車の故障で車両保険を使いたい!使えるケースや判断するコツを紹介
車が故障したときに、車両保険を使用して修理したいと思ったことはないでしょうか。車の故障時に車両保険が使えるかどうかは、その状況によって大きく異なります。
この記事では、車の故障時に自動車保険が使えるケースと使えないケースについて紹介します。また、保険を利用すべきか判断する際のポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・車の故障時は、全てのケースで車両保険が使えるとは限らない。
・車の故障時に車両保険が使えるケースでは、事故や自然災害による故障の他、特約に加入している場合が挙げられる。
・車両保険を使用すると翌年の保険料が上がることがあるため、修理費用と上がる保険料を比較検討することが大切。
車の故障時は状況によって車両保険が使えるかが決まる
自動車保険には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、より幅広いリスクに備えるために任意で加入する「任意保険」があります。任意保険にはさまざまなプランがありますが、一般的に自分の車の修理費用をカバーする保険は「車両保険」です。
この車両保険は、車の故障時に全てのケースで適用されるわけではありません。自動車保険が使えるかは、故障の原因と加入している保険の種類によるため、自分の状況に当てはめて確認する必要があります。
例えば、車両保険には一般型と限定型があり、補償範囲が狭い限定型の場合は自損事故の場合に補償されないといった制限があるのです。
車の故障で保険を使うかどうか迷ったときは、まず保険会社に連絡して、具体的な補償範囲を確認することをおすすめします。
車の故障時に車両保険が使えるケース
では、一般的に車両保険が使えるケースについて見ていきましょう。車両保険が使えるケースとして考えられるのは、主に次の3つの場合です。
・事故で故障した場合
・自然災害で故障した場合
・特約に加入している場合
事故で故障した場合
交通事故により車が故障した場合、車両保険が適用されるケースが多いでしょう。事故の過失割合に関わらず、ご自身の車の損害に対して適用されるのが特徴です。
ただし、保険金が支払われる際に、契約時に設定した免責金額を差し引かれる場合があります。この免責金額を高く設定するほど保険料は安くなりますが、いざ保険を使う際にはその分だけ自己負担が増えることを覚えておきましょう。
自然災害で故障した場合
台風や洪水などの自然災害によって車が故障した場合、車両保険に加入していれば補償の対象となります。例えば風で倒木が車に落ちた、冠水した道路で水没したなどのケースでは、補償が受けられる可能性があるので保険会社へ相談することをおすすめします。
ただし、自然災害の中でも地震や津波など、一部の災害では補償が受けられないことがあります。加入している保険の契約内容を確認し、対象範囲を確認しておきましょう。
特約に加入している場合
一般的な車両保険では補償の対象外である地震、津波、噴火などの災害に遭った場合でも、これらを補償する特約に加入していれば、保険金を受け取れます。
特約はオプションで加入できます。荷物の損害を補償するものや、経年劣化による故障の修理費用を補償するものなど、さまざまな種類が提供されています。これらの特約に加入していれば、通常では保険が適用されないケースでも補償を受けられます。
車の故障時に車両保険が使えないケース
ここでは、一般的な車両保険で補償が受けられないケースとして、次の2つを紹介します。
・経年劣化で故障した場合
・改造車に該当する場合
経年劣化で故障した場合
エアコンやカーナビの不具合、窓の開閉不良などのような経年劣化による車の故障には、残念ながら車両保険は適用されません。これらはメンテナンス不足とみなされる傾向があり、故意に壊したわけでなくても補償対象外となります。
特約に加入していない場合は、自分で直すことになり修理費用の負担が大きくなる可能性があるため、日頃からメンテナンスをしておくことが大切です。
改造車に該当する場合
道路運送車両法の保安基準に適合しない改造車は、自動車保険に加入できなかったり、保険金を受け取れなかったりする場合があります。
改造の度合いが車検に適合する範囲であれば、自動車保険が認める範囲で加入できます。例えば、車検証の型式欄に「改」の表記がある場合、車両保険に加入できないなどのルールが定められていることがあります。心当たりがある場合は、保険会社に確認することが大切です。
車の故障時に車両保険を使うかは慎重に判断しよう
車が故障したときは、修理費用の負担を軽減するために車両保険を使いたいと思うことがあります。しかし、全てのケースで車両保険を使用したほうが良いとは言い切れません。車両保険を使うか検討するときは、次の2つの要素を考慮しましょう。
保険を使うと等級が下がる
自動車保険の等級とは、保険料を計算する際の重要な要素です。これは、契約期間中に事故を起こしたかどうかに応じて、翌年度の保険料の割引率や割増率を決めるための区分となります。
等級は1等級から20等級まで設定されており、新規で自動車保険に加入する際は、通常6等級から始まります。無事故で保険を使わずにいると、毎年等級が一つずつ上がり、それに伴って保険料は安くなります。
しかし、もし車両保険を利用すると、翌年度には等級が下がってしまい、結果として保険料が高くなることがあります。そのため、修理費用と高くなる保険料を比較して検討することが大切です。
修理費用を安く抑えられることがある
車の修理費用は一律ではないため、選択方法によっては安く抑えられることがあります。
車の故障修理費用を抑える方法として、リビルト品の活用が挙げられます。リビルト品とは、廃車から取り出したパーツを洗浄・検査して再生した部品で、新品の部品に比べて安く手に入るのが特徴です。
また、複数の修理業者から相見積もりを取ることも有効です。修理工場はディーラーに比べて工賃が安い傾向があるため、同じ修理内容でも価格に大きな差が生じることがあります。複数の業者から相見積もりを取ることで、価格だけでなく対応の良さも比較検討できるでしょう。
まとめ
車の故障時に自動車保険が使えるかは、故障の原因と加入している保険の種類によって決まります。特に「車両保険」は、交通事故や自然災害による車の損害を補償しますが、経年劣化による故障は対象外です。
また、保険を使うと翌年度の保険料が上がる等級制度があるため、修理費用が少額の場合は保険を使わない方が良いこともあります。保険の契約内容をよく確認し、判断に迷ったときは保険会社へ相談するとよいでしょう。
【この記事の執筆者】
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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