タント ファンクロス完全ガイド:子育て世代におすすめのグレード選びと中古車相場
2022年にタントの派生モデルとして誕生した「タント ファンクロス」は、子育て世代から特に人気を集めています。では、通常のタントとはどのような違いがあるのでしょうか。また、グレード別の特徴はどのような点にあるのでしょうか。
この記事では、タントの中でも「タント ファンクロス」に焦点を当て、誕生の背景から魅力、ターボとNAの走りの差、車中泊の使い勝手、中古相場と新車価格まで、丸ごと紹介します。軽自動車の車種選びにお悩みの方は、きっと参考になるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
1.タントファンクロスの歴史:タントとの明確な違いもチェック
2.タントファンクロスの魅力:子育てファミリーに嬉しい機能性
5.ネクステージならタントファンクロスなどの軽自動車が多彩にそろう!
・タント ファンクロスは2022年10月にタントの派生モデルとして登場。アウトドアシーンに最適なアクティブなデザインが特徴。
・タント ファンクロスはミラクルオープンドアを備え、子育て世代に便利な「乗せやすい・片付く・安心して走れる」機能をそろえている。
・タント ファンクロスのグレードは「基本」「ターボ」「“Limited”」がラインアップ。特別仕様車である「“Limited”」は、実用的な装備を備えコスパも良好。
タントファンクロスの歴史:タントとの明確な違いもチェック
タント ファンクロスがどのように生まれ、どのような特徴があるのか、登場と進化の流れを押さえると装備や価格の見極めがぐっと楽になります。まずは、登場時の主なトピック、特別仕様の追加、そして標準のタントとの違いを時系列で整理しました。
(参考:『タント ファンクロス(ダイハツ)[CVT(無段変速車)]のカタログ詳細情報|中古車の【ネクステージ】』)
2022年10月:タントファンクロス誕生
2022年10月に、軽自動車市場に新たな風を吹き込む形でタント ファンクロスが誕生しました。ダイハツがタント・タント カスタムの改良に合わせて追加したこのモデルは新世代のアウトドアモデルとして登場します。
タント ファンクロスは、従来のタントが持つ使い勝手の良さを継承しながら、撥水シート・防水シートバック・ルーフレールなどの専用装備を採用しています。
車名には「楽しい(FUN)」と「クロス(CROSS)」の意味が込められ、日常からレジャーまで軽やかに使える新しいライフスタイルを提案しました。
(参考:『タントファンクロスは燃費性能に優れたアウトドア向けのモデル!|中古車の【ネクステージ】』)
2025年7月:特別仕様車“Limited”シリーズ追加
2025年7月、ダイハツはタント ファンクロスに特別仕様車"Limited"を追加しました。スマートクルーズパック(全車速追従機能付ACC、LKC、ETCユニット、CTA)を標準装備し、高速道路での負担軽減を図ったモデルです。
“Limited”シリーズは、通常はメーカーオプション扱いの人気装備をパッケージ化し、求めやすい価格で提供している点がポイントです。さらに、外装ガーニッシュとシートアンダートレイをセットにしたカスタム用オプションも設定され、こちらもお得な価格設定になっており、実用性と見栄えを両立させたモデルとして人気を集めています。
タントとタントファンクロスの違い
「タント」は親しみやすい丸みのある日常向けという一方、「タント ファンクロス」はアウトドア志向の装いが特徴です。タント ファンクロスは、専用フロントグリルや力強いバンパー、黒樹脂パーツ、さらにルーフレールでタフさを強調しています。
また、内装にも明確な差があります。タント ファンクロスは、アウトドアなどのシーンに便利な撥水シートと防水シートバックを装備しており、オレンジ色のインパネで「遊び心」を表現しています。
(参考:『タントはマイナーチェンジでどう変わった?4代目タントの魅力を解説|中古車の【ネクステージ】』)
タントファンクロスの魅力:子育てファミリーに嬉しい機能性
子育て視点で「乗せやすい・片付く・安心して走れる」を一台でかなえるのがタント ファンクロスです。ここでは、広さやシートアレンジ、収納の工夫、スライドドアと安全装備、車中泊の活用まで、毎日と週末に役立つ実力について説明していきます。実際の利用シーンを思い浮かべながら、自分に適切な車なのかを考えていきましょう。
広々とした室内空間と多彩なシートアレンジ
タント ファンクロスは、家族での移動が快適になる広さと使い勝手を実現しています。室内長2,125mm・室内幅1,350mm・室内高1,370mmの空間で、子どもはもちろん、大人でも頭上と足元にゆとりがある設定です。
また、タントシリーズの特徴でもあるミラクルオープンドアにより、子どもと手をつないだままでも楽に乗り降りができる仕様となっています。
助手席は380mm、運転席は540mmのロングスライドが可能(オプション設定)のため、運転席に座ったまま後席の子どものケアもできます。後席は最大50度リクライニングでき、前席を倒せば、ゆったりくつろげるフルフラット空間が完成するので、車内でゆっくりくつろぐことも可能です。
荷室には上下2段調節式デッキボードと防水シートバックが装備してあるため、上下のスペースを有効活用でき、ぬれた荷物も安心して積み込めます。後席右側にはUSBソケットも備えてあるので、週末の公園遊びや車中泊で活躍するでしょう。
便利な収納スペースとその活用術
タント ファンクロスの実用性を支えるのは、細かく配置された収納空間の工夫にあります。日常でよく使う小物は運転席のインパネアッパーボックスや助手席の大型インパネトレイに定位置を決めることで、車内の散らかりを防げるでしょう。
掘り込み式カップホルダーは、紙パックにも対応しており、格納式シートバックテーブルを利用することで、車内での休憩がより快適に過ごせます。
買い物時には、助手席側のショッピングフックが活躍するでしょう。スーパーやコンビニエンスストアで買った袋をかけると、走行中に床で転がったり、中身が散らばったりするのを防げる他、子どものお菓子やドリンクを入れた袋をかけておくと、サッと取り出せるなど活用例はさまざまです。
パワースライドドアの利便性と充実した安全装備
タント ファンクロスの両側パワースライドドアは、子育て家庭の利便性を大幅に向上させます。狭い駐車場でも隣の車を気にせず乗り降りでき、ウェルカムオープン機能で車に近づくだけで自動開閉するため、荷物と子どもを抱えた状況でも安心です。さらに、挟み込み防止機能により、子どもの手や荷物を挟む心配もありません。
安全装備も充実しており、スマートアシストの衝突回避支援ブレーキが歩行者や前方車両への衝突リスクを軽減し、誤発進抑制制御機能でペダル踏み間違い時の急発進を抑制します。
パノラマモニターでは車両周囲を俯瞰映像で確認でき、狭い駐車場での安全確認もスムーズにできるでしょう。これらの先進安全装備により、子育て世代の不安を軽減し、安心なカーライフをサポートします。
車中泊やアウトドアでの活用事例
タント ファンクロスは、「週末の基地」として実用的な車中泊対応車です。荷室がフラット化しやすく、アウトドア向けの装備が充実しているためです。
助手席と後席を倒して寝床を作ることもでき、就寝時は段差を埋める厚み3cm~5cmのマットを取り入れることで、体への負担も軽減できるでしょう。夜間はLEDランタンとポータブル電源で快適な手元環境を確保できる点もポイントです。
上下2段調節式デッキボードは取り外し可能で、外すことでミニテーブルとして活用できます。ぬれた靴は防水加工されたラゲッジに収納すれば、車内が汚れる心配もありません。
安全面では、許可された駐車エリアの選択と適切な換気、遮光カーテンによるプライバシー確保が基本となります。タント ファンクロスなら、平日の送迎から週末のアウトドアまで、シームレスに活用範囲を広げられるでしょう。
グレード別の特徴と価格比較:どのグレードが最適?
ここでは、タント ファンクロスのグレードについて、「基本」「ターボ」「”Limited”」に分けて、整理します。装備・走行性能・燃費をまとめて比較し、自身に合ったグレード選びの参考にしていきましょう。また、子育て目線で選ぶ際のポイントもピックアップしています。
タント ファンクロス基本グレードの装備
タント ファンクロスの基本グレードは、アウトドア志向の家族に必要な装備が標準でそろっています。2WD、4WDともに、14インチアルミホイール(ガンメタ塗装)、フルLEDヘッドランプ(オートライト機能付)、LEDフォグランプ、ルーフレールが標準装備されており、ターボと比べ見た目には、ほぼ相違はありません。
内装では、フルファブリックシートに撥水加工、後席には防水加工シートバックを採用し、ぬれた荷物や子どもの食べこぼしにも対応できます。また、運転席と後席右側にUSBソケット各1口、格納式シートバックテーブル(運転席・助手席)も備え、家族でのお出かけ時の利便性を高めています。なお、ミラクルオープンドアは全てのグレードに装備されています。
装備カテゴリー |
主要装備 |
外装 |
14インチアルミホイール、フルLEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、ルーフレール |
内装・シート |
撥水加工シート、防水加工シートバック、格納式シートバックテーブル |
利便装備 |
USBソケット(運転席・後席)、ラゲージルームランプ、ミラクルオープンドア |
タント ファンクロスターボの走行性能と燃費の実力
動力性能を深く見ると、ターボとNAエンジンの実力差が明確に表れます。ターボは最高出力64PS/6,400rpm、最大トルク100N・m/3,600rpmに対し、NAは最高出力52PS/6,900rpm、最大トルク60N・m/3,600rpmです。特に最大トルクで40N・mの差があるため、満載時の坂道や高速合流でその違いを実感できるでしょう。
燃費性能では、実用面でのバランスが重要になります。NAモデル(2WD)が21.9km/L、ターボ (2WD)は20.6km/Lです。4WD仕様では、NAが21.4km/L、ターボは19.6km/Lとなります。街乗り重視ならNA、荷物満載や遠出が多い家庭にはターボの余裕が生かされるため、どのようなシーンで活用したいかを考えて選ぶとよいでしょう。
グレード |
最高出力 |
最大トルク |
燃費(2WD) |
燃費(4WD) |
ファンクロス(NA) |
52PS |
60N・m |
21.9km/L |
21.4km/L |
ファンクロスターボ |
64PS |
100N・m |
20.6km/L |
19.6km/L |
特別仕様車“Limited”シリーズの特別装備と価値
“Limited”シリーズは「高速も日常もラク」をテーマに実用装備の満載な点が魅力です。スマートクルーズパック(全車速追従ACC、LKC、ETC、CTA、ドライブアシストイルミネーション)を特別装備しているため、渋滞~高速まで運転負荷が格段に軽減するでしょう。例えば保育園送迎後にそのまま高速で実家へ向かう場面でも、車間維持と車線中央維持が助けになります。
価格面の価値も明確です。ファンクロス“Limited”2WDは183万1,500円、ファンクロスターボ“Limited”2WDは192万5,000円と、多彩な人気装備を備えつつ価格を抑えています。さらに外装ガーニッシュやシート下トレイをまとめた専用プランが9万1,630円で用意されており、見た目と収納を一度に底上げできるでしょう。
子育て世代におすすめのグレード選びのポイント
子育て世代の車選びの正解は、「安全と日常のしやすさ」を軸に選ぶことです。タントファンクロスには、「基本」「ターボ」「“Limited”」のグレードがあります。送迎やお子さまを抱っこする機会が多い家庭は、両側パワースライドドアとミラクルオープンドアが生きる基本グレードでも十分に実用的といえます。
次に走りの面を見ていきましょう。街乗り中心ならNA、荷物や高速が多いならターボモデルを選ぶことで、走行面でも満足できるでしょう。運転支援を重視するなら、スマートクルーズパック(ACC・LKCなど)を備える“Limited”がおすすめです。
最後に予算面で必須装備を洗い出し、パッケージ化されたグレードや中古の装備付車を比べると総額を抑えやすいでしょう。
タントファンクロスの売買価格
ここからは、タント ファンクロスの気になる価格について確認していきましょう。「新車価格の基準」「年式・走行距離による中古相場の変化」「直近の買取傾向」を順に整理します。4WDやターボ、装備有無で総額はどう動くのか、具体的な状況について説明していきます。
グレード別新車価格
タント ファンクロスの新車価格を一覧化しました。迷いやすい2WDと4WDの差をひと目で確認できます。なお、税金・保険料・登録諸費用・オプション取付費は別途必要となり、燃費はグレードで異なります。
グレード |
2WD価格 |
4WD価格 |
ファンクロスターボ“Limited” |
192万5,000円~ |
204万6,000円~ |
ファンクロスターボ |
190万3,000円~ |
202万4,000円~ |
ファンクロス“Limited” |
183万1,500円~ |
195万2,500円~ |
ファンクロス |
180万9,500円~ |
193万500円~ |
年式・走行距離別の中古車価格相場
中古相場はタント ファンクロスに限らず「新しい×短い距離」が高値になる傾向です。ネクステージ(2025年8月時点)でのタント ファンクロスの中古車相場は、2024年~2025年式・走行距離10km~55kmで支払総額約170万~198万円です。一方ターボモデルの場合は2024年~2025年式・走行距離10km~12kmで約180万円と、基本モデルに比べて若干高めの設定です。
2022年式・2,000km~2万6,000kmは約150万~176万円が目安です。こちらもターボモデルは基本モデルに比べ高値で、2022年式・7,000km~2万4,000kmは約180万~195万円となっています。
年式が同じでも距離で差が出るのが一般的といえるでしょう。さらに、4WDやターボ、純正ナビや全周囲カメラなどの装備は加点要素となり、同条件でも価格が上振れします。
年式 |
走行距離 |
支払総額の目安 |
備考 |
2024年~2025年式 |
10km~55km |
約165万~198万円 |
未使用車多め・保証厚め |
2023年式 |
1万~3万km |
約160万~195万円 |
装備充実個体が中心 |
2022年式 |
2,000km~2万6,000km |
約150万~176万円 |
流通豊富で選択肢広い |
同年式比較 |
距離差あり |
低走行ほど高値 |
4WD/ターボ/先進装備で上振れ |
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
最新買取相場
タント ファンクロスの売却は「新しい年式×短い走行距離×装備充実」が高値の近道です。実際に、ネクステージの相場傾向でも年式・距離・装備が価格に直結しています。
具体例として、年式別では2023年式で最大173万8,000円~最小129万1,000円の買取実績があります。グレードはターボや4WDが強く、基本モデルの最高買取実績は、2024年式・走行距離4,507kmの176万円、ターボモデルの最高買取実績は、2024年式・走行距離9,683kmとなっています。
以下はネクステージでの直近の買取実績です。
グレード |
年式 |
走行距離 |
車体色 |
買取価格 |
基本 |
2023年式 |
1万5,000km |
シアン |
149万8,000円 |
基本 |
2023年式 |
1万2,000km |
シアン |
157万1,000円 |
基本 |
2025年式 |
1万km |
シアン |
164万1,000円 |
ターボ |
2023年式 |
4万7,000km |
レッド |
135万1,000円 |
ターボ |
2023年式 |
1万8,000km |
ブラック |
150万6,000円 |
ターボ |
2022年式 |
2万1,000km |
シアン |
154万1,000円 |
(参考:『タント(ダイハツ)のクルマ査定・買取相場|中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
タント ファンクロスは、SUVテイストの軽スーパーハイトワゴンです。広い室内と多彩な収納、使い勝手抜群の大開口ドア・ミラクルオープンドアを備え、日常からアウトドアまで家族で快適にドライブが楽しめます。
ラインアップは、NAとターボ、特別仕様“Limited”の3つから選べ、コスパを重視するなら“Limited”がおすすめです。
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