マイカーローンの仮審査を受けるメリットとは？審査に通らないときの対処法もご紹介
車の購入を検討する際、できる限り金利が低いマイカーローンを利用したいと考える方は少なくありません。しかし、仮審査と本審査の違いや金利の種類、審査に通らない場合の対処法など、分からないことも多いのではないでしょうか。
この記事では、マイカーローンの仮審査を受けるメリットや本審査との違い、さらにはカーリースという選択肢まで幅広く解説します。賢い車の購入方法を見つけて、理想のカーライフを実現しましょう。
※目次※
6.マイカーローンの固定金利と変動金利のメリット・デメリット
・マイカーローンには仮審査と本審査があり、固定金利と変動金利で特徴が大きく異なる。
・審査に通らない場合は時間を置く、借入額を調整するなどの対処法が効果的。
・初期費用を抑えたい場合はリースや中古車購入も有力な選択肢として検討できる。
マイカーローンの仮審査と本審査の違い
ローンの審査には、仮審査と本審査の2種類があります。そのため、利用者によっては『仮審査は通ったけど本審査を通すことはできなかった』といったケースも存在します。
マイカーローンは仮審査及び本審査の両方を通らないと利用することができません。そこでここでは、仮審査や本審査がどのような役割を果たしているのかについて解説していきます。
仮審査の内容
仮審査とは、顧客から情報を申告してもらうことでその情報から借入が可能かどうかをチェックする審査のことを指します。この仮審査はインターネットのみで手続きを済ませられるケースもあるため、手続きは比較的簡単です。
仮審査の結果は3日~7日ほどで通知がきますが、場合によっては翌日に連絡が来るケースもあります。本審査に比べて審査結果を早く確認できる点が特徴です。
本審査の内容
本審査とは信用機関の行う審査のことを言い、個人情報から債務の情報をチェックすることで返済能力の有無を確認します。ローンプランごとに必要な書類の提出義務がある点が本審査の特徴です。
仮審査における申告内容が正確かどうか、その真偽をこの審査の時点で確認します。融資日の確認を行うのも本審査です。他にも借入したお金の用途や他で借入を行っているか、その返済に遅れが出ていないかといった点も確認します。
マイカーローンの仮審査のメリット
マイカーローンの仮審査における借入可否の判断は簡易的なケースが多い点が特徴です。しかし、この仮審査には借入可否の判断以外にも注目すべき点が存在します。
ここでは仮審査のメリットを金額の目安や審査の期間の2点に注目して解説していきますので、仮審査を初めて申請する方はぜひチェックしてください。
金額の目安が分かる
マイカーローンの申請で仮審査を受けた場合、どの程度借入できるのかその目安を診断することができます。
一般的にマイカーローンの借入金額（最大）自体は顧客の収入次第で変動するため固定されていません。自身で借入金額を想定しきれない状態であるため、車を購入する際の頭金や毎月のローン金額を定めることができない点が難点です。
仮審査を行うことで借入金額の目安を想定できるため、返済スケジュールを見直すためにも大切な手続きと言えます。
短期間で調べられる
審査期間が短い点も仮審査のメリットの1つです。審査が通らない場合は別の方法を検討する必要もあるため、素早く判断できる点が利点と言えます。
マイカーローンの仮審査は自己申告の資料を簡易的にチェックするだけなので時間がかかりません。一般的にマイカーローンの仮審査は4営業日前後で完了します。
しかし、本審査では課税証明書預金通帳のコピーなどの証明書をもとに確認を行うため倍の日数が必要です。土日が挟まった場合さらに長くなってしまう点が難点と言えます。
仮審査に通ったからといって本審査に通るとは限りませんが、1つの目安になることは間違いありません。仮審査の申請自体は簡単なケースが多いため、素早く判断したい方は仮審査を受けてみることをおすすめします。
マイカーローンの仮審査や本審査を受けるときの必要書類
マイカーローンの仮審査や本審査では、それぞれ確認する内容が違います。そのため書類は別途用意が必要です。ここでは仮審査でどのような書類が必要なのか、本審査ではどのような書類が必要なのか、それぞれ確認していきます。
仮審査の場合
マイカーローンの仮審査では書類不要なケースが多い点が特徴です。書類一切不要でインターネット申し込みが可能なケースも存在します。ただし、必要書類は各社のプランごとに定められているため都度確認は必要です。
仮審査での必要書類の有無と本審査での必要書類の有無については各社ごとにWebページなどで明記されているため、希望のローンをピックアップする際はスマートフォンやパソコンで確認することをおすすめします。
本審査の場合
本審査では仮審査で自己申告された情報の整合性を確認するため、本人と確認できる書類や収入が分かる書類が必要です。例としては次のような書類が挙げられます。
・運転免許証
・パスポート
・健康保険証
・住民基本台帳カード
・在留カード
・特別永住者証明書
・源泉徴収票
・収入証明書
・住民税決定通知書
・預金口座の届出印
・自動車購入の契約書（注文書）
借り換えの場合は現時点で利用している自動車ローンの残高証明書も必要です。仮審査と同様に本審査においても必要書類は各社ごとの規定があります。必要書類を確認したい場合は、各社公式サイトによる確認や電話・メールなどで問い合わせてみましょう。
マイカーローンで利用できるのはこの3つ
マイカーローンには種類があります。金融機関から借入する銀行ローンやディーラーから借入するディーラーローン、自社による借入が可能な自社系ローンの3種です。
この3種にはどのような違いがあるのでしょうか。ここではこの3種のローンについて解説していきます。
金融機関
金融機関から借入を行う銀行ローンは、金利が4%ほどと低めに設定されている点が特徴です。免許取得や中古車購入、バイク購入、車検費用など幅広い用途で利用できます。
銀行ローンの場合、車の所有権は購入する側にあるため、購入後のカスタマイズも可能です。車を買い替えたり、ローンで借り換えたりできる点も魅力といえます。
借入金額については総量規制対象外であるため、年収の1/3以上の金額を借りることも可能です。保証料を負担してくれるケースもあります。ただし、銀行ローンは審査が長引く（1週間ほど）ケースもあるため注意が必要です。
審査における必要書類も金融機関ごとに多数指定されています。車購入の手続きと銀行ローンの手続きは同時に行われず、個々に受ける必要がある点も特徴のひとつです。
ディーラー
ディーラーローンはカーディーラーと提携しているローン会社に対して支払いが発生する仕組みのローンです。
審査にかかる時間は短く、最短1時間で済むケースもあります。車の購入と同時進行で申し込める他、審査が通りやすい点も魅力のひとつです。
銀行ローンとの違いは返済期間にあります。ディーラーローンの最大返済期間は8年前後に設定されているケースが多い点が特徴です。一方、銀行ローンの最大返済期間の平均は10年前後であるため、返済期間が短めである点に注意しましょう。
金利も平均8%ほどと銀行ローンに比べて高く設定されています。銀行ローンの半分ほどの返済期間で返済が可能であれば、金利支払いの総額は同程度もしくはそれ以下に設定できるため、銀行ローンよりもディーラーローンがおすすめです。
また、車の所有権はローン完済までディーラーにあるため、ローン完済までは車売却ができない点もディーラーローンの特徴といえます。
自社系
自社系のマイカーローンは中古車販売店が用意しているローンです。中古車販売店は賃金業者ではないため、金利設定が禁じられている点が特徴といえます。
審査基準は3種のローンの中で最も易しく、アルバイトの方や年金受給者の方でも利用可能です。ただし、金利が設定できない分の料金は車体価格を15%ほど上げることで帳消しされています。そのため、総額自体は他のローンとさほど変わりません。
車検の周期と返済期間がかぶるため、車検前にローンの支払いを済ませたい方にもおすすめのローンです。
マイカーローンの仮審査や本審査が通らない時の対処法
マイカーローンの仮審査は本審査に比べて通りやすくはありますが、必ず通るわけではありません。では審査が通らないケースとはいったいどのようなケースなのでしょうか。
ここでは仮審査や本審査において審査が通らないケースや、その対策について解説していきます。
申し込みで誤った情報を記載しない
マイカーローンの仮審査では申告する自身の収入や現在の住所、現在の仕事内容などの情報に誤りがあった場合、審査は通りません。虚偽の申告を行った場合も同様です。信用に欠けると判断されてしまうため、審査に落ちる可能性は高まります。
マイカーローンの審査を申し込む際は申し込みで誤った情報を記載しないよう注意してください。
現在組んでいるローンは完済する
申告した情報が全て正しい場合であっても仮審査や本審査が通らないケースがあります。例えば現在別のローンを組んでいる場合です。この場合、別のローンを組んでいること自体がローンの支払いを滞らせてしまう要因・リスクとして判断されてしまうことがあります。
マイカーローンの審査を通すためには、このようなケースに備えて現在組んでいるローンを完済することも重要です。
マイカーローンの額を抑える
マイカーローンの仮審査や本審査が通らないケースとしては、収入に見合ったローン額になっていないケースも挙がります。希望しているローン額と現在の収入・資産が釣り合っておらず、支払える環境にないと判断されてしまうケースです。
このような場合、マイカーローンを組む際の総額を抑えると審査に通る場合があります。例えば、現在希望している車種から少しグレードを下げて価格の安い車種に変更するというのも手段の1つです。
他にも頭金を多く支払って月々の支払い金額を下げるケースもあります。価格を下げるという意味では、新車ではなく中古車を選ぶという方法もあるでしょう。
このように、支払い金額を調整するという方法は審査を通す上で重要な手段として活用されています。
一定の期間を置いてから再度申し込んでみる
審査に落ちてしまった場合、半年など一定期間を空けてから再度申し込みを行うことをおすすめします。この期間中に勤続年数を伸ばしておくと、安定した収入状況をアピールできるでしょう。
また、信用情報の回復も期待できます。短期間で何度も申し込みを繰り返すと、金融機関から見てリスクが高いと判断されかねません。時間をかけることで返済能力の向上と信頼性の確保が可能になり、審査に通る確率が高まります。
マイカーローンにおける固定金利・変動金利のメリット・デメリット
マイカーローンを選ぶ際、金利タイプの選択は非常に重要な要素です。主に固定金利と変動金利の2つがあり、それぞれ異なる特性を持っています。契約後の返済計画や家計への影響を大きく左右するため、両者の違いを理解して選択することが重要です。
固定金利の概要
固定金利は、契約時に決定された利率が完済まで変化しないタイプの金利です。市場の動向に関わらず毎月の返済額が一定となるため、長期的な資金計画を立てやすいメリットがあります。金利上昇のリスクを避けられる安心感も魅力です。
一方で、変動金利と比較すると初期設定の金利が高めになる傾向があり、市場金利が下降しても恩恵を受けられないというデメリットもあります。
変動金利の概要
変動金利は、市場金利の動きに連動して定期的に利率が見直される金利です。通常は半年ごとに金利の調整が行われます。契約開始時の金利は固定金利よりも低く設定されることが多く、市場金利が下降すれば支払い利息も減少するメリットがあります。
ただし、経済情勢の変化により金利が上昇するリスクもあり、返済額が増加して家計を圧迫する可能性があることに注意が必要です。
固定金利と変動金利｜向いている人の特徴
固定金利は、安定した返済計画を重視する人に適しています。長期間のローンを組む予定がある人や、金利変動によるリスクを避けたい人、貯蓄に余裕がなく返済額の急激な増加に対応が困難な人におすすめです。
一方、変動金利は短期間での完済を予定している人や、繰り上げ返済が可能な人に向いています。また、十分な貯蓄があり金利上昇時にも柔軟に対応できる人なら、初期の低金利メリットを活用できるでしょう。自身の経済状況と将来の計画を踏まえて選択することが大切です。
マイカーローン以外で車に乗れる？
車を手に入れる方法はマイカーローンだけではありません。近年注目されているのがカーリースです。毎月一定の料金を支払うことで車を利用できるサービスで、初期費用を抑えながら新車に乗ることが可能です。購入とは異なる新しい車の利用スタイルを検討してみましょう。
リースの基礎知識
カーリースは、月額料金を支払って一定期間車を借りるサービスです。リース会社が車の所有者となり、契約者は使用者として車を利用します。月額料金には車両代金だけでなく、自動車税や自賠責保険料などの諸費用も含まれることが多く、家計管理をしやすいのが特徴です。
契約期間は一般的に3年~5年程度で設定され、期間満了後は車を返却するか、新しい車に乗り換えられます。購入と異なり、車の価値下落を気にする必要がなく、常に新しい車に乗り続けることも可能です。
リースで車に乗るメリット
リースのひとつのメリットは初期費用が不要な点です。通常の購入では車両価格の10%~20%程度の初期費用が必要ですが、リースなら月額料金のみでスタートできます。また、税金や保険料が月額に含まれているため、突発的な出費を避けられ、予算管理が簡単になります。
車検やメンテナンスの時期もリース会社から通知があり、面倒な手続きを任せられるのも魅力です。契約満了時は返却するだけで済むため、売却の手間もありません。新車への乗り換えもスムーズで、常に最新の安全装備や燃費性能を享受できます。
リースのデメリットは？
リースにはいくつかの制約があります。まず、車の改造やカスタマイズが原則禁止されており、自分好みにアレンジできません。また、月間走行距離に制限が設けられているケースがあり、超過すると追加料金が発生します。契約期間中の中途解約も基本的にできず、やむを得ない場合は違約金が必要です。
車の所有権はリース会社にあるため、資産として残らない点も考慮が必要でしょう。契約満了時に車の状態が悪い場合、原状回復費用を請求される可能性もあります。これらの制約を理解した上で、自分の利用スタイルに合うかどうか判断することが重要です。
マイカーローンの借入額を下げるなら中古車がおすすめ
マイカーローンは自身の収入の状況から新車購入における審査を通すことが難しい場合もあります。そのようなときに重宝される手段が中古車購入です。
新車に比べて車体価格が安いため、マイカーローンの総額を抑えられます。月々の支払い額を下げることで支払いが滞るリスクも減るため、マイカーローンの審査も通りやすくなるという点が中古車購入の利点です。
ここからは、マイカーローンで中古車購入を検討している方向けにおすすめの車種を紹介していきます。
ダイハツ：タント
タントは軽自動車ながら広々とした室内空間が魅力の1台です。最大の特徴である「ミラクルオープンドア」は、助手席側の柱をなくすことで大きな開口部を実現し、乗り降りや荷物の積み込みが非常に楽になります。
高い視点からの運転で見通しが良く、最小回転半径4.4m（RSは4.7m）と小回りが利くため、狭い道や駐車場でも安心です。全グレードに先進の安全装備「スマートアシスト」が標準装備され、衝突回避支援や誤発進抑制などの機能で安全運転をサポートします。
（参考：『タント（ダイハツ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ホンダ：フィット
フィットは優れた燃費性能とコンパクトながらも使い勝手の良い室内空間で人気を集めるハイブリッドカーです。2モーター方式の「e:HEV」システムにより、日常走行の大部分をモーター駆動で行うため、静粛性に優れた快適な走りを実現しています。
特別仕様車を合わせた5つのグレード展開により、価格重視から上質感重視まで幅広いニーズに対応可能です。全車に「Honda SENSING」を標準装備し、歩行者事故低減ステアリングや渋滞追従機能など充実した安全サポート機能を備えています。
（参考：『フィット（ホンダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ：カローラクロス
カローラクロスはカローラシリーズ初のSUVモデルとして注目を集めています。都会的な上質感とSUVの躍動感を両立したデザインが特徴で、高いアイポイントにより優れた前方視界を確保しています。最小回転半径5.2mの取り回しの良さで、SUVでありながら運転しやすさを実現しました。
ハイブリッド車ではクラストップレベルの26.4km/Lの燃費性能を達成し、経済性も優秀です。Toyota Safety Senseが全車標準装備され、プリクラッシュセーフティなど充実した安全機能を搭載しています。
（参考：『カローラクロス（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ：ノア
ノアはファミリー層に高い人気を誇るミドルサイズミニバンです。7人~8人乗りの広々とした室内空間と、両側スライドドアによる乗り降りのしやすさが大きな魅力となっています。クラストップレベルの室内長と荷室容量を実現し、日常の送迎から家族旅行まで幅広く活躍します。
2022年のフルモデルチェンジにより、ガソリン車で15.1km/L、ハイブリッド車で23.4km/Lの優れた燃費性能を達成しました。進化したToyota Safety Senseにより、自動二輪車の検知や緊急時操舵支援など、より高度な安全性能を備えています。
（参考：『ノア（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
まとめ
イカーローンは仮審査と本審査の両方を通過する必要があり、固定金利と変動金利それぞれに特徴を抑えつつ申し込むことが大切です。審査に通らない場合は、時間を置いたり借入額を調整したりする対処法を試してみましょう。
また、初期費用を抑えたい方にはカーリースという選択肢も有効です。中古車なら借入額を下げながらも、魅力的な車種を選べます。自分の状況に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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