ノアのグレードによる違いを解説!グレード比較で選ぶ最適モデルとは
トヨタ ノアは、多彩なグレードで家族のニーズに応える人気ミニバンです。しかし、グレード選びで迷っている人も多いでしょう。車選びでは、グレード間の違いを把握することが欠かせません。
本記事では、新型ノアの各グレードの違いを紹介していきます。グレードごとの特徴や、家族の快適性を左右する装備の違いなどを詳しく見ていきましょう。
※目次※
・新型ノアは2022年にフルモデルチェンジし、最新機能・装備が搭載された。
・新型ノアは5つのグレードが展開されており、ハイブリッド車とガソリン車、2WD・4WDが選択可能。
・新型ノアはグレードにより外装デザインや内装の質感、装備が異なる。
新型ノアとは?グレードラインアップもチェック
2022年に登場した新型ノアは、ミドルサイズミニバンとして進化を遂げました。安全性と快適性を両立し、より魅力的なファミリーカーへと生まれ変わっています。
まずは、新型ノアの特徴や進化ポイント、グレード別のラインアップと価格帯、そしてハイブリッド車とガソリン車の違いについて見ていきましょう。
(参考:『ノア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
グレードで違いがある?新型ノアの特徴と進化ポイント
2022年に登場した新型ノアは、3ナンバーサイズとなり室内空間が広がりました。特筆すべきは、セカンドシートの「ストレート超ロングスライド」機能で、足元空間が最大745mmまで広がります。
安全面では、最新の「Toyota Safety Sense」を搭載し、高度な安全支援を実現しているのがポイントです。また、駐車や高速道路走行をサポートする新機能も追加されました。使いやすさを追求した装備が充実し、快適性も向上しています。
新型ノアのグレード別ラインアップと価格帯の違い
新型ノアには、5つのグレードが用意されており、それぞれの特徴は以下の通りです。
・S-Z:高級感と快適性を追求。332万円~389万円(税込)
・Z:高級感のあるインテリア。324万円~381万円(税込)
・S-G:スポーティーな印象を強調。304万円~361万円(税込)
・G:充実装備のスタンダードモデル。297万円~354万円(税込)
・X:基本装備が充実。267万円~327万円(税込)
(※2024年10月現在)
各グレードにはハイブリッド車とガソリン車があり、駆動方式も選択できます。用途や予算に応じて、最適なグレードを選択できる構成です。
グレードで異なる?新型ノアのハイブリッド車とガソリン車の違い
ノアのハイブリッド車は、新開発の1.8Lシステムを採用し、WLTCモードで22.0km/L~23.4km/Lの優れた燃費性能を実現しています。一方、ガソリン車は2.0Lエンジンを搭載し、カタログ燃費は14.3km/L~15.1km/Lです。
走行特性では、ハイブリッド車が静かでスムーズな加速を特徴とし、ガソリン車はよりダイレクトな加速感を楽しめます。価格面ではハイブリッド車が若干高めですが、長期的な燃費性能を考慮すると、家計に優しい選択肢といえるでしょう。
新型ノアのグレード別エクステリアデザインの違い
新型ノアは、グレードごとにエクステリアデザインが異なります。ここでは、新型ノアのグレードによる外観の違いを詳しく見ていきましょう。自分に最適なモデルを選ぶためにも、各グレードの特徴を理解することは欠かせません。
グレード別!新型ノアのフロントデザインの特徴と違い
新型ノアのフロントデザインは、グレードによって個性豊かな表情を見せます。エントリーモデル「X」は、カラード+メッキモールのフロントグリルを採用し、シンプルながら上質な印象です。
スタンダードモデル「G」も同様ですが、アルミホイールが標準装備となり、より洗練された外観となっています。
上級スタンダードモデル「Z」では、LEDフロントフォグランプが標準装備され、フードモールディングにもメッキを使用することで、高級感がより際立つ仕上がりです。
一方、上位モデルの「S-G」と「S-Z」は、専用デザインのフロントバンパーやグリルを採用し、よりスポーティーで迫力があります。
グレード別!新型ノアのサイド・リヤビューの違い
「S-G」と「S-Z」は、エアロ専用リヤバンパーとサイドマッドガードを装備し、スポーティーな印象です。「X」「G」「Z」は、標準のリヤバンパーとサイドマッドガードで、シンプルなデザインとなっています。
リヤコンビネーションランプは、全グレードでLEDを採用し、バックドアのフォルムと一体化したデザインが特徴です。「Z」と「S-Z」では、バックドア側も点灯する仕様となっており、夜間の視認性と安全性を高めています。
サイドビューでは、「Z」と「S-Z」がステンレス製のドアベルトモールディングを装備し、よりシャープな印象です。
グレード別!新型ノアのホイールデザインとサイズの違い
「S-Z」の2WD車には、17インチアルミホイールが標準装備されます。一方、「S-Z」のE-Four/4WD車と「S-G」には、16インチアルミホイールが採用されているのが特徴です。
「G」と「Z」も16インチアルミホイールを採用していますが、見る角度によって表情が変わる、品のあるデザインとなっています。「X」には、16インチスチールホイールが標準装備され、樹脂フルキャップが装着されている仕様です。
新型ノアは、グレードごとに異なるホイールデザインを採用することで、それぞれの個性を際立たせています。
新型ノアのグレード別インテリアの特徴と違い
新型ノアのインテリアは、グレードごとに特徴が異なります。ここでは、エントリーモデルから最上位グレードまで、家族構成・ライフスタイルに合わせて選べる多彩なラインアップを、詳しく見ていきましょう。
新型ノアのグレード別シート素材とカラーバリエーションの違い
新型ノアのシート素材とカラーは、グレードによって異なります。「X」は、ファブリックシートにダークグレーの内装で統一されているシンプルな仕様です。「G」は、上級ファブリックシートを採用し、ブラックとフロマージュから選択できます。
「Z」では、合成皮革とファブリックの組み合わせシートを採用し、ブラックとダークブラウンから選択可能です。最上位の「S-Z」は、Zグレードと同様の素材構成ですが、より高級感のある仕上がりとなっています。
新型ノアのグレード別インパネデザインの違い
「X」は、シンプルで機能的なデザインを採用し、「G」ではタッチパネル式のディスプレイオーディオが標準装備されます。「Z」には、高級感のあるソフトパッド表皮や、ピアノブラック加飾が施されているのが特徴です。
「S-Z」グレードは、さらに上質な内装材を使用し、カラーヘッドアップディスプレイやデジタルインナーミラーなどの先進装備をオプションで追加できます。
ステアリングスイッチは全グレードで共通している他、「X」以外のグレードのハイブリッド車にはエレクトロシフトマチックをオプション追加でき、運転に集中しやすい環境を整えられるでしょう。
新型ノアのグレード別収納スペースと使い勝手の違い
「X」でも十分な収納力を備えていますが、上位グレードでは収納オプションがより多様です。例えば、「Z」と「S-Z」のハイブリッド車には、インパネ一体型センターコンソールボックスが標準装備されています。
「X」「G」「S-G」では、7人乗りならカップホルダーが2つ付いた折り畳み式サイドテーブルが、8人乗りならオープンボックスもプラスされた格納式センターボックスが、採用されているのが特徴です。
さらに、全グレードにフリーストップバックドアが標準装備されるなど、家族での使用を想定した機能も充実しており、日常のさまざまなシーンで活躍するでしょう。
新型ノアのグレード別3列シートのアレンジと快適性の違い
ノアの3列シートは、グレードによってアレンジ方法や快適性が異なります。7人乗りモデルは2列目にキャプテンシートを採用し、8人乗りモデルは3人掛けのベンチシートを配置しているのが特徴です。
7人乗りの「ストレート超ロングスライド」機構は、745mmものスライドが可能で、快適性をいっそう高めるでしょう。一方、8人乗りは2列目が6:4分割でチップアップ可能です。
両モデルとも3列目シートは簡単に折り畳めるため、荷室スペースを柔軟に拡大できます。グレードによっては、オットマンやシートヒーターなどのオプションが用意されているのもポイントです。
新型ノアのグレード別標準装備と主要オプションの違い
ノアのグレードによって、標準装備や選択可能なオプションに大きな違いがあります。ノアの各グレードにおける安全装備や快適装備、ナビ・オーディオシステムの違いを詳しく見ていきましょう。ぜひ、家族での使用を考慮したグレード選びの参考にしてください。
新型ノアのグレード別安全装備の違い
ノアの安全装備は、グレードによって標準装備とオプションが異なります。まず、全グレードに搭載される「Toyota Safety Sense」は、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシストなどの、先進的な安全機能です。
「X」以外のグレードでは、トヨタ チームメイトの「アドバンスト パーク」が選択可能で、駐車を適切にサポートします。さらに、パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターなども、「X」以外のグレードで選択可能です。
ただし、家族の安全を重視するなら、先進安全装備が充実した上位グレードも検討に値しますが、予算とのバランスも考慮しなければなりません。
新型ノアのグレード別快適装備と利便性機能の違い
ノアの快適装備に関して、上位グレードの「Z」と「S-Z」では、高級感のある合成皮革とファブリックのコンビシートや、快適温熱シートを採用しています。
また、空調面では、「Z」と「S-Z」は左右独立温度コントロールフロントオートエアコンとリヤオートエアコンを標準装備しているのもポイントです。
エンターテインメントシステムも充実しており、「X」以外のグレードで、10.5インチのディスプレイオーディオがオプションで選択できます。
上位グレードでは、ハンズフリーデュアルパワースライドドアやパワーバックドアなど、家族向けの便利な機能も豊富です。
新型ノアのグレード別ナビ・オーディオシステムの違い
「X」以外のグレードでは、8インチ高精細HDディスプレイを標準装備し、通信型コネクティッドナビにも対応しています(「X」はオプション)。
地図表示をより鮮明に、かつ高コントラストの映像を楽しみたい人には、「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」がおすすめです。10.5インチHDディスプレイなら、視認性もより高まるでしょう。
両システムともApple CarPlayやAndroid Autoに対応しており、スマートフォンとの連携が可能です。ただし、ナビ機能の利用には契約が必要で、初度登録日から5年間は無料、6年目以降は有料となります。
新型ノアのグレード別走行性能と燃費の違い
新型ノアの各グレードは、走行性能と燃費においても違いが見られます。エンジンやモーターの性能、燃費性能などさまざまな観点から比較することで、それぞれのグレードの特性が明確になるでしょう。ここでは、グレード別の走行性能・燃費の違いを紹介します。
新型ノアのグレード別エンジン・モーター性能の違い
ノアの各グレードにおけるエンジン・モーター性能の違いは、走行性能に大きな影響を与えます。ハイブリッド車には、トヨタ初の新型1.8Lハイブリッドシステムが搭載されているのが特徴です。
一方、ガソリン車には2.0Lダイナミックフォースエンジンが採用されており、爽快な走りを提供します。このエンジンは、高効率化と低燃費を両立させる優れものです。
また、4WD車には、ハイブリッド車向けのE-Fourと、ガソリン車向けのダイナミックトルクコントロール4WDの、2つのシステムが用意されています。路面状況に応じた最適な駆動を提供し、滑りやすい路面やコーナリング時の走行安定性が向上しました。
新型ノアのグレード別燃費性能とエコ機能の違い
ノアの燃費性能に関して、ハイブリッド車はクラス屈指の低燃費を実現し、22.0km/L~23.4km/Lという優れた燃費性能を誇ります。
一方、ガソリン車も14.3km/L~15.1km/Lと、ミニバンとしては高い燃費性能を達成しているでしょう。これは、最新のダイナミックフォースエンジンの採用により、燃焼効率が向上したためです。
さらに、エコ機能面では、全グレードで「平成30年基準排出ガス75%低減レベル」を達成しています。CO2排出量が最大98g/kmと、100g/kmを下回っているのも特筆すべき点です。
新型ノアのグレード別乗り心地と静粛性の違い
新型ノアは、全グレードに共通して、高剛性ボディと最適化されたサスペンションを採用し、快適な乗り心地を実現しています。
静粛性においては、ハイブリッドモデルが特に優れているでしょう。高遮音性ウインドシールドガラスを採用したり、広範囲に防音・吸音材を配置したりと、風切り音やエンジン音、ロードノイズを抑制する工夫が施されています。
ガソリンモデルも、エンジン音の低減や振動抑制に注力しており、快適な車内空間を提供するでしょう。新型ノアなら、車内が静かで長距離ドライブでも疲れにくく、家族みんなの会話もはずむかもしれません。
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まとめ
2022年発売の新型ノアは、複数のグレードが用意された人気のミニバンです。各グレードには、外観や内装、装備面で違いがあります。
エクステリアではフロントグリルやホイールデザイン、インテリアではシート素材や内装色が特徴的でしょう。上位グレードほど、標準装備が充実している傾向です。
ハイブリッド車とガソリン車では、燃費や走行性能に差があります。グレード選びの際は、これらの違いを比較し、自分に合った選択をすることが重要です。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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