雪道運転時の注意点を一挙紹介!冬のドライブに備えよう

真っ白な雪景色の中のドライブは美しいものですが、一方で雪道での運転は多くの危険が潜んでいます。スリップやスタック、視界不良など、夏場には経験しないさまざまなリスクに直面する可能性があるのです。
特に初めて雪道を運転する方や、経験が少ない方にとって、冬道に潜んでいる危険は大きな不安材料となるでしょう。
この記事では、走行前・走行中・走行後に分けて雪道運転の注意点を詳しく解説しますので、冬のドライブに備える際にお役立てください。
※目次※
・雪道運転の準備で重要なのは、スタッドレスタイヤの装着やルート選びなどが挙げられる。
・雪道運転では車間距離を普段の2倍以上に広げ、「急」のつく運転操作を控えることが大切。
・寒冷地での駐車時は、サイドブレーキやワイパーの凍結対策を忘れずに。
雪道運転時の注意点【走行前の準備編】

まずは雪道を走行する前の準備について見ていきましょう。主なポイントは、次の4つです。
・スタッドレスタイヤを装着する
・ルート選びは慎重に行う
・余裕を持ったスケジュールを組む
・トラブルに備えたアイテムを積み込む
それでは詳しく解説していきます。
スタッドレスタイヤを装着する
雪道運転の注意点として、欠かせない要素のひとつがスタッドレスタイヤの装着です。ノーマルタイヤでは、雪道での制動距離が大幅に延びるからです。これは、滑りやすい路面でブレーキを踏んでも、思うように止まれないということを意味します。
スタッドレスタイヤは、深く刻まれた溝と「サイプ」と呼ばれる細かい溝により、雪を噛んで駆動力を得るとともに、氷上の水膜を取り込んでグリップ力を確保する仕組みです。また、低温でも硬くならない特殊なゴムを使用しているため、冬道での走行が可能になります。
ルート選びは慎重に行う
雪道運転において、ルート選択は事故を防ぐ重要な要素です。なぜなら、道路の種類によって除雪状況や路面状態が大きく異なるためです。
まず、幹線道路を中心にルートを設計しましょう。交通量が多い幹線道路は除雪作業が優先的に行われ、路面状況も比較的安定しています。細い路地や裏道では、地図上は2車線に見えても積雪により実質1車線しか通行できない場合もあるのです。
また、カーナビを過信するのは危険です。ナビゲーションシステムは最短ルートを案内しますが、急な坂道や狭い道路の積雪状況まで考慮されているとは限りません。
余裕を持ったスケジュールを組む
雪道を走るときは、通常よりも時間に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。降雪や路面凍結の影響で走行速度が制限されたり、予期しない交通規制が発生したりする可能性があります。
また、急な天候悪化により高速道路が通行止めになったり、迂回を余儀なくされる場合もあります。時間的余裕があれば焦らずに対応できるため、トラブルの可能性を考えたスケジュールを組むことが大切です。
トラブルに備えたアイテムを積み込む
雪道運転におけるトラブルへの備えとして、適切なアイテムを積み込んでおくことも大切です。予期しない立ち往生や機器の故障により、長時間車内で過ごす可能性があるためです。
まず必要なのが毛布や防寒着です。エンジンが停止した場合、車内温度は急激に低下します。また、毛布はタイヤの下に敷くことで、スリップ時の脱出補助としても活用できるでしょう。
次に除雪用スコップの準備が大切です。車の周辺に積もった雪を取り除き、排気ガスの逆流を防ぐために欠かせません。状況によってはブースターケーブルや牽引ロープなどのアイテムが役立つこともあります。
雪道運転時の注意点【走行中の操作編】

次は雪道を走行する際のポイントです。
・普段よりも車間距離を広げる
・ブレーキを上手く活用する
・「急」がつく運転操作は控える
それでは詳しく見ていきましょう。
普段よりも車間距離を広げる
雪道運転の注意点として重要なのが、車間距離を普段の2倍以上に広げることです。雪や凍結により路面が滑りやすくなるため、制動距離が大幅に延びてしまいます。普段なら数mで止まれる距離でも、雪道では倍近くかかる場合があるのです。
また、万が一後続車から追突された場合でも、前方車両との距離があることで玉突き事故を防げます。雪道では予測不可能な事態が発生しやすいため、車間距離はしっかりと確保しておきましょう。
ブレーキを上手く活用する
雪道運転では、フットブレーキとエンジンブレーキの適切な使い分けを行いましょう。ABSが搭載されていない車では、フットブレーキを強く踏むとタイヤがロックして滑りやすくなるため、ゆっくりと優しく踏みこむことが大切です。
エンジンブレーキは減速時の補助として効果的です。ただし、高速走行中にいきなりエンジンブレーキを使用すると滑ってしまうこともあります。フットブレーキとエンジンブレーキは、状況に合った方法で上手に使いましょう。
「急」がつく運転操作は控える
雪道運転において、「急」のつく運転操作は危険です。急発進や急ハンドル、急ブレーキのような動きは、車がスリップする原因になります。
アクセルやブレーキを6分目程度の力加減で操作し、ハンドルもゆっくりと回すことが大切です。常に余裕を持った運転を心がけましょう。
雪道運転時の注意点【走行後の対策編】

最後に雪道を走行した後の対策について、以下の2つをご紹介します。
・凍結防止剤を洗い流す
・凍結対策をして駐車する
それでは詳しく見ていきましょう。
凍結防止剤を洗い流す
雪道を走行した後は、車体に付着した凍結防止剤をしっかりと洗い落としましょう。
凍結防止剤には大量の塩分が含まれており、放置するとボディのさびの原因となります。
洗車の際は、ボディの下部やホイールハウス内を重点的に洗浄すると良いでしょう。自動洗車機を使うときは、下部洗浄オプションが便利です。
凍結対策をして駐車する
寒冷地での駐車時は、翌朝のトラブルを防ぐための凍結対策が欠かせません。
まず重要なのが、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を使用しないことです。冷え込むとワイヤーが凍結して翌朝動かなくなる可能性があるためです。平坦な場所を選んで駐車し、マニュアル車は1速ギアやバック、オートマ車はPレンジに入れた状態でタイヤを輪留めで固定しましょう。
次に、ワイパーを立てることが大切です。ワイパーを寝かせたままにすると、フロントガラスに凍り付く恐れがあります。厳しい寒さの中でも車を利用できるように、しっかりと凍結対策を行いましょう。
まとめ

真っ白な雪景色の中のドライブは魅力的ですが、雪道運転にはスリップやスタック、視界不良など多くの危険が潜んでいます。冬のドライブを楽しむためには、事前の準備と走行中の慎重な操作が欠かせません。
また、寒冷地での乗車がメインになるときは、雪道の走行に適した車を利用することも大切です。できる限りの対策を行い、厳しい冬の環境に備えましょう。
【この記事の執筆者】

福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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