故障車の買取をする際のポイント10コを詳しく解説！賢く売る方法とは？
車が故障してしまったタイミングで「よい機会だし乗り換えよう」と考える人は多くいます。しかし「故障車は買取ってもらえるのか」「査定額が大きく下がるのではないか」といった、疑問や不安を持つ方もいるのではないでしょうか。
修理に出してから売るということもできますが、必要以上にお金がかかってしまうことも考えられます。
そこでこの記事では、故障車の売却時にはどういった対応をすればよいかをネクステージ独自のアンケート結果を交えてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。故障しているからとあきらめず、できる限りの対策を行いましょう。
※目次※
・故障車を高く買取ってもらうためには、車の状態を見極めるのが大切。担当者には車の魅力もしっかりアピールしよう。
・値段をつけにくい車が売れるのは、部品取りや鉄の再利用をメインに行う業者が存在するため
・故障車を売るかどうか迷っている方は、タイヤやバッテリーから判断できる基準を把握しておこう！
故障車の買取を賢く行う10コのポイント
満足のいく買取を実現させるには、業者との信頼関係が重要といえます。下取り・買取と価格の関係性にも理解を深めて、お得な依頼先を見極めましょう。故障の具合によって修理内容を決めたり、相談窓口へ相談したりすることも重要です。取引に進む前に、把握しておきたいポイントを10の項目に分けてご紹介します。
（1）信頼できる業者を選ぶ
故障車に限らず、中古車の売買は「信頼できる業者か」ということが何より大切です。軽度の故障を理由に安く買い叩くような業者はあまりないかもしれませんが、それでも故障というデメリットを抱えている以上、不安要素は払拭しておきましょう。
ネクステージのアンケートでは、買取に出す際に不安だったことで最も多かったのは「価格（60.2%）」で、次いで「手続きや書類（32.3%）」「スタッフの対応（18%）」でした。
高く買取ってもらえるのかという不安や手続き・書類などを自分で行うことが不安だと思う方もいます。このような不安を払拭するにはスタッフの対応もよいのかということも不安要素になるようです。
信頼のおける業者であれば、不明点や減額の理由も分かりやすく説明してくれます。
（2）ディーラーでの買取はNG
買取価格を重視するうえで避けたいのは、ディーラーの下取りサービスです。中古車買取に比べ、安い価格を反映する傾向にあります。ディーラー下取りにこだわる理由がないのであれば、買取を選んだほうがお得です。
ディーラーが低価格になりやすいのは、中古車を車としてのみ再販売する仕組みが挙げられます。部品単体を取り出して売り出したり、素材そのものを再利用したりといった方法を行わないためです。
（3）故障具合によって修理するか判断
買取店の判断に全て任せるのではなく、どの程度の故障なのか自分でもきちんと把握しておきましょう。担当者に事前に説明しておけば、査定がスムーズに進むだけでなく店舗に良い印象を与えます。
また、故障の具合を把握しておけば、中古車買取店では値段が付かず、廃車・事故車専門店に出直すといった二度手間にもなりません。
（4）故障具合を把握してきちんと報告
買取店の判断にすべて任せるのではなく、どの程度の故障なのか自分でもきちんと把握しておきましょう。担当者に事前に説明しておけば、査定がスムーズに進むだけでなく店舗に良い印象を与えます。
また、故障の具合を把握しておけば、中古車買取店では値段が付かず、廃車・事故車専門店に出直すといった二度手間にもなりません。
（5）売却車の良いところをアピール
故障によって不備が目立つ車でも、魅力的な部分を伝えることでプラス査定につながる場合があります。故障内容もしっかり共有した上で、自分が良いと思える部分は積極的にアピールしましょう。
メーカーオプションのような購入後に装備できないパーツ・機能は、プラス査定に影響する要素です。オプション単体で取り外せる場合、故障車でも大幅なプラス査定が実現するケースもあります。タイヤをはじめとする消耗部品もアピールポイントのひとつです。
（6）次に購入を予定している車種の報告
「次にどんな車を買うか」というユーザー自身の情報は、中古車の目標買取額を決める際に役立ちます。乗り換えを考えている車の大まかな値段を基準にすることで「どのくらいで売れると手が届くか」を明確化できるためです。
買取ってもらうお店で新しい車を購入するのであれば、事前にそのことを伝えておくことで交渉がスムーズに進みやすくなります。査定額を大きく変えるのは困難ですが、なんらかのサービスが期待できるかもしれません。故障しているデメリットは、このような交渉の場面で払拭しておきましょう。
（7）売ったお金の使い道は明確に
今後の計画がないまま取引を進めると、値段の目標がないため交渉しにくくなります。
明確な使い道がない場合、修理して乗り続けるほうがよいこともあるでしょう。次の車にこだわりがない方は、修理費用のみを負担する選択にメリットを感じるかもしれません。最終的に乗り換えを考えている状況でも、焦らず慎重に決める意識が大切です。
（8）売却の流れを確認・把握
依頼する業者が決定した後は、手続きの準備を始めます。買取店に提出する書類のほか、高額査定の交渉を成功させるために以下の手順を踏んでおきましょう。
- ・車種・走行距離・年式などから大まかな買取額を算出
- ・自力で対応できる傷は、傷つけない範囲で修理
- ・車内の汚れやゴミを取り除いて清掃
交渉を行うためには、見積価格と相場にどのくらい差があるか知っておく必要があります。車内の清掃や修理は、プラス査定によって費用を回収できる範囲で行いましょう。
（9）売却する際の書類の準備は万全に
中古車の売買で名義変更手続きをする際には、以下のような売り手が用意しなければならない書類もあります。
- ・自動車検査証
- ・自賠責保険証
- ・自動車税納税証明書
- ・実印 （普通自動車のみ）
- ・印鑑証明書
- ・リサイクル券（預託済みの場合）
自動車検査証やリサイクル券は、紛失していなければ特別申請する必要もありません。印鑑証明書は原則3か月以内に発行されたものが有効となるため、すでに申請した方は日付を確認しておきましょう。軽自動車の場合は、印鑑証明書の代わりに住民票など現住所を確認できるものが必要です。
（10）事前に相談窓口に問い合わせることも大事
不明点がある場合は、お店に出向く前に相談窓口へ連絡してみましょう。「店舗に行ってから直接聞けばよい」と考えるかもしれませんが、事前に伝えることで担当者も適切な準備を進めやすくなります。
電話やメールだけでは行き届かなかった部分も、詳細まで説明してくれるでしょう。
事前相談は、交渉の行き違いや必要書類の不備などを防止するためにも役立つ作業です。電話口の対応が悪い場合は来店を考え直す機会にもなります。
故障車買取業者の選定基準
上記でも触れたように、信頼できる業者の選び方が重要です。不安要素を払拭するための選定基準をご紹介します。
国が認可するリサイクル工場をもっているかどうか
買取業者が仮にリサイクル工場を保有していなかった場合、その業者に買取を委託しても車の解体ができず、さらに余分な費用が掛かってしまいます。そのような手順を踏むことで車の査定自体が減少してしまうため、注意しましょう。
自動車税、自動車重量税、自賠責保険料の説明をされるかどうか
自動車税や自動車重量税、自賠責保険料には還付の制度があり、手続きをすることで返金される可能性があります。しかし、十分に説明を受けなかった場合、返金されるはずの金額が買取金額に含まれている可能性があるので、確認するようにしましょう。
以上の観点で業者を選定することで、信頼のできる業者を見つけることができます。
満足度が高いのは「査定額が高い」「手続きが簡単」な業者
ネクステージでは「買取に満足するのはどのようなときなのか」というアンケートを取りました。アンケート結果は、以下の通りです。
・手続きが簡単だったこと（46.0%）
・査定価格が想像以上に高かった（33.5%）
・スタッフの対応が良かった（28.6%）
査定価格は高いほど満足感が得られます。しかし、手続きが簡単だったと回答した方が最も多いという結果となりました。また、スタッフの対応が良かったという回答もあり、十分な説明があるかということにつながります。
アンケート結果にも注目しつつ、前述の基準も踏まえた業者選びをするとよいでしょう。
故障車はなぜ買取してもらえるの？
故障車の買取を断る業者が少ないのは、ひとつひとつの部品やオプションに価値があるためです。故障を理由に売却を諦めている方は、「車として機能するかどうか」に左右されにくい理由を理解しておきましょう。買取業者の中には、故障車を専門的に扱って再販売する場合もあります。
パーツやオプションに価値がある
廃車・事故車専門店が走らなくなった車を買い取る理由は、車としての走行能力を問わないためです。パーツやオプションに価値を見いだし、それらを再販売するための販路に流します。
あまり知られていませんが、車をスクラップにしたときに出る鉄くずも比較的高値で取引される資源です。万が一小さな部品まで故障している状態でも、廃車として処分する際に再利用することで利益を発生させています。
故障車を修理して販売する専門業者がある
「車としては機能するが、状態が悪く値段がつかない」という中古車に悩む方もいるでしょう。このようなケースでは、故障車を専門的に取り扱う業者に依頼すると買取ってもらえる可能性が高まります。
外国の車に比べて性能が高く、長期間使い続けやすい点は国産車ならではの魅力です。日本ではリセールバリューが期待できない状態でも、外国では高い需要を発揮する場合もあります。
外国のユーザーが、見た目の美しさやコンディションよりも「走行に問題がないか」を重視する点が理由といえるでしょう。これまで満足な価格が提示されなかった方は、外国に輸出している業者を探すのもひとつの方法です。
故障車の買取を迷っている方へ！判断基準のおさらい
故障車を売却するかどうか判断する際は、どの程度悪い状態まで進んでいるのか明確にする必要があります。少額で本来の愛車に戻せるのであれば、急いで売らずに乗り続けても良いでしょう。高額査定を目的とする場合は、マイナス査定になる要素を増やす前に決断するのも賢明な選択肢です。
タイヤの状態
タイヤがパンクしている程度の状態なら、中古車買取店で問題なく売ることができます。タイヤを交換するだけで済むため、修理にもそれほど手間が掛からず査定額もあまり下がりません。
ただし、タイヤがパンクした状態で長い距離を走ると、車体にも負荷がかかり、重大なダメージを受けていることも考えられます。そのような場合、買取ってもらえないこともあるため、パンクしたら無理に走らせないことが肝心です。
エアコンの状態
エアコンが正常に作動しない場合も、車の走行性能には影響しない部分ですし、大半はパーツの交換など簡単な修理で直るため、さほど問題にはなりません。エアコンを丸ごと取り換えなければいけない場合は、多少査定額が下がってしまいますが、値段が付かなかったり、断られたりということはないでしょう。
バッテリーの状態
バッテリー上がりに関しても、パンク同様バッテリーの交換で対処できます。さほど手間を必要としないため、査定額も大きく変わらず買取ってもらえるでしょう。
注意したいのは、接触不良などによりバッテリーが機能しなくなっている場合です。バッテリー上がりだと判断する前に、バッテリーテスターなどで確認しましょう。
よくある質問
Q．故障車を高く売るためのコツは？
Ａ．故障車を高く売りたいなら、ディーラーでの下取りよりも、中古車買取店での買取がおすすめです。業者によっては、故障を理由に買いたたかれるリスクもあります。適正価格で買取ってもらうために、実績豊富で信頼できる業者を選びましょう。オプションなどのプラス査定要素をきちんとアピールすることも重要です。
Q．故障車を売るときの注意点は？
Ａ．故障部分をきちんと把握しているのであれば、査定の際に業者にきちんと伝えましょう。マイナス査定になるからと意図的に隠すと、後でトラブルになることもあります。また、査定前に故障やキズを修理するのは基本的におすすめできません。修理による査定アップよりも、修理代のほうが高くつく可能性が高いためです。
Q．なぜ故障車でも買い取ってもらえるの？
Ａ．実績豊富な買取店は、車の整備のプロでもあります。多少の故障なら、適切に修理することで良質な中古車として再販できるケースは少なくありません。また、修理が難しいような車でも、パーツやオプション、部材単位で価値が付くことは多くあります。故障車を高く売るなら、海外にも販路を持つ大手業者を選びましょう。
Q．故障車を売るべきかどうか判断する基準は？
Ａ．タイヤのパンク、エアコンの動作不良、バッテリートラブルなどの故障であれば、比較的簡単な修理で乗り続けられることもあるでしょう。しかし、車の修理代は意外と高くつきます。購入からある程度経過しているなら、故障を機に買い替えるのもおすすめです。軽度の故障であれば、それほどマイナス査定もされません。
まとめ
故障車を売却する際は、業者選びだけでなく「修理をしてから売るのか」「乗り続けたほうがよいのか」といった点を判断する必要があります。場合によっては損な結果を招く可能性もあるため、自分にとってメリットの大きい選択肢を見極めましょう。
また、アンケート結果から買取価格や手続き、スタッフの対応に不安がある方が多いことが分かりました。しかし、このような点に注目した業者選びを行うと、不安要素も払拭できるような業者に出会えるでしょう。
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