自動車ローンの金利はどれくらい?借入先による違いや利用時の注意点も
自動車購入時のローン選びは、家計に長期間影響を与える重要な決断です。金利のわずかな違いでも総支払額に大きな差が生まれるため、慎重に検討しなければなりません。自動車ローンには銀行系、ディーラー系、自社ローンなどいくつか種類があり、それぞれに特徴と金利相場があります。
本記事では、自動車ローンの種類や金利相場、借り換え方法、さらに車を所有する上で必要となる税金や維持費まで含め、賢い車の購入とローン選びについて解説します。自分に合った最適なローンを見つけるためのヒントになるでしょう。
※目次※
・借入先によって金利は大きく異なる。銀行系は2%~4%、ディーラーは4%~8%と幅がある。
・金利1%の差でも長期ローンでは総支払額が大きく変わるため、比較検討が大切。
・低金利ローンへの借り換えで月々の負担を減らし、場合によっては所有権も自分の名義に切り替えられる。
自動車ローンの金利とは?「変動」と「固定」の違い
車のローンを組むときに「金利」は非常に気になるポイントではないでしょうか。金利は月々の返済額に大きく関わるもので、ローンには必ず付いてくるものです。
下調べせずに月々の支払額を抑えられるからといって長期のローンを組んだり、簡単に借りられるところから高額な金額を借りたりすると、後々に高くついてしまうでしょう。まずは、金利とは何かという点について確認していきましょう。
金利はお金を借りるときに支払う手数料
金利とは、資金を借りた側が貸した側に支払う利息のことです。自動車購入時の資金を立て替えてもらう際の手数料として支払いが求められます。
利子の割合を決めるのは、各信販会社・金融機関です。1年間でかかる金利は「年率〇%」と表記され、ローンを組むと毎月年率に応じた「元金+金利」を支払うことになります。
この金利は、各月の支払いのみを考えれば大きな額ではありません。しかし、1%の違いでも総支払額は大きく変動するため、楽観視できない部分でもあります。
変動金利と固定金利がある
自動車ローンは、住宅ローンと同じく「変動金利」と「固定金利」という2種類の金利設定があります。ローンの返済中に経済情勢が変化すると、変動金利は金利を見直しますが、固定金利は原則として金利の変更がありません。
同じ金融機関が提供する自動車ローンなら、変動金利のほうが金利は低く設定されます。ただし、返済中に金利が変わる点には注意しなければなりません。
金利は不景気になると下がり、好景気になると上がります。経済情勢次第で、返済総額が固定金利より少なくなる場合もあり得るでしょう。
固定金利は変動金利より金利が高く設定されますが、返済中に上下することはありません。返済総額は契約時に決まるため、返済計画を立てやすいのが利点です。
低金利の自動車ローン審査は難しい傾向
審査とは、借りる人に「返済能力があるか」をチェックすることです。ローンを組む前にローン会社によって行われるもので、審査の基準や項目は以下のようなものが挙げられます。
・信用情報
・年収
・所有資産
・返済負担率
・勤務先(勤務形態/勤続年数)
・健康状態
審査の内容は会社によって異なるため、同じ自動車ローンであっても「A社は通ったけどB社は通らなかった」となることもあるでしょう。
また、審査の基準は金利が低いほど厳しくなる傾向です。もし金利の低いローン会社で審査が通らなかった場合は、それよりも金利の高いローン会社なら通る可能性があります。
自動車ローンの金利はどこが安い?種類と金利相場
自動車を購入する際に活用できるローンには、いくつかの種類があります。銀行系ローン、ディーラーローン、自社ローンなど、それぞれに特徴があり、金利の相場も異なります。
どのローンを選ぶかによって、総支払額に大きな差が出ることもあるため、各ローンの特徴と金利相場を理解しておくことが大切です。ここでは、自動車ローンの種類ごとの特徴と金利相場について解説します。
銀行系自動車ローン
銀行系自動車ローンは、銀行が提供するマイカーローンのことを指します。一般的に他のローンと比較して金利が低いことが特徴です。銀行系自動車ローンの金利相場は年2.0%~4.0%程度となっています。また、審査基準が厳しい傾向がありますが、安定した収入があれば比較的通過しやすいでしょう。
銀行系自動車ローンのもうひとつの特徴は、車両購入後すぐに所有権が借り手に移ることです。つまり、返済中でも自分の名義で車を所有できるという点が魅力といえるでしょう。
ただし、申込から契約までに時間がかかる場合があるため、急いで車を購入したい場合は注意が必要かもしれません。
ディーラーローン
ディーラーローンは名称からディーラー自身が融資を行うように思えますが、実際にはカーディーラーが提携している信販会社のローンを利用することになります。ディーラーローンの金利相場は年4%~8%程度で、銀行ローンと比べると少し高めです。
ディーラーローンの最大の特徴は、車の購入からローン契約までをディーラーで一括して手続きできる便利さにあります。審査も比較的通りやすく、銀行ローンで審査に通らなかった人でも利用できる可能性があるでしょう。
ただし、返済が完了するまで車の所有権はディーラー側にあることが多いため、完済するまでは名義変更ができない点に注意が必要です。
自社ローン
自社ローンとは、販売店が金融機関を介さずに独自に購入者へ提供するローンです。販売店が自分で審査基準を設けて融資を行うため、銀行やディーラーローンで審査に通らなかった方でも利用できることがあります。自社ローンの金利は表向き0%と表示されることが多い傾向です。
自社ローンの仕組みは、販売店が車両代金を立て替え、購入者がその金額を分割して直接販売店に返済していくというものです。金利は発生しないように見えますが、実際には車両価格に手数料や保証料が上乗せされていることがほとんどです。また、返済完了まで車両の所有権は販売店側にあることが多く、その点は理解しておく必要があります。
残価設定型ローンという方法も
残価設定型ローンは、ディーラーローンの一種で、車の将来価値(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いた金額を返済するという方法です。通常のローンよりも月々の支払額を抑えられるのが最大の特徴といえるでしょう。残価設定型ローンの金利相場は年4%~6%程度です。
残価設定型ローンでは、契約期間終了時に車を返却する、残価を一括で支払って所有権を得る、再度ローンを組んで支払うという3つの選択肢から選ぶことになります。新車に乗り換えたい人や、月々の負担を減らしたい人にとって魅力的な選択肢となるかもしれません。
自動車ローンの選び方
ディーラーローンと銀行系ローンでは、金利以外にもさまざまな違いがあります。その仕組みとメリットなどを理解すれば、どちらを選んだほうがよいか迷いが少なくなるでしょう。
ここでは、どのような方におすすめできるかに焦点を当てて、2種類の自動車ローンについて解説します。
低金利と所有権を得るなら金融機関
銀行系自動車ローンの大きな魅力は、金利の低さです。一般的にディーラーローンより金利が低く、返済総額を抑えられます。
インターネットで契約が完結するローンであれば、窓口で手続きをする手間もかかりません。自動車ローンの返済総額を抑えたい方は、銀行系自動車ローンの検討をおすすめします。
また、車を担保とするディーラーローンと異なり、所有者を本人名義にできることもメリットです。ローンの完済前でも、売却や譲渡といった車の処分方法を自身で選べます。比較的短い期間で車を乗り換える予定があるなら、車を自由に処分できる銀行系自動車ローンがよいでしょう。
利便性と安心感ならディーラー
ディーラーローンは、車の購入時にセットで申し込みます。同じ窓口で車の購入とローンの申し込みが完結するだけでなく、審査もスピーディーです。
さらに、審査基準は銀行系自動車ローンほど厳しくありません。すぐに車を購入したいという人にとってメリットが大きい方法でしょう。
また、購入代金や返済計画だけでなく、カーライフについて総合的に相談できることも魅力です。ローン申し込みの利便性や安心感を重視するなら、審査が早く車に関する相談もできるディーラーローンをおすすめします。
金利だけじゃない!自動車ローンを選ぶ際のポイント
自動車ローンを選ぶ際は、金利の高さだけでなく、さまざまな条件を比較検討することが大切です。返済方式や借入上限額、各種手数料など、総支払額に影響する要素が幾つかあります。
また、ローン会社によって条件設定も異なるため、自分に合ったローンを選ぶためにもポイントを押さえておきましょう。
返済方式
自動車ローンの返済方式には、元利均等返済と元金均等返済があります。元利均等返済とは、毎月一定の金額を返済する方法です。毎月の返済額を一定にするため、元金と利息の割合は都度調整されています。
一方で、元金均等返済の場合は毎月の返済額が一定ではありません。元金均等返済では、毎月の元金分は均等に分割されています。利息は返済残高に応じて計算される仕組みです。
そのため、元金均等返済の場合の利息は返済初期が最も高く、その後徐々に減少します。返済初期の負担が増大しますが、その後徐々に負担が軽減される点が特徴です。元利均等返済よりも総返済額の減少が期待できます。
借入上限額
自動車ローンを選ぶ際は、各金融機関の借入上限額を確認しておくことをおすすめします。銀行系ローンであれば300万円~1,000万円が一般的ですが、ディーラーローンでは車両価格の範囲内という制限を設けられていることもあるでしょう。
また、自分の返済能力に合った借入額を設定することも重要です。月々の返済額が収入の何割を超えると生活が苦しくなるかを考慮して、無理のない借入額を決めることが大切です。審査の際には年収に対する借入額の割合も見られますので、上限いっぱいまで借りられるとは限りません。
保証料や各種手数料
自動車ローンは、申請に伴い保証人が求められるケースがあります。保証料とは、保証人の代わりとして保証会社に払う手数料のことです。金利とは別の支払い項目になるため、この保証料の有無についても確認を行いましょう。
この他にも、元金の一部を繰り上げて返済する繰上返済という制度が採用されているケースもあります。この制度のメリットは、繰上返済を行うことでその分の金利支払いが不要になる点です。資金に余裕のあると判断できる場合におすすめの手段といえます。
ただし、企業によってはこの繰上返済を行う際に手数料が求められることもあるため、こちらも都度確認が必要です。
保証人の有無や借入年数、頭金の設定
自動車ローンでは保証人不要とするケースが多くあります。その理由として挙げられるのが「担保」です。
ディーラーローンであれば、返済を終えるまで所有権がディーラーにあります。銀行ローンであれば、借入の条件に保証会社の保証を加えることで保証会社から回収が可能です。
ただし、一部の企業では保証人が求められる場合もあります。その場合は借入金額の調整を行いましょう。頭金を多く用意することで保証人無しでローンを組める可能性があります。
また、返済期間の長いプランであれば支払い能力の範囲内に予算を抑えることも可能なため、借入年数の設定も重要なポイントといえるでしょう。
キャンペーンの有無
自動車ローンを契約する際は、金融機関が実施しているキャンペーンの有無を確認しておくことをおすすめします。期間限定で金利が通常より0.5%~1.0%程度低くなるキャンペーンを実施していることがあるためです。
特に銀行系ローンでは、インターネット申込限定の金利優遇や、給与振込口座を同じ銀行にすることで金利が下がるサービスを提供していることもあります。また、ディーラーでも特定の車種や時期によって金利優遇キャンペーンを行っていることがあるでしょう。
こうしたキャンペーンをうまく活用することで、数万円から数十万円の利息を節約できる可能性もあります。
自動車ローンの金利や返済期間をシミュレーションしよう
自動車ローンを組む前に、金利や返済期間によって総支払額がどのように変化するのかをシミュレーションしておくことは非常に重要です。わずかな金利の違いでも、長期間のローンでは大きな差になることがあります。
また、返済期間を延ばせば月々の負担は減りますが、総支払額は増えるというトレードオフの関係も理解しておく必要があるでしょう。ここでは、返済額の計算方法と借入額別のシミュレーション例を紹介します。
返済額の計算方法(利息・総支払額・月々の返済額)
自動車ローンの返済額を大まかに計算する方法をご紹介します。実際の計算は複雑ですが、おおよその金額を把握するには以下の簡易計算式が役立ちます。
まず、利息の合計額は「借入金額×金利(%)×返済年数÷2」で算出できます。例えば、100万円を金利3%、3年で借りる場合、利息の合計額は「100万円×3%×3年÷2=4万5,000円」となります。
次に、総支払額は「借入金額+利息の合計額」です。上記の例では「100万円+4万5,000円=104万5,000円」が総支払額となります。
月々の返済額は「総支払額÷支払い回数」で計算します。3年(36回払い)の場合、「104万5,000円÷36=2万9,028円」が毎月の返済額です。
なお、この計算方法はあくまで目安であり、実際のローンでは金融機関の計算方式によって多少異なる場合があります。
ローン100万円の場合
ローン100万円を組んだ場合の金利別・支払い回数別のシミュレーション表を見てみましょう。
金利/支払い回数 |
金利1% |
金利3% |
金利5% |
金利7% |
金利9% |
3年:36回払い |
利息総額: 1万5,000円 月々返済額: 2万8,194円 |
利息総額: 4万5,000円 月々返済額: 2万9,028円 |
利息総額: 7万5,000円 月々返済額: 2万9,861円 |
利息総額: 10万5,000円 月々返済額: 3万694円 |
利息総額: 13万5,000円 月々返済額: 3万1,528円 |
4年:48回払い |
利息総額: 2万円 月々返済額: 2万1,250円 |
利息総額: 6万円 月々返済額: 2万2,083円 |
利息総額: 10万円 月々返済額: 2万2,917円 |
利息総額: 14万円 月々返済額: 2万3,750円 |
利息総額: 18万円 月々返済額: 2万4,583円 |
5年:60回払い |
利息総額: 2万5,000円 月々返済額: 1万7,083円 |
利息総額: 7万5,000円 月々返済額: 1万7,917円 |
利息総額: 12万5,000円 月々返済額: 1万8,750円 |
利息総額: 17万5,000円 月々返済額: 1万9,583円 |
利息総額: 22万5,000円 月々返済額: 2万417円 |
6年:72回払い |
利息総額: 3万円 月々返済額: 1万4,306円 |
利息総額: 9万円 月々返済額: 1万5,139円 |
利息総額: 15万円 月々返済額: 1万5,972円 |
利息総額: 21万円 月々返済額: 1万6,806円 |
利息総額: 27万円 月々返済額: 1万7,639円 |
7年:84回払い |
利息総額: 3万5,000円 月々返済額: 1万2,321円 |
利息総額: 10万5,000円 月々返済額: 1万3,155円 |
利息総額: 17万5,000円 月々返済額: 1万3,988円 |
利息総額: 24万5,000円 月々返済額: 1万4,821円 |
利息総額: 31万5,000円 月々返済額: 1万5,655円 |
8年:96回払い |
利息総額: 4万円 月々返済額: 1万833円 |
利息総額: 12万円 月々返済額: 1万1,667円 |
利息総額: 20万円 月々返済額: 1万2,500円 |
利息総額: 28万円 月々返済額: 1万3,333円 |
利息総額: 36万円 月々返済額: 1万4,167円 |
この表から分かるように、金利が上がるほど、また返済期間が長くなるほど、利息の総額は増えていきます。例えば、金利1%と9%では、8年ローンの場合、利息総額に32万円もの差が出るのです。
ローン200万円の場合
ローン200万円の場合の金利別・支払い回数別のシミュレーション表は以下の通りです。
金利/支払い回数 |
金利1% |
金利3% |
金利5% |
金利7% |
金利9% |
3年:36回払い |
利息総額: 3万円 月々返済額: 5万6,389円 |
利息総額: 9万円 月々返済額: 5万8,056円 |
利息総額: 15万円 月々返済額: 5万9,722円 |
利息総額: 21万円 月々返済額: 6万1,389円 |
利息総額: 27万円 月々返済額: 6万3,056円 |
4年:48回払い |
利息総額: 4万円 月々返済額: 4万2,500円 |
利息総額: 12万円 月々返済額: 4万4,167円 |
利息総額: 20万円 月々返済額: 4万5,833円 |
利息総額: 28万円 月々返済額: 4万7,500円 |
利息総額: 36万円 月々返済額: 4万9,167円 |
5年:60回払い |
利息総額: 5万円 月々返済額: 3万4,167円 |
利息総額: 15万円 月々返済額: 3万5,833円 |
利息総額: 25万円 月々返済額: 3万7,500円 |
利息総額: 35万円 月々返済額: 3万9,167円 |
利息総額: 45万円 月々返済額: 4万833円 |
6年:72回払い |
利息総額: 6万円 月々返済額: 2万8,611円 |
利息総額: 18万円 月々返済額: 3万278円 |
利息総額: 30万円 月々返済額: 3万1,944円 |
利息総額: 42万円 月々返済額: 3万3,611円 |
利息総額: 54万円 月々返済額: 3万5,278円 |
7年:84回払い |
利息総額: 7万円 月々返済額: 2万4,643円 |
利息総額: 21万円 月々返済額: 2万6,310円 |
利息総額: 35万円 月々返済額: 2万7,976円 |
利息総額: 49万円 月々返済額: 2万9,643円 |
利息総額: 63万円 月々返済額: 3万1,310円 |
8年:96回払い |
利息総額: 8万円 月々返済額: 2万1,667円 |
利息総額: 24万円 月々返済額: 2万3,333円 |
利息総額: 40万円 月々返済額: 2万5,000円 |
利息総額: 56万円 月々返済額: 2万6,667円 |
利息総額: 72万円 月々返済額: 2万8,333円 |
ローン額が200万円になると、金利の違いによる総支払額の差はさらに大きくなります。金利1%と9%の差は、8年ローンで64万円にも達するのです。
ローン300万円の場合
ローン300万円の場合の金利別・支払い回数別のシミュレーション表は以下の通りです。
金利/支払い回数 |
金利1% |
金利3% |
金利5% |
金利7% |
金利9% |
3年:36回払い |
利息総額: 4万5,000円 月々返済額: 8万4,583円 |
利息総額: 13万5,000円 月々返済額: 8万7,083円 |
利息総額: 22万5,000円 月々返済額: 8万9,583円 |
利息総額: 31万5,000円 月々返済額: 9万2,083円 |
利息総額: 40万5,000円 月々返済額: 9万4,583円 |
4年:48回払い |
利息総額: 6万円 月々返済額: 6万3,750円 |
利息総額: 18万円 月々返済額: 6万6,250円 |
利息総額: 30万円 月々返済額: 6万8,750円 |
利息総額: 42万円 月々返済額: 7万1,250円 |
利息総額: 54万円 月々返済額: 7万3,750円 |
5年:60回払い |
利息総額: 7万5,000円 月々返済額: 5万1,250円 |
利息総額: 22万5,000円 月々返済額: 5万3,750円 |
利息総額: 37万5,000円 月々返済額: 5万6,250円 |
利息総額: 52万5,000円 月々返済額: 5万8,750円 |
利息総額: 67万5,000円 月々返済額: 6万1,250円 |
6年:72回払い |
利息総額: 9万円 月々返済額: 4万2,917円 |
利息総額: 27万円 月々返済額: 4万5,417円 |
利息総額: 45万円 月々返済額: 4万7,917円 |
利息総額: 63万円 月々返済額: 5万417円 |
利息総額: 81万円 月々返済額: 5万2,917円 |
7年:84回払い |
利息総額: 10万5,000円 月々返済額: 3万6,964円 |
利息総額: 31万5,000円 月々返済額: 3万9,464円 |
利息総額: 52万5,000円 月々返済額: 4万1,964円 |
利息総額: 73万5,000円 月々返済額: 4万4,464円 |
利息総額: 94万5,000円 月々返済額: 4万6,964円 |
8年:96回払い |
利息総額: 12万円 月々返済額: 3万2,500円 |
利息総額: 36万円 月々返済額: 3万5,000円 |
利息総額: 60万円 月々返済額: 3万7,500円 |
利息総額: 84万円 月々返済額: 4万円 |
利息総額: 108万円 月々返済額: 4万2,500円 |
ローン額が300万円になると、金利の差による影響はさらに大きくなります。金利9%の8年ローンでは利息だけで108万円もの支払いが生じることになり、元金の36%にも達します。金利選びがいかに重要かが分かるでしょう。
自動車ローンの返済以外にかかる費用も確認しよう
車を購入すると、ローンで購入した場合は毎月の支払いはもちろんかかりますが、その上で「維持費」という費用が定期的に発生します。
その維持費の計算を入れておかないと、ローンを支払えても車に乗れないということになります。ここでは代表的な維持費を紹介します。
税金や車検にかかる費用
車を所有していると。「自動車税」という税金が毎年かかります。さらに2年ごと(新車購入時は初回のみ3年後)に「車検」というものがあり、そのときに「自動車重量税」や「自賠責保険料」などを支払わなければなりません。
自動車税の額は年式によりますが、軽自動車の1万800円から始まり、最高は排気量6,000cc超で11万円程度となります。重量税も年式やエコカーかどうかによって変動しますが、軽自動車の3,300円(1年)から始まり、最高は3トン以下の2万4,600円(1年)となっています。自賠責保険は2年で2万円ほどですが、毎年の社会全体の事故発生率などで変動します。
ここにさらに車検費用として基本料金や整備費用がかかります。これらを足すとローン以外にも相当の支出が必要になるので、これらの支払額をあらかじめ算出した上で購入車種や支払い回数を調整するのがよいでしょう。
日々の利用にかかる費用
支払いや税金関係以外にも、車には乗ればかかる費用があります。まずは燃料代です。いくら燃費が良い車でも走れば燃料は必ず減ります。その支出を抑えたいのであれば燃費が良い車を選ぶか、ガソリンよりも値段が安い軽油を使うディーゼルエンジン車を選びましょう。
燃料代以外にも走行距離や期間に応じてエンジンオイルの交換も必要になります。さらにブレーキパッドやタイヤも定期的な交換が必要です。
一般的にスポーツグレードなどの高性能グレードになればなるほど、これらの費用の額は大きくなる傾向です。ただその分車を走らせる楽しさや所有する喜びも大きくなるといえます。その辺りのバランスも考えながら購入する車を選ぶとよいのではないでしょうか。
金利対策に!自動車ローンは借り換えも可能
自動車ローンを組んだ後でも、より良い条件のローンがあれば借り換えができるということをご存知でしょうか。高い金利でローンを組んでしまった場合や、返済中に収入状況が変わった場合など、現在のローン条件が最適でなくなることもあります。そのようなときに活用できるのが自動車ローンの借り換えです。
ここでは、借り換えのメリットや手続きの流れ、必要書類について解説します。
自動車ローンを借り換えするメリット
自動車ローンを借り換えする最大のメリットは、月々の返済負担を減らせることです。例えば、ディーラーローン(金利年5%)から銀行ローン(金利年4%)への借り換えにより、利息総額を大幅に下げられる可能性があります。借入額が大きければ大きいほど、金利削減による効果は大きくなるでしょう。
また、借り換えによってローンの返済期間を調整することも可能です。返済期間を延ばすことで月々の返済額をさらに減らすことも可能ですが、この場合は総支払額が増えてしまう可能性もあるため注意が必要かもしれません。
さらに、ディーラーローンから銀行ローンなどへ借り換えることで、自動車の所有権を自分の名義にできるというメリットもあります。これにより、車のカスタムや売却がしやすくなるでしょう。
自動車ローン借り換えの流れ
自動車ローンの借り換えは、以下の流れで進めていきます。
1.借り換えの申請
・新しいローンを組む金融機関に借り換えの申し込みをする
この際、現在のローン残高や金利、返済期間などの情報を提供することになるでしょう。
2.新たなローンを組む金融機関での審査
・新しい金融機関が申込内容に基づいて審査を行う。
収入や借入状況、信用情報などが確認されます。
3.審査結果の確認・契約手続き
・審査に通過したら契約手続きを行う
必要書類の提出や契約書への署名などを行います。
4.融資からの一括返済
・新しい金融機関から融資を受け、その資金で以前のローンを一括返済する
この時点で旧ローンは完済となります。
5.新たなローンの返済
・新しい条件でのローン返済がスタートする
自動車ローン借り換え時に必要な書類
自動車ローンの借り換えを行う際には、以下のような書類が必要です。
・車検証の写し
・顔写真付きの本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・健康保険証
・所得を証明するもの(源泉徴収票、役所が発行する課税証明など)
・資金の使途が確認可能な書類(利用中のローン返済明細表など)
・借り換え額が分かる書類(残高一括支払明細書など)
・銀行への届出印
金融機関によって必要書類は異なる場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。また、書類をそろえる際には最新のものを用意することが大切です。特に、所得証明書類は直近のものが求められることが多いため、注意してください。
まとめ
自動車ローンを選ぶ際は、金利の高さだけでなく、返済方式や借入上限額、各種手数料、ローンの種類など総合的に判断することが大切です。銀行系ローンは金利が低く車の所有権が得られる一方、ディーラーローンは手続きの利便性と審査のスピードが魅力です。
また、金利1%の違いでも長期ローンでは総支払額に大きな差が出るため、複数のローンを比較検討することをおすすめします。必要に応じて借り換えも検討し、金利負担を軽減する方法も視野に入れましょう。
さらに、ローン返済以外にも税金や車検、燃料費などの維持費がかかることも忘れずに、総合的な支出計画を立てた上で、無理のない返済計画を立てることが重要です。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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よくある質問
Q.車のローンの金利は何パーセントですか?
A.車のローンの金利は、借入先によって大きく異なります。ディーラーローンは審査が比較的通りやすく手続きも簡便ですが、金利相場は4%~9%と高めに設定されています。 一方、銀行ローンは一般的に2%程度とディーラーの半分以下の金利です。高額な車購入では月々の支払いやトータル金額を大きく抑えられる利点があります。 ただし銀行ローンは多くの書類準備が必要で、審査も厳しく時間がかかる傾向があるため注意が必要です。
Q.マイカーローンの金利はどうやって決まりますか?
A.マイカーローンの金利は金融機関によって決定方法が異なるでしょう。借入金額によって適用金利を決める場合(例:900万円以上で0.95%、500万円以上899万円以下で1.75%など)と、他サービスの利用状況で適用金利を決める場合(給与受取や住宅ローン利用で優遇など)があります。 また、単一金利を提示するシンプルなパターンや、環境対応車購入時に優遇金利を適用する金融機関も存在するため、各商品の詳細を確かめてから利用しましょう。
Q.300万円のカーローンで月々幾らかかりますか?
A.300万円のカーローンを組む場合、月々の返済額は借入期間や頭金、金利によって大きく変わります。 例えば、借入期間5年(60回払い)、金利5%、ボーナス払いなしの条件では、頭金なしの場合は月々約5万6,600円、頭金30万円では約5万1,000円、頭金50万円では約4万7,200円の返済額です。頭金100万円まで増やすと月々約3万7,700円まで抑えられます。
Q.車のローンは何年がいいですか?
A.車のローンは3年~5年の返済期間が設定されることが多く、車検のタイミングとも重なっています。短期返済(5年未満)では、早期完済による買い替え自由度の向上や利息総額の削減というメリットがありますが、月々の返済額が増えるため、負担が大きくなるでしょう。 一方、長期返済(5年超)は月々の負担を軽減できるものの、総返済額が増加するというデメリットがあります。