エクストレイル維持費はいくら?年間コストの内訳から削減ポイントまで
エクストレイルの年間維持費は、一体どのくらいかかるのでしょうか。人気のミドルサイズSUVとして、多くのファミリー層に支持されているエクストレイルですが、購入後の維持費用は家計に大きな影響を与える重要な要素です。
現行モデルは燃費性能の向上により燃料費の削減が期待できる一方で、税金や車検費用、メンテナンス費用などさまざまな費用が発生します。エクストレイルの年間維持費総額の目安から、維持費を削減する方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.エクストレイルとライバル車種の維持費比較と削減のポイント
・エクストレイルの年間維持費は約33万円~38万円が目安で、主な内訳は自動車税・車検費用・燃料費・任意保険・駐車場代などである。
・現行モデルは全グレードがハイブリッド仕様で、WLTCモード燃費が19.7km/L(2WD)と優れた燃費性能を実現し、1.5L以下の排気量で自動車税が年額3万500円に抑えられている。
・任意保険の見直しや車検業者選び、定期点検による故障予防により、維持費を効果的に削減することが可能である。
維持費は高い?エクストレイルの基本情報と車両概要
エクストレイルの維持費を正しく把握するには、まず現行モデルの基本性能と維持費の全体像を理解することが重要です。2022年に発売された現行モデルはハイブリッド仕様となり、従来のガソリン車とは異なる特性を持ちます。
まずは、エクストレイルの基本スペックと年間維持費の目安について、詳しく見ていきましょう。
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エクストレイルの基本スペックと現行モデルの特徴
日産エクストレイルは、2022年7月に発売された現行モデルから全グレードがハイブリッド仕様となりました。搭載されているのは第2世代e-POWERで、WLTCモード燃費は19.7km/Lという優れた燃費性能を実現しています。
100%モーター駆動により、ガソリン車とは異なる滑らかな加速感が特徴です。4WD車には「e-4ORCE」という電動4WDシステムが搭載され、雪道や悪路での走行安定性が向上しています。
現行型エクストレイルの環境性能割は1%の軽減税率が適用されるため、購入時の税負担も抑えられるでしょう。(2025年7月現在)
駆動方式 |
2WD / 4WD(e-4ORCE) |
乗車定員 |
5名/7名(3列シートはX e-4ORCEグレードのみ) |
全長×全幅×全高 |
4,660mm×1,840mm×1,720mm |
車両重量 |
1,740kg~1,880kg |
エンジン/モーター |
水冷直列3気筒DOHCターボ+モーター |
排気量 |
1,497cc |
最高出力(エンジン) |
144PS(106kW)/4,400rpm~5,000rpm |
最高トルク(エンジン) |
25.5kgf・m(250N・m)/2,400rpm~4,000rpm |
燃費(WLTCモード) |
2WD:19.7km/L 4WD:18.3km/L~18.4km/L |
最小回転半径 |
5.4m |
エクストレイル維持費の年間総額目安と家計への影響度
エクストレイルの年間維持費総額は、新車から13年未満の場合で約33万円~38万円となります。内訳は、自動車税や車検費用、燃料費、任意保険、駐車場代などが主な項目です。
例えば、年収500万円の家庭では、手取り年収が約400万円程度のため、エクストレイル維持費は手取り収入の約8%~10%を占めることになります。月割りにすると約2万7,000円~3万2,000円の負担となり、家計に与える影響は決して軽くありません。
エクストレイル維持費の詳細内訳
エクストレイル維持費の年間総額を正確に把握するためには、各費用項目の詳細な内訳と計算方法を理解することが重要です。
維持費は、税金・車検費用・燃料費・メンテナンス費用の4つの主要カテゴリーに分類され、それぞれが家計に与える影響度も異なります。これらの費用項目について、具体的な金額を見ていきましょう。
【エクストレイル維持費の内訳.1】税金
エクストレイルの維持費に関わる税金は、主に自動車税・自動車重量税・環境性能割の3種類があります。現行モデル(T-33)の自動車税は、1.5L以下の排気量により年額3万500円です。
自動車重量税は車両重量1.5t~2.0tの区分で、2年間で3万2,800円となります。新車登録から13年経過後は、自動車税・自動車重量税ともに増加する点に注意が必要です。
環境性能割は1%とされており、グレードにより2万9,800円~3万5,700円と幅があります。(2025年7月現在)
【エクストレイル維持費の内訳.2】車検費用
エクストレイル維持費における車検費用は、法定費用と基本料金の2つに分けられます。法定費用は自動車重量税3万2,800円、自賠責保険料(24か月)1万7,650円、手数料2,300円の合計5万2,750円で、どの業者でも同額です。
基本料金は業者により差があり、一般的に3万円~10万円程度となります。基本料金の構成の内訳は、法定24か月点検料や車検代行手数料、保安確認検査料などです。
従って、エクストレイルの車検費用総額は約8万円~15万円が目安となるでしょう。部品交換が必要な場合は追加費用が発生するため、事前の見積もり取得が重要です。
【エクストレイル維持費の内訳.3】燃料費とメンテナンス費用
エクストレイル維持費における燃料費は、グレードや走行距離によって大きく変動します。
現行モデルのWLTCモード燃費は、2WDで19.7km/L、4WDで18.3km/L~18.4km/Lです。ガソリン価格を170円/Lとして計算すると、年間1万km走行時の燃料費は2WDで約8万6,300円、4WDで約9万2,400円となります。
定期メンテナンス費用については、エンジンオイル交換が年2回で6,000~1万円程度、オイルフィルター交換が年1回で約1,000円~3,000円が目安です。
その他、消耗品を含めた年間メンテナンス費用は約3万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
エクストレイルの維持費における故障・修理費用の注意点
エクストレイルの維持費において、特有の故障・修理費用を把握しておくことは、長期的な資金計画において重要です。CVT故障では修理費用が30万円~50万円程度と高額になることが多く、走行距離10万km前後で発生リスクが高まります。
オルタネーター故障では部品代と工賃で10万円以上の出費が発生し、エアコンコンプレッサー故障では10万円~20万円程度の修理費用が必要です。
故障費用を抑えるためには、CVTフルードの4万km~5万kmごとの定期交換や、日常的な点検が欠かせません。予防保全により、突発的な高額修理を避けることが可能になります。
エクストレイル維持費の年式・走行距離別シミュレーション
エクストレイルの維持費は、車両の年式・走行距離によって大きく変動します。特に、新車登録から13年経過時には税金の大幅な増額が発生し、走行距離に応じて燃料費やメンテナンス費用も変化するため、具体的な金額を把握しておくことが重要です。
以下で、年式別・走行距離別の詳細なシミュレーションを確認していきましょう。
エクストレイル維持費の走行距離別詳細
エクストレイルの年間維持費は、走行距離によって大きく変動します。基本的にかかるものは、以下の通りです。
・自動車税:3万500円
・車検費用(年換算):4万円程度
・任意保険料:5万円程度
・メンテナンス費用:3万円程度
・燃料費:4万円~14万円程度(走行距離によって変動)
・駐車場代:9万6,000円程度(月8,000円程度)
カタログ燃費とガソリン単価170円/Lで計算すると、年間5,000km走行の場合の燃料費は、2WDで約4万3,100円、4WDで約4万6,200円となります。維持費の総額は、約29万円が目安です。
年間1万km走行の場合、燃料費は2WDで約8万6,200円、4WDで約9万2,400円となり、総額は約33万円に増加します。
年間1万5,000kmの場合、燃料費は2WDで約12万9,200円、4WDで約13万8,500円となり、総額は約38万円が目安です。
新車購入直後はメーカー保証があるため、故障修理費が発生するリスクは低く抑えられるでしょう。
エクストレイル維持費の13年・18年経過時の増加額
エクストレイルの維持費は、新車登録から13年経過時に自動車税が約15%増額されます。2019年10月1日以後に新車登録した場合は、3万500円から3万5,100円程度と、年間4,600円ほどの負担増となるでしょう。
中古車で2019年9月30日以前に新車登録した車両の場合、3万4,500円から3万9,600円となります。
さらに、重量税は3万2,800円から4万5,600円に約40%増額されるため、2年間で1万2,800円の追加負担です。18年経過時には重量税がさらに増額され、2年間で5万400円に達します。
古い年式では部品の劣化が進むため、修理費用も年間5万円~10万円程度の追加負担が見込まれるでしょう。13年経過車両では、税金と修理費用の合計で年間約8万円~12万円の維持費増加を想定しておく必要があります。
エクストレイルとライバル車種の維持費比較と削減のポイント
エクストレイルの維持費は、他のSUVと比較してどのような位置付けにあるのでしょうか。同クラスの人気車種であるRAV4やフォレスターとの燃費性能、税金、メンテナンス費用などを詳しく比較分析していきます。
エクストレイルの維持費が高くなりがちな理由と、対策方法をチェックしましょう。
エクストレイルの維持費と同クラスSUVとの比較分析
エクストレイルの維持費を、同クラスSUVと比較してみましょう。先述の通り、エクストレイルのWLTCモード燃費は、2WDで19.7km/L、4WDで18.3km/L~18.4km/Lです。
現行RAV4は全車4WDで、ハイブリッドモデルは20.3km/L~20.6km/Lと、燃費面ではエクストレイルがわずかに劣ります。一方、現行フォレスター(ハイブリッド)は18.4km/L~18.8km/Lとなっており、ほぼ同等です。
自動車税の面では、エクストレイルの1.5Lエンジンは3万500円、RAV4とフォレスターは2.5Lエンジンなので4万3,500円のため、エクストレイルのほうが年間1万3,000円安く抑えられます。
保険料については、車種間で大きな差は見られません。
エクストレイルの維持費削減のための保険・整備工場選びのコツ
エクストレイルの維持費を効果的に削減するには、任意保険の見直しと整備工場選びが重要なポイントです。
任意保険は複数社で見積もりを取ることで、同じ補償内容でも年間4万円以上の差が生じるケースがあります。運転者限定や年齢条件の見直し、車両保険の補償範囲変更により、保険料を抑えることが可能です。
整備工場選びでは、ディーラーよりも民間整備工場や車検専門店などを利用することで、車検費用を大幅に削減できます。信頼できる整備工場を選ぶ基準として、国土交通省の認証工場であることや、事前見積もりの詳細さを確認することが重要です。
部品交換時には、純正部品と社外品の価格差を比較検討しましょう。
PRエクストレイルの最新在庫状況
164.7 万円

20Xi
禁煙車 9型ナビ 全周囲カメラ ルーフレール 全席シートヒーター プロパイロット デジタルインナーミラー 衝突軽減 パワーバックドア LEDヘッド 純正18アルミ クリアランスソナー フルセグ ETC
379.9 万円

G e-4ORCE
4WD プロパイロット 衝突軽減 純正12.3型ナビ 全周囲カメラ シートヒーター デジタルインナーミラー 電動パーキングブレーキ AC100V電源 電動リアゲート 純正19インチAW BSM ETC
122.9 万円

20X エマージェンシーブレーキパッケージ
禁煙車 純正8インチナビ フリップダウンモニター LEDヘッドライト エマージェンシーブレーキ バックカメラ ETC Bluetooth再生 前席シートヒーター 革巻きステアリング
177.9 万円

20Xi
4WD 純正SDナビ 全周囲カメラ 衝突被害軽減システム レーダークルーズ 禁煙車 電動リアゲート ハーフレザーシート ドラレコ コーナーセンサー スマートキー LEDヘッド ビルトインETC
199.9 万円

20Xi
4WD 純正9型ナビ 全周囲カメラ エマージェンシーブレーキ プロパイロット 禁煙車 パワーバックドア ドライブレコーダー スマートキー ETC デジタルインナーミラー LEDヘッド オートライト
184.9 万円

20X
禁煙車 純正ナビ 全周囲カメラ フルセグTV 衝突被害軽減システム 電動リアゲート 全席シートヒーター ドラレコ スマートキー LEDヘッド ビルトインETC 車線逸脱警報 オートライト
349.9 万円

G e-4ORCE
純正12型ナビ 4WD 全周囲カメラ レーダークルーズ 禁煙車 電動リアゲート ハーフレザーシート パワーシート ドラレコ コーナーセンサー スマートキー LEDヘッド ビルトインETC
162.9 万円

20X
禁煙車 SDナビ 後席モニター 全周囲カメラ 衝突被害軽減システム 電動リアゲート LEDヘッド ルーフレール ETC オートライト デュアルエアコン 純正18インチアルミ Bluetooth
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※価格は支払総額
まとめ
エクストレイルの年間維持費は、約33万円~38万円が目安となります。税金・車検・燃料費・保険・メンテナンス費用などが、主な内訳です。13年経過後は税金が増額され、修理費用も上昇する傾向があります。
保険見直しや車検業者選び、定期点検による故障予防で、維持費の削減が可能です。走行距離や年式に応じて、適切な維持費計画を立てましょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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