10年落ちの中古車購入で迷ったら？購入時に知っておきたいポイント総まとめ
中古車を購入する際、車の状態が気になる方は多いのではないでしょうか。その中でも選んだ車が10年落ちだった場合、故障やトラブルなどを心配するのは仕方ありません。それでも10年以上経過しているなら価格も安く、購入予算を抑えたい方にとっては魅力のある中古車です。
そこでこの記事では、10年落ちの中古車購入について紹介します。10年以上経過した車の特徴や注意点・購入時に確認するポイントなど、あらかじめ知っておくことが大切です。迷いや不安が解消され、スムーズな購入に繋がるので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・車の中古車は年々延びており、10年落ちでも問題なく乗ることはできる。ただ各種部品は10年で寿命が来るため、注意が必要。
・なるべく損をしないよう、各種部品の状態や納車後に対応する内容など、購入前に確認しておこう。
・ネクステージなら10年落ちの中古車でも、高品質なものを選ぶことができる。
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10年落ちの中古車はあと何年乗れる？
10年落ちの中古車では、購入後何年乗れるかを考慮する必要があります。10年経過しているといっても、車の状態は多種多様です。劣化が進んでいるものもあれば、1度も事故や破損が無く綺麗なものもあるでしょう。
また10年落ちの中古車でも、乗り方次第で長く乗ることが可能です。ここでは、車の平均的な使用年数や車の寿命について解説します。
平均使用年数は年々増加傾向
車の平均使用年数は、年々増加しています。自動車検査登録情報協会が令和3年に発行した『車種別の平均使用年数推移表』のデータによれば、乗用車の平均使用年数は18.87年です。さらに6年連続で増加していることも分かっています。
また一昔前まで車の使用年数は、10年10万kmといわれていました。しかし、現在では15年20万km程度といわれるようになっています。他には車の質や製造技術の向上なども、使用年数が延びている要因として考えられるでしょう。
車の寿命はメンテナンス次第
車の寿命で重要になるのがメンテナンスです。車の安全性や状態を保つ方法は、定期的な点検だけではありません。5,000kmのオイル交換や、走行距離が10万km時点でタイミングベルトを交換するなど、適切なメンテナンスの実施が車の寿命を延ばす秘訣です。
対してメンテナンスを怠っている車は、故障やトラブルが起きやすいため、車の短命につながります。10年落ちの車に長く乗るなら、各メンテナンスを適切に行いましょう。
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10年落ちの中古車の状態の目安
車は長く保つものですが、10年も経てば随所に劣化や破損が生じます。部品の交換や修理などを実施していればきれいな状態の場合もありますが、全ての中古車がそうとは限りません。同じ車でも所有者によって状態が異なるため、10年経過した車の各部品について把握しておきましょう。中古車選びの判断基準になります。
ゴム部分の状態
ゴム部品の状態は車の走行に直結する部分のため、しっかりと確認しましょう。中でも代表的な部品はタイミングベルトです。タイミングベルトはエンジン内部にある重要な部品で、劣化などの影響で切れるとエンジンブローを起こしてしまいます。走行中であれば重大な事故につながりかねません。
タイミングベルトの寿命は10年程度なので、10年以上経過した中古車を購入する際は、事前にチェックしておきましょう。ただし、タイミングベルトは目視できない場所にあり、自力での確認は難しいかもしれません。他ゴム部品も兼ねて、販売店のスタッフなどに確認を依頼しましょう。
樹脂部分の状態
車の樹脂パーツは、経年劣化しやすい部分です。車種によって違いますが、フェンダーやワイパーの根本周辺などに樹脂素材が使用されています。また、樹脂パーツは塗装されていません。そのため日光など外気の影響を強く受け、白っぽく変色します。そのまま劣化が進むと破損につながるでしょう。
特に車のフェンダーなどで使用されている樹脂パーツは、安全性を確保する役割があります。劣化した状態では十分な安全性能を発揮できないため、注意が必要です。
電装部品の状態
ウインカーなどに代表される電装部品も、10年が劣化および交換の目安です。そのため、10年経過した中古車だと、購入した後で交換することになるかもしれません。車には多種多様な電装部品が仕込まれており、中には交換費用が高額になるものもあります。
10年落ちの中古車で安く購入できたとしても、修理や交換に費用がかかってしまえば、元も子もありません。もし10年以上経過した中古車を購入する場合は、電装部品の状態や交換履歴を確認しておきましょう。
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10年落ちの中古車を購入する際の判断基準
車の寿命の目安のひとつに「10年落ち」が挙げられます。全てが状態の悪い車であるわけではありませんが、10年経過することで各パーツに劣化が生じていることも確かです。
そのため、これから紹介する判断基準で中古車の状態を判断してから購入を決めましょう。判断基準について詳しく解説します。
車種
まず判断基準となるものは、希望車種です。車種によっては、10年経過すると他の車種よりも状態が悪いこともあります。特に注意したい車種に「スポーツカー」や「スポーティーカー」です。これらを購入しようとする場合は、他の車種よりも念入りな状態チェックが必要となります。
スポーツカーやスポーティーカーは「運転を楽しむこと」を重視して設計されており、爽快な加速感やエンジンフィールが特徴です。そのため、高回転まで回したりスポーティーな走りを楽しんだりするドライバーが必然的に多くなります。通常の車種よりも傷みが激しいことがあるため注意しましょう。
走行距離
一般的な走行距離の目安は「1年に1万km」です。全ての車がそうとは限りませんが、この目安から10年落ちの中古車は10万kmに達している場合が多くなります。
走行距離が長いほど部品が劣化しやすくなりますが、短ければよいというわけでもありません。運転の頻度が少ないと、エンジンの動きが悪くなったりバッテリーの劣化が早まったりします。10年落ちで走行距離が短いとお得に感じるかもしれませんが、車の状態をしっかり見て慎重に検討しましょう。
メンテナンスが行き届いているかどうか
メンテナンスがしっかりとされているかも、重要な判断基準です。10年経過している車は各パーツの劣化が進んでいます。10年経過したとしても、それまでに適切なメンテナンスをしていれば劣化を抑えることは可能です。
メンテナンスが行き届いていることで、10年落ちであっても「故障リスクが少ない」というメリットを享受できます。車の整備簿を見て、定期的な整備がしっかりとされているかをチェックしましょう。
修理歴
購入候補の車が、どのような修理をしたことがあるのかも判断基準として挙げられます。どのような修理をしてどのようなパーツの交換をしたのかをチェックしましょう。修理箇所が分かれば、車がどのような状態なのかが把握できます。
特に注意したいことは、事故による修理です。事故によりフレームまで損傷が発生した車は「修復歴有り」とされ、その旨の表示がされています。損傷すると、修理をしても微細な歪みが残る恐れがあります。安価ではありますが、不安が残るようであれば購入を見送ることが無難です。
駆動方式
4WD車の場合、10年落ちであっても価格が高い可能性があります。通常、車は10年を経過すると売却価格が下がります。10年落ちの車は車両状態が不安定なことから、中古車市場での需要が下がるためです。
4WD車は雪道や悪路に強いため、特に雪国での需要が高い傾向にあります。そのため、2WDよりも相場が高くなることも珍しくありません。安さを目的として10年落ちの4WD車を選ぶ場合は、予算オーバーとなることもあるため注意しましょう。
燃費
購入候補の車の燃費が、どれくらいの数値であるかもチェックしましょう。たとえ10年落ちで中古車の価格が安価でも、高燃費であれば結果的にランニングコストが高くつきます。
燃費技術の発達により、10年前と今では燃費が大きく変わりました。スズキのアルトを例に挙げると、2019年11月まで発売された4型アルトは、燃費の良いグレードでもJC10.15モードで24.5km/Lです。
対して、2014年12月から販売している6代目アルトは、最も燃費の良いグレードでJC08モード37km/Lを達成しています。10年落ちの中古車を購入する場合、なるべく低燃費の車を選ぶことがおすすめです。
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10年落ちの中古車を購入する前にチェックしたいポイント
10年落ちの中古車についてや購入する判断基準も大切ですが、他にも重要なポイントがあります。それが購入後の対応に関してです。
車全般にいえることではありますが、購入すればさまざまな対応が必要になります。特に10年落ちの中古車ともなると、メンテナンスや税金など配慮する内容が増えます。購入前にチェックしておくことで後悔や失敗を防げるため、ぜひ参考にしてください。
メンテナンスが必要か
10年以上経過した中古車の場合は、購入後にどの程度メンテナンスが必要か事前にチェックしておきましょう。タイミングベルトやクラッチなど10年で交換時期が来るものも多く、前オーナーが何もしていなければ自分で対応しなければなりません。
それぞれの10年落ち中古車で必要なメンテナンス内容は異なるため、ディーラーや中古車販売店のスタッフなどに相談して、各部品の状態などを聞いてみましょう。
メーカーに部品があるか
部品交換が必要になった場合、あらかじめメーカーに該当車種のパーツがあるか確認をとっておきましょう。10年落ちの車だと、新車の生産を終了していたり部品の取り扱いが無かったりするケースもあります。
目安としては、車体の生産が終了して10年前後が補修部品などの供給期限です。これはあくまでも目安のため、パーツの依頼が無ければ早期に部品の生産を終了する可能性もあります。また在庫が無い場合は、取り寄せなどに高額の費用がかかるため注意しましょう。
自動車税と重量税はいくらになるか
10年落ち以上の中古車は、税金にも気をつけなければなりません。乗用車の自動車税は排気量、重量税は車両重量で税額が定められていますが、新車登録から13年を超えるとそれぞれ重課の対象となります。自動車税はエンジンタイプにより11年と13年、重量税は13年と18年が重課のタイミングです。
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経過年数 |
重課率 |
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自動車税 |
13年（ガソリン車） |
約15%（普通車） 約20%（軽自動車） |
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11年（ディーゼル車） |
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重量税 |
13年 |
約40%（普通車） |
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約24%（軽自動車） |
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18年 |
約50%（普通車） |
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約31%（軽自動車） |
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10年落ちの中古車を購入する前でやっておきたいこと
「10年落ち」の中古車は、寿命のひとつの目安とされる「10年」を経過しているため、購入する際は普通の車以上にしておきたいことがあります。
ここでは、10年落ちの中古車を購入する前にしておきたいことを紹介しますので、後悔のない買い物に役立ててください。
車に求める条件を明確にすること
10年落ちの中古車を購入する場合、車に何を求めて買うのかをはっきりさせると、より満足度の高い買い物ができます。
10年落ちの中古車は、経年劣化や過走行によって、購入後にすぐ修理が必要になることも珍しくありません。また、最新の車と比較して燃費も悪く、修理費用とあわせてランニングコストも高くなりがちです。
「安いからなんとなく」という理由だけで購入すると、結果的にコストが高くついて後悔するかもしれません。「現行の車種にはない乗り味がある」「魅力的なデザイン」など、車に求める条件が明確であれば、後悔する恐れは少なくなります。
販売店へは車に詳しい方に同行してもらう約束をすること
実際に10年落ちの中古車を買う際には、車に詳しい方に同行してもらいましょう。そうすることで、状態の悪い中古車を避けられます。
車に詳しくない方だけで実車を見ると、状態の悪い車を見極められず購入後に多くの修理費が発生してしまうこともあるでしょう。
車に詳しい方にアドバイスをもらうことで、状態の悪い車を避けられる確率が上がります。同行してもらう約束をしてから中古車販売店に出向きましょう。
業者への質問をまとめること
10年落ちの中古車は、状態のチェックや不明点の解消が必要不可欠です。
中古車に関する疑問点をまとめておき、業者に何でも質問するようにしましょう。
10年という経過年数は、経年劣化によって車に不具合が出やすくなる年数です。10年落ちの中古車は、普通の中古車よりもシビアに車選びをしなければなりません。たとえ小さな疑問点であっても、解消されないまま購入すると大きな後悔につながる恐れがあります。
よりよい中古車を購入するためにも、何でも質問できてその答えを丁寧に説明してくれる、信頼のおける業者で購入することがおすすめです。
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よくある質問
Q．「10年落ち」とはどのような車？
Ａ．新車登録から10年が経過した車を意味するのが「10年落ち」という言葉です。現在からさかのぼって10年前に販売・購入された車ともいえるでしょう。ディーラーで見る機会はほとんどありませんが、中古車市場では10年落ちのモデルも多数出回っています。年式の浅い中古車に比べると価格が安いため、節約にも効果的です。
Q．10年使用された中古車は故障しやすい？
Ａ．「年式が古いほど故障しやすい」と考えられていますが、全ての中古車に該当するわけではありません。前のオーナーが丁寧なメンテナンスを続けた車であれば、購入後も満足な活躍を期待できます。年式は重要な選定基準になるものの、あくまでもひとつの要素である点を理解しておきましょう。
Q．走行距離が短すぎるとリスクがあるのはなぜ？
Ａ．日本国内では、1年間に1万kmの走行が平均的な数字といわれています。極端に短距離な中古車が懸念されるのは、運転しない間にも劣化が進むためです。メンテナンスが行き届いた状態であれば安心ですが、長年手を付けていない中古車は注意したほうがよでしょう。10年落ちのモデルを探す場合、10万kmを目安に選定するのがおすすめです。
Q．10年落ちモデルを購入する際の注意点は？
Ａ．古い中古車は多数出回っていますが、希望を叶えるためには信頼できる業者を見つける必要があります。傷の状態や性能などの説明を受け、納得した上で購入しましょう。希少価値が高いモデルの場合、相場より高額で販売されるケースも考えられます。過去の整備記録もチェックしながら、安全かつ状態の良好な中古車を見つける意識が大切です。
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まとめ
寿命のひとつの目安とされる10年が経過した「10年落ち車」は、さまざまな判断基準とポイントをチェックしてから購入することが重要です。普通の中古車と比較してよりシビアに、厳しい目をもって選ぶようにしましょう。
判断基準やポイントをチェックした結果、車に対して疑問点が浮かぶこともあります。疑問点があれば業者に何でも質問して、全てを解消してから購入することが大切です。そのためにも、質問に何でも答えてくれる、信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。
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