FJクルーザー の買取ポイント
FJクルーザーの人気は?
FJクルーザーは北米で人気がある車として逆輸入され、その需要を見てトヨタが日本発売を決めたモデルで、北米だけでなく日本国内でも高い人気を誇ります。北米は2016年に、日本国内は2018年に販売を終了しましたが、人気は衰えていません。
ただし、トヨタ車にはあまりないデザインが採用されているため、好みは2分します。ヤリスクロスやカローラクラスなどの万人ウケするSUVではなく、一部のユーザーから確固たる支持を得る個性派SUVといえるでしょう。
リセールバリューの傾向は?
販売が終了していることに加え、替えになる車がないことから、FJクルーザーのリセールバリューは販売終了から7年たった現在も高い数値を維持しています。
最もリセールバリューが高いのは、2017年に発売された最終モデル「Final Edition」の約105%です。最も低い「カラーパッケージ」でも約82%のため、車両状態によっては新車と変わらない金額で取引される可能性もあります。
その他のグレードのリセールバリューは、「オフロードパッケージ」が約87%、「ブラックカラーパッケージ」が約93%です。
高く評価されるには?
FJクルーザーの日本仕様車は販売終了までグレード構成に変化がほぼないため、査定の評価はグレードによって変わってきます。高く評価されるのは、リセールバリューの高い「Final Edition」と「ブラックカラーパッケージ」です。
SUVのため「オフロードパッケージ」も評価される傾向にありますが、その他のグレードであってもアクティブトラクションコントロールやリアデフロック、フロントフォグランプなどが装備されていると評価を上げられます。
ボディカラーで人気なのは、Final Editionの専用カラーともなっているベージュ、ブラックカラーパッケージの専用色ブラックです。
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レトロでカラフル、格好良さの中にかわいさもある独特の個性を持つFJクルーザーは、販売が終了した現在も唯一無二の存在として高い人気を維持しています。日本仕様車はもちろん、北米仕様車も新車が買えないため中古車市場の人気も高く、車両状態が良ければ高値での売却が可能です。
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FJクルーザー の歴代モデルを紹介
FJクルーザー(GSJ15W型)2010年式
FJクルーザーは2006年に北米でデビューしましたが、この当時日本仕様車はなく、日本国内での販売が始まったのは2010年11月です。
「Rugged&Freedom ~すべてはクルマを楽しむために~」をコンセプトに開発されており、日本仕様車には車両独自の魅力でもある独創的なスタイリング、本格SUVらしい走行性能・装備に加え、カスタマイズ性が新たに付与されました。
トヨタ ヤリス、スズキ フロンクス、スバル フォレスターなど日本国内と海外の両方で販売されている車は複数ありますが、多くの車両は仕様を分けています。しかし、FJクルーザーは「ハンドル以外はほぼ北米仕様のまま」となっており、日本仕様ながら逆輸入車に乗っているような気分を味わえます。
北米仕様との大きな違いは、マニュアル車と2WD(後輪駆動)が設定されていないことです。日本仕様車は4WD(パートタイム)のみとなり、トランスミッションには「5 Super ECT(スーパーインテリジェント5速オートマチック)」が採用されています。
なお、日本仕様車はトヨタ純正品の他モデリスタ製品の装着もでき、販売当時は専用Webサイト上でそれぞれのパーツを自由に組み合わせた見積もりのシミュレーションもできました(現在、トヨタ・モデリスタともに公式でのパーツ販売は行っていません)。
2011年11月には、新パッケージとして「ブラックカラーパッケージ」と「レッドカラーパッケージ」が追加されました。名前の通りブラックカラーパッケージは黒、レッドカラーパッケージは赤が内外装に用いられ、それぞれに異なる個性を与えています。
ブラックカラーパッケージとレッドカラーパッケージは、ボディカラーが限定されているため他のグレードのように色の選択はできません。ブラックカラーパッケージはブラックとホワイトのツートーン、レッドカラーパッケージはレッドのモノトーンです。
2012年7月に行われた一部改良では、ホワイトルーフのツートンカラー仕様車にグレイッシュブルー・オレンジを含む6色のボディカラー、オフロード性能を高めた「オフロードパッケージ」が追加されました。この改良でレッドカラーパッケージが廃止されています。
2013年7月に行われた一部改良では、ダークグリーン・スモーキーブルーをはじめとした7色のボディカラー(いずれもホワイトルーフのツートンカラー仕様車)が設定されました。
この他、新デザインの17インチアルミホイール(ブラックカラーパッケージを除く)、パフォーマンスダンパー(フロント・リア/オフロードパッケージを除く)がオプション装備として設定されています。
2014年7月に行われた一部改良では、ホワイトルーフにイエローのボディが映える「ツートーンイエロー」が復活しました。この他、新デザインのアナログメーター、フォグランプがオプション装備として採用されています。
2017年9月には、最終モデルとなる「Final Edition」が発売されました。Final Editionには北米専用色「ベージュ」が特別色として設定され、ボディだけでなくシート表皮やセンタークラスターガーニッシュなどにも使用されています。
ブラック塗装のフロントグリル・前後バンパー・ドアミラー・ドアノブの他、20インチアルミホイール・フォグランプ・サイドステップが標準装備されています。
2018年1月31日にトヨタのWebサイトからブランドページがなくなり、これをもって日本国内での販売が終了しました。FJクルーザーの買取価格は、2010年~2014年までのモデルが約81万円~約234万円、2014年~2018年までのモデルが約131万円~約357万円です。
FJクルーザー のトリビア
FJクルーザーの概要
FJクルーザーは、2006年に北米専用車として開発された本格仕様のSUVです。ランドクルーザープラドのシャシーを流用しており、車名にもランドクルーザーの「クルーザー」、ランドクルーザー40の型式「FJ」が使われています。
北米で高い人気を得たこと、その人気を嗅ぎ付けた日本ユーザーが逆輸入している現実を受け止め、日本国内での販売に踏み切りました。
観音開きのサイドドア、4.0Lガソリンエンジンなど多くを北米仕様車と共有していますが、ハンドル位置や灯火類は日本仕様に変更し、北米仕様にはないサイドアンダーミラーが装着されています。
北米仕様車は2016年に、日本仕様車は2018年に販売が終了しました。そのため、現在は中古車でしか購入できません。
FJクルーザーの魅力
FJクルーザー最大の魅力は、他にはない個性的なビジュアル、ランドクルーザー譲りのオフロード性能です。トヨタには、ランドクルーザー300・250、RAV4、ハイラックスなどのオフロード性能を持つ車両が複数ありますが、どれも無骨・堅牢(けんろう)といった王道のSUVデザインが採用されています。
一方、FJクルーザーは「ギア感」が他の車両よりも強く、フロントマスクは遊び心のあるファニーフェイスとなり、同じオフロード性能を持つSUVながら一線を画すデザインです。
悪路走破性に関しても、ショートホイールベース+ショートオーバーハングのボディに大径タイヤを組み合わせることで、余裕のある対地障害角を実現しました。アプローチアングルは34.0度、デパーチャーアングルは27.0度、ランプブレークオーバーアングルは28.5度です。
FJクルーザーのデザイン
FJクルーザーのデザインモチーフは、1960年に発売された3代目ランドクルーザー「ランドクルーザー40」です。丸目のヘッドライト、ホワイトベースのオーバルグリル、グリル中央の「TOYOTA」エンブレムは、懐かしさだけでなく斬新さも感じさせます。
サイドドアは北米仕様と同じく、大開口の両側観音開きドアです。デザインとしてのインパクトを残すだけでなく、乗降性にも寄与しています。バックドアは右開きの横開き式ですが、ガラスハッチを開けることでバックドアを開けずとも荷物の出し入れが可能です。
インテリアには、ブラックを基調としたシックなデザインが採用されています。防水・撥水ファブリックシート、凹凸加工を施したラバー調素材のフロア&デッキカーペットなど、アウトドアに重宝する装備も満載です。
FJクルーザーのスペック
FJクルーザーは北米専用車としてスタートしましたが、全長5mを超えるようなアメ車らしさはありません。ボディサイズは全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mmとなり、トヨタの現行車であればRAV4とランドクルーザー250の中間くらいのサイズ感です。
全長はRAV4より30mmほど大きく、全幅はランドクルーザー250より80mm小さいため、幹線道路であれば問題なく走れます。しかし、最小回転半径はランドクルーザー250よりも大きい6.2mnとなり、右左折やUターン、駐車場での取り回しは同サイズの車に比べ悪くなるでしょう。
ライバル車は「Jeep ラングラー」です。ラングラーのボディサイズは全長4,870mm×全幅1,895mm~1,930mm×全高1,845mm~1,855mmとなり、ラングラーのほうがわずかに大きくなります。ホイールベースも3,010mmとFJクルーザーより大きくなりますが、最小回転半径は変わりません。
・ボディサイズ:全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mm
・室内サイズ:室内長1,785mm×室内幅1,560mm×室内高1,225mm
・ホイールベース:2,690mm
・最低地上高:230mm
・最小回転半径:6.2m
・車両重量:1,940kg
FJクルーザーのグレード
2014年に行われた一部改良以降の実質的な最終モデルは、4つのグレードで構成されています。グレードにより装備は異なりますが、エンジン・駆動方式・トランスミッションは全グレード共通です。日本仕様車は4WD(パートタイム)のみとなり、北米仕様車にある後輪駆動(2WD)の設定はありません。
「FJクルーザー」はベースグレードです。撥水・防水ファブリックシート表皮やパワーウィンドー、ワイヤレスドアロックリモートコントロールは標準装備されていますが、ステアリング・シフトノブはウレタン製、クルーズコントロール(運転支援機能)がオプション設定となります。
「FJクルーザー”カラーパッケージ”」は、内外装に専用装備が採用されるドレスアップモデルです。本革ステアリングホイール、ボディと同色のドアトリム、メタルカラー加飾のシフトノブに加え、クルーズコントロールが標準装備されます。
「FJクルーザー”ブラックカラーパッケージ”」は、アルミホイールやラジエーターグリル、前後バンパー、ドアミラー&ドアハンドルにブラック加飾が施されたグレードです。カラーパッケージと同じく、本革ステアリングホイールとクルーズコントロールが標準装備されます。
「FJクルーザー”オフロードパッケージ”」は、オフロード向け専用装備を備えたグレードです。ビルシュタイン製モノチューブショックアブソーバーやアクティブトラクションコントロール、リアデフロックが標準装備されます。
・FJクルーザー
・FJクルーザー”カラーパッケージ”
・FJクルーザー”ブラックカラーパッケージ”
・FJクルーザー”オフロードパッケージ”
FJクルーザーのエンジン
FJクルーザーには、日本デビューの2010年から販売終了の2018年まで一貫して「4.0L V型6気筒DOHCエンジン(1GR-FE)」が搭載されています。
1GR-FEはランドクルーザーやランドクルーザープラド、ハイラックスサーフなどにも搭載されており、圧縮比のチューニングやDual VVT-i(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)によるパワフルでトルクフルな走りが特長です。
トランスミッションには、滑らかな変速と低燃費を実現した「5 Super ECT(スーパーインテリジェント5速オートマチック)」を組み合わせています。スロットル開度や車速などで上り坂・下り坂を判定する「道路状況対応制御」を搭載しているため、さまざまな路面で快適なドライブを楽しめます。
FJクルーザーの燃費性能
FJクルーザーは4.0L V6エンジンを搭載している上に全グレードが4WDのため、燃費性能はそこまで高くありません。カタログ燃費は2010~2018年全てのモデルが8.0km/L(JC08モード)となり、実燃費は平均7.3km/Lです。
ライバル車のJeep ラングラーはボディサイズこそ似ているものの、FJクルーザーより小さい「2.0L 直列4気筒ターボエンジン」を搭載しているため、正確な比較ができません。しかし、JC08モード燃費が9.3km/L~10.8km/Lであることを考えると、エンジンの割に燃費性能は良いといえます。
なお、ランドクルーザー250の2.7L 直列4気筒ガソリンエンジンモデルはWLTCモードで7.5km/Lです。JC08モード燃費はWLTCモード燃費より数値が高くなる傾向にありますが、それを加味してもラングラーと同じく「エンジンの割に燃費性能は良い」といえるでしょう。
FJクルーザーのボディカラー展開
FJクルーザーのボディカラーはモノトーン1色、ツートンカラー5色の計6色となり、ブラックカラーパッケージ以外は全てのカラーが選べます。
モノトーンカラーは「ホワイト」です。ツートンカラーのラインアップは「ツートーン イエロー」「ツートーン スモーキーブルー」「ツートーン セメントグレーメタリック」「ツートーン ブラック」「ツートーン ベージュ」となり、全てホワイトルーフが組み合わされます。
ブラックカラーパッケージのボディカラーは「ツートーン ブラック」のみとなり、その他のカラーは選べません。
なお、ブラックカラー パッケージとカラー パッケージはボディと同色のドアトリム加飾が施されます。
