ヴェルファイアの自動車税|基礎知識や買い替えに適したタイミング
ヴェルファイアはファミリーユースだけでなく、ショーファーユースまで満たすトヨタの高級ミニバンです。そのため、自動車税も高額なのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ヴェルファイアの自動車税額や納付の方法、買い替えに適したタイミングに焦点を当てて解説します。ヴェルファイアへの買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.自動車税で損をしないヴェルファイアへの買い替えタイミング
・ヴェルファイアの自動車税は、4月1日時点の所有者もしくは使用者に対して課税される。
・現行型のヴェルファイアは、どのグレードを選んでも自動車税は一律で4万3,500円。
・新車登録から13年経過したターボガソリン車のヴェルファイアは、自動車税が重課される。
ヴェルファイアの自動車税額はいくら?
ヴェルファイアに限らず、自動車税は車を所有することで課せられる税金です。なお、車検証上の所有者欄にローン会社やディーラーなど、自分以外が記載されている場合でも、使用者欄に自分の名前が記載されていれば自動車税を支払う必要があります。
ここでは、自動車税の仕組みやヴェルファイアの自動車税額についてまとめました。
ヴェルファイアにも関わる自動車税の仕組み
自動車税は、4月1日時点で車を所有している方に対して課せられます。ただし、割賦販売等による所有権留保中の車は、所有者ではなく使用者が自動車税を支払う仕組みです。税額は排気量に応じて決まるため、排気量が大きいほど自動車税の負担が大きくなります。
また、2019年10月の税制改正によって、自動車税の税率が引き下げられました。そのため、旧型のヴェルファイアを購入する場合、同じ排気量でも新規登録の時期によっては、現行モデルと自動車税額が異なるため注意しましょう。
自動車税は、4月から3月までの1年分をまとめて納付します。ヴェルファイアを購入した時は、未経過分を月割りで支払う仕組みです。なお、登録の翌月から課税されるため、8月にヴェルファイアを登録した場合は、9月から3月分までの7か月分を納付します。
ヴェルファイアの自動車税額
普通車の自動車税は、排気量によって決定する仕組みです。現行ヴェルファイアには、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車、ターボガソリン車がありますが、どれを選んでも自動車税は一律で4万3,500円となっています。
ヴェルファイアのグレード別の税額は、下記表の通りです。
|
排気量 |
税額(自家用) |
プラグインハイブリッド車 |
2.487L |
4万3,500円 |
ハイブリッド車 |
||
ターボガソリン車 |
2.393L |
※2025年7月時点の情報です。
ヴェルファイアの自動車税・重量税の減税措置
ヴェルファイアのターボガソリン車とハイブリッド車は、自動車税の減税対象ではありません。しかし、プラグインハイブリッド車は、グリーン化特例の対象であり、購入翌年度の自動車税が約3万2,500円優遇され、約1万1,000円の支払いとなります。
また、ヴェルファイアのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車は、エコカー減税の対象です。そのため、新車登録時に支払う3年分の重量税が免税となります。環境性能割も非課税のため、税金面ではハイブリッド車のほうがメリットが大きいといえるでしょう。
ヴェルファイアのグレード選びでは、自動車税や重量税、環境性能割にも目を向けるのがおすすめです。
中古のヴェルファイアを購入する際の注意点
新車登録から13年が経過したターボガソリン車のヴェルファイアは、自動車税の負担が大きくなります。これは、グリーン化特例の重課措置によるもので、15%程度の負担が増えることを念頭に入れておきましょう。
2025年7月時点の税制では、ヴェルファイアのハイブリッド車、プラグインハイブリッド車は重課の対象から外れています。しかし、今後は制度の改正によって、自動車税の重課対象外となる車種が狭まることも予想されるため、先を見越した選択が大切です。
ヴェルファイアの自動車税の納付方法
ヴェルファイアの自動車税を納付する方法は、いくつかあります。現金支払いや口座振替、クレジットカード決済、スマートフォン決済、電子マネー決済、Pay-easy(ペイジー)といったキャッシュレスでの納付も可能となりました。
ここでは、それぞれの納付方法について解説しますので、自分に合った方法で自動車税を納付しましょう。
現金納付
ヴェルファイアの「自動車税(種別割)納税通知書」が手元に届いたら、現金と一緒に窓口へ持って行くと納付できます。自動車税の支払いに対応している窓口は、金融機関や郵便局、都道府県税事務所や税務課、コンビニエンスストアが一般的です。
納税通知書で納付すると、右端にある納税証明書を発行してもらえます。納税証明書の提出を省略できるケースは増えていますが、紙の納税証明書が必要になることもあるため、直近で使用する機会がある方は現金で納付しておくと安心です。
口座振替
口座振替を利用すると、ヴェルファイアの自動車税を支払い忘れる心配がありません。口座振替を申し込むと、納付期限日になると自動的に口座から引き落とされます。なお、一度申し込めば翌年度以降も継続されるため、手間がかかりません。
口座振替を利用するには、事前に銀行での手続きが必要です。預金通帳と届出印、車の登録番号が分かるものを用意して手続きを行いましょう。なお、多くの自治体では2月末までに申し込みを済ませる必要があります。
キャッシュレス決済
ヴェルファイアの自動車税は、キャッシュレス決済で納めることも可能です。スマートフォン決済、電子マネー、クレジットカード、Pay-easy(ペイジー)などが代表的ですが、自治体によって異なるため、お住まいの自治体のwebサイトや納税通知書を確認しましょう。
なお、クレジットカードでの納付は決済手数料がかかります。また、キャッシュレス決済は納税証明書が発行されないことに注意が必要です。
自動車税の納税状況を電子的に確認できるようになりましたが、反映には期間を要するため、車検・売却・廃車などを間近に控えている場合は現金で支払いましょう。
ヴェルファイアの自動車税の納付期限はいつまで?
ヴェルファイアに限ったことではありませんが、自動車税の納付期限は5月末日が原則です。なお、土日祝と重なる場合は翌月頭に設定されるのが一般的といえます。期限を過ぎてしまうとさまざまなリスクが発生するため、期限内に納めるよう心がけましょう。
ここでは、自動車税納税通知書が届かない場合の対処法も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ヴェルファイアの自動車税の納付期限は原則として5月末日
自動車税の納税通知書は5月上旬に送付され、納付期限は5月末日までです。なお、期限日が土日や祝日の場合は延長されます。なお、一部の地域では、納付期限を6月末としている自治体もあるため、地域によって異なることに留意しておきましょう。
自動車税は期限内に納付することが重要です。期限を過ぎてしまうと、支払いに問題が生じる他、車検を受けられません。さまざまなリスクを伴うため、期限内に納めるようにしましょう。
例えば、コンビニ納付ができなくなったり、延滞金が発生したり、滞納が続くと財産を差し押さえられることもあります。支払いが難しい事情がある場合は、都道府県納税事務所や役所の税務課に相談することが大切です。
転居した場合は自動車税納税通知書が届くよう手続きをしましょう
自動車税の納付書は、車検証に記載されている所有者もしくは使用者の住所宛てに送付されます。そのため、住所を変更した場合には、運輸支局にて車検証上の住所を変更する「氏名・住所・使用の本拠の位置等の変更」手続きが必要です。
車検証の住所変更が間に合わない場合は、都道府県庁に申請すると一時的に送付先を変更できます。ただし、あくまでも一時的な措置であり、運輸支局での車検証の住所変更は必要です。
上記の手続きをしておらずヴェルファイアの納税通知書が届かない場合、都道府県の税事務所で再発行や直接納付ができます。この場合、車検証を用意しておくとスムーズです。
自動車税で損をしないヴェルファイアへの買い替えタイミング
ヴェルファイアへの買い替えを決めたところで、タイミングに迷われる方も少なくないでしょう。ポイントを押さえておくと、新しく購入するヴェルファイアと現在所有する車の自動車税を無駄にしないタイミングでの買い替え計画を立てられます。
適切なタイミングを踏まえて、自分に合った時期を選ぶのがおすすめです。
ヴェルファイアの乗り出しにおすすめのタイミング
ヴェルファイアに買い替えるなら、月初に手続きするのがおすすめです。ヴェルファイア購入時の自動車税は、登録月の翌月分~3月分をまとめて支払います。そのため、月初に登録をすれば、月末までの1か月間は自動車税がかかりません。
例えば、3月31日にヴェルファイアを登録した場合、4月分~3月分までの12か月分の自動車税が発生します。一方、4月1日に登録すると、その翌月の5月~3月までの11か月分の支払いとなる仕組みです。たった1日違うだけで、1か月分の自動車税がお得になります。
なお、これはどの月であっても変わりません。6月中に手続きを行えば7月~3月までの9か月分、10月中に手続きを行えば11月~3月までの5か月分となります。月末よりも月初のほうが、自動車税を安く抑えることが可能です。
現在所有している車の自動車税は戻ってくる?
自動車税で損をしないためには、現在所有している車の自動車税にも目を向ける必要があります。軽自動車からヴェルファイアに買い替える場合は、年度の途中で手放した場合でも自動車税が戻ってこないことを覚えておきましょう。
一方、普通自動車には、既に支払った自動車税を月割りで還付する制度があります。年度途中で手放す場合は、月末を選ぶことで1か月分の自動車税を無駄にすることがありません。
なお、売却や廃車を買取店などに依頼する場合は、いつ手続きをしてもらえるのか、自動車税の還付金の扱いについてもきちんと確認しておくことが大切です。
例えば、翌月末までに手続きを行う買取店の場合、3月初旬に売買契約を結んだとしても手続きが4月になったことで自動車税が発生するケースもあります。税金の支払いをめぐってトラブルに発展することもあるため、手続きのタイミングには注意が必要です。
まとめ
ヴェルファイアに限らず、自動車税の支払いを怠ると延滞金が発生したり、財産の差し押さえとなったりする恐れがあるため、納税通知書が届いたらすぐに納付しましょう。
住所が変わったことで納税通知書が届かない、もしくは紛失してしまったという場合は、都道府県の税事務所へ相談することが大切です。
自動車税で損をしないヴェルファイアへの買い替えタイミングを考慮しつつ、自分に合ったタイミングを見極めるために、ぜひ本記事を参考にしてください。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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