自動車税はコンビニで電子マネー払いは可能?対応状況や注意点、ポイントについて解説
毎年やってくる自動車税種別割の納付を、どのような方法で行っているでしょうか。納付書を持ってコンビニに行き、支払っているという方も多いと思います。中には「電子マネーで支払えばポイントが貯まるのでは」と考える方もいるでしょう。
コンビニで自動車税種別割を支払う際、電子マネーが使える場合と使えない場合があり、コンビニチェーンによって対応状況が異なります。自動車税種別割を電子マネーで支払う方法やお得に納税するコツ、納付時の注意点を徹底解説します。
※目次※
4.コンビニでの自動車税種別割の電子マネー払いに関する注意点
・コンビニチェーンによって、電子マネーでの自動車税種別割の支払いに対する対応状況は異なる。
・電子マネーでの支払いに対応している場合、税金の支払いに対してはいずれもポイント付与の対象外。
・納付書の取扱期限を過ぎるとコンビニでの支払いができなくなるため注意が必要。
自動車税種別割の基本を確認
まずは自動車税種別割の基本的な情報について、詳しく解説します。自動車を所有している方なら毎年関わる自動車税種別割ですが、その仕組みや納付期限、支払い方法などを正しく理解することが重要です。
近年はコンビニでの納付が一般的になり、現金以外の支払い手段も充実してきました。各支払い方法にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、自動車税種別割をより便利に、できればお得に納める方法を押さえておきましょう。
自動車税種別割とは
自動車税種別割は、自動車の所有者に課せられる地方税です。毎年4月1日時点で自動車検査証(車検証)に所有者として登録されている方が、納税義務者になります。
課税対象期間は4月から翌年3月までの1年間で、税額は自動車の種類や用途、排気量などによって決まります。例えば自家用乗用車の場合、総排気量によって税額が異なり、2019年10月1日以降に新規登録された車両は2万5,000円から11万円が税額の範囲です。
また「グリーン化特例」により、電気自動車など環境性能に優れた自動車は税率が軽減される一方、初回新規登録から一定年数を経過した自動車(ディーゼル車は11年以上、ガソリン車は13年以上)は税率が約15%重くなります。
自動車税種別割は年度途中で名義変更があっても、4月1日時点の所有者が1年分を納めなければなりません。一方、新規登録や廃車の場合は月割計算が適用されるので、実際の利用期間に応じた税額が課されます。
自動車税種別割の納付期限
自動車税種別割の納付書は、毎年5月上旬から中旬にかけて各自治体から発送されます。納付期限は原則として5月末日であり、それまでに確実に納付しなければなりません。
ただし、青森県や秋田県は6月末日が納付期限になっているため、手元の納税通知書に記載された期限を確認しましょう。
納付期限を過ぎると延滞金が発生する点は要注意です。延滞金は未納の税額に対して、納期限の翌日から1か月までは年2.4%、それ以降は年8.7%の割合で加算されます。
さらに滞納が続くと督促状が発行され、最終的には財産の差し押さえなどの強制徴収措置が取られる可能性も否めません。
納付が困難な場合は、早めに管轄の自治体に相談することをおすすめします。災害や病気などの特別な事情があれば、徴収猶予や減免制度を利用できる場合もあるでしょう。
自動車税種別割の納付方法
自動車税種別割の納付方法にはさまざまな選択肢があります。最もオーソドックスなのは、納税通知書を持参して金融機関やコンビニエンスストアで現金払いする方法です。現金払いの場合、その場で領収証書が発行されるため、納税証明として利用できる利点があります。
また、多くの自治体では口座振替も導入されており、一度手続きを済ませれば毎年自動的に引き落とされるため、納付忘れの防止には便利です。
近年はキャッシュレス決済も拡充され、クレジットカードや各種スマートフォン決済アプリにも対応しています。「地方税お支払サイト」では、納付書に記載された地方税統一QRコード(eL-QR)を読み取って支払いが可能です。
ただし、クレジットカード決済の場合は、税額に応じたシステム利用料が別途発生します。一方スマートフォン決済アプリでは、手数料がかからないケースがほとんどです。自治体によって利用できる支払い方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
コンビニで自動車税種別割の電子マネー払いは可能?
自動車税種別割をコンビニで電子マネー払いしたいと思っても、各コンビニチェーンによって対応状況が異なります。
自動車税種別割の納付をスムーズに済ませるために、それぞれのチェーンで使える電子マネーの種類や手数料、チャージ上限額など電子マネー対応状況を確認しましょう。
セブンイレブンにおける対応状況
セブンイレブンで自動車税種別割の支払いに利用できる電子マネーは、nanacoのみです。他の交通系電子マネー、楽天Edy、iD、QUICPayなどは、通常の商品購入では使えますが、税金の支払いには対応していません。
支払い手順は簡単で、レジで納付書を提示し「nanacoで支払いたい」と伝えるだけです。nanacoカードをかざすか、モバイルnanacoの場合はスマートフォンの画面を提示すれば決済が完了します。残高が不足している場合は、その場でチャージも可能です。
ただし注意点として、クレジットカードとの併用払いはできません。また、支払い手数料は1万円未満で110円(税込)、1万円以上5万円未満で220円(税込)、5万円以上で440円(税込)かかります(2025年7月時点の情報)。
ミニストップにおける対応状況
ミニストップでは、自動車税種別割の支払いに使える電子マネーはWAONのみです。納付書をレジで提示し「WAONで支払いたい」と伝えることで、簡単に支払いを完了させられます。セブンイレブンとは異なり、手数料がかからない点もメリットです。
ただし、WAONには最大5万円までしかチャージできない点には、注意が必要です。自動車税種別割が5万円を超える場合は、別の支払い方法を検討する必要があります。
ローソン・ファミリーマートにおける対応状況
ローソンでは、自動車税種別割の支払いに電子マネーは利用できません。税金などの収納代行サービスは、現金払いのみが認められています。iDやQUICPay、楽天Edy、WAONなどの電子マネーは通常の買い物では使えますが、自動車税種別割の納付には使えないのが現状です。
ファミリーマートでは、店舗での電子マネー払いには対応していません。ただし、ファミリーマートが提供するスマートフォンアプリであるファミペイを、自動車税種別割の納付に利用できます。コンビニに行く必要さえなく、自宅からでも自動車税種別割の納付が可能です。
「地方税統一QR(eL-QR)」を使用し、「ファミペイ請求書支払い」から払込票のQRコードを読み取ることで支払えます。さらに、支払い1件ごとにファミペイボーナス10円相当が付与されるのもメリットです。
「ファミペイ翌月払い」を利用すれば、上記のボーナスに加えて、利用額の0.5%分のボーナスも獲得できるため、よりお得に自動車税種別割を支払えます。
自動車税種別割の電子マネー払いでポイントは貯まる?
自動車税種別割をコンビニで電子マネー払いする際、多くの方が気になるのがポイント還元でしょう。税金の支払いでポイントは貯まるのか、また少しでもお得に支払う方法はあるのか、知っておくと便利です。
自動車税種別割の電子マネー支払いにおけるポイント還元の現状と、賢く活用するためのテクニックについて詳しく解説します。
電子マネーでの支払いはポイント付与の対象外
自動車税種別割をコンビニで電子マネー払いする場合には、基本的にポイント付与の対象外です。PayPay、d払い、楽天ペイなどの主要なスマホ決済サービスも、自動車税種別割の支払いではポイントを獲得できません。
数少ない例外が、前述のファミペイです。ファミペイ請求書支払いやファミペイ翌月払いを利用して納付することで、ファミペイボーナスが付与されます。
またau PAYでは、5の付く日と8日に「たぬきの抽選会」というイベントを開催中です。この日に決済すると、抽選で1ポイントから最大3,000ポイントのいずれかが漏れなく当たります。
自動車税種別割の支払いも対象なので、au PAYで自動車税種別割を納付するなら、5の付く日と8日がお得です。
クレジットカードからのチャージでポイント獲得
自動車税種別割をお得に支払う場合、クレジットカードから電子マネーへのチャージを活用すると効果的です。税金の納付自体はポイント対象外ですが、チャージの段階でポイントを獲得できるケースは少なくありません。
例えば、WAONで自動車税種別割を支払ってもWAONポイントは貯まりません。しかし、イオンカードセレクトを利用してWAONへのオートチャージを設定することで、200円につき1ポイントが付与されます。
また、セブンカード・プラスからnanacoへチャージすると、チャージ額200円ごとに1ポイント獲得可能です。これらを活用することで、自動車税種別割の支払いでも実質0.5%分のポイント還元を受けられます。
ただし、クレジットカードによっては電子マネーへのチャージではポイントを付与されない場合や、月間のチャージ額に上限が設けられているケースがあるので注意が必要です。
納付時期のキャンペーンを活用
自動車税種別割の納付時期になると、電子マネーやスマホ決済の各サービスでお得なキャンペーンが実施されるのが通例です。例えばPay-easy(ペイジー)では、毎年4月~7月頃に抽選で現金やギフト券が当たるキャンペーンを開催しています。
その他に、WAON、PayPay、d払い、J-Coin Payなども、納付時期に合わせた特典を用意しているケースが多いでしょう。
これらのキャンペーンはエントリーが必要な場合が多いので、各サービスの公式サイトで最新情報を確認するのが重要です。自動車税種別割の納付時期を狙ってキャンペーンを活用すれば、納税をお得に行えます。
コンビニでの自動車税種別割の電子マネー払いに関する注意点
自動車税種別割をコンビニで電子マネー払いを行おうとする際には、注意点がいくつかあります。コンビニ支払いは便利ですが、支払い期限や決済時のトラブルなどは、知っておくべきポイントです。
コンビニでの自動車税種別割の支払いにおける主な注意点と、その対処法について詳しく解説します。これらを事前に把握しておくことで、スムーズな納税が可能でしょう。
取扱期限を過ぎるとコンビニで支払えなくなる
自動車税種別割の納付書には「コンビニ取扱期限」が記載されています。この期限を過ぎると、コンビニエンスストアでは支払いができなくなるため注意が必要です。
納付期限は通常5月末日ですが、コンビニでの取扱期限はそれとは別に設定されています。この期限を過ぎると、コンビニでは電子マネーどころか現金でも支払いができなくなるので注意が必要です。
取扱期限を過ぎた場合は、金融機関や自治体、県税事務所などの窓口で納付する必要があります。この場合は基本的に現金払いのみとなり、電子マネーでの支払いはできません。
電子マネー決済時のトラブル対処法
コンビニでの電子マネー支払い時には、主に「残高不足」と「タッチ不良」によるトラブルが発生しがちです。特に自動車税種別割のような高額決済では、電子マネーの残高上限を超える場合があるため、事前の確認を徹底しましょう。
処理中にカードを読み取り機から離してしまうと、エラーになることがあります。このとき、決済金額が引かれているにもかかわらず、決済が完了していないという状態になるケースもあるので注意が必要です。
こうしたトラブルが発生した場合は、その場で店員に申し出る必要があります。レシートと電子マネーの残高を店員と一緒に確認し、その場で精算処理を行いましょう。店舗を離れてからでは対応が難しくなるため、注意が必要です。
まとめ
自動車税種別割は毎年定められた期限までに納付する必要があり、コンビニでの支払いは便利な選択肢です。コンビニチェーンによって電子マネーでの支払いへの対応状況は異なりますが、主要コンビニの中には特定の電子マネーが利用可能というケースもあります。
ただし、税金の支払いに対しては多くの電子マネーがポイント付与の対象外となっているため、クレジットカードからのチャージ時にポイントを獲得する方法が効果的です。
また、納付時期に合わせたキャンペーンを活用することで、お得に支払える可能性が高まります。
納付書の取扱期限を過ぎるとコンビニでの支払いができなくなり、さらには納付期限を過ぎると延滞金が発生するため、自動車税種別割の納付期限に対しては注意が必要です。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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