戻ってこないことも覚悟したほうが良いでしょう。
板金修理をする上での注意点
車を板金修理に出すときは、ディーラーではなく板金塗装業者に依頼しましょう。ディーラーに預けた場合、板金修理は外注になるため、修理が完了するまで時間がかかります。さらに手数料やマージンを支払わなければならないので、料金も割高です。
また、修理に出すのは早ければ早いほど良いでしょう。へこみや傷を放置すると、雨や紫外線といった外的要因によってさらなる劣化を招くだけでなく、塗装が剥がれた部分からさびが広がる恐れがあります。
傷やへこみの状態がひどくなると、その分、時間や費用がかかるのも大きなデメリットです。手遅れにならよう、傷やへこみができたらすぐに板金塗装業者を探し始めましょう。
車の凹みを業者に依頼するなら？選び方のポイント
車をぶつけてしまい外装が凹んでしまったときは、板金修理に出すことが一般的です。その際は購入したディーラーだけでなく、街中の整備工場でも、ガソリンスタンドなどでも対応してくれます。
凹んでしまった場所や大きさなどによって修理方法は異なりますが、パーツを交換するのではなく修正するのが板金修理です。板金は、修理する場所と大きさによって用いる方法が異なります。
車の凹みはどこで修理できる？
車の凹みを修理する業者はさまざまです。ディーラーであれば技術力は高いですが、近年では板金などの修理は、提携している板金修理工場に外注するといった方法をとっているところが多く費用と時間がかかることが多いでしょう。
一方で、自動車修理工場とカー用品店の場合は、ディーラーに比べて修理費用が抑えられます。しかし、店舗によって費用やかかる時間が異なるので、それぞれ確認が必要になります。
車の凹みによって業者選びも異なる？
凹んで変形した金属の板を、変形する前の形に戻すために専用ツールを使って引っ張り出し、ハンマーでたたくといった作業が「板金修理」です。変形した部品を丸ごと交換するのではなく、必要な部分だけを修理するため効率的でより安価に修理が可能です。
また、板金修理には本格板金とクイック板金があり、凹みの大きさなど状態に合わせて選ぶとよいでしょう。
凹みが大きい場合に使用される本格板金は、車体の内側からたたくことでへこんでいる部分を形状回復させるため、場合によってはパーツごと車体から取り外して作業を行うので、手間がかかり、費用が高い傾向です。小さな凹みを修理する場合は、クイック板金を選ぶことで、費用を安く抑えられます。
車の凹みを業者に依頼する際の注意点
車の凹みが小さいからといって放置は厳禁です。ぶつけた場所からさびが広がってしまうこともあるので、見つけたら早めに修理をするようにしましょう。
また、車両保険を利用するときにも注意点があります。ここでは、それぞれのポイントをまとめて解説します。車が凹んでしまったといって焦らず、以下の点を事前に確認するとよいでしょう。
車の凹みを発見したら早めに修理しよう
車の凹みを発見したら、早めに対処するよう心掛けましょう。車のボディには、塗装によって防錆加工が施されています。凹みや傷が付くと、塗料がはがれてしまい、そこからボディがさびてしまうので注意が必要です。
凹みを放っておき、さびが発生してしまうと、それが塗装の内側に広がっていきます。車がどんどん劣化してしまい、長く愛車に乗り続けられなくなる可能性もありますので、早急に対応することが大切です。
保険金の免責金額や限度額を確認しよう
車に凹みが生じたとき、場合によっては、任意保険の車両保険を適用できます。支払い要件を見て、利用できるかどうかを確かめましょう。限度額などが設定されていると、車両保険を利用できない可能性もあります。
また車両保険を利用する際は、「凹みが発生した理由」が重要です。この理由によっては、等級が下がってしまい、より多くの保険料を支払わなければなりません。割増率などを事前に確認し、どの方法が安く済むのかを見極めましょう。
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修理費用は最大3万円まで保証し、対象となるのはフロントバンパーとリアバンパーです。バンパーの凹みであれば修理費用の目安は3万円程度なので、ほぼ全ての修理費用が保証されます。損傷の度合いは関係なく、どのような傷や凹みもサポート対象であるため、万が一のときも安心です。
万全の整備を実施！車の品質にこだわっています
ネクステージでは、徹底的な品質管理とともに公正中立の第三者機関による品質鑑定を実施しています。また、骨格にダメージがあり、故障やトラブルが起きる可能性が高い修復歴車や、メーター改ざん車、水害車など、粗悪なクルマは販売しておりません。
さらに、新しいカーライフを納車の当日から万全の状態で楽しんでいただくために、国家資格を有する専門メカニックによる「納車前整備」を実施しています。このように車の品質管理も徹底しているため、「中古車だから不安……」と感じることも少ないでしょう。
まとめ
車の凹みの修理には、自分で直す方法と業者に板金修理を依頼する方法があります。自分で修理すれば費用は安く済みますが、失敗のリスクも考えられます。業者に依頼する場合、費用や時間はかかりますが、プロの技術できれいに修理してくれるので安心できるでしょう。それぞれのメリットとデメリットをしっかり理解し、最適な方法を選択しましょう。
ネクステージは圧倒的な品ぞろえでみなさまのお越しをお待ちしております。また、どこにも負けないプライス設定と車の品質管理を心掛け、充実した保証サービスもご用意しております。ネクステージのWebサイト上で気になる車両があった際は、車の詳細ページのお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作（雑誌、Web、アプリetc）に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
