ハイエースとキャラバンはどちらがおすすめ?2車種の違いを徹底比較

トヨタのハイエースと日産のキャラバンは日本のワンボックスカーの2大モデルです。どちらも長い歴史があり、サイズや価格なども近いこの2台は実際によく比較検討されます。それぞれ特徴や個性があるとはいえ、どちらがどのように違うのかを知りたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハイエースとキャラバンについて、それぞれの内容や特徴を比較しながら解説します。好みや使用状況を踏まえて、自分に合うのはどちらかを判断するための参考にしてください。
※目次※
・ハイエースはネームバリューの高さや小回りの良さが魅力。同等の仕様であれば若干価格が安いのもポイント
・キャラバンは設計が新しく、荷室長がハイエースより長いのが特徴で、安全装備も充実している
・ハイエースとキャラバンは似ているようで違いも多い。じっくり比較して自分に合う方を選ぼう
ハイエースとキャラバンの違いを比較

ハイエースとキャラバンはどちらも使い勝手の良いワンボックスカーで、販売台数ではハイエースのほうが上回っていますが、キャラバンも内容が見劣りするわけではなく、ハイエースにない魅力もあります。
知名度からハイエースを選ぶ方も多いでしょうが、キャラバンを比較対象にするとそれぞれの特徴が分かって選ぶ楽しさも出てきます。ここではハイエースとキャラバンそれぞれの特徴を紹介します。
ハイエースの特徴

ハイエースは1967年に初代が登場して以来、トヨタのワンボックスカーの中で最大のモデルとして販売されています。バンだけでなく、ワゴンやコミューターと呼ばれるマイクロバスがあり、ボディタイプもロングボディやハイルーフなどさまざまな種類があります、
アルファードのようなミニバンが登場する前は、ハイエースワゴンは豪華な装備を満載したトヨタの最高級ワンボックスワゴンとして人気でした。
キャラバンの特徴

キャラバンはハイエースから遅れて1973年に登場し、ハイエースと同様にバンに加えてワゴンやマイクロバスがラインアップされていました。ワゴンは回転対座シートや2列目の独立したシートなど、シートアレンジの多様さが特徴でした。
また、3代目には3.0LのV型6気筒エンジンを搭載するなど、高級車のような装備やメカニズムも魅力でした。
ハイエースとキャラバンのサイズはほぼ同じ?
ハイエースとキャラバンは長年のライバル関係となっているほどサイズは似通っています。特にロングボディと呼ばれる基本となるボディは4ナンバーサイズ(全長4.7m以内、全幅1.7m以内)の枠いっぱいに収めるため、ほぼ同じサイズとなっています。
しかし、その他のボディでは若干サイズが異なり、室内のサイズは両車で違いがみられます。ここではそれぞれのボディサイズと室内のサイズを紹介します。
ボディサイズの比較
ハイエースとキャラバンのサイズを比較します。両車の人気タイプ「ハイエース バン スーパーGL」と「キャラバン バン プレミアムGX」のサイズをまとめました。ボディタイプは、ロングボディ、標準ボディ(ボディ幅)、標準ルーフで比較しています。
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ハイエース バン |
キャラバン バン |
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全長 |
4,695mm |
4,695mm |
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全幅 |
1,695mm |
1,695mm |
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全高 |
1,980mm |
1,990mm |
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荷室長(全体/2列目使用時) |
3,000mm/1,855mm |
3,050mm/1,860mm |
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荷室幅 |
1,520mm |
1,520mm |
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荷室高 |
1,320mm |
1,325mm |
車全体のサイズはほぼ変わらないことが分かります。荷室の広さでは若干キャラバン バンに軍配が上がりますが、その差はわずかです。
室内サイズの比較
荷室の広さは、バンタイプの車を使っていく上でとても重要な項目です。ハイエースとキャラバン、それぞれの荷室の広さは、以下の表のようになっています。
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車種 |
荷室の広さ |
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ハイエース バン |
荷室長3,000mm×荷室幅1,520mm×荷室高1,320mm |
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キャラバン バン |
荷室長3,050mm×荷室幅1,520mm×荷室高1,325mm |
荷室の広さに関しては、ボディサイズがともに4ナンバー枠いっぱいであることからほとんど同じですが、荷室長についてはキャラバンが50mm長く、メーカーでもそのことをアピールしています。
ハイエースとキャラバンの比較【性能面の比較】

サイズの面ではほとんど違いがないハイエースとキャラバンですが、ひとつずつ細かく見ていくと違いが見られます。その違いの中には、どちらを選ぶかの決め手になるものがあるかもしれません。
ここでは、「荷室」「安全性能」「燃費や走行性能」「新車価格」について、ハイエースとキャラバンを比較します。
荷室の比較
前述の通り、ハイエースとキャラバンでは荷室の寸法に大きな違いがありません。しかし、シートアレンジについては少なくない違いがあります。ハイエースのスーパーGLは、フロントシートをフラットにできて、セカンドシートのリクライニングと合わせてオールフラットシートにできます。
キャラバンのプレミアムGXは、セカンドシートが5:5の分割可倒式のため、片側を倒すことにより3名乗車をしながら5名乗車の時よりも荷物を多く積めます。
安全性能の比較
安全性能はどちらも充実しています。衝突回避ブレーキは両車ともミリ波レーダーにカメラを組み合わせたもので、歩行者も検知可能になっています。また、ハイエースでは前後方の静止物を検知して衝突を回避するシステム、キャラバンにはアクセルとブレーキの踏み間違いを防止する機能が装備されています。
また、両車ともオートハイビームや車線逸脱警報なども標準装備され、真上から見下ろしたような画像が表示できるシステムもオプション設定されています。
燃費の比較
燃費は両車である程度の違いがあります。グレードによっても異なりますが、ハイエースのWLTCモード燃費はガソリンエンジンが8.8km/L、ディーゼルエンジンが11.7km/L、キャラバンのWLTCモード燃費はガソリンエンジンが8.5km/L、ディーゼルエンジンが11.3km/Lです。
走行性能に関わるエンジンの性能は、ガソリンエンジンはともに2.0Lでハイエースは100kW/182N・m、キャラバンは96kW/178N・mとほぼ同等です。一方ディーゼルエンジンはハイエースが2.8Lで111kW/300N・m、キャラバンは2.5Lで97kW/370N・mと大きな違いがあります。
新車価格の比較
それぞれの人気タイプの新車販売価格を下記の表にまとめました。近い条件のタイプで新車価格を比べると、新車販売価格はハイエースの方が安くなります(2024年2月時点)。
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ハイエース バン スーパーGL(2WD・ディーゼル) ロングボディ/標準幅ボディ/5人乗り/4ドア |
376万5,500円
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キャラバン バン プレミアムGX(2WD・ディーゼル) ロングボディ/標準幅ボディ/5人乗り/4ドア |
383万1,300円 |
ハイエースとキャラバンはどちらがおすすめ?

ハイエースとキャラバンをサイズや性能などさまざまな面で比較をしましたが、どちらも特徴や魅力的な点があり、どちらがいいか決められないという方もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、自分にとって何が必要かという視点で考えることでどちらが自分に合っているかが分かるでしょう。ここではハイエースとキャラバンそれぞれに向いている人について解説します。
ハイエースに向いている人

両車を比較してハイエースが優れている点のひとつが小回り性です。最小回転半径はキャラバンより0.2m小さいため、街乗りなど狭い道を多く通る人に向いています。
また、燃費はガソリン車、ディーゼル車ともにキャラバンより若干良く、車両価格についてもハイエースのほうが安いため、維持費も含めたトータルの費用を抑えたい人に向いています。
キャラバンに向いている人

キャラバンはハイエースとは違う面で優れている面があります。まずグレード展開は、実用グレード以外の乗用車的に使える上級グレードが充実しています。それまでの最上級グレードだった「プレミアムGX」を上回る「GRANDプレミアムGX」が追加されるとともに、オーテックやマルチベッドなど特装車のラインアップも幅広く設定されています。
荷室の使い勝手については、ハイエースよりも50mm長い荷室長に加え、プレミアムGXならば後席を5:5に分割してたためるので、人も荷物も載せたいというニーズにマッチしています。また、疲れにくいシートや乗り心地などで、長距離ドライブをする人に向いています。
まとめ

ハイエースとキャラバンはともに50年以上の歴史を持つワンボックスカーで、サイズが近いことからライバル関係にあります。どちらも積載性や使い勝手は抜群で、仕事の道具としてしっかりと働いてくれる頼もしい車です。
甲乙付けがたい内容なので、スタイルなどの好みで選びがちですが、ハイエースは小回り性や燃費、キャラバンは荷室長やシートアレンジなど、もう一方にはない特徴があるので、それらをじっくりと比較検討して、自分に合うのはどちらかを考えてみましょう。
▼ライタープロフィール

岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。
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