スライドドア付きのおすすめ軽自動車15選!メリット・デメリットを解説!
子育て世代や高齢者の送迎に重宝するスライドドア付き軽自動車は、狭い駐車場での乗り降りを格段に楽にしてくれる優れものです。しかし、電動スライドドアには故障のリスクや高額な修理費用という課題もあります。
この記事では、初めにスライドドアを採用した軽自動車を15車種紹介します。軽自動車とスライドドアそれぞれのメリット・デメリットについても把握できるでしょう。あわせて、スライドドアの故障要因や修理費用の目安についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・スライドドア付き軽自動車は乗り降りが楽で、狭い場所でも隣の車にぶつける心配がほとんどない。
・おすすめ15車種にはスズキ、ダイハツ、ホンダなど各メーカーの個性豊かなモデルがそろっている。
・電動スライドドアの故障は3万円~10万円の修理費がかかる傾向にあるため、購入前に把握しておくことが重要。
おすすめのスライドドア付き軽自動車15選
特に子育て世代や高齢者にとって、乗り降りの利便性は車選びの重要なポイントです。スライドドア付き軽自動車なら、隣の車に気を遣うことなく楽に乗降でき、荷物の積み込みもスムーズです。ここでは、軽自動車でスライドドアを採用したおすすめの15車種について、それぞれの特徴や魅力を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【スズキ】スペーシア
スズキのスペーシアは、スライドドア付き軽自動車の中でも人気の高いモデルです。両側に大きく開くスライドドアを採用し、狭い駐車場でも楽に乗り降りできます。パワースライドドア予約ロック機能や一時停止機能など、使い勝手の良さも魅力のひとつです。
車内は、まるでリビングのようにくつろげる空間です。後席には左右独立したシートスライドやリクライニング機構を備え、快適な乗り心地を実現しています。さらに、多彩な収納スペースやパーソナルテーブルなど、実用性も抜群です。
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】スペーシアギア
スペーシアギアは、両側スライドドアを搭載したアウトドア気分を盛り上げる軽ワゴンです。メーターデザインやカーキ色の内装が、キャンプに出かけたくなるような高揚感を演出します。
電動パーキングブレーキやミリパドルシフトなど、快適な運転をサポートする機能も充実している点が特徴です。広々とした後席には、「マルチユースフラップ」を装備しています。
オットマンやレッグサポート、荷物ストッパーとして3つのモードを使い分けることが可能です。はっ水加工シートや防汚タイプのラゲッジフロアなど、アウトドアで役立つ機能が充実しています。週末のアウトドア派ファミリーにぴったりの一台といえるでしょう。
(参考:『スペーシアギア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】スペーシアベース
働くクルマと日常のクルマの良いところを組み合わせた新しいタイプの軽自動車がスペーシアベースです。荷物をたくさん積める実用性と、普段使いでの快適性を両立させています。荷室の床面は段差がなく平らになる設計により、重い荷物でもスムーズに出し入れが可能です。
また、付属のボードを使えば、休憩スペースや作業台としても活用でき、キャンプや釣りなどの趣味を楽しめます。天井には棚や荷室にはポケットなど、小物を整理できるスペースが豊富に用意されている点もうれしいポイントです。
(参考:『スペーシアベース(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】ワゴンRスマイル
ワゴンRスマイルは、コンパクトながら快適性を追求した軽自動車です。後席両側のスライドドアは、HYBRID XとHYBRID Sでパワースライドドア仕様となっています。スイッチひとつで自動開閉が可能で、予約ロック機能が便利です。
低いフロアと345mmの地上高のリヤステップ、乗降グリップにより、お年寄りや小さなお子さまも乗り降りが楽々です。運転席には、シートリフターとチルトステアリングを装備し、体格に合わせたポジション調整ができます。
(参考:『ワゴンRスマイル(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】エブリイワゴン
エブリイワゴンは、広々とした室内空間が魅力の軽ワゴンです。両側スライドドアを採用し、ワンアクションパワースライドドア機能で荷物を持っていても楽に開閉できます。
車内は4人がゆったり乗車可能で、リヤシートは180mmの前後スライドとリクライニング機構を備え、快適な姿勢を保てます。多彩なシートアレンジで、釣り竿や自転車など長尺物の収納も可能です。パワフルなターボエンジンと充実した安全装備で、街乗りからアウトドアまで幅広く活躍する魅力的なモデルとなっています。
(参考:『エブリイワゴン(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】タント
ダイハツのタントは、ミラクルオープンドアが大きな魅力です。前後のドアにピラーを内蔵することで、広々とした開口部を実現しました。子どもとの乗り降りや大きな荷物の出し入れがスムーズになり、快適性が格段に向上しています。
両側パワースライドドアは、ドアハンドル、電子カードキー、運転席のスイッチでワンタッチ操作が可能です。さらに、ウェルカムオープン機能やタッチ&ゴーロック機能など、便利な装備も充実しています。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】タント ファンクロス
アウトドアライフを楽しむ人のために生まれたのがタント ファンクロスです。従来モデルの使いやすさはそのままに、冒険心をかき立てるスタイリングが印象的です。力強い表情のフロント周りと、頑丈さを演出する各部の装飾により、どこへでも出かけたくなるような外観に仕上がっています。
車内では水に強い素材を使用したシートや、汚れても簡単に拭き取れる防水加工が施されたラゲッジボードを採用しており、泥だらけの靴や水にぬれた道具などを気にせずに積み込めます。荷室には夜間の作業に便利な照明や、充電用の電源も標準装備するなど、アウトドアで便利な機能が詰まっている車です。
(参考:『「ファンクロス」の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】ムーヴキャンバス
ダイハツのムーヴキャンバスは女性にもうれしい快適装備が充実しており、両側スライドドアを採用しているため狭い駐車場でも乗り降りが簡単な軽自動車です。かわいらしいデザインが特徴で、2トーンカラーの「ストライプス」とモノトーンの「セオリー」の2シリーズが用意されています。
室内は広々として使い勝手が良く、「置きラクレイアウト」により荷物の積み下ろしもスムーズです。360°スーパーUV&IRカットガラスや運転席/助手席シートヒーターなど、快適性にも配慮されています。
(参考:『ムーヴキャンバス(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】アトレー
ダイハツのアトレーは、日々の暮らしを楽しくする充実装備が魅力です。キーフリーシステムとプッシュボタンスタートにより、ドアの施錠・解錠やエンジン始動がボタン操作で簡単に行えます。
RSとアトレーデッキバンには、ウェルカムオープン機能を搭載しています。さらに、軽キャブオーバーバンにスライドドアイージークローザーを採用している点が特徴的です。半ドア状態から自動で全閉状態となります。
(参考:『アトレー(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】ウェイク
軽自動車とは思えないほどの車内の高さを誇るのが、ウェイクの最大の魅力です。天井までの距離が十分にあるため、大人でも頭をぶつける心配がほとんどないでしょう。背の高い荷物も無理なく積むことができ、自転車やスポーツ用品の収納も楽々です。
座席の配置を変えることで、さまざまな使い方に対応でき、人を多く乗せたいときも荷物をたくさん運びたいときも思い通りです。両側のドアが自動で開閉するため、両手がふさがっている時でも乗り降りに困りません。週末のレジャーから普段の買い物まで、あらゆる場面で頼りになる存在です。
(参考:『ウェイク(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ホンダ】N-BOX
ホンダのN-BOXは、軽自動車の常識を覆す広々とした室内空間が魅力です。大人4人がゆったりくつろげるミニバン並みの前後シート間隔を確保しています。
独自の「センタータンクレイアウト」により、燃料タンクを前席下に配置しています。これにより床を低く抑え、立ったまま着替えができるほどの室内高を実現しました。
使い勝手の良さも抜群で、子どもの乗り降りに最適なグリップや大きな後席サイドポケットなど、随所に工夫が施されています。さらに多彩なシートアレンジで、「ふらっとテラス」や「ダイブダウン」など、さまざまな使い方が可能です。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ホンダ】N-VAN
仕事にもプライベートにも使える万能性がN-VANの特長です。助手席側のピラーをなくした大きな開口部により、一般的な軽自動車では難しい長さのある荷物も簡単に積み込めます。助手席の背もたれを倒せば、車内が前後につながり、長さ2m以上の物も運搬可能です。
床が低く平らなため、重い荷物の移動も負担が少なく済みます。商用仕様と乗用仕様の両方が用意されており、用途に応じて選択できる柔軟性も魅力的です。豊富なオプション品も用意されているため、自分だけの使い方に合わせてカスタマイズを楽しめるでしょう。
(参考:『N-VAN(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【日産】ルークス
日産ルークスは、家族全員の快適性を追求した軽自動車です。大人4人がゆったり過ごせる広々とした室内空間が特徴で、お子さまの着替えもスムーズに行えます。
グレード別の装備ですが、大きく開くスライドドアはハンズフリーで操作可能です。ドア下に片足を振り入れるだけで開閉でき、荷物や小さな子どもを抱えているときでも、楽に乗り降りできます。
多彩なシートアレンジも魅力のひとつで、後席の折り畳みとスライド操作はワンアクションで簡単です。さらに、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全機能も充実しています。家族の安心と快適を両立した、頼もしいパートナーといえるでしょう。
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【三菱】デリカミニ
三菱のデリカミニは、アウトドア愛好家の心をくすぐる個性的な軽自動車です。力強いフロントフェイスと愛らしいLEDポジションランプが、街中でも注目を集めるでしょう。左側のスライドドアは、ハンズフリーで開閉可能です。
室内は、はっ水素材のシートやスライド&分割可倒の後席シートで、アウトドアでの使い勝手は抜群と言えるでしょう。4WD車には大径タイヤと専用ショックアブソーバーを装備し、ラフロードでの走破性も確保しています。
デリカミニは、日常使いからアウトドアまで、幅広いシーンで活躍する個性派軽自動車です。
(参考:『デリカミニ(三菱)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【三菱】ekスペース
家族みんなが笑顔になれる車を目指して作られたのがekスペースです。ドアの開口部が大きく設計されているため、小さなお子さまを抱いた状態でも楽に乗り込めます。天井が高いので、車内でお子さまの着替えやお世話をする際にも十分なゆとりです。
後ろの座席は前後に大きく動かすことができ、運転席からお子さまに手が届く位置にしたり、足を伸ばしてくつろげる位置にしたりと、状況に応じて調整できます。高速道路での運転をサポートする機能により、長距離のお出かけも疲れにくいでしょう。高い位置からの見晴らしの良い視界により、安全な運転にも配慮されています。
(参考:『ekスペース(三菱)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
スライドドア付きの軽自動車が人気を集めている理由
今、スライドドア付きの軽自動車が人気を集めています。乗用車の中でも人気の高いホンダ N-BOXやスズキ スペーシアは、スライドドアが装備されている車です。
スライドドア付きの軽自動車が人気を集めているのには、確かな理由があります。ここではスライドドア付きの人気車種や、スライドドアが人気な理由を解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
今や軽自動車は日本で圧倒的人気のジャンル
軽自動車は、日本で圧倒的人気のジャンルとなっています。従来の軽自動車は、「性能が悪い」といわれることも多く、人気ジャンルとはいえない存在でした。しかし各メーカーの企業努力によって、優れた軽自動車が多く生み出されています。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)のデータによれば、日本国内での軽自動車の比率は、2025年時点で40.6%~40.7%です。新しい車種も次々と登場しているため、車を購入する際は候補に入れたいジャンルになるでしょう。
人気の軽自動車はスライドドア付きが多い
全国軽自動車協会連合会のランキングによれば、1位がホンダのN-BOX、2位がスズキのスペーシアで3位がダイハツのタントとなっています(2025年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報)。N-BOXとスペーシア、そしてタントはどれもスライドドア付きの軽自動車です。
また同様に人気の高い、ダイハツ タントのような車種にもスライドドアが装備されています。このように、人気の軽自動車にはスライドドア付きが多く、これからのトレンドになるかもしれません。
幅広いニーズに応えるスライドドア付き軽自動車
スライドドアの軽自動車は、幅広いニーズに合っています。例えば高齢者は、スライドドアを使って簡単に乗り降りができるので便利です。小回りが利くので、日々の生活に役立つでしょう。荷物が多い買い物でも安心です。
他にも子育てファミリーからソロキャンプを趣味にしている人まで、さまざまなユーザーがターゲットになります。現代の多様化するニーズを上手くとらえているのも、スライドドア付き軽自動車が人気の高い理由といえるでしょう。
スライドドア付きの車種を選ぶメリット
軽自動車にスライドドアが付いていることで得られる利便性は、日常生活を大きく変えてくれます。従来のヒンジドアでは不便に感じていた場面でも、スライドドアなら快適に使用できるでしょう。
ここでは、スライドドア付き軽自動車を選ぶことで得られる主要なメリットについて解説するので、車選びの参考にしてください。
ドアの開け閉めが楽
スライドドア付き軽自動車は、ドアの開け閉めが楽というメリットがあります。スライドドアは、スペースのない場所でもストレスを感じずにドアの開閉が可能です。
少ない力で簡単にドアの開け閉めを行えます。どのような場所や状況でも、簡単に車に乗り降りできるのは魅力のひとつでしょう。
また、スライドドア付き軽自動車の多くに、電動スライドドアが搭載されています。電動スライドドアは、ドアハンドルや運転席からの操作でドアを開閉できるので、非常に便利です。
特に、子育て中の家族から絶大な人気があります。電動スライドドアは、ワンタッチでドアの開閉ができるので、手がふさがっていても簡単に乗車可能です。
乗り降りが快適
乗り降りが快適なのも、スライドドアの大きなメリットと言えます。通常のドアと異なり、スライドドアは横にスライドするだけで、乗り降りが可能です。ドアを手前に引く動作が必要ないため、高齢者などにも利用しやすくなっています。
またスライドドアの中には、電動スライドと呼ばれる、自動で開閉してくれるものもあります。例えば子どもを抱えていたり、両手で荷物を持っていたりした場合でも、特に不便を感じることなく乗り降り可能です。
柱や隣の車にドアがぶつからない
柱や隣の車にドアがぶつからないのも見逃せません。一般的なドア(ヒンジドア)の場合、ドアを開閉した際に隣の車にぶつかってしまったり、柱にぶつけてしまったりする危険性があります。特に日本は狭い道路や駐車場が多いので、そのリスクもより一層高いといえるでしょう。
しかしスライドドアは「横にスライドする」タイプのものなので、狭い場所でも安全に開閉できます。特に小さな子どもがいるような家庭では、スライドドアの恩恵が大きいでしょう。
軽自動車を選ぶメリット
軽自動車は日本の道路事情や駐車環境に最適化された車種として、多くのドライバーから支持されています。コンパクトなサイズでありながら実用性が高く、経済性にも優れているのが特徴です。ここでは、軽自動車を選ぶことで得られる主要なメリットについて解説するので、車選びの参考にしてください。
価格が安い
軽自動車は、価格が安いというのもメリットのひとつです。近年では、安全機能なども進化しており、多くの方が軽自動車を選択しています。車種やグレードによっても変わりますが、約150万円で軽自動車を購入できます。
普通車と変わらない安全機能付きの軽自動車を、この価格帯で購入できるのはうれしいポイントです。
運転しやすい
軽自動車には、運転しやすいというメリットがあります。軽自動車はサイズが小さいので、非常に小回りが効くのです。
細い道を通るときや狭い駐車場に止めるときなどは、運転のストレスを感じにくいでしょう。軽自動車の性能も年々上がっており、高速道路も運転しやすくなっています。運転が苦手な方でも扱いやすいので、気軽に乗車できる点も人気の秘密です。
燃費や維持費が抑えられる
燃費や維持費を抑えられる点も、軽自動車のメリットです。自動車税や自動車重量税のような税金関係でも優遇されているため、全体的な維持費が安く抑えられます。
燃費性能の高い車が多いため、燃料代が抑えられるのも、維持費の安さに大きく貢献するでしょう。
スライドドア付き自動車のデメリット
スライドドアは便利ですが、いくつかのデメリットもあります。まず、通常のドアに比べて重量が増すため、通常のヒンジドアと比べると燃費の面で不利です。
また、複雑な構造ゆえに修理費用が高くなりがちです。電動スライドドアの場合、モーターの故障修理や交換に多くの費用がかかるでしょう。 さらに開口部が大きいため、ボディ剛性の確保が難しいことから、走行性能においてもデメリットといえます。
電動スライドドアが故障するケースと修理費用の目安
便利な電動スライドドアですが、複雑な構造ゆえに故障のリスクも抱えています。突然動かなくなったり開かなくなったりすると、日常生活に大きな支障をきたしてしまうでしょう。ここでは、電動スライドドアが故障する主なケースと修理費用の目安について解説します。
電動スライドドアが故障するケース
電動スライドドアの故障には、複数のパターンがあります。特に多いのがドアロックやモーターの故障で、これらに不具合が生じると、電動での開閉ができなくなります。また、動力を伝えるワイヤーの切断も頻繁に起こるトラブルです。
事故などが原因で車体フレームやスライドドアレールに歪みが発生すると、開閉時に異常が生じることもあります。
日常的な問題としては、レール部分に異物が蓄積して不具合を起こしたり、長期間使用しないことでゴムパッキンが張り付いたりするケースがあります。見落としがちな要因として、パワースライドドアスイッチがオフになっていたり、チャイルドロックが作動していたりすることもあるでしょう。
電動スライドドアの修理費用の目安
電動スライドドアの修理にかかる費用は、損傷の程度や交換が必要な部品によって幅があります。特に高額になりやすいのが内部のワイヤーを新しいものに取り換える作業で、左右どちらか一方だけでも3万円以上の出費を覚悟する必要があるでしょう。
モーターに問題がある場合も同程度の費用がかかり、場合によっては10万円を超えることもあります。
年数が経った車では、一箇所を直す際に関連部品の交換も推奨されるため、想定以上の金額になることも珍しくありません。購入時の保証が残っている場合は、費用負担なしで修理できる可能性があるので、まずは保証書を確認してみることが大切です。
スライドドア付き軽自動車に向いている人は?
具体的にどのような人がスライドドア付き軽自動車に向いているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「スライドドア付き軽自動車に向いている人」と「スライドドア付き軽自動車に向いていない人」の2つに分けて、それぞれのポイントを解説します。
スライドドア付き軽自動車に向いている人
スライドドア付き軽自動車に向いている人は、「小さな子どもがいる人」です。特に、子どもがドアを思い切り開けて、隣の車にぶつけるようなリスクを回避できるのが大きいでしょう。
スライドドア付きの軽自動車は、乗り降りがしやすいため、「高齢者の送迎をするユーザー」にも向いています。また、「車中泊を多くする人」も、スライドドア付き軽自動車がおすすめです。フルフラットになるタイプが多いので、寝床を確保しやすくなっています。
スライドドア付き軽自動車に向いていない人
スライドドア付きの軽自動車に向いていない人は、「大人数の使用を前提としているユーザー」です。この場合、スライドドアの有無ではなく、軽自動車というボディタイプが向いていないといえます。
例えば「3世代で車に乗る」「習い事の送り迎えをするために子どもの友達を乗せる」といった用途であれば、軽自動車を使うのは難しいでしょう。また、軽自動車は普通車に比べてどうしてもパワーが落ちてしまうため、「車の性能を重視するユーザー」にも不向きです。
スライドドア付き軽自動車の選び方とポイント
ここでは、スライドドア付き軽自動車を選ぶ際の重要なポイントを紹介します。新車、中古車、届出済未使用車の特徴や選び方、予算別のおすすめモデル、そして試乗の重要性についてです。
子育て中の方や、コスト重視の方など、それぞれのニーズに合わせた選び方が分かるでしょう。
新車・中古車・届出済未使用車の特徴と選び方
スライドドア付き軽自動車を選ぶ際、新車、中古車、届出済未使用車の3つの選択肢があります。新車は最新の安全装備や技術を搭載し、好みのオプションを選べる魅力がありますが、価格は高めです。
中古車は予算を抑えられる反面、状態の見極めが重要となってきます。届出済未使用車は、新車に近い状態で価格も抑えられる中間的な選択肢です。
それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った車を選びましょう。例えば、子育て中の方なら安全性重視で新車を、コスト重視なら中古車を検討するのもよいでしょう。予算や用途、ライフスタイルに応じて、最適な選択をすることが大切です。
予算別おすすめモデルと購入時の注意点
予算に応じたスライドドア付き軽自動車の選び方を見ていきましょう。100万円以下なら中古車がおすすめです。スズキのスペーシアやダイハツのタントなど、人気モデルの3年~5年落ちが狙い目です。100万円~150万円なら、届出済未使用車や新車の基本グレードが選択肢になります。
150万円以上なら、新車の上位グレードや特別仕様車が狙えるでしょう。購入時は、スライドドアの開閉具合や室内の広さ、燃費性能などをしっかりチェックすることが大切です。
試乗時に確認しておきたいポイント
スライドドア付き軽自動車を選ぶ際、試乗の重要性は見逃せません。見た目や値段だけでなく、実際に乗ってみて初めて分かることがあります。試乗では、エンジン音やアイドリング時の振動、加速時のスムーズさ、ブレーキの感覚などをチェックしましょう。
特に、スライドドアの開閉のしやすさや、乗り降りの際の使い勝手は重要です。また、運転席からの視界なども確認しましょう。中古車の場合、車内の異音や異臭にも注意を払うことが大切です。
試乗は、車の相性を確かめる大切な機会です。納得のいく車選びのために、実施するようにしましょう。
スライドドア付きのコンパクトカーも要チェック
ここでは、軽自動車の枠を超えた快適性と使いやすさを兼ね備えたスライドドア付きコンパクトカーを、3車種紹介します。
これらの車種は軽自動車のような取り回しの良さと、より広々とした室内空間を両立させているので、スライドドア付きの車を探している方にとっての選択肢となるでしょう。
【スズキ】ソリオ
2020年に全面改良されたソリオは、コンパクトなボディサイズながら広い室内空間と荷室を実現したコンパクトハイトワゴンです。両側スライドドアを標準装備し、前後左右ウォークスルーにより車内移動が自由にできます。現行モデルではマイルドハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモード燃費は22.0km/L(2WD)です。
安全面ではスズキセーフティサポートを全車に搭載し、カラーヘッドアップディスプレイや全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールを採用するなど、安全装備や運転支援装備も申し分ありません。予約ロック機能付きパワースライドドアによって利便性も向上しています。
(参考:『ソリオ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【ダイハツ】トール
ダイハツ・トールはコンパクトカーながら、軽自動車のような取り回しの良さを兼ね備えています。両側スライドドアを採用しているため、狭い駐車場でも簡単に乗り降りが可能です。
室内は広々としており、後席はスライド機構とリクライニング機構を備えています。さまざまなシーンに合わせて空間をアレンジできる点が魅力です。
安全面では、先進の「スマートアシスト」を搭載しています。衝突回避や被害軽減をサポートし、家族を守る頼もしい味方といえるでしょう。
(参考:『トール(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
【トヨタ】ルーミー
ルーミーはダイハツ・トールのOEM供給を受けて販売されているコンパクトハイトワゴンです。居住性と機動性を両立させた設計が特徴で、小さな車体に広々とした室内を詰め込んでいます。トールと同様に、ボディサイズに対しておどろくほど余裕のある車内空間を確保し、左右両方にスライドドアを設けることで狭い場所でも乗り降り楽です。
小回り性能にも優れており、街中での運転や駐車がスムーズです。搭載エンジンには標準仕様とターボ仕様があり、どちらも経済的な燃料消費を実現しています。先進の安全装備を全グレードに装備し、日常使いから家族旅行まで安心して利用できる一台に仕上がっています。
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
スライドドア付き軽自動車は、利便性と経済性を両立した魅力的な選択肢です。狭い場所での乗り降りのしやすさや安全性は大きなメリットですが、電動パワースライドの場合、故障リスクや修理費用の高さも理解しておく必要があります。
各メーカーから個性豊かなモデルが発売されているため、家族構成や使用目的に合わせて最適な一台を選ぶと良いでしょう。室内空間の広さや収納スポット、使い勝手などを比較してみてください。
【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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