車の上座の基本ルール!タクシー・社用車・上司運転時の正しい席次とマナー

ビジネスシーンで車に同乗する際、どの席に座れば失礼にならないのか迷った経験はありませんか。車の上座は、運転手が誰かによって異なるルールが適用されるため、正しい席次を把握しておくことが必要です。
タクシーや社用車などの5人乗り車、また7人乗り車の場合でも席順が変わります。この記事では、運転手別の具体的な席次ルールから、ビジネスにおける車のマナーのポイントまで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.車の上座だけではない!車利用時のビジネスマナーのポイント
・車の上座は「安全性」「快適性」「利便性」の3原則に基づき、運転手や車種ごとに席次ルールを理解することが欠かせない。
・タクシーでは運転席後方が上座となり、運転手が身内の場合は助手席が上座となるなど、乗車状況を正確に把握することが重要である。
・車利用時は、乗車・降車の順番や忘れ物確認、車内環境への気配りなど細やかなマナーを徹底することが信頼構築につながる。
車の上座の基本ルールと席次マナー

ビジネスで車に乗る際の席次は、相手との関係性や礼儀を示す上で欠かせません。上座は車種や運転手の有無によって変わるため、状況に応じた判断が大切です。
基本の考え方を押さえておけば、不意の場面でも落ち着いて行動できるでしょう。まずは、席次の原則や車内マナーの基本心得を分かりやすく紹介していきます。
車の上座が決まる3つの基本原則
車の上座は、「安全性」「快適性」「利便性」の3つの原則で決まります。
・安全性:事故時のリスクを避けやすい位置
・快適性:座りやすさや空間のゆとり
・利便性:乗降のしやすさや会話のしやすさ
これらの要素は状況によって優先順位が変わるため、3つの視点から総合的に考えることが大切です。上座を決める際は、同乗者との関係性や場の雰囲気も配慮すると、より適切な判断ができます。
ビジネスシーンにおける車内マナーの基本心得
ビジネスシーンでは車を利用する際も、相手への配慮が求められます。身だしなみは乗車前に整え、準備不足にならないよう注意が必要です。
訪問時は時間に余裕を持ち、事前に駐車場や動線を確認します。来客用スペースでは奥に駐車し、配慮を示すことがマナーです。
タバコの臭い対策や待機中の姿勢にも気を配り、常に見られている意識を持つことで、信頼関係の構築につながります。
タクシー・社用車・上司運転時の5人乗り車の上座

車内の席次は運転手の立場によって変化するため、迷いやすいポイントです。タクシーや社用車の利用、さらに上司が運転する場面では、それぞれ異なるマナーが存在します。
状況ごとのルールを知っておけば、相手への配慮を欠かさずに行動できるでしょう。ここからは具体的なケースごとに、正しい席次のルールと実践しやすいマナーを紹介していきます。
タクシー利用時の正しい席次と乗車マナー
タクシーでは、運転席後方が上座、助手席が下座となります。複数人で乗車する際は、上位者が運転席後方に座るのが基本です。以下、他の席を含めた具体的な席次を確認しましょう。
【タクシーの場合の席順】
1.運転席後方
2.助手席後方
3.後部中央席
4.助手席
目下の人は、助手席で案内や精算を担当します。乗車時は最上位者が最後に乗るようドアを支え、雨天時の配慮や後部中央席の乗り心地への気遣いなど、細やかなマナーも意識することが重要です。
社用車やハイヤーでの車の上座と席次ルール
乗車するのが身内のみで、社用車やハイヤーで専属運転手がいる場合は、助手席が上座となり、空間の広さや快適性を重視します。席次は、以下の通りです。
【運転手が車内専属運転手の場合の席順】
1.助手席
2.運転席後方
3.助手席後方
4.後部中央席
ただし、上位者の希望があれば、希望を優先する配慮が必要です。乗降時は歩道側から案内し、車内温度や音楽の事前確認も行うことで、快適で信頼される移動環境を提供できるでしょう。
上司が運転する場合の車の上座と配慮事項
お客さまを乗せる場合に上司が運転するケースでは、後部座席が上座とされ、特に運転席の後方が最も丁寧な位置とされます。部下は、助手席や後部の下位席に座るのが一般的です。
一方、身内のみでの乗車で上司が運転する場合、基本的に助手席が上座となり、目上の人がいればその人へ譲ります。
また、上司と自分2人だけの場合は、助手席に座るのがマナーです。上司が快適に運転できるよう、助言や会話は控えめにし、スマートな振る舞いを心がけましょう。
シーン別!7人乗り車の場合の上座

車の席次は、乗車定員や座席の並びによって判断が異なり、特に3列シート車の場合は通常の車種とは異なるポイントがあります。座席ごとの役割や優先順位を理解することで、場面に応じた適切な選び方ができるようになるでしょう。
以下では、迷いがちなケースでも適切に対応できる基礎ルールと、実践マナーを詳しく紹介していきます。
7人乗り車で取引先を乗せる際の上座と席次マナー
7人乗り車でお客さまを乗せる場合の席次は、以下の通りです。
1.運転席後方
2.助手席後方
3.後部座席中央
4.助手席
5.3列目運転席後方
6.3列目助手席後方
3列目は乗降しにくいため下座とされ、目上の人やお客さまにはできるだけ2列目までの席を案内しましょう。乗降時は相手を優先し、最後に乗車・降車してドアの操作や忘れ物チェックなどの細やかな配慮を心がけることも大切です。
7人乗り車で身内だけが乗る際の上座と席次マナー
7人乗り車で身内だけが乗る場合(上司が運転)の席次は、以下の通りです。
1.助手席
2.運転席後方
3.助手席後方
4.後部座席中央
5.3列目運転席後方
6.3列目助手席後方
身内のみの場合は快適性が重視されるため、助手席が上座とされ、運転する上司の負担を減らす心遣いにもなります。座席を決める際は、同乗者の希望や人間関係も踏まえて、柔軟に対応するのが望ましいでしょう。
車の上座だけではない!車利用時のビジネスマナーのポイント

ビジネスでタクシーを使う際は、部下や目下の立場の人が率先して車両を止めることが礼儀にマナーとなります。乗車前の声かけや車内でのさりげない配慮も、相手に安心感を与えるポイントです。
快適で円滑な移動のためには、細かいマナーの積み重ねが大切になります。最後に、具体的な行動のコツを押さえておきましょう。
タクシー利用は目下が主導し準備する
ビジネスシーンでタクシーを使う際は、目下の人が率先して車両を呼び止めます。また、荷物の管理やトランクの積み下ろしも担当するのが基本です。
目的地や道順の案内、支払いの清算はもちろん、乗車の順番にも配慮が求められます。一番目下の人が最後に乗り込むことで、他の同乗者を丁寧に迎える姿勢が伝わるでしょう。
乗車後は忘れ物がないか確認し、降車時も目上の人がスムーズに下車できるようサポートすることが大切です。
車内の快適・安全をサポートする
助手席に座った場合、運転手とのコミュニケーションや道案内も欠かさず行いましょう。後方中央の席は乗り心地が劣るため、気遣いの一言を添えることも大切です。
同乗する女性がいる場合は、後方席中央にならないよう座りやすさにも配慮しましょう。温度調節や会話の進行、ラジオ選択など細部への配慮が、周囲からの信頼を高めるポイントです。
乗車中は急ぎの用事でも運転手を急かさず、安全運転を最優先に考えた心配りを忘れないようにしましょう。
移動中は礼儀作法と所作に気を付ける
車内では、姿勢や態度にも気を配りましょう。脚を組んだり、広げたりといった行動は控え、限られた空間での配慮を示します。
スマートフォンの操作や居眠りも避け、上司や同乗者とのコミュニケーションを優先するのがマナーです。車内という閉鎖空間では、小さな音や動作も周囲に影響を与えるため、静かで落ち着いた振る舞いを心かけることが欠かせません。
自ら率先してサポート役を担い、社会人としての品格を示すことが大切です。領収書の受け取りや降車時の確認も欠かさず、最後まで丁寧な振る舞いを徹底することが望まれます。
まとめ

車の上座は「安全性」「快適性」「利便性」の3原則で決まり、運転手の立場や車種によって席次が変わります。タクシーでは運転席後方が上座、社用車は助手席、上司運転時は後部座席または助手席が基本です。
7人乗り車では、取引先がいる場合は2列目までを優先し、身内のみなら助手席が上座とされます。タクシー利用時は目下が手配・精算を担当し、乗車・降車の順番や忘れ物確認といった配慮も重要です。姿勢や会話、車内環境への心配りが信頼構築につながります。
▼ライタープロフィール

鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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