レンタカー落ち中古車で失敗しない!購入前に確認すべきポイントと賢い選び方
「レンタカー落ち中古車って本当にお得なの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。実は、一般的な中古車と比べて安く購入できる半面、不特定多数が利用した車両ならではの注意点も存在します。
高年式で装備も充実、整備記録もしっかりしているレンタカー落ち中古車ですが、購入前に知っておくべきポイントを押さえることが、失敗しない車選びの鍵です。レンタカー落ち中古車のメリット・デメリットを詳しく解説し、賢い選び方を紹介します。
※目次※
・レンタカー落ち中古車は、レンタカー会社が新車登録から1年~3年で売却する車両で、同年式・同グレード一般中古車より10%~20%程度安価に購入できる。
・注意点として、年式に対し走行距離が多く、不特定多数の使用により車内環境に問題がある可能性、さらに車種・カラーの選択肢が限定されることが挙げられる。
・選ぶ際は、走行距離・オドメーターの照合や車両状態の確認、整備記録簿開示に積極的で6か月以上の無償保証を提供する販売店を選択することが大切である。
レンタカー落ち中古車とは?基本的な特徴を解説
レンタカー落ち中古車とは、どのような車両を指すのでしょうか。高年式でありながら手頃な価格で購入できる魅力がある一方、その流通の仕組みは複雑です。
まずは、レンタカー落ち中古車の基本的な定義から価格差、車両放出のタイミングまで、購入検討に必要な基礎知識を確認していきましょう。
レンタカー落ち中古車とは
レンタカー落ち中古車とは、レンタカー会社が一定期間使用した後に、中古車市場へ売却する車両のことです。
レンタカー会社は、常に最新車両を顧客に提供するため、新車購入から早めのスパンで車両を入れ替えるのが一般的となっています。
これらの車両は販売時に「レンタカー」「レンタアップ」と明記することが義務付けられており、透明性の高い取引が可能です。
レンタカー落ち中古車は一般中古車より10%~20%安い
レンタカー落ち中古車は、同年式・同グレードの一般中古車と比較して、10%~20%程度安く購入できるのが最大の魅力です。この価格差が生まれる理由は、レンタカー会社独自の流通ルートにあります。
多くのレンタカー会社は系列の中古車販売店を持っており、オークションを経由せずに直接販売できるため中間マージンの削減が可能です。また、年式に対して走行距離が多い傾向があることも、価格を押し下げる要因となっています。
レンタカー会社が車両を手放すタイミング
レンタカー会社が車両を売却する時期は、新車登録から1年~3年程度が一般的です。特に車メーカー系列のレンタカー会社では、新型車を宣伝媒体として活用するため、モデルチェンジのタイミングで積極的に車両の入れ替えを行います。
これは、観光客や出張者が最新車種を希望することが多く、型落ちした車両は稼働率が低下するためです。また、車両の保有コストを考慮すると、一定期間で売却したほうがトータルコストを抑えられるという経営判断も働いています。
レンタカー落ち中古車のメリットと購入価値
レンタカー落ち中古車には、高年式での手頃な価格設定や充実した装備など、一般中古車にはない独自の魅力があります。明確な整備履歴や車両管理体制により、安心感も得られるでしょう。
ここでは、価格面での優位性から装備の充実度、信頼できる管理体制まで、購入検討で知っておきたい3つの重要ポイントを解説します。
レンタカー落ち中古車はカーナビやETCが標準装備で充実
レンタカー落ち中古車の大きな魅力は、カーナビやETCなど実用的な装備が最初から搭載されている点です。大手レンタカー会社やメーカー系のレンタカーでは、利用者の利便性を重視し、多くの車両にこれらの装備が標準搭載されています。
一般的な中古車では、後付けで5万円~10万円程度かかるところ、レンタカー落ち中古車なら最初から装着されているため、追加出費を抑えられるのが強みです。
メーカー純正のカーナビやETC2.0対応機種が搭載されているケースもあり、装備品の品質が高水準なこともあります。ただし、格安レンタカーではオプションや未搭載の場合もあるため、事前に確認することが大切です。
レンタカー落ち中古車は6か月ごとの法定点検で整備履歴が明確
レンタカー落ち中古車の安心材料となるのが、6か月ごとの法定点検を確実に受けている点です。一般の自家用車が12か月ごとの点検であることを考えると、整備頻度の高さが際立ちます。
レンタカー会社では、車両の故障による営業損失を防ぐため、予防整備に特に力を入れているケースが少なくありません。エンジンオイルは5,000kmごとまたは点検時に交換され、ブレーキパッドやタイヤなどの消耗品も早めの交換が実施されているのが特徴です。
レンタカー落ち中古車は事故歴・修復歴の透明性が高い
レンタカー落ち中古車は、事故歴の透明性が、他の中古車と比べて格段に高いという特徴があります。大手レンタカー会社では事故・修理の履歴を、独自の管理システムで詳細に記録しているケースがほとんどです。
事故を起こした利用者には、NOC(ノンオペレーションチャージ)が課される仕組みがあるため、事故の記録は確実に残されています。保険会社への請求記録も含めて、複数の角度から事故歴を検証できる体制が整っているのも大きな利点です。
レンタカー落ち中古車のデメリットと対処法
レンタカー落ち中古車には価格的な魅力がある半面、走行距離の多さや不特定多数による使用履歴など、特有のデメリットが存在します。車種選択の制限や、車内環境の問題なども考慮が必要です。
レンタカー落ち中古車の主なデメリットと、それぞれの具体的な対処法について詳しく確認していきましょう。
レンタカー落ち中古車は年式の割に走行距離が多い傾向
レンタカー落ち中古車は、年式の割に走行距離が多い傾向です。一般的な自家用車の年間走行距離が約1万kmに対し、レンタカーは年間1.8万km程度走行しています。
購入時の許容範囲として、1年落ちなら3万km以下、2年落ちで5万km以下、3年落ちで8万km以下を目安にするとよいでしょう。
走行距離が多い車両を選ぶ際は、タイヤの残り溝やブレーキパッドの厚さなど消耗品の状態確認が欠かせません。
レンタカー落ち中古車の不特定多数が使用した車内環境
レンタカー落ち中古車の最大の懸念点は、不特定多数の人が利用してきたという点にあります。観光客や出張者など、さまざまな人が運転席に座り、後部座席では子どもが飲食することも珍しくありません。
購入前には、シートの汚れやへたり具合を入念にチェックすることが大切です。車内の臭いは特に重要な確認ポイントで、タバコ臭やペット臭、食べ物の臭いが染み付いている場合、完全に除去するのは困難でしょう。
レンタカー落ち中古車は車種やカラーの選択肢が限定的
レンタカー落ち中古車では、購入できる車種やカラーの選択肢が、一般中古車と比べて大幅に限定されます。レンタカー会社は幅広い顧客層に対応するため、汎用性の高いベーシックグレードの車両を中心に導入するためです。
カラーは白やシルバー、黒といった定番色が大半を占め、個性的な色の車両はほとんど見当たりません。大手レンタカー会社は、年間数千台規模で車両を一括購入するため、市場に出回る車両も似通った仕様になってしまうのが実情です。
レンタカー落ち中古車の喫煙車の可能性と見分け方
レンタカー落ち中古車を購入する際、喫煙車かどうかの確認は重要なチェックポイントです。
近年では、多くのレンタカー会社が全車両を禁煙車として運用していますが、数年前までは喫煙車も一定数存在していました。また、中小規模レンタカー会社の中には、現在でも、喫煙車を取り扱うところもあります。
喫煙車を見分ける最も確実な方法は、車内の臭いを直接確認することです。タバコのヤニは天井やサンバイザーの裏側に付着しやすいため、これらの部分が他の箇所と色が異なるかどうかをチェックしましょう。
レンタカー落ち中古車の賢い選び方とチェックポイント
レンタカー落ち中古車の購入成功には、一般的な中古車選びとは異なる視点が必要です。走行距離や車両状態の確認方法、販売店選びに特有のポイントがあります。
最後に、後悔しない購入のためのチェックポイント、信頼できる販売店の見極め方、そして購入に適した人の特徴について見ていきましょう。
レンタカー落ち中古車の購入前に確認すべき重要なポイント
レンタカー落ち中古車を購入する際は、通常の中古車以上に慎重な確認が必要です。まず走行距離が、オドメーターと車両状態証明書で一致しているかを照合しましょう。
また、以下の項目を重点的にチェックしてください。
・タイヤの残り溝(4mm以上)とひび割れの有無
・車検の残存期間
・エンジンの始動性とセルモーターの状態
・エアコンの動作と異音の有無
・パワーウィンドウなど電装系の動作
・シートの破れやへたり具合、異臭の有無
信頼できるレンタカー落ち中古車の販売店の選び方
信頼できる販売店の特徴として、整備記録簿の開示に積極的な姿勢が挙げられます。保証内容については、無償保証が最低でも3か月は付帯していることが基本条件です。
エンジンやミッションなど主要機構の不具合をカバーする内容かどうか、走行距離の制限がないかも確認する必要があります。
修復歴車を取り扱わない明確な方針を掲げている販売店は、品質管理に対する意識の高さを示しているといえるでしょう。
レンタカー落ち中古車に向いている人と向いていない人
レンタカー落ち中古車は、価格重視で初期費用を抑えたい人には理想的な選択肢といえます。一般中古車よりも10%~20%程度安く購入できるため、予算を抑えながら高年式の車両を手に入れることが可能です。
車の使用頻度が週末のみの人や、セカンドカーを検討している人にも向いています。一方で、車の状態や見た目にこだわる人には不向きです。
不特定多数が利用した車両のため、シートのへたりや内装の使用感は避けられません。特定の車種・ボディカラーを希望する人も、選択肢の少なさに失望する可能性があります。
まとめ
レンタカー落ち中古車は、一般中古車と比べて安く購入できる魅力的な選択肢です。高年式でありながら、低価格・充実した装備・明確な整備記録など多くのメリットがあります。
一方で、走行距離の多さや不特定多数の利用による車内環境など、注意すべき点が存在するのも事実です。購入時は紹介したチェックポイントを確認し、信頼できる販売店を選ぶことが大切となります。
コストパフォーマンスを重視し、デメリットを理解した上で購入できる人にとって、レンタカー落ち中古車は賢い選択となるでしょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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