5代目のホンダ オデッセイが持つ特徴や魅力とは?4代目との違いも解説
各車メーカーのミニバンにはそれぞれ良さがありますが、ホンダを代表するミニバン オデッセイ登場時には、大抵のミニバンとは異なる特徴的なミニバンとして注目されました。
ヒンジドア採用や、低重心のボディフォルムなどです。5代目のフルモデルチェンジを機にスライドドアが採用されています。5代目と4代目の違いとはどのようなものでしょうか。5代目オデッセイの特徴や魅力を解説しますので車選びの参考にしてください。
※目次※
・1994年に誕生したホンダのミニバン オデッセイは2022年9月に5代目モデルで幕を閉じた。
・5代目オデッセイは4代目よりも室内空間が広く、ボディ剛性/操舵安定性/加速性能などが向上している。
・デザインやドアの違いなどに注目して、好きなモデルのオデッセイをネクステージで探してみよう。
5代目オデッセイは国内販売された最終モデル
ミニバンを探す際は、室内空間や走行性能に加えて、乗り降りのしやすさや取り回しの良さに注目する人が多くいます。
ホンダのミニバン オデッセイは、幅広いニーズにバランスよく応えている車です。現在は新車の購入ができず、惜しまれつつも2022年9月に生産終了しました。この記事では、最終モデル5代目を中心にオデッセイの魅力を振り返ってみましょう。
(参考:『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダのミニバン「オデッセイ」
ホンダは1994年に、ミニバンとセダンそれぞれの良さを組み合わせた新しいコンセプトを基にオデッセイを開発しました。ミニバンには珍しいヒンジドア採用の乗用車タイプで、セダンのような感覚で乗れる車です。肘掛けが付いたキャプテンシート採用の6人乗りと、ベンチシート採用の7人乗りモデルが同価格で選べることも話題になりました。
乗り降りがしやすい低床設計で、子どもや年配の方を乗せる機会が多い方に人気があります。低重心のため、乗り心地が良く、ハンドリング性に優れていることが魅力です。
アメリカ向けに開発された車だった
ホンダは、1990年にオデッセイの開発を始めました。きっかけは、ホンダの人気車種レジェンドに搭載しているV6エンジンを利用したミニバンができないか、というアメリカン・ホンダからの要望によりスタートしています。
当時はまだ日本でミニバンというボディタイプが定着しておらず、ワンボックスカーといわれる商用車が主流で、約7割がディーゼルエンジン搭載でした。スライドドア搭載車に人気がある中、あえて違う路線を選んだのがオデッセイです。
他にはない価値がある車を作りたいホンダ開発者の願いが実現した車として高く評価されています。
初代から5代目まで登場した
オデッセイは、幅広いニーズや時代の変化に応えるべく、誕生以来モデルチェンジを繰り返してきました。大きなフルモデルチェンジは、下記の5回です。
初代 |
1994年~1999年 |
2代目 |
1999年~2003年 |
3代目 |
2003年~2008年 |
4代目 |
2008年~2013年 |
5代目 |
2013年~2022年 |
初代登場時は、従来の車とはひと味異なる車種として注目を浴び、ミニバンブームの火付け役となりました。モデルチェンジを経るごとに、快適性や走行性能がアップしています。5代目は、全高の高さやスライドドア搭載など、従来モデルとは異なる点が魅力です。
4代目と5代目オデッセイの違い
オデッセイは、ミニバンながらも立体駐車場にも入る全高の低さが特徴でした。5代目のモデルチェンジを機に、パワートレインやプラットフォームが刷新されています。
これまで培ったホンダの技術や伝統を大切にしつつも、時代に合わせた変化が5代目の特徴です。では、4代目と5代目オデッセイはどのような変化があったのか、その違いを見てみましょう。
(参考:『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
モダンで広い室内空間
5代目オデッセイは、4代目よりも天井高が上がり、全高が約150mm高くなりました。加えて、床面高を下げた超低床プラットフォームを採用しています。そのため、頭上空間はラージサイズの車に匹敵するほどの余裕があり、4代目よりもさらに広い室内空間を実現しました。
室内幅も拡大したため、3列シートのどこに座っても快適に過ごせる広さが魅力です。モダンな雰囲気で上級な乗り心地を味わえるプレミアムミニバンとなっています。
低燃費と加速性能の向上
ホンダは5代目オデッセイを開発するにあたり、歴代モデルの設計思想を継承しつつ、プラットフォームとパワートレインを刷新しさらなる進化を目指しました。パワートレインには、新世代2.4L i-VTECエンジンを採用し、加速性能や燃費性能の向上を実現しています。
2016年2月には、ハイブリッドモデルを追加しました。優れた加速性能と燃費性能が両立しており、走りを楽しめるミニバンとして注目されています。
ボディ剛性などの向上
5代目オデッセイには、新設計のシャシーが採用されています。センターピラーおよび前後サスペンション周りなど、各結合部の剛性化を徹底的に強化していることが特徴です。室内空間の広さやスライドドア採用など、ボディ剛性を弱めかねない条件をものともせず、ねじり剛性や曲げ剛性が向上した車に仕上がっています。
バランスの取れた軽量かつ高剛性ボディにより、安定したハンドリング性・操舵安定性・静粛性など、さまざまな面で性能が向上しました。
5代目オデッセイの最終モデルを見てみよう
さまざまな長所があるオデッセイですが、残念ながら2022年9月に5代目をもって生産終了しました。現在新車での購入はできないものの、中古車での購入は可能です。購入を検討する前に、5代目オデッセイの基本スペックやグレードをチェックしてみましょう。
基本スペック
5代目オデッセイの基本スペックは、下記表を参照してください。ガソリン車とe:HEV車とでは、最高出力・最大トルク・燃費性能が異なります。どのような条件を重視したいかに注目してパワートレインを決定しましょう。
|
ガソリン車 |
e:HEV車 |
車体サイズ [全長×全幅×全高:mm] |
4,855×1,820×1,695~1,725 |
4,855×1,820×1,695 |
最低地上高[mm] |
145~150 |
145 |
最高出力 [kW(PS)/rpm] |
129(175)/6,200 |
107(145)/6,200 |
最大トルク [N・m[kgf・m]/rpm] |
225(23.0)/4,000 |
175(17.8)/4,000 |
WLTCモード燃費[km/L] |
19.8~20.2 |
11.6~12.8 |
グレード展開
5代目のグレードは、大きく分けるとABSOLUTEとABSOLUTE EXの2種類です。EXのほうが装備内容が充実しており、アームレスト・4wayパワーシート・ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどが搭載されています。
ABSOLUTE |
FF/7人乗り |
358万3,000円 |
FF/8人乗り |
349万5,000円 |
|
4WD/8人乗り |
371万5,000円 |
|
ABSOLUTE 助手席リフトアップシート |
FF/8人乗り |
358万2,000円 |
4WD/8人乗り |
378万2,000円 |
|
ABSOLUTE サイドリフトアップシート |
FF/7人乗り |
363万4,000円 |
ABSOLUTE EX |
FF/7人乗り |
381万5,000円 |
4WD/8人乗り |
392万9,400円 |
|
e:HEV ABSOLUTE |
FF/7人乗り |
428万6,000円 |
FF/8人乗り |
419万8,000円 |
|
e:HEV ABSOLUTE EX |
FF/7人乗り |
458万円 |
(2022年9月終了モデルより)
オデッセイの中古車は4代目と5代目のどっちがお買い得?
オデッセイの4代目と5代目では、特徴が大きく異なります。どちらが良いかは、何を重視したいかにより変わってくるため、事前に希望条件を明確にしておくことが大切です。できるだけお得に購入したい場合は、中古車市場の動向をチェックしましょう。
オデッセイの中古車相場
2023年2月時点のネクステージにおける中古車相場をご紹介します。現時点では、4代目よりも5代目のほうが流通台数が多い傾向です。5代目の中古車最高値が新車価格よりも高いのは、装備されているオプション内容が充実していることが理由となっています。
4代目(2008年~2013年) |
約32万円~111万円 |
5代目(2013年~2022年) |
約132万円~462万円 |
(2023年2月現在)
(参考:『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
4代目と5代目を選ぶポイント
できるだけ購入価格を抑えたい方は、年式が古い4代目がおすすめです。ただし、注意点がいくつかあります。4代目は、一番新しいモデルでも10年落ちです。そのため、さまざまな消耗部品の劣化が予想され、メンテナンス費用がかかる可能性が高くなります。
加えて、初年度登録より13年経過した車には重課制度が適用され、税金が高くなることも覚えておきましょう。低年式ならではの条件を加味した上で、走行距離が少ない良質な車をお得に購入するという選択肢もあります。
オデッセイの中古車探しはネクステージにご相談ください!
中古車を購入する際は、実績が豊富な信頼できる販売店を選ぶことが大切です。いくつかのモデルを比較検討して、購入費用や維持費用を比較検討しましょう。
ネクステージは、全国に200店舗以上展開している中古車販売店です。ご利用をおすすめする理由を紹介します。
万全の整備で生産終了モデルが選びやすい!
4代目オデッセイのような低年式モデルを購入する際に不安な点は、車両状態の良し悪しではないでしょうか。ネクステージでは、故障やトラブルにつながりかねない修復歴車など粗悪な車は一切取り扱っていません。
車に関する知識や経験が豊富な国家資格保有の専門スタッフが、万全な整備を行っています。ご購入の際には車両状態をきちんと説明しており、お客様の不安点を軽減することが目標です。生産終了モデルを選びやすい環境を整えています。
保証サービスによるサポートもある!
ネクステージで購入いただいた全ての車には、基本的な補償内容の無料保証を付帯していることが魅力です。さらに充実した補償内容をご希望の方には、有料のメンテナンスパック「サービスサポート」をご用意しています。
愛車に長く乗りたい方のためには「10年保証」、初年度登録より13年以上経過した車向けには「Nextageサポート」など各種保証を用意しているため、お気軽にご相談ください。
まとめ
オデッセイは、ホンダのこだわり・伝統・技術が詰まった車で、他のミニバンとはひと味違う特徴があります。セダンの良さをオマージュした低床設計のため、快適な乗り心地や取り回しの良さが魅力です。
ネクステージでは、オデッセイ5代目のような生産終了モデルを含め、さまざまな車種を豊富に取り扱っています。ネクステージWebサイト上では、全国の在庫から検索可能です。気になる車は、お気軽に無料の在庫確認や見積もりをお問い合わせください。
■この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。