最新版ホンダフィットのマイナーチェンジ情報!歴代モデルと変更点を徹底解説
ホンダの人気コンパクトカーであるフィットは2024年9月にマイナーチェンジを実施し、安全性能と快適装備がさらに充実しました。フィットはこれまでにも、モデルチェンジとマイナーチェンジを繰り返してきています。
今回は、フィットのモデルチェンジ・マイナーチェンジの歴史や、現行モデルの特徴とスペックについて詳しく解説します。ホンダ フィットのマイナーチェンジに関する最新情報が満載です。
※目次※
1.ホンダ フィットは2024年9月のマイナーチェンジで何が変わった?
・ホンダ フィットは2001年の誕生以降、何度かのモデルチェンジとマイナーチェンジを経て魅力的な進化を続けている。
・2024年9月のマイナーチェンジでは、使い勝手を向上させる数々の装備が追加された。
・フィットの現行モデルのグレード展開は幅広く、あらゆるニーズに応えられる構成になっている。
ホンダ フィットは2024年9月のマイナーチェンジで何が変わった?
2024年9月のマイナーチェンジで、ホンダ フィットには使い勝手を向上させる数々の装備が追加されました。特に注目すべきは全グレードに標準装備された便利機能と、各グレード専用の魅力的な装備です。まずは、マイナーチェンジで追加された装備内容を確認しましょう。
全グレードに追加された装備
2024年9月のフィットのマイナーチェンジでは、全グレードに便利な装備が標準搭載されました。まずは、ドアロックに連動して自動的にドアミラーが格納されるオートリトラミラーです。駐車時の破損リスクの軽減に役立ちます。
また、全席オートパワーウィンドウにより、全ての座席でワンタッチでの窓開閉が可能になりました。そして助手席シートバックポケットも追加され、後部座席の乗員が雑誌やタブレットを収納できる便利なスペースが誕生しました。さらに、夜間の荷物の出し入れをサポートするラゲッジルームランプも標準装備されています。
これらの追加装備により、フィットの日常的な使い勝手は大きく向上しています。特に、これまで上位グレードやオプション設定だった機能が全グレードで享受できるようになり、エントリーモデルの魅力も高まりました。
各グレードに追加された装備
2024年9月のマイナーチェンジでは、全グレード共通装備に加え、各グレードにも専用装備が追加されました。e:HEV HOMEには運転席シートバックポケットが、HOMEには本革巻きのステアリングとセレクトレバーが追加され、上質感が向上しています。
RSグレードには運転席シートバックポケットに加え、e:HEVモデルにはリアセンターアームレスト、ガソリンモデルにはシートバックスマートフォンポケットが追加されました。
特にCROSSTARグレードは充実しており、本革巻きステアリング・セレクトレバー、運転席シートバックポケットに加え、アームレスト付きセンターコンソールボックスが装備され、長距離ドライブの快適性が大幅に向上しています。
LUXEグレードには運転席シートバックポケットが追加され、各グレードの特性に合わせた装備の強化がなされました。
フィットの近年のモデルチェンジ・マイナーチェンジ
4代目フィットは2020年の誕生以降、数回のマイナーチェンジを行っています。コネクテッド機能の強化や安全性能の向上、そして特別仕様車の登場まで、さまざまなマイナーチェンジで常に最新の価値を提供してきました。
ここでは、4代目フィットが歩んできた近年のモデルチェンジとマイナーチェンジの歴史を詳しく解説します。
2020年2月にフルモデルチェンジ
2020年2月にフルモデルチェンジが発表され、シンプルな仕様の「BASIC」、快適装備を持つ「HOME」、スポーティーな仕様の「NESS」、アクティブ仕様の「CROSSTAR」、最上位モデルでスタイリッシュな「LUXE」の5つのグレードが設定されました。
外観はシンプルで、グリルレスなフロントフェイスが特徴的です。内装においては、フルカラーTFT液晶メーターを採用し、分割されたAピラーとフラットなダッシュボードにより広い視界を確保しています。
パワーユニットは、モーター主体で走行する新開発のハイブリッドシステム「e:HEV」とガソリンエンジンの2種類が用意されました。
2021年6月にマイナーチェンジ
2021年6月に実施されたマイナーチェンジでは、コネクテッド機能の強化が主な変更点です。ヴェゼルで採用された新世代ナビを搭載し、自動地図更新サービスやHondaアプリセンター、車内Wi-Fi機能などが追加されました。
また、スマートフォンとの連携機能であるApple CarPlayやAndroid Autoにも新たに対応しています。ボディカラーには新色「ローズゴールド・メタリック」が追加され、「NESS」グレードのアクセント2トーンカラーもオレンジに変更されています。
さらに、フィット誕生20周年を記念した特別仕様車「Casa」と「Maison」も設定され、専用シートや16インチホイールなどを装備しました。同時に、スポーツモデルの「e:HEV Modulo X」も同時に発売され、ブラックを基調とした存在感のあるデザインが特徴です。
2022年10月にマイナーチェンジ
2022年10月のマイナーチェンジでは、安全運転支援システム「Honda SENSING」が進化し、渋滞時の運転支援機能「トラフィックジャムアシスト」や「急アクセル抑制機能」が新たに標準装備されました。
また、スポーティーな走りを楽しめる新グレード「RS」も登場しました。RSには専用のフロントグリル、バンパー、サイドシルガーニッシュなどが採用され、走行性能を高めるため専用サスペンションも装備されています。
e:HEVモデルではモーターの最高出力が向上しています。これにより、低速域のアクセル踏み込み時から電気自動車のような力強い加速が楽しめるようになりました。RSには走りのこだわりに応える減速セレクターや3種類のドライブモードスイッチも装備されており、より爽快な乗り味です。
2023年12月に特別仕様車「BLACK STYLE」登場
2023年12月、HOMEグレードをベースにした特別仕様車「BLACK STYLE」が発売されました。この特別モデルは、内外装に統一感のあるブラックアクセントを効かせ、引き締まった印象を与えるデザインが特徴です。
エクステリアには専用のフロントロアースカート(ブラック塗装)、テールゲートスポイラー、15インチアルミホイール(ベルリナブラック)などを装備しました。
インテリアにもピアノブラック調のステアリングスイッチガーニッシュやセレクトレバーエスカッションを採用し、上質感を高めています。日常をドレスアップする洗練されたスタイルが、フィットの新たな選択肢として追加されています。
フィットの歴代モデルをチェック
フィットは20年以上にわたり進化を続けているホンダの人気コンパクトカーです。ここでは、初代から現行モデルまでの歴代フィットについて振り返ります。各世代のフィットがだどってきた進化の過程とフィットの魅力を確認しましょう。
初代(2001年~2007年)
2001年6月に登場した初代フィットは、独自の「センタータンクレイアウト」を採用することで、コンパクトなボディサイズながら広い室内空間と大きなラゲッジスペースを実現しました。
搭載されたエンジンは新開発の1.3L i-DSI(ツインプラグによる2点位相差点火制御)と、後に追加された1.5L VTECの2種類です。
発売後は爆発的な人気を獲得し、当初の月販目標8,000台に対して約6倍となる4万8,000台を記録しました。2001年には日本カーオブザイヤーを受賞し、2002年には33年間トップを守り続けたカローラを抜いて登録車販売の王座を獲得します。
2004年と2005年にはマイナーチェンジを実施し、初代モデルは最終的に世界で200万台以上を販売する大ヒット車種となりました。
2代目(2007年~2013年)
2007年10月に登場した2代目フィットは、初代の「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」のコンセプトをさらに磨き上げました。
フォワードキャビンと呼ばれる前傾姿勢のデザインが特徴で、Aピラーを前方に配置することで広々とした室内空間と優れた視界が確保されています。ホイールベースの拡大や2段構造になったラゲッジスペースなど、使い勝手も向上しました。
パワートレインは1.3Lと1.5Lの新型i-VTECエンジンを搭載し、トルクコンバーター付き新型CVTとの組み合わせで、高出力と実用的な燃費を両立しています。
2010年には、フィットの地位を確固たるものにしたハイブリッドモデルも追加され、驚異的な燃費を実現しました。2代目の累計販売台数は2007年12月に国内で100万台を突破し、その後も衰えることのない人気を博したモデルです。
3代目(2013年~2020年)
2013年に登場した3代目フィットは「EXCITING H DESIGN!!!」をコンセプトに、グローバル市場を意識した新設計が特徴です。エンジンが刷新され、走行性能と燃費性能が大幅に向上しました。外観もシャープでスポーティーなデザインとなり、男性的な印象が強まっています。
装備面では全窓にUVカット機能を施し、エアコンにはプラズマクラスターを搭載するなど快適性も向上しました。特筆すべきは革新的なハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドi-DCD」で、EV走行が可能になっています。
2015年と2017年にマイナーチェンジを実施し、特に後者においてはHonda SENSINGが採用されました。
4代目(2020年~)
2020年2月に登場した4代目フィットは、ユーザーのライフスタイルに合わせて選べる5つのタイプを用意し、多様なニーズに応える設計です。
パワートレインは1.3Lのガソリンモデルと、「e:HEV」と呼ばれる1.5Lエンジンに2つのモーターを組み合わせたハイブリッドを用意しました。後者は、モーター走行を中心とした滑らかな加速と静粛性を実現しています。
歴代モデルの優れた性能を継承しながら、「心地よい視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」という4つの心地よさを追求しました。Aピラーを細くして視界を確保するなど、数値では表せない心地よさを提案しています。
現行フィットの特徴とスペック
現行フィットの魅力を形成する主要な特徴について、外観デザインや走行性能、グレード構成を詳しく見ていきましょう。
幅広いグレード展開により、シンプルさを求める方からスポーティーな走りを楽しみたい方まで、あらゆるニーズに応えられる構成です。(2025年3月時点)
フィットの外観
現行フィットの外観は、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴です。すっきりとしたフロントフェイスが端正な印象を与え、親しみやすさと上質感を両立させています。2022年のマイナーチェンジでは、フロントバンパーの開口部やヘッドライト内部のデザインが刷新されました。
グレードによって外観の個性も異なり、HOMEとBASICはシンプルさを追求し、RSはスポーティーな専用エクステリアが特徴です。CROSSTARはアウトドア志向のデザイン、LUXEは洗練された上質感を表現しています。
さらに特別仕様車「BLACK STYLE」は、ブラックのアクセントで引き締まった印象に仕上げられています。豊富なボディカラーが用意され、自分らしさを表現できるのも魅力のひとつです。
フィットの内装
現行フィットの内装は、水平基調の明るくシンプルなデザインが特徴です。直線的なレイアウトによって、すっきりとした開放感のある室内空間を実現しています。
収納面では、スマートフォン用のインパネアッパーボックスやシートバックスマートフォンポケットなど、実用的な機能が充実しました。
グレードごとに異なる個性も魅力で、HOMEはライトグレーの質感高い空間、RSはスポーティーな雰囲気、CROSSTARは撥水素材を使用したアウトドア仕様、LUXEは本革シートによる上質感を楽しめます。
リアシートのアレンジ次第で大きな荷室も確保できるため、コンパクトカーながら高い積載性を備えているのも、フィットならではの魅力です。
フィットの走行性能
現行フィットに搭載される次世代2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、走行の快適性と静音性を見事に両立しています。「EVモード」「ハイブリッドモード」「エンジンモード」の3つから選択でき、状況に応じた最適な走りが可能です。
特にRSグレードではモーター出力がアップしたため、発進からスムーズに加速できます。しなやかなサスペンションによる安定したハンドリングが特徴的で、高速道路でも静粛性に優れています。
全グレードで角の取れた操作感覚と乗り心地の向上が感じられ、マイナーチェンジによって走行性能に一段と磨きがかかりました。
フィットの燃費性能
フィットの燃費性能は、搭載されるパワーユニットによって大きく異なります。ガソリンモデルのWLTC燃費は2WDで17.6km/L~18.7km/L、4WDで16.0km/L~16.6km/Lを達成しました。
一方、e:HEVハイブリッドモデルは2WDで27.1km/L~30.2km/L、4WDで23.5km/L~25.4km/Lと優れた数値を誇ります。
同クラスのライバル車と比べると、ガソリン車の燃費はやや見劣りするものの、ハイブリッド車は優れた数字といえるでしょう。
モデル |
駆動方式 |
WLTC燃費 |
e:HEV BASIC |
FF |
30.2km/L |
e:HEV BASIC |
4WD |
25.4km/L |
BASIC |
FF |
18.7km/L |
BASIC |
4WD |
16.6km/L |
e:HEV HOME |
FF |
29.0km/L |
e:HEV HOME |
4WD |
25.3km/L |
HOME |
FF |
18.5km/L |
HOME |
4WD |
16.6km/L |
e:HEV RS |
FF |
27.2km/L |
RS |
FF |
17.9km/L |
e:HEV CROSSTAR |
FF |
27.1km/L |
e:HEV CROSSTAR |
4WD |
24.2km/L |
CROSSTAR |
FF |
17.6km/L |
CROSSTAR |
4WD |
16.1km/L |
e:HEV LUXE |
FF |
27.6km/L |
e:HEV LUXE |
4WD |
23.5km/L |
LUXE |
FF |
17.9km/L |
LUXE |
4WD |
16.0km/L |
フィットのグレード構成と価格
現行フィットは多彩なグレード構成が魅力です。2022年のマイナーチェンジでは「RS」が新設定され、「NESS」が廃止されました。特別仕様車「BLACK STYLE」も加えると、現在はハイブリッド6タイプ、ガソリン車6タイプが用意されています。
ガソリン車のBASICは172万400円から、ハイブリッドのe:HEV BASICは213万8,400円からという設定です。中間グレードのHOMEは装備と価格のバランスが優れており、上級グレードLUXEはシートヒーターなど快適装備が充実しています。
スポーティーなRSは、ホンダらしい走りが楽しめる専用装備を採用しており、CROSSTARはSUVテイストのアウトドア志向モデルです。全グレード共通で、ゆとりある室内空間と豊富な収納機能が特徴といえます。
グレード |
ガソリン車(FF) |
e:HEV(FF) |
ガソリン車(4WD) |
e:HEV(4WD) |
BASIC |
172万400円 |
213万8,400円 |
192万2,800円 |
234万800円 |
HOME |
198万5,500円 |
232万8,700円 |
218万6,800円 |
253万3,300円 |
RS |
215万3,800円 |
254万1,000円 |
- |
- |
CROSSTAR |
229万2,400円 |
262万7,900円 |
249万5,900円 |
283万1,400円 |
LUXE |
230万5,600円 |
264万3,300円 |
250万6,900円 |
284万6,800円 |
BLACK STYLE |
210万7,600円 |
245万800円 |
231万1,100円 |
265万5,400円 |
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
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※価格は支払総額
まとめ
ホンダ フィットは2024年9月に最新のマイナーチェンジを実施し、使い勝手を向上させる数々の装備が追加されました。フィットは2001年に誕生した初代から現行モデルまで、時代のニーズに合わせた進化を遂げています。
燃費性能や乗り心地の改善も随時行われ、コンパクトカーながら高い実用性と先進性を兼ね備えた1台といえるでしょう。
■この記事の執筆者
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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