エルグランド の買取ポイント
エルグランドの人気は?
エルグランドはプレミアムミニバンとして高い人気を集めていたものの、近年は売り上げが落ち込んでいます。一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した2024年1月~12月の「乗用車ブランド通称名別順位」では、エルグランドの名は50位圏内に入っていません。
この結果で考えられる大きな要因は、日産が販売するミドルサイズミニバン「セレナ」の存在です。エルグランドは2010年以降フルモデルチェンジが行われておらず、その間にセレナへはe-POWERやプロパイロットなどの先進技術が導入されました。
現時点では性能面が見劣りするものの、エルグランドのフルモデルチェンジを心待ちにしている方も多いため、車種そのものの人気は健在といえます。
リセールバリューの傾向は?
現行モデルの3代目は2010年から販売されているため、初度登録年によりリセールバリューが変わります。リセールバリューが期待できるのは、2020年のマイナーチェンジ以降に発売された現行モデルです。
しかし、エルグランドの中古車は北米・アフリカなどの諸外国へ輸出されているため、古いモデルの需要も安定しています。
エルグランドのリセールバリューの目安は1年落ちが約78%、3年落ちが約78%、5年落ちが約51%、7年落ちが約42%、10年落ちで約22%です。
高く評価されるには?
エルグランドの中古車は日本市場への流通がメインとなるため、年式に加え走行距離も評価のポイントとなります。5年落ち以上の車両、走行距離の長い車両は査定額が低くなる傾向にあるため、大台に乗る前の売却が理想です。
評価されやすいのは2.5Lモデル、グレードではAUTECH・Highway STAR S Urban CHROME・Highway STAR Premiumです。マイナーチェンジ以前のモデルでは、ライダー・250Vなども人気があります。
ボディカラーはブラック系とホワイト系の評価が高く、インテリジェントアラウンドビューモニターなどのオプション装備が付いていると、より高く評価されるでしょう。
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エルグランドは、1997年の登場以来、日産のフラッグシップミニバンとして高い人気を持ち続けています。海外需要もあるため一定のリセールバリューを保っていますが、高価買取を狙うのであれば車の価値をしっかり評価する業者への売却が大切です。
全国に300店舗以上を展開するネクステージは、買取した車を自社で販売するため中間マージンがかかりません。経験豊富な専門スタッフがお客さまの愛車を丁寧に査定し、納得のいく金額を一発で提示いたします。Webサイトから最短30秒で査定を申し込めますので、ぜひご利用ください。
エルグランド の歴代モデルを紹介
エルグランド 3代目モデル (E52系) 2010年式の特徴
3代目エルグランドは、2010年8月に発売されました。「キング・オブ・ミニバン」をコンセプトとし、デザイン・走行性・燃費性能を刷新しています。
FRからFFに変更することでの低床化(最大130mm)、新プラットフォームの採用による低重心化により、セダンのような安定感と乗り心地を実現させました。快適なドライブにつながるユーティリティーを多数採用し、乗員全員が快適に過ごせる空間を作り上げています。
そのひとつが「トリプルオットマン」です。7人乗り仕様は助手席と2列目シートの全3席にオットマン機構付きのシートが採用されており、3席同時にオットマンを使用できます(8人乗り仕様のオットマン機構付きシートは助手席のみ)。
また、7人乗り仕様の2列目シートには腰の負担を軽減する「シートバック中折れ機構」が採用され、トリプルオットマンとの同時採用は世界初です。
2014年1月にはビッグマイナーチェンジが行われ、ベースグレード「250XG」以外のエクステリアデザインが変更されました。主な変更点はフロントグリル・ヘッドランプ・リヤコンビネーションランプです。
フロントグリルには、グロームメッキで全周を囲む国産乗用車最大面積(当時)の大型グリルが採用されました。ヘッドランプには力強さを強調するシグネチャーLEDポジションランプ、インナーレンズにクローム処理を施したクリアテールランプが採用されています。
18インチアルミホイール装着車は、ホイールが新デザインの切削加工マルチスポークに変更されました。
インテリアの変更も「Highway STAR」が中心となり、Highway STAR Premiumには高級感のある「グランドブラックインテリア」、Highway STARには落ち着いた雰囲気の「ブラック/ダークベイブラウンインテリア」を採用しています。
2020年10月のマイナーチェンジでは、デザインの変更と先進安全技術の拡充が行われました。水平基調だったフロントグリルは市松模様のような繊細なデザインに変わり、Urban CHROMEには「ブラッククローム」が、それ以外のグレードには「サテンクローム」が採用されています。
先進安全技術には「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」などが標準装備となり、進入禁止標識検知機能・最高車速標識検知機能なども追加されました。なお、このマイナーチェンジを機に「250XG」が廃止されています。
3代目エルグランドの買取価格は、2010~2013年までのモデルが4万4,000円~124万3,500円、2014~2019年までのモデルが39万2,100円~258万円、2020年以降のモデルは227万7,500円~384万3750円です。
エルグランド 2代目モデル (E51系) 2002年式の特徴
2代目エルグランドは、2002年5月に発売されました。初代モデルで築いたフラッグシップミニバンの性能に磨きをかけるべく、室内空間・スタイリング・走行性能だけでなく、先端情報技術による利便性も高めています。
アクセルペダルからバックドアまでの室内長・室内幅・室内高・シート間寸法を拡大したことで、室内空間により一層のゆとりが生まれました。また、シアターレイアウトの採用により後席の前方視界も広げています。
8人乗り仕様のセカンドシートには、前後スライドができる「セカンドマルチセンターシート」が採用されました。シートを前方にスライドさせることで2列目と3列目のウェークスルーができるようになり、シートバックを倒すことでアームレストやテーブルとして利用できます。
搭載エンジンは3.5L V型6気筒ガソリンエンジン(VQ35DE)のみとなり、ディーゼルエンジンは廃止されました。
2004年8月にマイナーチェンジが行われ、エクステリア・インテリアデザイン変更、装備を充実させるとともに、燃費性能を向上させています。
エクステリアはフロントグリル・ヘッドランプ・ドアミラーなど9箇所の意匠を変更し、力強さと高級感を高めました。インテリアはフロント周りへの木目調パネル採用、シート表皮の変更に加え、8人乗り仕様のセカンドマルチセンターシートにフロントコンソール機能を追加しています。
装備面では、前席アクティブヘッドレスト・ターンランプ内蔵ドアミラーを全車標準装備とし、XLへはBOSEサウンドシステム・サイドブラインドモニターも標準装備されました。
2007年12月のマイナーチェンジでは、「250ハイウェイスター ブラックレザーエディション」をラインアップに追加、さらに特別仕様車として「350 ハイウェイスター レッドレザープレミアムセレクション」を新規設定しています。
また、「アラウンドビューモニター」を350ハイウェイスター レッドレザープレミアムセレクションに標準装備、ライダーを除く全グレードにオプション設定しました。
エルグランド 初代モデル (E50系) 1997年式の特徴
初代エルグランドは、1997年5月に発売されました。「最高級新世代1BOX」を商品コンセプトに存在感のあるスタイリング、上質で広々とした室内空間を兼ね備えるフルサイズミニバンとして開発されています。
初代エルグランドの大きな特徴は、全長4,740mm×全幅1,775mm×全高1,940mm(8人乗り仕様・Jグレード)の3ナンバーボディ、押し出し感と高級感のあるフロントマスクです。当時のミニバンは5ナンバーサイズが主流となっており、高級路線のミニバンは皆無の状況でした。
これまでにない上質な室内空間と優れた走行性能により、ファーストクラスの移動空間を提供しています。グレード構成は7人乗り仕様が1グレード(X)、8人乗り仕様が2グレード(V・J)で、二輪駆動(FR)と四輪駆動の選択が可能です。
XとVにはオプション装備としてツインナビゲーションシステムが用意され、Xにはハイコントラストのファインビジョンメーターも採用されています。
フロントシートは、ドライブ時の疲労を最小限に抑える「新世代エルゴノミックシート」です。Xには、本革と人工皮革「サプラーレ」のコンビシートがオプション装備として用意されています。
搭載エンジンはディーゼルエンジン「QD32ETi」、ガソリンエンジン「VG33E」の2種類です。高剛性モノコックボディの採用により、どちらも静粛性に優れたスポーティーな走りを楽しめます。
2000年8月に行われたマイナーチェンジでは、ガソリン車のエンジン変更、エクステリア・インテリアの変更が行われました。
ガソリン車に採用された新しいエンジンは、V型6気筒の「VQ35DE」です。この変更により出力・トルクともに向上し、動力性能もアップしています。また、車体剛性を強化したことで操縦安定性と乗り心地も向上しました。
エクステリアはフロント周りのデザイン変更、インテリアはシート・トリムの素材を変更し、高級感をアップさせています。このマイナーチェンジではグレード編成の見直しも行われ、V・J・Xの構成からV・Highway STAR・Xに変わりました。
また、コンフォタブルキャプテンシートや本革と人工皮革「サプラーレ」のコンビシートを標準装備した最上級グレード「Xリミテッド」も追加されています。
エルグランド のトリビア
エルグランドの概要
エルグランドは1997年に誕生し、プレミアムミニバンというジャンルを確立しました。デビュー当初はモーター店(ローレル店)で「キャラバンエルグランド」、プリンス店で「ホーミーエルグランド」の名で販売されていました。1999年のマイナーチェンジを機に「エルグランド」に統一されています。
現行モデルは2010年にデビューした3代目です。上質で広々とした室内空間、意のままに走れる走行性能、先進安全技術の採用により、フラッグシップミニバンらしさに磨きをかけています。
エルグランドの魅力
エルグランドの魅力は、広々とした空間が生み出す居住性の高さです。2列目・3列目どこに座ってもゆとりがあり、フィット感のあるシートにより長時間ドライブでも疲れません。
低重心パッケージによる、高い走行性能も魅力です。一般的なミニバンに比べ全高の低いエルグランドは、重心が下に行くことから直進安定性・カーブ走行性に優れています。また、3.5Lモデル・2.5Lモデルそれぞれに専用チューニングが施されているため、低速域から高速域まで気持ちの良い走りが可能です。
エルグランドには、全グレードに日産の先進運転支援機能「360°セーフティアシスト」が標準装備されています。主な機能は、2台前を走る車両の急激な減速を検知する「インテリジェント FCW」、ステアリング操作で車両との接触を回避する「インテリジェント BSI+BSW」です。
この他にも、後退時に近づく車両を検知する機能、標識をメーターディスプレイに表示する機能、踏み間違い衝突防止アシストなども標準装備されています。
エルグランドのデザイン
3代目モデルは、2020年のマイナーチェンジを境にフロントグリルのデザインが大きく異なります。フルモデルチェンジ時は水平基調でしたが、2020年以降はグラデーションを描くような繊細なデザインとなりました。
また、現行モデルのフロントグリルはグレードによりカラーが変わり、Urban CHROMEには漆黒の「ブラッククローム」、その他のグレードにはエレガントさを感じる「サテンクローム」が採用されます。
インテリアもマイナーチェンジの前と後で変化していますが、居住性の高さに変わりはありません。ワイド感のある水平基調のインパネ、ピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイなど、高級感のある空間に仕上がっています。
エルグランドのスペック
エルグランドのボディサイズは全幅と全高は全グレード共通していますが、全長のみグレードによってわずかに変わります。最も全長が短いのは「250Highway STAR S/350Highway STAR」と「250/350Highway STAR Premium」、最も長いのは「AUTECH(2500/3500)」です。
室内サイズは「VIP」のみ室内高が低くなり、VIPの4人乗り仕様は室内長が最も短くなります。
エルグランドは「Lサイズミニバン」に該当し、ライバル車は「トヨタ アルファード」と「トヨタ ヴェルファイア」です。アルファードとヴェルファイアのボディサイズは全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935~1,945mmのため、エルグランドのほうが少しだけ全長が短く、全高は120mm~130mm低くなります。
取り回し自体はそこまで変わりませんが、全高が低いエルグランドは横風が強い日も安定して走行できるでしょう。
・ボディサイズ:全長4,965mm~5,020mm×全幅1,850mm×全高1,815mm
・室内サイズ:室内長2,905mm~3,025mm×室内幅1,580mm×室内高1,270mm~1,300mm
・最低地上高:150mm
・ホイールベース:3000mm
・最小回転半径:5.7m
・車両重量:1,930kg~2,130kg
エルグランドのグレード
エルグランドには2.5Lモデルと3.5Lモデルがあり、2.5Lモデルには「250(AUTECHは2500)」、3.5Lモデルには「350(AUTECHは3500)」がグレード名の頭に付いています。VIPは「350Highway STAR」をベースとしているため、3.5Lのみの設定です。
250Highway STAR Sと350Highway STARは、ベースモデルです。エアコン独立温度調整機能などの快適装備は充実しているものの、250Highway STAR Sのみワンタッチオートスライドドアが助手席のみ標準装備となります(運転席側はオプション)。
250Highway STAR S Urban CHROMEと350Highway STAR Urban CHROMは、ブラックパーツが用いられた中間モデルです。本革巻・木目調コンビステアリング&本革巻シフトノブが採用され、フロントグリルは「ブラッククローム」となります。
250Highway STAR Premiumと350Highway STAR Premiumは、快適装備が充実した上級モデルです。2.5Lモデル・3.5Lモデルともに7人乗り仕様となり、8人乗り仕様は選べません。
250Highway STAR Premium Urban CHROMEと350Highway STAR Premium Urban CHROMEは、装備・機能ともに充実した最上級モデルです。Highway STAR Premium同様、7人乗り仕様のみとなります。
AUTECH [2500]とAUTECH [3500]は、AUTECH専用装備が備わるカスタマイズモデルです。AUTECH専用色「ダークブルー」が設定されます。
VIPとVIP パワーシートパッケージは、他のグレードと一線を画すプレミアムグレードです。VIPは7人乗り仕様のみ、VIP パワーシートパッケージは4人乗り仕様のみとなります。
・250Highway STAR S(7人乗り・2WD)
・250Highway STAR S(7人乗り・4WD)
・250Highway STAR S(8人乗り・2WD)
・250Highway STAR S(8人乗り・4WD)
・250Highway STAR S Urban CHROME(7人乗り・2WD)
・250Highway STAR S Urban CHROME(8人乗り・2WD)
・250Highway STAR S Urban CHROME(7人乗り・4WD)
・250Highway STAR S Urban CHROME(8人乗り・4WD)
・250Highway STAR Premium(7人乗り・2WD)
・250Highway STAR Premium(7人乗り・4WD)
・250Highway STAR Premium Urban CHROME(7人乗り・2WD)
・250Highway STAR Premium Urban CHROME(7人乗り・4WD)
・350Highway STAR(7人乗り・2WD)
・350Highway STAR(7人乗り・4WD)
・350Highway STAR(8人乗り・2WD)
・350Highway STAR(8人乗り・4WD)
・350Highway STAR Urban CHROME(7人乗り・2WD)
・350Highway STAR Urban CHROME(7人乗り・4WD)
・350Highway STAR Urban CHROME(8人乗り・2WD)
・350Highway STAR Urban CHROME(8人乗り・4WD)
・350Highway STAR Premium(7人乗り・2WD)
・350Highway STAR Premium(7人乗り・4WD)
・350Highway STAR Premium Urban CHROME(7人乗り・2WD)
・350Highway STAR Premium Urban CHROME(7人乗り・4WD)
・AUTECH [2500](7人乗り・2WD)
・AUTECH [2500](7人乗り・4WD)
・AUTECH [3500](7人乗り・2WD)
・AUTECH [3500](7人乗り・4WD)
・VIP(7人乗り・2WD)
・VIP(7人乗り・4WD)
・VIP パワーシートパッケージ(4人乗り・2WD)
・VIP パワーシートパッケージ(4人乗り・4WD)
エルグランドのエンジン
エルグランドの搭載エンジンは、2.5Lモデルと3.5Lモデルで変わります。
2.5Lモデルに搭載されるのは、実用性の高い「直列4気筒DOHCエンジン(QR25DE)」です。低速からのトルク発生、素早いレスポンスを特長とし、ストレスのない加速を実現します。
3.5Lモデルに搭載されるのは、エルグランド用にチューニングされた「V型6気筒DOHCエンジン(VQ35DE)」です。低回転から高回転まで気持ち良く回る特性を持つため、高速道路はもちろん、市街地も快適に走行できます。
組み合わされるトランスミッションは、どちらも「エクストロニックCVT-M6(マニュアルモード付CVT)」です。運転状況や走行環境に適した変速制御を行うため、滑らかな加速とスポーティーな走りを楽しめます。
エルグランドの燃費性能
エルグランドはハイブリッド車がないことに加え、車体も大きく重いため、燃費性能はライバル車に劣ります。2.5LモデルのWTCモード燃費は9.7km/L~10.0km/L、3.5Lモデルは8.4km/L~8.7km/Lとなり、2.5Lモデルの二輪駆動以外は1桁台です。
アルファードのガソリン車が10.3km/L~10.6km/L、ヴェルファイアはターボ車で10.2km/L~10.3km/Lと4WDであっても10km/Lを超え、ハイブリッド車を加えると7km/L近くの差が生まれます。
エルグランドは2020年以降大きな改良が行われていないため、2023年にフルモデルチェンジをしたアルファードとヴェルファイアと大きな差が出るのは、ある意味仕方のない部分ともいえるでしょう。
エルグランドのボディカラー展開
エルグランドのボディカラーは、AUTECHを除くグレードがモノトーン4色、ツートン1色の全5色、AUTECHはモノトーンのみの4色です。
AUTECH以外のグレードで選べるモノトーンカラーは「ディープクリムゾン」「ミッドナイトブラック」「ピュアホワイトパール」「ダークメタルグレー」、ツートンカラーは「ディープクリムゾン/ミッドナイトブラック2トーン」です。
ダークメタルグレーは無償カラーですが、その他のカラーはオプションとなります。
AUTECHで選べるカラーは「ダークブルー」「ミッドナイトブラック」「ピュアホワイトパール」「ダークメタルグレー」です。AUTECHもダークメタルグレーのみ無償カラーとなり、その他のカラーはオプションとなります。