寒冷地仕様車と普通仕様車の違いは何?おすすめ車種も紹介

雪が降る地域で暮らす方にとって、「寒冷地仕様」の有無は重要な決断です。しかし、一般的な車との違いが分からず、本当に必要なのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、寒冷地仕様車の特徴や普通仕様車との違い、寒冷地仕様車が選べる車種について詳しく解説していきます。自分の状況に応じて寒冷地仕様の必要性を確認しましょう。
※目次※
・寒冷地仕様車は、寒冷地での快適な走行のために、特別な装備や機能が追加された車のこと。
・寒冷地仕様車は、寒い冬でも快適に走れ、凍結によるトラブルリスクを減らせる。
・寒冷地仕様車のデメリットには、追加装備のコストにより普通仕様車よりも価格が高い点が挙げられる。
寒冷地仕様車って何が違うの?主な2つの魅力

寒冷地仕様車とは寒さが厳しい地域での使用を想定し、通常の車にはない特別な装備や機能が追加された車のことです。そのため、寒冷地仕様車を選ぶと次のようなメリットがあります。
・寒い冬も快適に走れる
・凍結によるトラブルリスクを減らせる
それでは詳しく見ていきましょう。
寒い冬も快適に走れる
寒冷地仕様車は、厳しい冬の環境でも快適なドライブが実現しやすくなるのが特徴のひとつです。例えば、雪をかき分けて視界を確保できるように、普通仕様車と比べてワイパー性能が強化されている車種があります。
また、シートヒーターやミラーヒーターなどの装備により、乗車時の快適性を大きく高めてくれる車種もあり、雪国の厳しい冬でも快適なカーライフを送れるように設計されているのが特徴です。
凍結によるトラブルリスクを減らせる
寒冷地仕様車は、凍結によるさまざまなトラブルリスクを軽減する設計になっています。寒い冬は車のドアが凍結して車に乗り込めなくなったり、ドアミラーが凍結して見えにくくなったりすることがあるでしょう。
その点、寒冷地仕様車は普通仕様車に比べて凍結しにくくなるように対策が行われています。そのため、マイナス10度以下の気温で車を利用する機会があるときは、寒冷地仕様車を選んでおきたいところです。
寒冷地仕様車と普通仕様車の違い

寒冷地仕様車と普通仕様車の主な違いとして挙げられるのは、次の4つです。
・容量が大きいバッテリーを搭載
・雪に耐えられるワイパーを採用
・凍結対策の採用
・普通仕様車に比べて価格が高い
それでは詳しく見ていきましょう。
容量が大きいバッテリーを搭載している
寒冷地仕様車には、厳しい寒さの中でも安定した電力供給を行うため、普通仕様車よりも大容量のバッテリーが搭載されています。これにより、冬場の過酷な条件下でもエンジンがかけられるのです。
低温環境ではエンジンの始動にかかる負荷が大きくなるだけでなく、暖房機器の使用が増えるため電力消費量も増加します。
こうした課題に対応するため、寒冷地仕様車ではバッテリーの大容量化に合わせてオルタネーターも強化されている傾向があります。
雪に耐えられるワイパーを採用している
寒冷地仕様車は、大雪や凍結の厳しい環境でも視界を確保するためにワイパーが強化されています。モーターの性能が向上しているため、重い雪をスムーズにかき分けることが可能です。
また、ワイパーのゴムも低温で硬くなりにくい素材が使われることが多く、フロントガラス下部には熱線が組み込まれたワイパーデアイサーが装備されている車種もあり、ワイパーがガラスに凍りつくのを防いでくれます。
凍結を防ぐ工夫が施されている
寒冷地仕様車は凍結を防ぐために、凍結温度が低い高濃度の冷却水が採用されていたり、サイドミラーの凍結対策としてミラーヒーターが搭載されていたりします。
また、足回りの凍結対策としてスノープロテクターが採用されているように、車種に合わせた装備で車全体が凍結防止仕様になっているため、寒い冬道も快適なドライブが楽しめるでしょう。
普通仕様車に比べて価格が高く設定されている
寒冷地仕様車は、さまざまな機能がセットで追加されます。これにより製造コストが上昇し、車両価格に反映されているため、購入価格が高くなってしまうのです。
この価格差がデメリットに感じられるかもしれませんが、その分快適な冬のドライブ環境につながるため、自分の状況を考慮して検討すると良いでしょう。
寒冷地仕様車が選べる車種をピックアップ!

寒冷地仕様が選べるかどうかは車種によって異なります。ここでは、寒冷地仕様が設定できる車種を3車種ほど紹介しますので、車両選びの際にお役立てください。
ダイハツ タント

ダイハツ タントは、軽自動車でありながら広い室内空間を実現した人気モデルです。最大の特徴であるミラクルオープンドアにより、センターピラーがないため助手席側の扉を大きく開放できます。
この設計により、子どもの乗り降りや大きな荷物の積み込みが格段に楽になるでしょう。安全面ではスマートアシストを全車に標準装備し、衝突回避支援ブレーキ機能や車線逸脱警報機能などが備わっています。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ アクア

トヨタ アクアは、WLTCモード燃費29.3km/L~34.6km/Lを実現するコンパクトハイブリッドカーです。注目すべきは、2WDモデルに加えて電気式四輪駆動のE-Fourを設定していることでしょう。
このシステムにより雪道や滑りやすい路面でも安定した走行が可能となります。Toyota Safety Senseを標準装備し、プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシストなど先進安全機能が充実しています。
(参考:『アクア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産 エクストレイル

日産 エクストレイルは、力強さと洗練されたデザインが融合したミドルサイズSUVです。e-4ORCE技術を採用し、前後モーターによる精密な駆動力制御で雪道や悪路でも卓越した走破性を発揮します。
この電動4WDシステムにより、滑りやすい路面でも安定した走行が実現できるでしょう。注目すべきはGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムやインテリジェント アラウンドビューモニターの3Dビュー機能など先進技術の充実です。
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ

寒冷地仕様車は、寒い冬の環境でも快適に運転できるよう、特別な機能や装備が追加された車です。主なメリットは、寒い冬でも快適に走行できることと、凍結によるトラブルリスクを減らせることの2点が挙げられます。
一方で、寒冷地仕様車は製造コストが上がるため、通常車より価格が高く設定されているのが一般的です。寒冷地仕様車が適しているかどうかは、住んでいる地域やライフスタイルによって異なるため、ご自身の状況に合わせて検討してみてください。
【この記事の執筆者】

福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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