軽自動車の64馬力規制とは?力強さを感じられるおすすめの軽自動車5選!
軽自動車といえば、排気量が最大660cc・最高出力が64馬力の規格に収まるため、パワー不足を懸念される方も多いのではないでしょうか。しかし、軽自動車を所有するメリットは多岐にわたるため、軽自動車の購入に踏み切る方は少なくありません。
本記事では「軽自動車の中で力強さを感じられる車種を選びたい」という方に向けた車選びのコツを解説します。おすすめの軽自動車をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・軽自動車の64馬力規制は自動車業界による自らの規制であり、法律で決められたものではない。
・馬力のある軽自動車を見極めるには「トルク」の数値と「ターボ」の有無を確認しよう。
・ターボは馬力の向上に役立つ一方でデメリットもあるため、自分の使い方に合っているかどうか慎重に検討するのがおすすめ。
軽自動車の64馬力規制とは?
軽自動車には、64馬力の規制が設けられています。しかし、法律で決められたものではないということを知らない方は少なくないでしょう。ここでは、軽自動車の馬力が規制されている理由や自主規制する理由について解説します。
軽自動車の馬力が規制されている理由
軽自動車の馬力が抑えられているのは、法律によって定められているからではありません。自動車業界による自らの規制であり、業界全体で守ろうとする取り組みによって、軽自動車は64馬力に抑えられています。
そのため、保安基準を満たしていれば64馬力を超える軽自動車であっても、道路運送車両法に違反することはありません。
軽自動車の馬力をメーカーが自主規制する理由
法律によって禁止されているわけではないのに、各メーカーが軽自動車の自主規制を図るのはどのような理由からなのか、疑問に思われる方もいるでしょう。これは、税金面での優遇や安全性を高めるという目的が関わっているといわれています。
昨今の軽自動車は安全性能が充実し、安全性能を高く評価されている車種も豊富です。しかし、軽自動車は車両重量が軽く、衝撃吸収の役割を果たせるスペースが限られるため、事故発生時の危険性も高いでしょう。馬力を規制することでスピードが出しにくくなれば、重大事故が減ると考えられます。
また、64馬力であれば排気量660ccという軽自動車の規格内で達成可能です。軽自動車は税金面で優遇されるメリットがあることも理由として考えられます。
馬力のある軽自動車を見極めるには?
馬力のある軽自動車を見極めるには、トルクの数値とターボの有無を確認しましょう。よりパワフルな軽自動車が欲しい方は、ターボモデルを選ぶのがおすすめです。ここでは、馬力のある軽自動車を見極めるポイントを解説します。
「トルク」の数値
馬力のある軽自動車を見極めるには、トルクの数値を確認しましょう。
トルクとは、エンジンの燃焼によってクランクシャフトを「ねじる力」、つまり回転力を示しています。自転車で例えると、ペダルを踏み込むことでタイヤを回転させますが、その踏み込む力こそがトルクです。
なお、馬力はトルクとエンジン回転数の組み合わせによって「トルク × 回転数 ÷ 9,550(係数)」で算出されます。そのため同じ回転数で比べれば、トルクが大きい車ほど馬力が大きくなる仕組みです。
「ターボ」の有無
馬力のある軽自動車を見極めるには、ターボモデルかどうかを確認しましょう。ターボモデルならトルクの増加によって力強さが増します。よりパワフルな軽自動車が欲しい方は、ターボモデルを選ぶのがおすすめです。
ただし、ターボは馬力の向上に役立つ一方でデメリットもあるため、自分の使い方に合っているかどうか、慎重に検討するのがおすすめです。
故障を防ぐには自然吸気モデルよりも小まめなメンテナンスが不可欠であり、燃費が悪くなるため経済性を重視する場合は注意しましょう。
64馬力規制でも十分にパワフルな軽自動車5選
64馬力に規制されている軽自動車ですが、十分にパワフルな走行性能を持つ車種は少なくありません。高速道路や坂道でもパワー不足を感じることなく乗れる車が欲しい方におすすめしたい馬力ある軽自動車を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ホンダ N-BOX
N-BOXは2011年に誕生してから、幅広い世代に愛されるホンダの人気軽自動車です。燃費性能にも優れているため、経済性も兼ね備えた1台といえます。
自然吸気モデルでも58馬力あるため、自然吸気モデルの中で力強い車に乗りたいなら、有力な選択肢となるでしょう。街中だけでなく、高速道路でもパワフルに走行できます。
■自然吸気モデル(NA)
最高出力:43kW(58PS)/7,300rpm
最大トルク:6.6kg・m(65N・m)/4,800rpm
■ターボモデル
最高出力:47kW(64PS)/6,000rpm
最大トルク:10.6kg・m(104N・m)/2,600rpm
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ タント
タントは2003年に誕生したダイハツの軽自動車で、2019年7月から2025年7月現在は4代目となるモデルを販売中です。タントならではのミラクルオープンドアをはじめ、子育て中の家族にうれしい要素が詰め込まれています。
自然吸気モデルでも比較的パワーがある52馬力のため、自然吸気モデルの中で馬力ある車に乗りたいなら、有力な選択肢となるでしょう。64馬力のターボモデルもラインアップしているため、より力強い軽自動車に乗りたい場合はターボモデルがおすすめです。
■自然吸気モデル(NA)
最高出力:38kW(52PS)/6,900rpm
最大トルク:6.1kg・m(60N・m)/3,600rpm
■ターボモデル
最高出力:47kW(64PS)/6,400rpm
最大トルク:10.2kg・m(100N・m)/3,600rpm
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ ムーヴ
ムーヴは1995年の誕生以来、30年にわたり愛されているダイハツの軽自動車です。2025年6月にフルモデルチェンジが行われ、7代目となるモデルを販売しています。
自然吸気モデルで52馬力あることに加え、車両重量が軽いことからよりパワーを感じられるでしょう。
■自然吸気モデル(NA)
最高出力:38kW(52PS)/6,900rpm
最大トルク:6.1kg・m(60N・m)/3,600rpm
■ターボモデル
最高出力:47kW(64PS)/6,400rpm
最大トルク:10.2kg・m(100N・m)/3,600rpm
(参考:『ムーヴ(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産 ルークス
ルークスは、2009年に誕生してから人気を集めている日産の軽自動車です。2020年2月から現在まで、3代目となるモデルを販売しています。後席は前後に320mmスライドさせられるため、運転席に座ったまま後席に座る子どもの世話が可能です。
全車にスマートシンプルハイブリッドが搭載されており、ターボモデルでは5,600rpmで最高出力に達します。52馬力の自然吸気モデルと64馬力のターボモデルをラインアップしているため、より力強い軽自動車に乗りたい場合はターボモデルがおすすめです。
■自然吸気モデル(NA)
最高出力:38kW(52PS)/6,400rpm
最大トルク:6.1kg・m(60N・m)/3,600rpm
■ターボモデル
最高出力:47kW(64PS)/5,600rpm
最大トルク:10.2kg・m(100N・m)/3,600rpm
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ ハスラー
ハスラーは、2014年に誕生したスズキの軽自動車です。2020年1月から2025年7月現在まで、2代目となるモデルを販売しています。ハスラーは「遊び心」と「実用性」を兼ね備えているのが特徴です。アウトドアでアクティブに使いたい方におすすめといえます。
全車にマイルドハイブリッドが搭載されました。49馬力の自然吸気モデルと64馬力のターボモデルをラインアップしているため、より力強い軽自動車に乗りたい場合はターボモデルがおすすめです。
■自然吸気モデル(NA)
最高出力:36kW(49PS)/6,500rpm
最大トルク:5.9kg・m(58N・m)/5,000rpm
■ターボモデル
最高出力:47kW(64PS)/6,000rpm
最大トルク:10.0kg・m(98N・m)/3,000rpm
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
新車と中古車のどちらを購入するか迷ったら……?
新車と中古車のどちらを購入するか迷ったら、それぞれのメリットを理解した上で、どちらが自分に合っているかを判断することが大切です。
どちらも魅力的な部分があり、どちらかが正しい選択ということはありません。また、両者の魅力を併せ持つ「届出済未使⽤⾞」もおすすめです。ここでは、それぞれのメリットや届出済未使⽤⾞の魅力を解説します。
軽自動車を新車購入するメリット
軽自動車を新車購入する主なメリットは、好みのグレードやボディカラー、オプションを自由に選んで付けられることです。手厚いメーカー保証が付帯するため、万が一の故障にも備えられます。
また、新車購入してから大切に扱えば「ワンオーナー車」として手放す際の売却価格も高くなるため、中古車を購入して廃車にした場合よりも、結果的にお得になることも少なくありません。
軽自動車を中古車購入するメリット
軽自動車を中古車購入する主なメリットは、新車よりも価格が安く手に入ることです。中古車は在庫状況に左右されやすいものの、好みのグレードやボディカラー、必要なオプション装備が付いた車に出会えればお得に購入できます。
また、受注生産される新車と異なり、納期が短いのも特徴のひとつです。中古車は点検や整備、名義変更などの手続きが済めばすぐに納車されるため、短期間で車を手に入れられます。
新車と中古車で迷う方には届出済未使⽤⾞がおすすめ!
力強さを感じられる軽自動車を購入するにあたって、新車と中古車で悩む方は少なくないでしょう。両方のメリットを併せ持つ「届出済未使⽤⾞」なら、そのような悩みを解決できるかもしれません。
届出済未使⽤⾞は、新車登録が済んでいるものの、誰にも使用されていない中古車を指します。従って、中古車でありながら新品同様の状態です。
通常の中古車よりも流通量が少ないというデメリットはありますが、新車より低価格でありながら納期が早く、一般的な中古車よりも故障や不具合の心配が少ないといえるでしょう。
(参考:『 「登録(届出)済未使用車」を広告掲載する際の留意点 - 自動車公正取引委員会』)
まとめ
軽自動車の64馬力規制は自動車業界による自らの規制であり、法律で決められたものではありません。
軽自動車の中で力強さを感じられる車種を選びたいなら、「トルク」の数値と「ターボ」の有無を確認して選びましょう。ターボは馬力の向上に役立つ一方でデメリットもあるため、自分の使い方に合っているかどうか慎重に検討するのがおすすめです。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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