車ローンの種類はどれを選ぶべき?家族の予算に合わせた最適な選択方法
車を購入する際、多くの人がローンを活用しています。ただ、「ディーラーローン」「銀行ローン」「自社ローン」など、種類が多くてどれを選べばよいか迷うこともあるでしょう。
金利の差や審査条件、手続きの簡便さなど、各ローンには特徴があります。この記事では、車ローンの種類を徹底比較するので、自身の状況に最適な選択肢を見つけるための参考にしてください。
※目次※
・車ローンには「ディーラーローン」「銀行ローン」「自社ローン」の3種類がある。
・家計状況に合わせたローン選びでは、年間返済額は年収の15%~25%以内に抑えるのが理想的である。
・ローン契約時には、金利の他に保証料・手数料が含まれているかの確認が重要で、契約後は繰上返済の条件や乗り換え時の所有権の所在も把握しておくべきである。
車のローン3種類の基本と特徴
車のローンには主に3種類あり、それぞれ特性が異なります。ディーラーローンや銀行ローン、自社ローンから選択する際は、金利設定・審査基準・手続きの簡便さなどを比較することが重要です。
家族構成や予算に合わせた最適なローンを選ぶためには、各タイプの特徴を正しく理解することが第一歩となります。
【車のローンの種類.1】ディーラーローン
ディーラーローンとは、自動車販売店と信販会社が提携して提供する車購入の資金調達方法です。車選びからローン契約まで、ディーラーで一括して手続きができます。
契約は表面上ディーラーと行いますが、実際の貸主は背後の信販会社であるのが一般的です。「フルローン」と「残価設定ローン」の2種類があり、ローン完済までは車の所有権がディーラー側にあります。
審査から契約までが比較的速く、申し込みから当日中に結果が出ることも珍しくありません。
【車のローンの種類.2】銀行ローン
銀行ローンは、ディーラーを通さず直接金融機関と契約する外部ローンです。全国の金融機関とつながっているため、選択肢が広く、最適な商品を選べる利点があります。
金利は年1%~4%程度と、ディーラーローンより低めです。インターネット申し込みが一般的で、近年では一度の手続きで複数の金融機関から提案を受け取れるサービスもあります。
資金使途が幅広く対応可能で、結果が出るまでに1週間~2週間程度かかるのが一般的です。
【車のローンの種類.3】自社ローン
自社ローンは、中古車販売店が独自に提供する分割購入システムです。販売店と直接契約を結ぶため、車選びからローン契約までを1か所で完結できます。
信販会社などを介さず販売店が審査するので、過去の借入履歴や返済状況の影響を受けにくいのが特徴です。各店舗が独自の審査基準を設定し、現在の収入状況と月々の返済能力を重視します。
審査時間も短く、最短数時間で結果が出ることもあり、支払い総額が明示されるので返済計画も立てやすいでしょう。
各種類の車ローンのメリット・デメリットを比較
ディーラーローン・銀行ローン・自社ローンはそれぞれ、総支払い額や手続きの簡便さ、審査の難易度が異なり、自身の状況に合わせた選択が重要です。適切なローンを選ぶことで、将来の家計負担を最小限に抑えることにつながるでしょう。
【各種類の車ローンのメリット・デメリット.1】ディーラーローンは手続きの簡便だが、金利が高い
ディーラーローンの最大のメリットは、手続きの簡便さです。車選びからローン契約までその場で完結し、審査も銀行ローンに比べて通りやすいとされています。土日祝日も対応しているため時間的障壁が低く、審査結果も迅速に出ることが多いでしょう。
一方、最大のデメリットは金利の高さで、年3%~10%と設定されていることが多く、銀行ローンより割高です。例えば、300万円を5年ローンで組むと、金利差で20万円以上の支払い総額の差が生じることもあります。
【各種類の車ローンのメリット・デメリット.2】銀行ローンは低金利だが、審査が厳しい
銀行ローンの最大の魅力は、低金利設定です。大手銀行では年1%~4%程度が一般的で、長期返済でも総支払い額を抑えられます。融資可能額も高めで高額車の購入に対応でき、多くの金融機関から自分に合ったプランを選べるのがメリットです。
デメリットとしては、審査基準の厳しさが挙げられます。安定した収入や勤続年数、信用情報の健全性が厳しくチェックされ、非正規雇用者は審査に通りにくい傾向です。また、申し込みから契約までの期間が長く、急いで購入したい人には不向きかもしれません。
【各種類の車ローンのメリット・デメリット.3】自社ローンは審査が柔軟だが、金利相当額が高めで選択肢が少ない
自社ローン最大のメリットは、審査基準の柔軟性です。販売店独自の審査では、過去の自己破産・滞納歴があっても、現在の返済能力を重視してもらえる可能性が高いでしょう。信用情報に不安がある人に、特に適しています。
雇用形態・勤続年数もあまり問われないケースが多く、非正規雇用者でも利用しやすい方法です。一部専門店では、審査通過率95%という実績もあります。
一方、金利の設定がない分、金利相当額が高め(車両価格の10%~20%程度)に設定されていることがデメリットです。また、取扱店舗が限られ、選べる車種・店舗の選択肢が少ないことも覚えておく必要があります。
各種類の車ローンの金利比較と隠れたコスト
車ローンの金利は、ディーラーローンが3%~10%程度、銀行ローンが1%~4%程度、自社ローンが車両価格の10%~20%程度(金利相当額)と大きな差があります。銀行ローンが最も低金利なのは、融資規模や審査の厳格さが理由です。
選択の際に、「保証料別」と記載がある場合は、表面金利に加えて年0.5%~1.5%程度の追加費用が発生するため、保証料込みか別かを確認するのを怠ってはいけません。「実質年率」と書かれている場合は、表面金利だけでなく、保証料・手数料も含まれるのが一般的です。
車ローンの種類を選ぶときのポイント
車ローンを選ぶ際には、複数のポイントを検討することが成功への鍵となります。家計状況に合わせたローンタイプの選択や金利特性の理解、さらに契約後の対応方法まで把握しておくことが重要です。
適切なローンを選ぶことで、無理のない返済計画を立てながら、理想の車を手に入れられるでしょう。
家計状況に合わせた最適な種類の車ローンの選び方
最適な車ローン選びでは、年収と支出のバランス確認が大切です。一般的に、年間返済額は年収の15%~25%程度以内に抑えるのが理想的とされています。
貯蓄が少なければ、頭金を抑えられるディーラーローンも選択肢です。銀行ローンは低金利が魅力ですが、雇用形態・勤続年数のチェックがあるため、安定収入の証明書類を準備しましょう。
申し込み時には、契約内容や返済シミュレーションを確認し、自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが肝心です。ボーナス払いを活用すれば通常時の負担を軽減でき、繰上返済が柔軟にできるプランなら利息の負担も減らせます。
車ローンの固定金利と変動金利の違いと適している人
車ローンを選択する際に重要なのが、「固定金利」と「変動金利」の違いです。固定金利は契約期間中、金利が一定で維持されるタイプで、市場金利が上昇しても返済額が変わらない安心感があります。特に、計画的な資金管理を重視する人におすすめです。
一方の変動金利は、市場金利に連動して半年ごとに見直されるシステムで、通常は固定金利より低い設定から始まりますが、将来の金利上昇リスクがあります。借入期間が短く金額が少ない場合は、変動金利が有利なケースが多いでしょう。
安定志向なら固定金利、短期返済計画なら変動金利を選ぶのが賢明です。
車ローン契約後の注意点
ローン契約後の注意点として、繰上返済の条件があります。銀行系ローンでは多くの場合、手数料無料で何度でも可能です。しかし、ディーラーローンでは回数制限・手数料が発生することがあるため、契約前に確認しましょう。
車の乗り換え時は、所有権の所在確認が重要です。銀行ローンでは、購入時点で所有権が購入者にあり、売却手続きがスムーズに進みます。
一方のディーラーローンでは、ローン完済まで所有権がディーラー側にあることが多く、追加の手続きが必要なケースも少なくありません。また、万一の事態に備えた団体信用生命保険や、高金利時の借り換えも検討すべき選択肢です。
まとめ
車ローンには、主にディーラーローンと銀行ローン、自社ローンの3種類があります。ディーラーローンは手続きが簡便だが金利は高め、銀行ローンは低金利で選択肢が多いものの審査が厳しく、自社ローンは審査に通りやすい半面、金利相当額が高く選択肢が限定的です。
ローンを選ぶ際は家計状況に合わせた判断が重要で、固定金利・変動金利の特性を理解し、自分に合ったプランを選ぶ必要があります。
契約後の繰上返済の条件や乗り換え時の手続きも、把握しておくと安心です。金利や隠れたコストをしっかり比較して、最適な車ローンを選びましょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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