カーリースが向いている人の特徴とは?カーリースの仕組みや選び方のコツも紹介
「新車に乗りたいけど、まとまったお金がない」「車にかかる維持費を定額にしたい」そうお考えの方にとって、カーリースは魅力的な選択肢のひとつです。でも、自分にカーリースは合っているのかなと、判断に迷うこともあるかもしれません。
この記事では、どのような人がカーリースに向いているのか、具体的な特徴を挙げながらご紹介します。車の購入を検討している方はもちろん、維持費やライフスタイルの変化に合わせた車の利用方法に関心がある方も、ぜひこの記事を参考に、カーリースのメリット・デメリットを理解し、あなたにとって最適な選択肢を見つけてください。
※目次※
・カーリースは初期費用を抑えて新車に乗りたい人や毎月の支払いを安定させたい人に向いている。
・カーリースは財産になる車が欲しい人や自由に車を乗り換えたい人には向いていない可能性がある。
・カーリースを利用するときは、利用するプランの内容や取り扱っている車両を確認しよう。
カーリースが向いている人の特徴
まずは、具体的にどのような人がカーリースに向いているのか、その特徴を詳しく見ていきましょう。ここでは、一般的にカーリースが向いていると言われる6つのケースを紹介します。
初期費用を抑えて新車に乗りたい人
新車を購入する場合、数百万円の一括払いや頭金として購入価格の2割~3割程度の支払いが必要になり、初期費用として大きな出費が発生する傾向があります。しかし、カーリースなら月額料金のみで新車に乗ることが可能です。
多くのカーリース会社では頭金不要のプランを提供しており、手元の資金に余裕がない方でも手軽にカーライフを始められます。車両本体価格から契約終了時の想定下取り額である残価を差し引いて月額料金を算出するため、購入に比べて負担を軽減できるのです。
このような特徴から、憧れの車種や上位グレードにも手が届きやすくなる点も魅力的でしょう。同じ予算総額の場合、カーリースを利用したほうがワンランク上の車に乗れる可能性が高まります。
数年で車の乗り換えを予定している人
カーリースは契約期間を幅広く選択できるため、計画的な乗り換えがしやすい特徴があります。そのため、結婚や出産などのライフステージの変化に応じて、定期的に車を乗り換えたいと考えている方にとって、カーリースは非常に適した選択肢といえます。
契約年数を短めに設定すれば、常に最新の安全装備や燃費性能を備えた車に乗り続けることも可能です。
毎月の支払いを安定させたい人
カーリースは毎月の車関連費用を一定にできるのが特徴で、月額料金に自動車税種別割や自動車重量税、自賠責保険料、車検費用、メンテナンス費用まで含まれるプランを選ぶことが可能です。
車を購入した場合、車検時に10万円以上の費用が突然必要になったり、故障による修理費が発生したりと、予期しない出費に悩まされることがあります。しかし、カーリースならこれらの費用も含めて定額化されるため、月々の支出計画が立てやすくなるのです。
特に家計簿をつけている方や、毎月の固定費を明確にしたい方には大きなメリットといえるでしょう。
車のメンテナンスに不安がある人
車のメンテナンスに関する知識や経験が不足している方にとって、カーリースは安心してカーライフを送るための理想的な選択肢です。なぜなら、メンテナンスリースプランを選択すれば、車検やオイル交換、消耗品の交換といった日常的なメンテナンスが月額料金に含まれるためです。
車を自分で所有する場合、適切なメンテナンス時期の判断や業者選び、費用の管理など多くの手間がかかります。しかし、カーリースならリース会社から適切なタイミングで通知が届き、指定された整備工場で必要な作業を受けられるのです。
特にカーリースに向いている人として、車に詳しくない初心者の方が挙げられます。メンテナンス費用が月額料金に組み込まれることで、予期しない高額な修理費用に悩まされることもなくなるでしょう。
手続きの手間を減らしたい人
車に関する手続きに負担を感じる方にとって、カーリースは理想的な選択肢です。通常、車の購入では販売店での契約手続きや各種税金の納付、車検の手配など、数多くの工程を自分で管理する必要があります。
しかし、カーリースを利用すると、こうした煩雑な作業をリース会社に任せることが可能です。さらに、多くのリース会社では見積もりから審査、契約までをオンラインで完結できるサービスを提供しています。忙しくて店舗に足を運ぶ時間がない方でも、自宅から手軽に車を選べるのです。自宅納車に対応している会社を選べば、さらに手間を省けるでしょう。
事業用の車が欲しい人
事業用の車を導入したい法人や個人事業主の方にも、カーリースが向いているケースがあります。
カーリースを利用すると、複数台の車両を購入する際に初期費用を抑えられ、月々のリース料金を全額経費として計上できるためです。カーリースなら減価償却の手間もなく、シンプルな経理処理で車を使用できます。
カーリースが向いていない人の特徴
では、どのようなときにカーリースの利用が向いていないのでしょうか。ここでは、カーリースよりも購入が向いている可能性がある人の特徴として、4つのケースについて紹介します。
財産になる車が欲しい人
車を資産として保有したいと考える方には、カーリースは適さないでしょう。購入であれば、車は所有者の財産となり、売却時にその価値を回収できる可能性があります。しかしカーリースは車を借りるサービスであり、契約満了時には基本的に車を返却する必要があるのです。
一部のカーリース会社では契約満了時に車を買取できるプランや、そのまま車をもらえるプランも提供しています。こうしたプランを利用すれば、最終的に車を所有することも可能です。とはいえ、資産形成を重視する方は、購入を検討したほうが良いでしょう。
制限なくカスタマイズを楽しみたい人
愛車を自分らしくカスタマイズしたい方には、カーリースは適さない可能性があります。カーリースでは、原則としてカスタマイズが禁止されているケースがあるためです。車は契約満了時に返却する必要があり、その際は借りた時と同じ状態に戻す原状回復義務が生じます。
一部のリース会社では、ドライブレコーダーやETC車載器といった着脱可能なパーツの取り付けは認めていることもありますが、車の個性を大きく変えるような改造は制限されるのが実情です。車を自分好みにアレンジして楽しみたい方は、購入を検討したほうが満足できるでしょう。
自由に車を乗り換えたい人
思い立った時にすぐ車を乗り換えたいと考えている方には、カーリースは適さない可能性があります。カーリースは原則として中途解約ができず、やむを得ず解約する場合は違約金を支払う必要があるためです。
契約時に設定した期間中は、基本的にその車を使い続けることが前提となります。契約期間の途中で「もっと燃費の良い車に変えたい」「家族構成が変わったので大きな車がほしい」といった理由で乗り換えを希望しても、対応できるとは限りません。
自由度を重視し、車選びに失敗したくない方は、購入を検討したほうが後悔のないカーライフを送れるでしょう。
長距離運転の頻度が多い人
日常的に長距離運転をする方は、カーリースの利用に注意が必要です。一般的なカーリースには年間走行距離制限が設けられており、設定された距離を超過すると追加料金が発生するためです。
通勤で高速道路を利用する方や、休日にドライブを楽しむことが多い方は、この制限を簡単に超えてしまう可能性があります。
リース会社によっては走行距離制限のないプランを提供している場合もあるため、長距離移動が多くなる可能性があるときは、このようなプランを選ぶと走行距離を気にすることなくカーライフを楽しめるでしょう。
カーリースとはどのようなサービス?
カーリースが向いているケースや不向きなケースの特徴をご覧になり、ご自身にカーリースが適しているかどうか、おおよそのイメージが掴めたのではないでしょうか。ここで改めて、カーリースとはどのようなサービスなのかを確認しておきましょう。
月額料金は残価を差し引いた金額で計算される
カーリースの月額料金は、車両価格から残価を差し引いた金額をベースに算出されます。残価とは、契約満了時に想定される車の価値のことで、契約時に決定されます。
新車を購入する場合は車両価格の全額を支払う必要がありますが、カーリースでは車を使用する期間分の価値のみを支払うため、月々の支払い金額を抑えることが可能です。
例えば、200万円の車で契約満了時の残価が80万円の場合、実質的には120万円分を契約期間で分割して支払うことになります。この差額に各種税金や手数料を加えて契約月数で割ったものが月額料金となるため、購入やローンと比べて月々の負担を大幅に抑えられるのです。
税金やメンテナンスも月額料金に含まれる
カーリースの月額料金には車両本体価格だけでなく、さまざまな維持費がコミコミで含まれています。具体的には、自動車税種別割や自動車重量税、環境性能割、登録諸費用、仲介手数料などが挙げられます。
この仕組みの最大のメリットは、車検のたびに発生する突発的な出費を避けられることです。通常の車両購入では、車検時にまとまった費用が一度に必要となりますが、カーリースなら月額料金に分散されるため家計管理が格段に楽になります。
ただし、車検費用やメンテナンス費用については、プランによって月額料金に含まれない場合もあるため、契約前に確認することが大切です。メンテナンス込みのプランを選べば、オイル交換や消耗品の交換まで月額料金でカバーできるでしょう。
残価精算の有無は契約方法で変わる
カーリースの契約方式には、オープンエンド方式とクローズドエンド方式の2種類があり、最も大きな違いは残価精算の有無にあります。
オープンエンド方式では、契約満了時に想定残価と実際の車の価値との差額を契約者が精算する必要があります。車の価値が想定より低ければ追加費用が発生しますが、月額料金は比較的抑えられます。
一方、クローズドエンド方式では残価精算の義務がなく、契約終了時の追加費用を心配する必要がありません。リース会社がリスクを負担する分、月額料金はやや高めに設定されています。
そのため、予期しない出費を避けたい方はクローズドエンド方式を選ぶことをおすすめします。
カーリースを利用するときのポイント
カーリースを利用したいと思うときは、どのリース会社を利用するか迷うかもしれません。利用先を選ぶときはさまざまな要素の比較が必要となりますが、主に次の2点を確認しておくことが大切です。
・利用するプランの内容を確認する
・車の取り扱い状況を確認する
それでは詳しく見ていきましょう。
利用するプランの内容を確認する
カーリースを検討する際は、プランの内容を詳しく確認することが重要です。プランの内容はリース会社によって異なり、利用時の頭金やメンテナンスの有無などが大きく変わります。
契約満了時の選択肢についても事前に把握しておきましょう。車両の返却のみに対応している会社もあれば、買取や乗り換えが可能な会社もあります。自分のライフスタイルに合わせて、最適なプランを提供するリース会社を選ぶことで、満足度の高いカーライフの実現につながります。
車の取り扱い状況を確認する
カーリース会社を選ぶ際は、どのような車両を取り扱っているかを事前に確認することが重要です。リース会社によって取り扱い車種は大きく異なり、自分が希望する車に乗れるかどうかが決まるためです。
多くのリース会社では国産車の新車を中心に取り扱っていますが、中には中古車専門のリース会社も存在します。そのため、初期費用をさらに抑えたい方には、中古車リースという選択肢もあるでしょう。
また、特定メーカーの車のみを扱うリース会社や、輸入車専門のリース会社も存在します。乗りたい車種が決まっている方は、その車を取り扱っているリース会社を選ぶことから始めましょう。
まとめ
カーリースは、「新車に乗りたいけど初期費用を抑えたい」「数年で車を乗り換えたい」「毎月の支払いを安定させたい」といったニーズを持つ方に最適な選択肢です。
一方で、車を財産として所有したい、自由にカスタマイズしたい、長距離運転が多いといった場合は、購入のほうが適している可能性もあります。どちらが合うかは個人差があるため、ご自身のライフスタイルやニーズに合った最適な選択を目指しましょう。
【この記事の執筆者】
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。