【調査レポート】中古車を購入する際に把握したい情報に関する調査

はじめに
新車の価格高騰や納期遅れをきっかけに、中古車の購入を検討する人は少なくありません。中古車を選ぶ際には、価格や納期だけでなく、車両情報も重要なチェックポイントです。しかし、どれほどの情報を求めるのかは、考え方が分かれる部分といえます。
そこで今回の調査では、実際に中古車を購入した人が重視している情報やその理由、反対に知らなくても構わないと考える項目について調査しました。
調査概要
調査名:ライフスタイルに関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年08月08日~2025年08月10日
有効サンプル数:20歳~50代の男女1,212名(直近3年以内に中古車を購入した方)
中古車を購入する際に車両情報に関心があると答えた方は、全体の8割を超える結果となりました。以前のオーナーに関する情報と車両状態に関する情報を求めており、購入後の安心感や将来のリセールバリューに直結する要素として関心を持っているようです。
一方で「中古車の使用状況に関する情報」が、どの程度購入の意思決定に影響を与えるかについては「ある程度参考になるが、最終的には車両状態や価格を重視する」が半数でした。
調査全体からは、価格のメリットを求めつつも「安心して納得できる車を選びたい」という心情が汲み取れます。
調査結果
中古車を購入する際の車両情報について8割以上が「関心あり」

中古車を購入する際に「その車のこれまでの状況や情報についてどの程度関心があるか」という調査では、多くの方が強い関心を持っていることが分かりました。
結果は「非常に気になる(自分で詳しく調べたい)」が41.9%、「ある程度気になる(説明があれば確認したい)」が43.7%、全体の8割以上が車両情報に関心があると答えています。一方で「あまり気にならない」「全く気にしない」と答えた方は少数です。
中古車購入者の多くは、中古車を購入する際にその車両の過去の履歴や情報を知りたいと考えていることがうかがえます。
重視するのは「以前のオーナーに関する情報」と「車両状態に関する情報」

中古車を購入する際の車両情報について「あなたが重視する内容」の調査では、以前のオーナーに関する情報を選んだ人が多くを占めました。
「オーナー数(ワンオーナーかどうか)」が15.1%、「使用歴(個人利用・法人車両・レンタカーなど)」が14.6%、「使用頻度(毎日/週末のみ)」が13.0%など、不特定多数の人が乗る車かどうかや使用頻度を重視していることが伺えます。
一方で「事故歴や修復歴の有無(12.1%)」「喫煙の有無(8.6%)」「整備・点検の履歴(6.6%)」といった車両状態に関する情報も比較的重視されていることが分かりました。
修理費や寿命への影響を懸念する声が最多

中古車情報を重視する理由の調査では、購入後の安心感や将来のリセールバリューに直結する要素として関心を持っていることが分かりました。
「今後の修理費や寿命に影響すると思うから(19.3%)」に次いで「エンジンや足回りなどの状態を重視しているから(17.4%)」、「車のダメージや劣化が激しそうだから(16.0%)」の回答が多くの割合を占める結果となっています。
想定外の故障による出費や安全性への不安など、不特定多数の人が乗る車や使用頻度が高かった車を避けたいという気持ちが表れているといえるでしょう。
また、「鈑金歴や修復歴のある車に乗りたくない(14.2%)」「目に見えない異常や不具合が隠れていると嫌(13.1%)」といった回答も比較的高い割合となっており、心理的な理由も含まれていると考えられます。
一方で「使用目的」や「使用頻度」を気にしない人も多い

中古車を購入する際の車両情報について「知らなくても構わない情報」についても調査しました。結果は「使用目的(通勤・業務利用・レジャーなど)16.5%」となり、過去における車の使用目的は意思決定に影響を与えないことが明らかとなりました。
次いで高い割合を占めたのは「あなたが重視する内容」の調査でも挙がった「使用頻度(13.4%)」「オーナー数(11.1%)」です。知りたいと答える方も多い一方で、気にしない人も多いことが分かります。
「売却理由(10.8%)」も比較的高い割合です。これらは購入後の走行性能や安全性に直結しにくく、車両の状態さえ良ければ細かい理由や背景は気にしないという考え方の表れといえます。
一方で、「事故歴や修復歴(5.0%)」「整備・点検履歴(2.1%)」といった車両の状態そのものに関する項目については、確認したいと考えている方がほとんどであることが分かりました。
購入者が優先して知りたいのは「車がどのように維持・整備されてきたか」であり、利用者の個人的な事情については必要性を感じない人が多いことがうかがえます。
知らなくても構わない理由は「他の要素を重視」や「真偽不明」のため

前問で「知らなくても構わない」と答えた人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「状態や価格など、他の要素を重視しているから(22.8%)」でした。中古車購入では、利用歴よりも車両の現状や価格そのものを重視する傾向があることが分かります。
次いで多かったのは「情報があっても真偽がわからず判断しにくいから(21.9%)」で、そもそもその情報の信ぴょう性に疑問を持つ人が多いことが分かりました。
さらに「購入判断の優先順位が低いから(20.6%)」や「中古車は使用歴があるものという前提だから(17.0%)」といった、中古車なら多少の過去は仕方がないとする考え方も一定数見られます。
一方で、「これまでの購入経験上、特に問題を感じたことがない」「プライバシーに関わる情報は無理に知る必要はない」といった回答もありました。経験や倫理観に基づき、細かい情報を知る必要がないと答える人もいます。
この結果から、「知らなくてもよい」と考える背景には、重視すべきは現状の状態や価格であること、過去の情報は信頼性に乏しいことといった理由が中心であることが明らかになりました。
中古車の使用状況に関する情報が意思決定に影響を与えると答えた人は約3割

「中古車の使用状況に関する情報」が、どの程度購入の意思決定に影響を与えるかについて調査したところ、最も多かったのは「ある程度参考になるが、最終的には車両状態や価格を重視する(50.9%)」でした。
「あまり影響しないが補足としてあればよい(10.9%)」、「ほとんど影響しない(4.3%)」「意識したことがない(4.3%)」と答えた人も合わせると、約7割の人が中古車選びにおける過去の使用状況の情報は必ずしも必要な項目として捉えていないことが分かりました。
参考材料にはなるものの、最終的な判断基準は現状のコンディションと価格にあることが示されています。
一方で「とても重要で、購入の決め手になる(29.6%)」と答えた人も3割近くにのぼり、過去の使用状況が決断に直結するケースも見受けられました。特に長期的に安心して乗りたいと考える層にとって、使用歴はその車の信頼性を測る重要な指標となっているようです。
この結果から、多くの購入者は「過去の使用状況=判断材料のひとつ」と位置づけ、最終的には車両そのものの状態と価格で納得する姿勢を取っていることが分かります。
中古品への慣れが車選びに影響

中古車に対する考え方を理解するため、普段の中古品利用状況についても調査しました。
結果は「家電や家具は中古だが衣類は新品が多い(23.8%)」、「フリマアプリを頻繁に利用している(22.9%)」、「できる限り中古品を選んで購入している(14.6%)」という、積極的に中古品を取り入れるという回答は約6割となっています。
また「基本は新品だが条件次第で中古も検討する(22.1%)」といった回答も合わせれば、9割近くの方にとって中古品は選択肢のひとつになっているといえるでしょう。
これに対し「車以外では中古品をほとんど買わない(7.0%)」や「利用していない(5.8%)」と答えた人は1割ほどと少数派でした。
この結果から、普段から中古品を利用している人ほど「中古で十分」という意識が強く、逆に普段は新品を選びがちな人ほど、中古車購入時には価格や安心感とのバランスをより慎重に考える傾向があると考えられます。
価格の魅力と安心面の不安が同居

中古車に対するイメージを尋ねたところ、最も多かったのは「掘り出し物がある(19.7%)」や「コストパフォーマンスが高い(18.2%)」、「価格が安い(15.0%)」といった価格面でのメリットでした。中古車は安価に入手できることが、強く認識されています。
一方で、「整備状況やこれまでの使われ方が不安(12.9%)」、「車内の汚れやにおいが気になる(8.5%)」、「壊れそうで不安(7.6%)」など、安心感や品質に対する懸念も多くありました。
この結果から、中古車は「お得に買える」「選べる」というプラスのイメージと同時に、「整備や使われ方が見えにくい」というマイナスイメージが併存していることが分かります。
中古を選ぶ最大の理由は「価格と性能のバランス」

中古車を選ぶ理由として最も多かったのは、「性能や機能が十分であれば新品でなくてもよい」(20.7%)と「価格が安い」(20.6%)で、ほぼ同率となりました。コストと性能のバランスを重視する姿勢が、中古車を選ぶ最大の理由であることが分かります。
次いで「新品では手に入らない車種やグレードがある(15.9%)」、「環境にやさしい(12.2%)」、「同じ予算でより良いものが買える(11.2%)」などの理由が続きました。環境意識や資金計画の観点から中古車を肯定的にとらえる声も一定数見られます。
この結果から、中古車を選ぶ人は単に「安いから」ではなく、十分な性能を持ちつつ合理的な価格で手に入ること、さらに選択肢や納期の柔軟さを評価していることが分かります。
まとめ
中古車を購入する際に車両情報に関心があると答えた方は、全体の8割を超える結果となりました。以前のオーナーに関する情報と車両状態に関する情報を求めており、購入後の安心感や将来のリセールバリューに直結する要素として関心を持っているようです。
一方で「中古車における過去の使用状況に関する情報」が、どの程度購入の意思決定に影響を与えるかについては「ある程度参考になるが、最終的には車両状態や価格を重視する」が半数でした。
調査全体からは、価格のメリットを求めつつも「安心して納得できる車を選びたい」という心情が汲み取れます。
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