車購入ローンシミュレーションガイド!月々返済額や残価設定ローンとの比較も

車を購入する際、月々の返済額はいくらになるのでしょうか。車購入ローンの正確なシミュレーションは、家計に無理のない返済計画を立てるために欠かせません。借入額・金利・返済期間・頭金の設定によって、月々返済額と総支払い額は大きく変わるでしょう。
この記事では、車購入ローンシミュレーションの具体的な計算方法から、借入額別の詳細な返済額表、頭金や金利条件による支払い額への影響まで分かりやすく解説します。
※目次※
・車購入ローンの月々返済額と総支払い額は、借入額・金利・返済期間・頭金・ボーナス払いの5項目を、元利均等返済や元金均等返済の計算式で算出するのが基本である。
・頭金を多めに入れると借入額が減り、月々返済・総利息ともに軽減される他、ボーナス払い・残価設定ローンを組み合わせることで、返済負担調整や家計への影響緩和が可能となる。
・銀行系は低金利・厳しい審査、ディーラー系は手続き簡便・金利高め、自社ローンは手数料上乗せなど貸し手ごとに違うため、金利・返済方式・総額を複数パターン比較し、最適返済プランを選ぶのが失敗防止のポイントである。
車購入ローンシミュレーションの基本計算方法

車購入時のローンシミュレーションを正しく行うには、借入額や金利、返済期間など基礎項目の理解が不可欠です。また、返済方法や用途の違いによって計算結果が変わるため、自分に合った条件で計画しましょう。まずは、シミュレーションのポイントを整理します。
車購入ローンシミュレーションに必要な基本項目
ローンシミュレーションをする際には、Web上のシミュレーションを活用するのがおすすめです。正確な車購入ローンシミュレーションには、主に5つの基本項目が必要となります。
・借入額
・金利
・返済期間
・ボーナス払いの設定
・返済方法
借入額は、車両価格から頭金を差し引いた金額となります。金利は借入先により幅があり、返済期間は3年~7年が一般的です。
ボーナス払いを加えると、月々の負担を抑えやすくなります。返済方法には「元利均等返済」「元金均等返済」「アドオン返済」の3種類があり、銀行などで主に採用されているのは「元利均等返済」と「元金均等返済」です。
月々返済額と総支払い額の計算式と計算手順
銀行などで採用されている「元利均等返済」「元金均等返済」は、それぞれ計算方法が異なります。
・元利均等返済:借入額×月利×(1+月利)返済回数÷(1+月利)返済回数-1=月々の返済額
・元金均等返済:毎回の元金返済額が一定で、利息は借入残高によって変動
・利息総額:借入金×金利×返済年数÷2
・総返済額:元金+利息
月々返済額は総支払い額を返済回数で割る方式ですが、返済方法によって総支払い額が変わるため、事前シミュレーションが重要です。慣れていないと電卓での計算は難しいため、Web上のシミュレーションツールを活用してみましょう。
借入額別!車購入ローンシミュレーション表と返済額

車購入ローンのシミュレーションでは、借入額や金利、返済期間次第で月々の支払い額が大きく変わります。100万円から500万円以上など、具体的なケースに応じた返済パターンを把握しておくことが大切です。以下、借入額・期間別の返済額を確認していきましょう。
借入額100万円・200万円の車購入ローンシミュレーション
車ローンで100万円・200万円を金利3%で借りた場合、返済額は以下の通りです。
|
借入金額 |
期間 |
月々返済額 |
返済総額 |
利息総額 |
|
100万円 |
3年 |
2万9,081円 |
104万6,916円 |
4万6,916円 |
|
100万円 |
5年 |
1万7,969円 |
107万8,140円 |
7万8,140円 |
|
100万円 |
7年 |
1万3,213円 |
110万9,892円 |
10万9,892円 |
|
200万円 |
3年 |
5万8,162円 |
209万3,832円 |
9万3,832円 |
|
200万円 |
5年 |
3万5,937円 |
215万6,220円 |
15万6,220円 |
|
200万円 |
7年 |
2万6,427円 |
221万9,868円 |
21万9,868円 |
金利やボーナス払い条件によって、負担額は変動します。返済期間を延長すると、月々の支払い額は大幅に減りますが、総返済額(利息)は増加するのが基本です。
借入額300万円・400万円の車購入ローンシミュレーション
車ローンで300万円・400万円を金利3%で借りた場合、返済額は以下の通りです。
|
借入金額 |
期間 |
月々返済額 |
返済総額 |
利息総額 |
|
300万円 |
3年 |
8万7,244円 |
314万784円 |
14万784円 |
|
300万円 |
5年 |
5万3,906円 |
323万4,360円 |
23万4,360円 |
|
300万円 |
7年 |
3万9,640円 |
332万9,760円 |
32万9,760円 |
|
400万円 |
3年 |
11万6,325円 |
418万7,700円 |
18万7,700円 |
|
400万円 |
5年 |
7万1,875円 |
431万2,500円 |
31万2,500円 |
|
400万円 |
7年 |
5万2,853円 |
443万9,652円 |
43万9,652円 |
借入額500万円・600万円の車購入ローンシミュレーション
車ローンで500万円・600万円を金利3%で借りた場合、返済額は以下の通りです。
|
借入金額 |
期間 |
月々返済額 |
返済総額 |
利息総額 |
|
500万円 |
3年 |
14万5,406円 |
523万4,616円 |
23万4,616円 |
|
500万円 |
5年 |
8万9,843円 |
539万580円 |
39万580円 |
|
500万円 |
7年 |
6万6,067円 |
554万9,628円 |
54万9,628円 |
|
600万円 |
3年 |
17万4,487円 |
628万1,532円 |
28万1,532円 |
|
600万円 |
5年 |
10万7,812円 |
646万8,720円 |
46万8,720円 |
|
600万円 |
7年 |
7万9,280円 |
665万9,520円 |
65万9,520円 |
頭金による車購入ローン月々支払い額への影響

頭金を用意したほうが、その分借入額を低く抑えられます。月々の返済額や支払う利息の総額も低くなるでしょう。頭金を足すことでトータルの資金が増えれば、車種のグレードを上げ
車購入ローンの頭金は、返済負担を大きく左右する要素です。頭金を設定すれば、総支払い額の軽減につながります。
年収に合わせた適切な割合や、諸費用も含めた総額の把握が大切です。ここでは、頭金設定のポイントを見ていきましょう。
シミュレーションが必要な車購入ローンは、頭金により返済額が軽減される
頭金を増やすほど借入額が減り、月々の返済額は大幅に軽減されます。例えば、200万円の車両を5年返済・金利3%とすると、頭金0円の場合は月々約3万5,900円、頭金50万円の場合は借入額150万円となり月々約2万6,900円です。
頭金50万円で月々の負担を約9,000円低減でき、返済期間全体では約54万円の負担軽減効果となります。ただし、急な支出に備えて、生活費分の現金は別途確保して頭金額を決定しましょう。
年収に対する頭金の最適額
頭金は年収の20%~30%程度が目安とされ、年収400万円なら80万~120万円、600万円なら120万~180万円程度です。
将来の教育費・住宅費などの計画がある場合や資金流動性も考慮し、生活費の半年分程度は別途確保した上で、余裕資金から頭金額を決めることが推奨されます。
頭金による金利負担軽減効果と、資金流動性の確保という両面から最適額を決定することが大切です。
車ローンで購入する際の、諸費用を含めた実際の総額シミュレーション方法
車両本体価格の他、自動車税・重量税・保険料・登録費用などの「諸費用」が購入総額に加算されます。例えば、普通車では重量税が0.5tごとに年額4,100円、軽自動車は年額3,300円、環境性能割は車両価格の0%~3%程度です。
自賠責保険や登録手数料なども加算されるため、全体で新車価格の約15%~20%分の追加負担が発生します。200万円の車なら30万円~40万円程度の「諸費用」が別途必要になるため、総合的な資金計画の際にはこれらの費用も忘れずに見積もりましょう。
金利条件と借入先による車購入ローンシミュレーション比較

車購入ローンの金利は、返済総額や月々の負担を左右する大きな要素です。固定金利は返済額が安定し計画が立てやすくなりますが、金利の低い時期には変動金利が有利な場合もあります。
借入先によっても条件が異なるため、比較しながら選ぶことが重要です。ここでは、金利の特徴や比較方法を説明します。
車購入ローンの固定金利・変動金利の総支払い額差額シミュレーション
固定金利は、金利が完済まで変わらず安定した返済計画が立てやすい一方、返済開始時の金利設定がやや高くなりがちです。
例えば、300万円を5年返済で固定金利3.5%なら総支払い額は約328万円、同期間で変動金利2.8%の場合は約322万円となり、約6万円の差が生じます。
ただし、変動金利は将来的に金利上昇リスクがある点に注意が必要です。例えば、2年後に金利が1%上昇して3.8%になると、総支払い額は約325万円となります。
変動金利は、金利が急激に上がる可能性もあり、結果的に固定金利の総支払い額を上回る可能性もあることを覚えておきましょう。
シミュレーションが必要な車購入ローンの借入先別金利比較
銀行系ローンの金利は1%~3%程度、ディーラー系は4%~10%程度が相場です。銀行は低金利ですが、審査基準が厳しい傾向にあります。ディーラー系は、柔軟な審査と手続きの簡便さが特徴です。
自社ローンは金利0%となっているものの、車両価格の10%~20%程度の手数料がかかります。銀行系・ディーラー系に比べて、総支払い額が割高となるケースも少なくありません。
金利によって総支払い額に数十万円の差が出ることもあるため、複数ローンの条件比較が重要です。
ボーナス払いと残価設定ローンの車購入シミュレーション

車購入ローンの返済方式には通常の分割払いの他に、ボーナス払い併用や残価設定型ローンなどがあります。ボーナス払いや残価設定型ローンは、月々の負担を抑えたい場合に有効ですが、総支払い額や最後の精算方法に違いが出るため注意が必要です。
ボーナス払い有無による車購入ローン月々返済額のシミュレーション
ボーナス払いを併用することで、車ローンの月々返済額は大幅に軽減されます。
例えば、300万円・金利3%・5年返済の場合、均等払いだと月々約5万3,900円です。ボーナス払い20%併用なら月々約4万3,100円、40%併用で月々約3万2,300円と大きく減ります。
ただし、ボーナス時の追加払い分を年2回支払う必要がある他、元金の減るペースが遅いため、利息総額が多少増加する可能性があることは覚えておきましょう。
将来的なボーナス減額リスクなども踏まえ、安定収入や返済計画の余裕を持って選択することが推奨されます。
残価設定ローンと通常の車購入ローンの支払い総額シミュレーション
残価設定ローンは、月々の支払い負担が少なく済みますが、金利が通常ローンより高くなりがちです。また、金利が同じだとしても、総支払い額に違いが出ます。
例えば、200万円を5年ローンで利用した場合、通常ローンの金利3%では月額約3万5,900円です。残価設定ローンの場合、金利3%・残価設定70万円とすると、月々約2万5,500円となります。
しかし、最終的な総支払い額は通常ローンが約216万円、残価設定ローンでは約220万円となり、残価部分にも金利がかかる分だけ差額が広がるのです。
契約期間が終わると、車両返却で残価分の支払いが不要となるため、所有にこだわらない場合はメリットがありますが、所有を続ける際は総支払い額の増加に注意しましょう。
家計に適した車購入ローンシミュレーションの方法
家計に合った車ローン返済プランを選ぶ際は、年間返済額を年収の15%~25%以内に抑えるのが基本です。単身世帯は最大25%、子育て世帯では15%~20%以内が無理のないラインでしょう。
短期返済(3年以内)を選ぶことで、金利負担を抑えることが可能ですが、月々の返済額が大きくなる点に注意が必要です。長期返済(5年~7年)なら、月々の負担軽減効果が期待できますが、総支払い額は膨らみます。
保証プランや維持費を含めた総合的な負担を踏まえ、家計全体や将来計画とバランスを取ることが大切です。
まとめ

車購入の際はWeb上のローンシミュレーションを活用し、借入額・金利・返済期間などの基本条件から、月々返済額と総支払い額を正確に算出できます。
頭金の設定や金利条件の選択、ボーナス払いの有無により支払い額が大きく変動するため、家計状況に応じた比較検討が重要です。
残価設定ローンとの比較も含め、諸費用まで考慮した総合的なシミュレーションにより、最適な返済プランを選択できます。
▼ライタープロフィール

鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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