オデッセイ の買取ポイント
オデッセイの人気は?
オデッセイは日本独自のミニバンを築いただけでなく、ホンダの経営難を救った大人気車です。商用ワゴンのような広い室内とセダンのような走行性能から、一世を風靡(ふうび)しました。
しかし、時代とともに背の低いミニバンから背の高いミニバンへと需要が変わり、次第に人気を落としていきます。一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した2024年1月~12月分の「乗用車ブランド通称名別順位」では40位となり、ライバル車に大きく差をつけてしまいました。
とはいえ、ミニバンに走行性能を求めるユーザーは多く、中古車市場においても一定の人気を保っています。
リセールバリューの傾向は?
オデッセイは米国や中国でも販売されていることから、中古車需要の多くは日本国内となります。ホンダのフラッグシップミニバンではありますが、アルファードほどのリセールバリューは期待できないでしょう。
オデッセイのリセールバリューは当年が約82%、1年落ちが約79%、3年落ちが約70%、5年落ちが約59%、7年落ちが約46%、11年落ちが約22%です。
現行の5代目モデルは2013年から発売されているため、価格が付きやすいのは5代目モデルのみとなります。
高く評価されるには?
オデッセイは通常グレードよりも「ABSOLUTE」の人気が高いため、ABSOLUTEやABSOLUTE・EXは高く評価されるでしょう。また、ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが人気は高く、Honda SENSING搭載車であればより高く評価されます。
装備面では、インターナビやリアエンターテインメントシステム、マルチビューカメラシステムなどのオプション装備があると有利です。ボディカラーはホワイトブラック系の人気が強く、ABSOLUTEはプレミアムヴィーナスブラック・パールの人気が高いため、これらの色はポイントがアップするでしょう。
オデッセイの高価買取を目指すならネクステージへ!
オデッセイは2021年末に惜しまれながら生産を終了しましたが、2023年に復活したことにより人気が再熱しています。5代目の中期以降は40%以上のリセールバリューがあるため、売却を検討している方は早めに行動しましょう。
全国に300店舗以上展開するネクステージでは、ダイレクト販売による高価買取が可能です。査定終了後には査定額の有効期限や還付金の有無などを記載した書面をお渡ししていますので、その場で査定額が分かります。愛車を高く安心して売却したいという方は、ぜひネクステージにご相談ください。
オデッセイ の歴代モデルを紹介
オデッセイ 5代目モデル (RC1/RC2系) 2013年式の特徴
5代目オデッセイは、2013年10月に発売されました。デザインや装備、走行性能などあらゆる箇所の改良・変更が行われましたが、先代モデルから大きく変わったのはスライドドアの搭載、超低床プラットフォームの採用です。
超低床プラットフォームの採用により、初代モデルから続く「背が低いことによるスポーティーな走り」を継承しながらも、居住スペースがより開放的になりました。
新開発の2.4L DOHC i-VTECエンジン(ABSOLUTEは2.4L 直噴 DOHC i-VTECエンジン)による力強い加速性能に加え、最小回転半径5.4mという5ナンバークラスの取り回しの良さも実現しています。
2015年1月には、G・EXやABSOLUTE・EXなどの一部グレードにHonda SENSINGが標準装備されました(標準装備対象車以外はオプション)。また、2016年2月には「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載したハイブリッド車オデッセイ・ABSOLUTEそれぞれに追加しています。
2017年11月のマイナーチェンジでは、フロントグリル・フロントバンパーのデザイン変更、全グレードにLEDフォグランプを標準装備するとともに、Honda SENSINGを全グレード標準装備としました。
2020年11月のマイナーチェンジではハイブリッドシステムを「e:HEV」に変更し、エクステリアも上質で力強いデザインに刷新しています。このマイナーチェンジからわずか1年後の2021年末、主力工場のひとつ狭山工場(埼玉県)が閉鎖されることとなり、それに伴い、オデッセイの生産も終了しました。
しかし、2023年12月に新型オデッセイが改良型として復活します。現行モデルはe:HEV搭載のハイブリッド車のみとなり、グレードもABSOLUTEのみの3グレードとなりました。
オデッセイの買取価格は、2013~2017年までのモデルが19万5,000円~203万8,600円、2018~2022年までのモデルが327万2,200円~159万1,400円です。2025年4月現在、現行モデルの買取価格情報はありません。
オデッセイ 4代目モデル (RB3/RB4系) 2008年式の特徴
4代目オデッセイは、2008年10月に発売されました。「感性クオリティ」をコンセプトとし、走行性能・居住性・デザイン性を高めています。エクステリアの注目ポイントは、躍動感のある面が生み出す官能的なデザインです。全高は3代目よりさらに低い1,545mm(FF)となり、よりスポーティーな見た目となりました。
ボディサイズは、全長4,800mm×全幅1,800mm×全高1,545mm~1,565mmです(全高1.565mmは4WD)。フロントピラー上下の結合効率を高めたり、高張力鋼板を採用したりすることで、動剛性と静剛性の向上を実現しています。
また、2列目シート下の構造と2列目シートバック形状の見直しにより3列目シートの足元が約40mm、2列目シートの膝回りは約20mm拡大しました。
搭載エンジンは、全グレードともに2.4L DOHC i-VTECエンジンです。FFにはトルクコンバーター付きCVT、4WDには5速オートマチックを組み合わせています。
2011年10月のマイナーチェンジでは、内外装の質感を向上させるとともに、エントリーグレード「M・S」が追加されました。全グレードに共通する変更点はダーククロームメッキ・フロントグリル、新デザインのリアコンビネーションランプの採用です。
また、グレードごとに個性を生かす変更も行われています。Mにはスマートキーシステムが標準装備され、内装色がグレージュに変わりました。
M エアロパッケージはパドルシフトを標準装備とし、内装色はエアロパーツに合わせたブラックが採用されています。Liには情報通信サービス「リンクアップフリー」対応のHDDインターナビシステムとパドルシフトが標準装備され、本革シートが採用されました。
ABSOLUTEには18インチアルミホイール、スモークタイプの専用リアコンビネーションランプを標準装備とし、ソフトウィーブとレザー調素材の「グランスムース」のコンビシートを採用しています。4代目オデッセイの買取価格は3万6,800円~58万9,000円です。
オデッセイ 3代目モデル (RB1/RB2系) 2003年式の特徴
3代目オデッセイは、2003年10月に発売されました。「ミニバン・イノベーション」をコンセプトに速い、美しい、広いを実現する、次世代ミニバンとして開発されています。
3代目オデッセイの大きな特徴は、立体駐車場に駐車できる1,550mmの低全高スタイルです(前モデル比-80mm)。しかし、低床プラットフォームの採用により室内高は前モデルより5mm高くなり、ゆとりのある空間を実現しています。
2列目シートへのダブルフォールダウン機構、3列目シートへの電動床下格納機構の採用により、シートアレンジも広がりました。シートを全て収納することで荷室を1,052Lまで広げられるため、荷物もたくさん積み込めます。
2004年12月のマイナーチェンジでは、i-サイドエアバッグシステムとサイドカーテンエアバッグをLに標準装備、MとABSOLUTEにスマートカードキーシステムを単独のオプション設定に変更しています。
2006年4月のマイナーチェンジでは、エアロパーツを装着した「M・エアロパッケージ」、シンプルな装備の「B」を追加するとともに、フロントグリル・フロントバンパーなどのデザイン変更が行われました。
2007年2月のマイナーチェンジでは、「B」に加えてこちらもシンプルな装備の「S」を、エアロフォルムバンパーなどを装着した「S・エアロパッケージ」を追加しています。
Lタイプに、リアカメラ付き音声認識HDDナビゲーションシステムなどを標準装備、コンフォートビューパッケージを一部グレードに標準装備しています。
オデッセイ 2代目モデル (RA6-RA9系) 1999年式の特徴
2代目オデッセイは、1999年12月に発売されました。低重心スタイルはそのままに、走行性能と居住性、機能性を高めています。グレード構成はS・M・Lの3種類となり、それぞれ6人乗りと7人乗り、FFと4WDが選択可能です。
2列目シートに前後380mmのロングスライド機構、座面跳ね上げ機構を採用したことで快適性が高まりました。また、フットパーキングブレーキの採用により1列目シートから3列目シートへも移動しやすくなっています。
2001年のマイナーチェンジでは、グレード編成と搭載エンジンの変更に加え、新グレード「ABSOLUTE」が追加されました。ABSOLUTEを除くグレードはエンジンが「2.3L 直列4気筒 VTECエンジン」、「3.0L V型6気筒 VTECエンジン」のどちらかに固定されていますが、ABSOLUTEは両方が選択可能です。
また、フロントグリルはじめとしたエクステリアに専用パーツが装着され、新デザインの立体自発光メーターや運転席8ウェイパワーシートなどの専用装備も採用されています。
オデッセイ 初代モデル (RA1-RA5系) 1994年式の特徴
初代オデッセイは、1994年10月に発売されました。ホンダの高級セダン「アコード」のシャシーを流用し、これまでにない広さと走りを兼ね備えたミニバンとして開発されています。
オデッセイの特徴といえば「全高の低さ」にありますが、デビュー当時は「FFレイアウト」という点でも注目されました。当時のミニバンは床下にエンジンを置く「MRレイアウト」が主流でしたが、オデッセイはFFレイアウトを採用することで室内のゆとりと乗降のしやすさ、静粛性を実現しています。
グレード編成はB・S・Lの3種類で、Bのみ6人乗り、他のグレードは6人乗りと7人乗りが用意されました。床をフラット化したことで、6人乗り・7人乗りどちらも1列目から3列目までのウォークスルーが可能です。
1996年9月のマイナーチェンジでは、運転席・助手席にSRSエアバッグが全グレードに標準装備されました。また、Sタイプをベースに装備を充実させたMタイプも新たに設定しています。
1997年8月のマイナーチェンジでは、新設計の2.3L 直列4気筒VTECエンジンと新トランスミッションを採用し、走行性能と燃費性能を高めました。この他、電波式キーレスエントリーの採用、全グレードにチャイルドシート固定機構付き2列目シートベルトを標準装備するなど、機能性も向上させています。
オデッセイ のトリビア
オデッセイの概要
オデッセイは1994年に誕生した、ホンダのフラッグシップミニバンです。1991年に公開された米国の映画「アダムスファミリー」のテーマソング「アダムスファミリーのテーマ」をCM曲に起用し、大きな話題を呼びました。
室内の広さと走行性能を両立させることから全高の低いスタイルとなりましたが、ここには意外な理由があります。埼玉県狭山市にある狭山工場(2021年をもって閉鎖)には背の高い車を作る設備がなく、セダンの生産ラインを使うしか道がありませんでした。
オデッセイの全高は生産ラインギリギリの範囲で決められたものの、それが功を成し爆発的ヒットへとつながります。
オデッセイの魅力
オデッセイの魅力は、快適で広い室内、安全性能の高さです。2023年に発売された現行モデルは超低床プラットフォームの採用に加え、ハイブリッドシステムの小型化により、全高1,695mmとは思えない広々とした空間を実現しています。
また、全グレードの2列目シートに4ウェイパワーシートが採用され、着座姿勢の細やかな調整が可能となりました。また、シートヒーターやType-CのUSBチャージャー、折り畳み式のセンターテーブルなども標準装備され、ドライブ時の快適性を大幅に向上させています。
Honda SENSINGの標準装備は2017年から行われていますが、現行モデルには「近距離衝突軽減ブレーキ」「オートハイビーム」「急アクセル抑制機能」が新たに追加され、復活前よりも安全性が強化されました。グレードによる安全性の差がないのは、ファミリーカーとして大きなポイントといえるでしょう。
オデッセイのデザイン
3代目オデッセイは、2020年のマイナーチェンジでエクステリアが大きく変わりました。特に目が行くのは、従来に比べ厚みを増したボンネットフード、薄型のヘッドランプ、大型のフロントグリルです。
このデザイン意匠は2023年の改良モデルにも反映されており、ここからさらにフロントグリルの変更が加わります。2023年モデルはフロントグリルに新デザインが採用され、ワイド感と高級感がアップしました。
e:HEV ABSOLUTEとEX BLACK EDITIONは、フロントグリルがブラッククロームメッキとなり、より洗練されたフロントマスクへと進化しています。
オデッセイのスペック
オデッセイはフルサイズミニバンとなりますが、ライバル車である「トヨタ アルファード」「トヨタ ヴェルファイア」と比べると少しだけボディサイズが小さくなります。
オデッセイのボディサイズは、全長4,860mm×全幅1,820mm×全高1,695mmです。アルファードは全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935mmとなるため、駐車場へはオデッセイのほうが出し入れしやすくなるでしょう。
また、オデッセイは最小回転半径が5.4mと小さく、取り回しの良さも抜群です。最小回転半径5.4mはホンダが販売するミドルサイズミニバン「ステップワゴン」と同等で、グレードによってはオデッセイのほうが小さくなります(アルファードは5.9m)。
フルサイズミニバンは狭い道や狭い駐車場での扱いに苦労しますが、近距離衝突軽減ブレーキやマルチビューカメラシステムにより、余裕を持って運転・操作できるでしょう。
・ボディサイズ:全長4,860mm×全幅1,820mm×全高1,695mm
・室内サイズ:室内長2,915mm×室内幅1,560mm×室内高1,285mm
・最低地上高:145mm
・ホイールベース:2,900mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1,920kg~1,950kg
オデッセイのグレード
現行モデルのオデッセイは3グレード編成となり、全てeHEVを搭載したハイブリッド車です。また、2020年のマイナーチェンジ時にはあった8人乗りと4WDはなくなり、7人乗りのFFのみとなります。
「e:HEV ABSOLUTE」はベースモデルです。前席パワーシート(運転席8ウェイ・助手席4ウェイ)やシートヒーター(前席・2列目)、本革巻きステアリングホイールなどは標準装備されますが、ワイヤレス充電器、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートはオプションでも装備できません。
「e:HEV ABSOLUTE・EX」は上級グレードです。プラズマクラスター搭載のトリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート、ワイヤレス充電器が標準装備されます。また、アルミホイールが18インチに変わるのもポイントです。
「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」は、2023年の改良で追加された最上級グレードです。基本的な装備はe:HEV ABSOLUTE・EXと変わりませんが、ブラッククロームメッキのフロントグリルやピアノブラックガーニッシュ付きのステアリングホイールなど、内外装にブラック加飾があしらわれます。
・e:HEV ABSOLUTE(7人乗り・FF)
・e:HEV ABSOLUTE・EX(7人乗り・FF)
・e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION(7人乗り・FF)
オデッセイのエンジン
オデッセイのパワートレインは、全グレードともに2.4L 直列4気筒DOHCエンジンとe:HEVの組み合わせです。
eHEVはホンダ独自のハイブリッドシステムで、トヨタの「THS(シリーズ・パラレル方式)」や日産の「e-POWER(シリーズ方式)」とはシステムの仕組みが異なります。
シリーズ・パラレル方式は走行状態に合わせてエンジンとモーターを使い分け、シリーズ方式はエンジンを発電に使いモーターのみで走行しますが、eHEVは低・中速時にモーター走行、高速クルーズ時にエンジン走行するのが特徴です。
日常走行の多くをモーター走行とし、パワーが欲しいところでエンジンが始動する、シリーズ・パラレル方式とシリーズ方式の良いところを組み合わせたハイブリッドシステムといえるでしょう。
オデッセイの燃費性能
e:HEVのみとなった現行モデルのWLTCモード燃費は、e:HEV ABSOLUTEが19.9km/L、e:HEV ABSOLUTE・EXとe:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITIONが19.6km/Lです。
ボディサイズの違いから同じe:HEVを搭載するステップワゴンにはかないませんが、アルファードには差をつけています。アルファード(ハイブリッド車・FF)のWLTCモード燃費は、17.5km/L~18.9km/Lです。
中・低速にモーター走行をするe:HEVは、市街地走行時に強みを発揮します。オデッセイは19.2km/L~19.6km/L、アルファードは13.5km/L~16.5km/Lとなるため、日常生活で燃費の良さを感じられるでしょう。
オデッセイのボディカラー展開
現行モデルのオデッセイは4色展開となり、グレードによって選べるカラーとカラー数が変わります。
「e:HEV ABSOLUTE」「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」は3色展開です。プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パールⅡ、プレミアムヴィーナスブラック・パールが選べます。
「e:HEV ABSOLUTE・EX」は4色展開です。プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パールⅡ、プレミアムヴィーナスブラック・パール、メテオロイドグレー・メタリックが選べます。
どのグレードもクリスタルブラック・パールⅡのみ標準カラーとなり、その他のカラーはオプションの有償カラーです。
