ハスラーターボ4WD選びの決め手!燃費や乗り心地、維持費を徹底分析
コンパクトなボディに、4WDとターボエンジンを搭載したハスラーターボモデルの魅力は、燃費性能・走行性能・乗り心地のバランスにあります。しかし、実際の性能はカタログスペックと異なることもあるでしょう。
都市部での取り回しや雪道での走破性など、さまざまな状況下において、ハスラーターボ4WDはどのような性能を発揮するのでしょうか。燃費や維持費、長期使用での信頼性など、気になる点を詳しく解説していきます。
※目次※
・ハスラーターボ4WDの価格帯は約173万円~202万円で、コンパクトなボディながら最低地上高180mmを確保しアウトドアにも適している。
・ハスラーターボ4WDの燃費性能は、カタログ値でWLTCモード20.8km/Lを達成している。
・ハスラーターボ4WDは、最小回転半径4.6mと市街地での取り回しが良く、雪道・悪路でも安定感がある。
ハスラーターボ4WDの特徴と価格帯
まずは、ハスラーターボ4WDの基本スペックや、4WDターボエンジンの性能について解説します。各グレードの価格を比較し、予算設定の参考にしましょう。また、2WDモデルとの違いを確認し、自分の利用シーンを想定して選択することも大切です。
(参考:『スズキ ハスラー ターボ 4wdの中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ハスラーターボ4WDの基本スペック
ハスラーターボ4WDは、コンパクトなボディに力強い走りを実現した人気のクロスオーバーSUVです。
0.658Lの直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、最高出力64PS、最大トルク98N・mを発揮します。フルタイム4WDシステムと組み合わせることで、悪路や雪道でも安定した走行が可能です。
車両重量は880kg~890kgと軽量で、最低地上高180mmを確保しているため、アウトドアでの使用にも適しています。全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,680mmのコンパクトなサイズながら、広々とした室内空間を確保し、実用性も兼ね備えているのが魅力です。
ハスラーターボ2WD・4WDのグレード別価格比較
ハスラーターボモデルのグレード別価格を比較すると、基本性能を押さえたHYBRID Gターボが、最も求めやすいでしょう。上位グレードのHYBRID Xターボは、装備がより充実しています。アウトドア志向の人には、タフワイルドターボがおすすめです。
グレード |
価格(2WD) |
価格(4WD) |
特徴 |
HYBRID Gターボ |
159万6,100円~164万5,600円 |
173万300円~177万9,800円 |
コストパフォーマンス重視 |
HYBRID Xターボ |
175万100円~179万9,600円 |
188万4,300円~193万3,800円 |
快適装備充実 |
タフワイルドターボ |
183万8,100円~188万7,600円 |
197万2,300円~202万1,800円 |
悪路走破性向上 |
(※2024年11月現在)
各グレードとも「2トーンカラー仕様車」を選択すると、約5万円高くなります。予算と求める性能のバランスを考慮し、最適なグレードを選びましょう。
ハスラーターボ4WDと2WDモデルの違い
ハスラーの4WDモデルと2WDモデルの大きな違いは、駆動方式と走行性能にあります。4WDモデルは、雪道・悪路での走破性に優れ、後輪にI.T.L.式コイルスプリングを採用することで乗り心地も向上しました。
一方、2WDモデルは燃費性能と価格面での優位性があり、舗装路中心の走行であれば十分な性能を発揮するでしょう。
なお、4WDモデルは2WDモデルと比較して約13万円高額となりますが、グリップコントロールやスノーモードなど、悪路走行をサポートする機能が充実しています。雪国や山間部に住んでいる人、アウトドア活動が多い人には、4WDモデルがおすすめです。
ハスラーターボ4WDの燃費性能
ハスラーターボ4WDの燃費性能は、多くの人が注目するポイントです。ここでは、「カタログ燃費と実燃費の比較」「走行環境による燃費の変化」「ハイブリッドモデルとの燃費比較」など、3つの観点から燃費性能を詳しく見ていきます。
ハスラーターボ2WD・4WDのカタログ燃費と実燃費の比較
ハスラーターボモデルの、カタログ燃費と実燃費を比較してみましょう。
モデル |
カタログ燃費 |
実燃費 |
2WD |
22.6km/L |
20.5km/L程度 |
4WD |
20.8km/L |
19.0km/L程度 |
実際の走行では、カタログ燃費の数値よりも低くなる傾向があります。特に、自然吸気エンジンを搭載した2WDモデルでは、カタログ燃費と実燃費の差が現れやすいかもしれません。
ただし、ハスラーは実燃費に関する満足度も高く、カタログ燃費と比較的近い数値になるケースも少なくないようです。実燃費は、運転方法や走行環境によって大きく変動します。
ハスラーターボ4WDと通常モデル4WDの燃費比較
ハスラーターボ4WDと通常モデル4WDの、燃費性能を比較してみましょう。
モデル |
WLTCモード燃費(km/L) |
市街地モード燃費(km/L) |
ターボモデル4WD |
20.8km/L |
18.5km/L |
通常モデル4WD |
23.4km/L |
22.1km/L |
通常モデル4WDが、より優れた燃費性能を示しています。しかし、ターボモデル4WDは力強い加速性能が魅力で、高速道路や山道での走行でその真価を発揮するのが強みです。
燃費と走行性能のバランスを考慮し、自身の使用環境に合わせて選択することが大切といえます。
ハスラーターボ4WDの走行環境別の燃費データ
ハスラーターボ4WDの燃費性能は、走行環境によって大きく変動します。
走行環境 |
カタログ燃費(WLTCモード) |
市街地 |
18.5km/L |
郊外 |
22.3km/L |
高速道路 |
21.0km/L |
市街地走行では、頻繁な発進・停止により燃費が低下する傾向にあります。比較的発進・停止が少ない郊外での走行が、最も燃費が良い数値です。
また、高速道路走行では、安定した速度で走行できるため、比較的良好な燃費を維持できるでしょう。雪道・悪路では、4WDシステムの作動により燃費が低下しますが、走破性が向上します。
実燃費は運転方法・気象条件によって変わるものの、ハスラーターボ4WDはさまざまな走行環境に対応できる燃費性能を備えており、使用状況に応じて効率的な走行が可能です。
ハスラーターボ4WDの走行性能と乗り心地
ここでは、ハスラーターボ4WDの市街地での取り回しや高速道路での安定性、雪道・悪路での走破性能など、さまざまな走行環境での特性を詳しく見ていきましょう。また、サスペンションやシートの特性が、乗り心地に与える影響についても解説します。
ハスラーターボ4WDの市街地での走行性能と取り回し
ハスラーターボ4WDは、市街地での走行性能と、取り回しに優れた軽自動車として人気です。最小回転半径4.6mのコンパクトなボディサイズと高い視認性により、狭い道路・駐車場でも扱いやすいでしょう。
ターボエンジンによる力強い加速は、信号待ちからのスタートや合流時に大きな強みとなります。雨天時やぬれた路面でも、4WDシステムにより安定した走行が可能で、スノーモード・グリップコントロールなどの走行支援機能が搭載されているのもポイントです。
さらに、高減衰マスチックシーラーの採用により、市街地走行時の振動・騒音を効果的に抑制し、静粛性と乗り心地の良さを両立しました。
ハスラーターボ4WDの高速道路での安定性と乗り心地
ハスラーターボ4WDは、軽自動車特有の高さと狭い車幅により、横風の影響を受けやすい傾向です。しかし、ESP(横滑り防止装置)を搭載することで、優れた安定性を実現しました。
アダプティブクルーズコントロール・車線逸脱警報機能などの先進安全装備も搭載され、長距離でも快適なドライブが楽しめるでしょう。
また、マイルドハイブリッドシステムとCVTの組み合わせにより、スムーズな加速と静粛性を確保しているのもポイントです。フルオートエアコンや「ナノイーX」搭載の空気清浄機能で、快適な車内環境を維持できます。
ハスラーターボ4WDの雪道・悪路での走破性能
ハスラーターボ4WDは、通常時は前輪駆動で燃費効率を高めながら、滑りやすい路面では自動的に四輪駆動に切り替わる4WDシステムを搭載しています。
「グリップコントロール」機能により、ぬかるみや雪道で片輪が空転した場合でも、スムーズな発進が可能となりました。
急な下り坂では「ヒルディセントコントロール」が一定速度を保ち、雪道走行時には「スノーモード」がタイヤの空転を抑えて安定した発進・加速を実現します。
また、180mmの最低地上高と大径タイヤの組み合わせにより、優れた悪路走破性を発揮するのも魅力です。アウトドアレジャーを楽しむ人にとって、頼もしいパートナーとなるでしょう。
ハスラーターボ4WDのサスペンションの特性やシートによる乗り心地
ハスラーターボ4WDは、前輪マクファーソンストラット式コイルスプリングと、後輪I.T.L.式サスペンションの組み合わせにより、路面の凹凸をしっかりと吸収し、安定した走行を実現しています。
特にI.T.L.式は、リジッドアクスルでありながら、しなやかな乗り心地を提供するのが特徴です。シートは、長時間の運転でも疲れにくい設計となっており、運転席・助手席ともにシートヒーターが標準装備されています。
また、リヤシートは左右独立のスライド&リクライニング機構を備え、乗員の体格や好みに合わせた細かな調整が可能です。
ハスラーターボ4WDの維持費と長期使用の評価
最後に、ハスラーターボ4WDを長期的に使用する際の、経済性と信頼性について解説します。年間の維持費や長期使用における耐久性、中古車市場での評価、そしてカスタマイズの可能性まで、幅広い観点から見ていきましょう。
ハスラーターボ4WDの年間維持費の内訳と試算
ハスラーターボ4WDの、年間維持費の目安を見ていきましょう。
項目 |
年間費用(概算) |
燃料費 |
6万円~8万円程度 |
軽自動車税 |
1万800円 |
重量税(年換算) |
3,300円 |
任意保険料 |
4万円~7万円程度 |
車検費用(年換算) |
4万円程度 |
メンテナンス費 |
1万円程度 |
合計 |
20万円~25万円程度 |
上記はあくまで目安であり、走行距離や使用状況によって変動するため、個々の使用条件に応じた試算が重要です。
ハスラーターボ4WDの長期使用における信頼性と耐久性
ハスラーターボ4WDは、長期間の使用でも安定した走行性能を維持できるでしょう。5年以上使用しても大きなトラブルがないという声もあり、高い耐久性を備えていると推測されます。
4WDシステムは、雪道・悪路での長期使用でも高い信頼性を発揮しますが、より長く安心して使用するためには定期的なメンテナンスが重要です。
中古車市場でも人気が高く、長期使用後の価値も比較的保たれやすい点も、ハスラーターボ4WDの信頼性の高さを示しているでしょう。
ハスラーターボ4WDの中古車市場での評価と価格推移
中古車市場において、ハスラーターボ4WDの買取相場と中古車相場は、上昇傾向にあるようです。特にアウトドア愛好家からの支持があつく、状態の良い車両は高額査定が期待できるでしょう。
年式や走行距離、グレードによって価格は大きく異なり、2015年式の「Jスタイル」や「Xターボ」は90万円前後で取引されることもあるようです。高値での売却を実現するためには、定期的なメンテナンスとクリーニングが欠かせません。
また、新モデル発売前や車検切れ前など、売却タイミングにも注意を払うことをおすすめします。なお、購入を検討する際は、悪路走行による傷が多い個体も見られるため、入念なチェックが必要です。
ハスラーターボ4WDのアフターパーツとカスタマイズの可能性
ハスラーターボ4WDは、カスタマイズの自由度が高い車種として注目を集めており、リフトアップが人気のカスタマイズのようです。
リフトアップをするには、スプリング交換やショックアブソーバーブラケットの他、キャンバーボルト・調整式ラテラルロッドなどが必要となり、費用は約10万円程度を見込む必要があります。
社外アルミホイールやオフロードタイヤへの交換も魅力的で、オーバーフェンダーを装着することで幅広タイヤの使用も可能となるでしょう。
さらに、マッドガードとの組み合わせにより、泥跳ね防止とタフな外観を演出できます。ただし、カスタマイズを行う際は、車検や保険への影響も慎重に検討することが必要です。
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まとめ
ハスラーターボ4WDは、コンパクトながらパワフルな走りと優れた走破性を持ち合わせたモデルです。
燃費面でも、同じクラスの4WD車と比べると良好な性能を発揮し、足回りの設計が優れているため悪路でも快適に走行できるでしょう。燃費が良く税金も安いため、家計に優しい車といえます。
特に、アウトドアが好きな人や、雪の多い地域に住んでいる人に最適な一台でしょう。手頃な価格で性能が良く、維持費も抑えられることから、多くのドライバーから支持されています。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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