トヨタ ルーミーとダイハツ トールの違いを徹底比較！年間維持費と選択ポイント

ルーミーとダイハツトールの購入を検討している場合、どちらを選ぶべきか迷う人もいるのではないでしょうか。両車種はOEM供給関係にあり、基本仕様は同じでありながら、販売チャネルやリセールバリューなどに違いがあります。

 

この記事では、両車の具体的な相違点や実際の燃費性能、中古車市場での価値比較の他、購入時の選択ポイントも解説するので参考にしてください。

 

※目次※

1.ルーミーとダイハツトールの基本的な関係性と仕様の違い

2.ルーミーとダイハツトールの維持費と年間コストの詳細比較

3.ルーミーとダイハツトールの市場価値とリセールバリューの実態

4.まとめ

 

 

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ルーミーとダイハツトールの基本的な関係性と仕様の違い

ルーミーとダイハツトールは、実は同一車種でありながら異なるブランドで販売されています。基本的な構造は共通ですが、エンブレムやボディカラー、グレード展開には各メーカーの戦略が反映されているのが特徴です。

 

相違点を正しく理解することで、購入時により適切な判断が可能になるでしょう。

（参考：『ルーミー（トヨタ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）

 

ルーミーとダイハツトールのOEM関係と製造メーカー

トヨタルーミーはダイハツトールのOEM車として、ダイハツが企画・開発・製造を全て担当し、完成車両をトヨタに供給する形で生産されました。

 

両車は、同じダイハツ工場の生産ラインで製造されます。安全装備もダイハツ開発のスマートアシストが標準搭載されており、トヨタのセーフティセンスではありません。

 

OEM供給により、トヨタは新たな製造ライン構築なしにファミリーカー市場へ参入でき、ダイハツは生産規模拡大と売り上げ向上を実現しています。

 

ルーミーとダイハツトールのエクステリアデザインの相違点

外観の最大の相違点は、フロント部分のエンブレムです。ルーミーにはトヨタ、トールにはダイハツのエンブレムが装着されています。

 

フロントグリルやヘッドライト、バンパー周辺のデザインは基本的に同一設計となっており、エンブレム以外の違いを見つけるのは困難です。

 

リア部分もテールライトやバンパーデザインに差はなく、ルーミーのメッキや樹脂パーツがややカジュアルな印象を与える程度の違いとなっています。実質的に、エンブレム以外は同一デザインです。

 

ルーミーとダイハツトールのボディカラーとグレード構成

ボディカラー展開はルーミーがモノトーン8色と2トーン2色の計10色、トールはモノトーン7色と2トーン4色の計11色をラインアップしています。

 

ルーミー限定色として「クールバイオレットクリスタルシャイン」、トール専用色として「ブラックマイカメタリック×ターコイズブルーマイカメタリック」「ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン」が設定されているのが特徴です。

 

グレード構成は、両車ともベースモデルとカスタムモデルの2系統で展開されます。内装色はグレードごとに指定色が設定されており、基本的な構成に違いはありません。

 

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ルーミーとダイハツトールの維持費と年間コストの詳細比較

基本構造が同じであるルーミーとダイハツトールの維持費には、何か違いはあるのでしょうか。燃料費や車検代、保険料など年間コストを正確に把握することで、購入後の家計負担を見通せるでしょう。

 

以下、実際のデータを基に、両車の維持費について詳しく比較します。

 

ルーミーとダイハツトールの実燃費とガソリン代の年間費用

OEM関係により、両車の燃費性能に違いはありません。WLTCモードで2WDのNAエンジン車が18.4km/L、4WDが16.8km/L、ターボ車が16.8km/Lです。

 

実燃費は、約13.8km/L~15.0km/Lとされています。年間1万km走行・実燃費14km/L、ガソリン価格170円/Lの条件では、年間約12万円のガソリン代が必要です。

 

運転方法や走行環境により実燃費は変動するため、エコドライブを心がけることで年間のガソリン代を抑制でき、維持費削減につながります。

 

ルーミーとダイハツトールの車検費用と定期点検代の違い

ルーミーとダイハツトールの車検は、法定費用と業者別の車検基本料金で構成されます。

 

法定費用は、重量税1万6,400円・自賠責保険（24か月）1万7,650円・検査手数料（継続検査、持ち込み）2,300円の、合計3万6,350円です。車検基本料金は業者により幅があり、約3万円~5万円ほどが相場とされています。

 

従って、車検費用は6万6,000円~8万6,000円程度となる計算です。車両重量などスペックは基本的に同じなので、車検費用に大きな違いはないでしょう。

 

また、トヨタとダイハツの定期点検は、基本的に同じ法定点検（12か月・24か月点検）とメーカー独自のオリジナル点検を実施しています。両社ともメンテナンスパックを提供し、定期点検と消耗品交換をセットにした割引サービスを展開している点も同じです。

 

ダイハツは「ワンダフルパスポート」、トヨタは「メンテナンスパック」として同様のサービス内容を提供しており、実質的な違いはありません。

 

ルーミーとダイハツトールの自動車保険料と税金の年間負担額

ルーミー（M900A）は初回加入で車両保険付き約9万2千円、トール（M900S）は約8万7千円と、型式別料率クラスの違いで保険料に差が出ている点に注目です。

 

自動車税は、1L以下の排気量で2019年10月以降登録車は年額2万5,000円、それ以前は2万9,500円で4,500円の差が生じます。

 

自賠責保険料は、24か月契約で1万7,650円と両車同額です。年間の保険・税金負担は、任意保険の条件により大きく変動するため、複数社での比較検討が重要となります。

 

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ルーミーとダイハツトールの市場価値とリセールバリューの実態

ルーミーとダイハツトールは基本構造が同じでも、市場価値には意外な差が生じています。販売実績や中古車流通量の違いが、将来の下取り価格に影響を与えるため、購入前の確認が重要です。

 

以下、実際の販売データと中古車相場から、両車のリセールバリューについて詳しく分析します。

 

ルーミーとダイハツトールの販売台数と市場での人気度

2025年5月の販売実績ではルーミーが実質2位で8,034台、前年同月比164%という大幅な伸びを示し、市場での高い人気度を証明しています。

 

一方、トールの販売台数は公式統計で43位と、下位に位置する結果となりました。トヨタの約4,700店舗に対し、ダイハツは約1,000店舗にとどまり、販売ネットワークの規模差が影響していると考えられます。

 

消費者心理においても、同じ車でありながらトヨタブランドへの信頼感が購入の決め手となるケースが考えられ、結果的に販売台数の差に現れているといえるでしょう。

 

ルーミーとダイハツトールの中古車市場価格と流通状況

中古車市場では、ルーミーの掲載台数が約4,000台と豊富な一方、トールは掲載台数が約1,000台と流通量が限定的です（2025年8月時点）。

 

ルーミーは年式によって約70万円~230万円程度となっている一方、トールは約70万円~180万円程度と若干割安な傾向があります。

 

先述の通り、この流通量の差はトヨタの販売網の広さとブランド力が影響していると考えられるでしょう。

 

ルーミーとダイハツトールのリセールバリューと下取り価格の比較

リセールバリューでは、トヨタブランドのルーミーが有利です。高年式のカスタムG-Tグレードでは、Xグレードの新車価格相当の買取価格となるケースも発生しています。

 

ボディカラーでは、パールホワイト2トーン（ルーフブラック）が最もリセールが良く、次いでパールホワイト単色が高値で取引される傾向です。海外輸出需要により、登録から35か月以内の車両は特に高値となります。

 

3年落ち以降は輸出対象から外れてリセールバリューが下落するため、売却時期の検討が資産価値維持の重要なポイントとなるでしょう。

 

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まとめ

ルーミーとダイハツトールは、ダイハツが製造してトヨタがOEM供給を受ける関係にあり、基本仕様は同一です。外観デザインではエンブレムに違いが見られ、ボディカラーも各社独自の設定があります。

 

維持費については、ガソリン代・車検費用・税金に大きな差はありませんが、自動車保険料は型式別料率クラスの違いにより若干異なるようです。市場価値では、販売台数の違いがリセールバリューに影響し、中古車市場での流通状況にも差が生じています。

 

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▼ライタープロフィール

鈴木祐貴

車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。

現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。

バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。

 

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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。

 

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