車中泊に適したエブリイの魅力とは?おすすめグッズやDIYのポイントも解説
近年、車中泊というスタイルが注目を集めていますが、その中でもスズキ エブリイは車中泊愛好者から絶大な支持を得ている車です。
コンパクトなボディながら驚くほど広い室内空間、フルフラットになる荷室、DIYのしやすさなど、エブリイには車中泊を快適に楽しむための要素が詰まっています。
そこでこの記事ではエブリイで車中泊を楽しむ魅力や、より快適に過ごすためのグッズ選びなど、徹底的に解説します。手軽に車中泊を体験してみたい方にもエブリィはおすすめの選択肢です。ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・スズキ エブリイは、広い積載スペースと両側スライドドア、フルフラットになる荷室などの特徴を持ち、車中泊に適している。
・車中泊仕様においては、段差や傾斜をなくし、効率的な収納スペースの確保と温度管理が重要なポイント。
・コンパクトながらも使い勝手に優れたグッズを活用することで、より快適な車中泊ライフを楽しめる。
エブリイが車中泊に適している理由
スズキ エブリイが車中泊に適した車として人気を集める理由は、その実用的な特徴にあります。大量の荷物を積める広々とした空間、フラットになる床面、充実した純正アクセサリー、DIYのしやすさ、そして小回りの良さなど、車中泊を快適にする要素が満載です。
まずは、エブリイならではの車中泊の魅力について、具体的に掘り下げていきましょう。
たくさんの荷物を積めて積み下ろしも楽
エブリイは、車中泊に最適な広い積載スペースを備えています。長さ1,820mm~1,910mm、幅1,385mm、高さ1,240mmという荷室寸法は、キャンプ用品や寝具などかさばる荷物でもたっぷり積み込めるサイズです。
両側に装備されたスライドドアは大きく開くため、大型の荷物でもスムーズに出し入れできます。さらにリアゲートも大きく開くので、長尺物の積み込みも簡単です。
天井高が十分ある車内は荷室が荷物で満杯にならず、余ったスペースを生活空間として活用できるのも魅力といえるでしょう。
車中泊で快適に過ごすためには荷物の収納と出し入れのしやすさが重要ですが、エブリイはこの点で優れた設計といえます。
荷室がフルフラットになる
エブリイの最大の魅力は、後部座席を倒すとフルフラットな荷室が生まれる点です。フルフラットになることで体への負担が軽減され、質の高い睡眠を実現できます。旅の疲れをしっかり癒やせるのは、車中泊において重要なポイントです。
さらに、寝るだけでなく荷物の積載性も向上するため、キャンプギアをたっぷり積み込めるというメリットも得られます。
純正アクセサリーが充実している
エブリイでの車中泊の魅力を高める要素として、純正アクセサリーの充実も重要です。老舗アウトドアブランド「ogawa」とコラボしたタープも用意されており、エブリイがキャンプや車中泊を強く意識した車であることを示しています。
車中泊時に重宝するのは、ぴったりサイズのリラックスクッションやプライバシー確保に役立つシェード、カーテンといった純正アイテムです。
純正品だからこそのサイズ感と使い心地は、自分で寸法を測ってカスタムする手間を省き、初心者でも簡単に車中泊仕様にグレードアップできる点が魅力といえるでしょう。
DIYでの改造がしやすい
エブリイの最大の魅力は、DIYのしやすさにあります。車内構造がシンプルなため、初心者でも改造しやすいのが特徴です。特に注目すべきは車内にあるユーティリティナットで、これを活用すればフックを取り付けてオリジナルの棚や収納を作れます。JOINとJOINターボには8カ所、PC、PAリミテッド、PAには12カ所設けてあります。
DIYで車中泊仕様に改造する最大のメリットは、自分のライフスタイルに合わせた空間づくりができる点です。ベッドキットの取り付けや換気扇の自作など、アイデア次第で快適度が格段に向上します。コストを抑えながら理想の車中泊環境を実現できるでしょう。
小回りが利く
エブリイの最小回転半径は4.1mと、小回りに強みがあります。この特性は車中泊旅行において大きなメリットです。キャンプ場の狭い駐車スペースや、山間部の細い道でも安心して運転できるため、アクセスが難しい穴場スポットへも気軽に行けます。
縦列駐車も簡単にできるため、混雑した観光地での駐車にも困らないでしょう。見知らぬ土地での運転時でも取り回しやすく、初めてのルートでも安心感があります。行動範囲が広がることで、より充実した車中泊の旅が楽しめるでしょう。
(参考:『エブリイ(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エブリイを車中泊仕様にする上でのポイント
ここからは、エブリイを車中泊仕様にする際に押さえておきたいポイントを紹介します。快適な車中泊空間を作るには、車内環境の整備が欠かせません。特に就寝時の寝心地、荷物の収納、季節に応じた温度管理は車中泊の満足度を大きく左右します。
ここで紹介する3つのポイントを押さえることで、エブリイの車中泊が格段に快適になり、アウトドア体験がより充実したものになるでしょう。
車内の段差や傾斜をなくす
エブリイで車中泊を楽しむ上で最も重要なポイントは、車内の段差や傾斜をなくすことです。後部座席を倒してフラットにしても完全な平面にはならないため、不快感や寝心地の悪さにつながります。
この問題を解決するには、専用の車中泊マットレスを活用するのが有効です。エブリイの室内形状に合わせて設計されているため、隙間が生まれずフィットします。
また、マットレスの下にウレタンマットやタオルケットを敷くことでさらに段差を吸収でき、断熱効果も高められるでしょう。
エブリイは広い室内空間を持ち、床面も比較的フラットなため、マットレスやクッションの配置が容易です。
収納スペースを確保する
エブリイでの車中泊を快適にするには、限られた空間内での収納に関する工夫が欠かせません。ユーティリティナットを活用すれば、フックを取り付けて自分好みにカスタマイズできるのがエブリイの強みです。
2段ベッドタイプのベッドキットであれば、下段を荷物用、上段を就寝スペースとして活用可能です。ラゲッジスペースには収納ボックスを配置し、細かいアイテムを整理整頓しましょう。
ルーフキャリアの取り付けも有効な選択肢です。防犯面を考慮して車外に荷物を置かないよう心がけ、車内に必要なものをすっきりと収納できれば、快適な車中泊空間が実現します。
暑さ・寒さへの対策を講じる
車中泊中に快適に過ごすためには、季節に応じた温度管理が欠かせません。夏場は窓枠にUSBファンを設置して換気扇を自作することで、効率的な空気循環を実現できます。また、カーテンやサンシェードで日差しを遮り、車内の温度上昇を防ぎましょう。
寒い季節にはポータブル電源と電気ヒーターや、窓からの放熱を防ぐ断熱シートが役立ちます。軽自動車の車内は比較的コンパクトなため、少しの工夫で温度環境の改善が可能です。
カータープを併用すれば日よけや雨よけとしても機能し、より快適な車中泊空間を作り出せます。
エブリイの車中泊におすすめのグッズ
エブリイでの車中泊を快適にするためには、適切なアイテム選びが欠かせません。コンパクトながらも使い勝手に優れたグッズを選ぶことで、エブリイの限られた空間を最大限に活用できます。ここからは、車中泊に役立つ7つの必携アイテムとその選び方を紹介します。
マット
適切なマットの選択が、車中泊の快適さに影響を与えます。エブリイの大きな魅力は、シートアレンジひとつで床がフラットになる点です。この空間を生かすためには、厚さが8cm程度あるマットがおすすめです。
エブリイの荷室サイズを確認して、適した大きさのものを選びましょう。収納性の高い折り畳み式や、保温効果の高い断熱材入りのものは特に重宝します。2段ベッドセットを活用すれば、複数人での車中泊も快適です。
寝袋
寝袋の選び方も、エブリイでの車中泊の快適さを左右する要素です。主に封筒型とマミー型の2種類があり、それぞれに特徴があります。
封筒型は布団のような形状で寝心地が良く、ファスナーを開けることで通気性を調整できるため、春から秋の車中泊に最適です。一方、マミー型はミノムシのような形状で、体に密着するデザインのため保温性に優れ、冬の車中泊に適しています。
エブリイの限られた空間では、コンパクトに収納できる寝袋を選ぶことが重要です。季節や気温に合わせて選択すれば、車内での睡眠が格段に快適になるでしょう。
シェード・カーテン
シェードやカーテンも、エブリイでの車中泊を快適にする上での必須アイテムです。単なる目隠しだけでなく、プライバシー保護や防犯対策としても重要な役割を果たします。夜間は車内が外から見えやすいため、しっかりと対策することで安心して就寝できるでしょう。
また、窓は車内で最も断熱性が低い部分であるため、適切なシェードやカーテンを使用することで、夏の暑さや冬の寒さを軽減できます。カーテンは開閉や換気が容易でデザイン性に優れる一方、シェードは窓にフィットして断熱効果が高いというのが特徴です。
ローテーブル
ローテーブルは、エブリイの限られた空間で大活躍するアイテムです。おすすめなのが折り畳み式テーブルで、使わないときはコンパクトに収納できるため、車内のスペースを有効活用できます。
高さ20cm~30cm程度の低めのテーブルを選べば、座ったままでも使いやすく、食事や作業がしやすくなるでしょう。マグネット式のテーブルは取り付け・取り外しが簡単で、使い勝手が良いのも魅力です。
DIY好きな方なら、ホームセンターで木材を購入し、エブリイの内装に合わせたオリジナルテーブルを製作してもよいでしょう。サイドテーブルとして活用できる収納ボックスの天板に板を取り付ける方法も、省スペースながら実用的です。
調理器具
車中泊中の調理を快適にするには、コンパクトな調理器具が必須です。マグカップ型電気ケトルは、お湯を沸かすだけでなく煮込み料理まで作れる多機能さが魅力といえます。IHクッカーは火を使わないので安全性が高く、狭い車内でも安心して使えるでしょう。
電気ホットサンドメーカーは消費電力が少なく、おにぎりを焼いたり揚げ物を温めたりと、幅広く活用できます。これらの電気調理器具を使う際には、定格出力600W以上のポータブル電源が必要です。
また、調理スペースを確保するため、折り畳み式のテーブルや調理台を用意すると作業効率が向上します。効率よく調理するためには、事前の下準備と片付けやすさを考慮した道具選びが重要です。
ポータブル電源
ポータブル電源もエブリイでの車中泊に持っていきたいアイテムです。適切な容量選びがポイントで、定格出力500W~2,000Wが車中泊に最適なサイズといえます。
容量が大きいほど多くの機器が使用できますが重量も増加するため、持ち運びを考慮すると男性なら10kg程度、女性なら7kg程度に抑えたいところです。定格出力が1,500Wあれば、電気毛布や電気ケトルなどさまざまな機器が使えるため快適度が上がります。
ランタン
エブリイでの車中泊に欠かせないのがランタンです。車内照明として最適なのはLEDランタンで、長寿命、省エネ、安全性という3つの大きなメリットがあります。
明るさを調整できるタイプを選べば、就寝前の読書から夜間のほのかな明かりまで状況に応じて使い分けが可能です。
充電式と電池式の2種類があり、充電式は繰り返し使える経済性、電池式は予備電池での長時間使用が魅力です。つり下げ機能付きのランタンならエブリイのユーティリティナットに取り付けられ、車内空間を有効活用できます。
マグネット内蔵タイプなら車体に直接取り付けられるので、キャンプ気分を高めながら実用性も兼ね備えた必携アイテムです。
まとめ
スズキ エブリイは、広い積載スペースと両側スライドドア、フルフラットになる荷室など、車中泊に適した特徴を数多く備えています。純正アクセサリーが充実していることやDIYのしやすさも、大きな魅力です。
車中泊仕様にする際は、段差や傾斜をなくし、効率的な収納スペースの確保と温度管理が重要なポイントです。
適切なマットや寝袋、プライバシー確保のためのシェード・カーテン、ローテーブルや調理器具、電源確保のためのポータブル電源やランタンなどのグッズを活用することで、より快適な車中泊ライフを楽しめるでしょう。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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