車のフェンダーってどの部分?加工の種類や修理費用の目安
車好きの方の中には、愛車のホイールを変えたりエアロを取り付けたりといったドレスアップを施している方も多いのではないでしょうか。
車高を低くする加工、またはタイヤのインチアップをした場合、フェンダーにタイヤが干渉することがあるので注意しなければなりません。そのため車高を低くする際には、状況に応じてフェンダーの加工が必要です。
そこでこの記事では、フェンダーの概要や役割、フェンダーが破損した場合の修理方法や対処法について解説します。記事を読むことにより、フェンダーの重要性を理解できるでしょう。
※目次※
・車のフェンダーはタイヤを覆う外板を指し、障害物への衝突などで破損しやすいパーツ
・車のフェンダーは泥除け以外にも障害物や人にタイヤが接触することによる事故を防ぐ!
・フェンダーの加工・修理を行うより乗り換えがおすすめ
車のフェンダーってどこのこと?
フェンダーという言葉は聞いたことがあっても、「一体車のどこにあるのかよくわからない……」という方もいるのではないでしょうか。フェンダーの役割をきちんと把握するためには、フェンダーについて理解を深めることが大切です。ここでは、車のフェンダーについて解説します。
タイヤを覆う外板のこと
フェンダーとは前後のタイヤを覆う外板のことです。フロントタイヤの上部分のものはフロントフェンダー、リアタイヤの上部分のものはリアフェンダーと呼ばれています。
フェンダーは、ガードレールにぶつかったり何かの拍子に擦ったりしやすいパーツです。素材には樹脂やスチールが用いられていることが多く、基本的にボルトで取り付けられているため、業者に依頼しなくても自分で交換できるでしょう。
ただし、フェンダーの交換をする際には周囲にある他のパーツを外さなければならないケースがあるので、プロに依頼したほうが安心といえます。
フェンダーが独立している車種もある
車の走行性能の向上にともない、1900年代後半以降にはフェンダーが標準装備されるようになりました。当時のフェンダーはタイヤを一周するように装備されており、独立したパーツとして広まったという経緯があります。
その後、改良が進むにつれて、フェンダーは現在のようにボディとフェンダーが一体化しました。しかし一部の車種では、今でもフェンダーが独立している状態で残っている車種も見られます。一例としてはフォルクスワーゲン「ビートル」、シトロエン「2CV」などです。
車のフェンダーの役割
時代の流れとともにフェンダーは進化し、燃費やハンドリング性能の向上のために高張力鋼板やアルミといった軽量素材を用いている車種があります。最近では、フェンダー本来の役割の他にエクステリアを力強く見せる役割も担っているといえるでしょう。ここでは、車のフェンダーが担う2つの役割とオーバーフェンダーについて解説します。
泥除けとして
フェンダーは、日本語に訳すと泥除けのことを指します。フェンダーの役割は、石や泥、水といった跳ね上げからボディと歩行者、後続車を守ることです。
舗装された道路を走行したとしても小石などの跳ね上げは少なからずあるため、フェンダーがなければボディへのダメージは蓄積するでしょう。また、雨の日に水たまりを走行する際の歩行者への水跳ねリスクの軽減にも役立ちます。
このように、フェンダーは泥除けとして大事な役割を担っているため、車になくてはならないパーツです。
タイヤの接触による事故を防ぐ
フェンダーの2つ目の役割は、タイヤの接触による事故を防ぐことです。フェンダーがタイヤをカバーすることで、障害物や人にタイヤが直接接触してしまうリスクを軽減できます。
車が動いている状態でタイヤが障害物や人に直接接触してしまうと、大事故や大怪我につながるかもしれません。通常の交通事故でも人に接触した場合は、大怪我はおろか命を落とす危険もあるでしょう。安全面を考えると、フェンダーは非常に重要なパーツといえます。
車のフェンダーの加工
車高を落とす、またはタイヤのインチアップを行うと、走行中のタイヤがフェンダーに接触する可能性があります。異音やタイヤの劣化につながる恐れがあることから、フェンダー側の調整が必要です。俗に「爪折り」「爪切り」と呼ばれる加工の詳細について見ていきましょう。
爪折り:フェンダーの爪を内側に折り込むこと
フェンダーの爪と聞いても、どこの部分かわからない方も多いのではないでしょうか。フェンダーの爪とは、タイヤとの干渉を防ぐために鋼板を内側に折り込んだ箇所を指します。したがって、爪折りというのはフェンダーの鋼板を内側に折り込む作業のことです。
フェンダーとホイールの段差をフラットにすることはツライチと呼ばれており、爪折りすることでタイヤとの干渉を防ぐ効果を期待できます。安全基準の範囲内であれば、車検の際にも問題はありません。
爪切り:フェンダーの爪を切ってしまうこと
爪切りとは、フェンダーの爪を切ってしまう作業のことです。爪切りによってタイヤにフェンダーが干渉するリスクを軽減できますが、どのくらい切るかの判断は難しいでしょう。
深く切り過ぎた場合、ボディの強度が低下してしまう恐れがあります。また、リアフェンダーの爪切りを行う場合には注意が必要です。フェンダー自体を交換できるフロントフェンダーとは異なり、リアフェンダーはボディと一体化している車が多いため、慎重な作業が要求されます。
※ネクステージでは違法改造となる加工・カスタムは一切お受けできません。また、カスタムの状況により当社への保証整備や点検修理入庫をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
車のフェンダーは自分で修理できる?
フェンダーの加工や修理は業者に依頼すると費用がかかるため、できるものなら自分で作業したいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、失敗してしまうとそのダメージは大きく、より高い費用がかかる可能性も少なくありません。
ここでは、車のフェンダーは自分で修理できるのかについて解説します。交換や修理費用の目安もご紹介するので、フェンダーの修理を検討している方はぜひ参考にしてください。
車検に関わる部分はプロに頼むのがベター
純正の状態の場合、整備不良の箇所などがなく一定の保安基準を満たしていれば車検に通るのが一般的です。しかし、車高を低くしたりタイヤをインチアップしたりといったドレスアップした車の場合、車検に通らない可能性があるので注意しなければなりません。
車検を通すには、フェンダーの内側にタイヤが収まっていることが条件のひとつです。車検に通らなければ公道を走行できないため、通勤や買い物といった日常生活が不便になるでしょう。フェンダーの修理は車検に関わる重要な部分なので、自分で行うのではなく専門業者に依頼することをおすすめします。
修理をするときは交換または板金修理を行う
車の走行中にタイヤとの干渉や接触事故といったトラブルでフェンダーの修理が必要になった場合、新品に交換する方法があります。しかし、フェンダーの価格は車種によってさまざまです。新品が高いと感じる場合は、ボディと同じカラーの中古品の購入を検討しましょう。
しかし、ボディと一体化しているリアフェンダーについては、板金修理しか選択肢がありません。板金修理は傷やへこみを修理し、最後に塗装で仕上げます。修理が必要な範囲が大きい場合は、それだけ費用も高くなるでしょう。
車のフェンダー修理前に乗り換えも検討してみよう
フェンダーを加工・修理するには、基本的に業者に依頼することをおすすめします。しかしフェンダー部分のためだけにお金をかけることは避けたいと考える方も多いでしょう。そこで考えられるもう一つの選択が、車自体を乗りかえてしまうことです。ここでは修理、交換と乗り換えの費用感について確認しましょう。
修理や交換には費用がかかる
小さめの傷やへこみなら自分で修理できるかもしれませんが、慣れていない場合やきれいな仕上がりを求める場合は業者に依頼しましょう。フェンダーの交換や修理を専門業者に依頼する場合、次のような費用がかかります。
状態 |
費用 |
傷 |
小さめの傷:3万円程度 |
へこみ |
1箇所:4万円程度 |
交換 |
パーツ代:2万5,000円程度 |
費用は車種や傷の程度によっても異なりますが、交換よりも修理のほうがやや安い傾向にあります。
ネクステージで中古車の乗り換えを検討してみよう
できるだけ安く、状態のよい車に乗り換えようと考えるのなら、おすすめは中古車の購入です。中古車は車種や価格帯が幅広い中から選べるため、いい出会いがあれば修理や交換費用にプラスα程度で、さらにお気に入りの車を手にできる可能性も0ではありません。
特にネクステージは、中古車買取・販売ともに実績があるので、ご希望に叶う車を見つけられる可能性が高くなります。フェンダー部分以外にも修理や交換が必要な場合は、思い切って乗り換えを検討してみてください。
車の修理・車検もネクステージへ!
フェンダーの交換や修理が必要になった場合、専門業者に依頼したほうがきれいに仕上がるでしょう。依頼先でお困りの方は、ぜひネクステージにご相談ください。ネクステージでは中古車販売や買取だけでなく、メンテナンスや車検サービスも提供しています。ネクステージでメンテナンスや車検を受けるメリットは以下のとおりです。
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コンパクトカーの車検は、4万4,750円~とリーズナブルな価格です。早期予約割引や平日入庫割引といったさまざまな割引サービスも実施しています。
※ネクステージでは違法改造となる加工・カスタムは一切お受けできません。予めご了承ください。
まとめ
フェンダーの修理や交換が必要になった場合、無理に板金業者に依頼するよりも、乗り換えを検討したほうが満足度が高くなるかもしれません。車の足回りという、安全に直結した部分であるからこそ、無理な修理はおすすめできないという現実もあります
特に、日本の中古車は状態がよいものが多く、乗り換えることで多様な車種を楽しむことも可能です。ネクステージでは公式WEBサイトで車両検索、見積もりまで行えるのでスムーズな車探しを試してみてはいかがでしょうか。