ヴェルファイアにプレミアが付く条件とは?グレードやカラーによる買取価格の相場を解説
トヨタの人気高級ミニバンであるヴェルファイアは、資産価値が下がりにくいのでしょうか。一部のモデルでは、リセール時に新車価格を上回る「プレミア価格」が付くケースもあるようです。
そこでこの記事では、ヴェルファイアのリセール市場を徹底分析し、高値で売却できる条件やモデル選びのポイントを詳しく紹介します。
※目次※
・ヴェルファイアのリセールバリューは、海外での需要や国内人気、グレード、装備内容によって大きく変動し、モデルによってはプレミアが付く可能性がある。
・時間の経過とともにリセールバリューは下がるものの、条件次第では他の車種と比較して高い資産価値を保持できる。
・将来的なリセールバリューを考慮すると、ハイブリッドの上位グレードを選択するのが有望。
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ヴェルファイアはリセール時にプレミアが付く?
ヴェルファイアのリセール市場では、特定の条件を満たす車両にプレミアが付くケースが見られます。買取相場によると、グレードやカラー、装備、年式などによって、大きく価格が変動しています。
まずは、ヴェルファイアのリセール状況や兄弟車であるアルファードとの比較、新型モデル登場による市場動向について確認していきましょう。
ヴェルファイアのリセールに関する現況
現在のヴェルファイアの買取市場は、最新モデルである40系が注目を集めています。直近の買取相場の推移を見ると、2025年2月後半から大きく下落しました。
その背景として、マイナーチェンジ後の新型モデルの流通開始と中古車市場における在庫増加が考えられます。
ボディカラーでは、パールホワイトやブラックが再販しやすく高値になりやすい傾向です。内装色は当初人気だったサンセットブラウンよりも、現在はブラックのほうが高値で取引されています。
アルファードと比較したヴェルファイアの資産価値
兄弟車であるアルファードとヴェルファイアの資産価値を比較すると、現状ではアルファードがわずかに優位です。
これは主に流通量の違いによるもので、アルファードは国内外、特にマレーシアへの輸出需要が安定しているため、リセールバリューが維持されやすい傾向にあります。
残価率を見ると、アルファードのガソリン車は5年後でも85%程度を維持するのに対し、ヴェルファイアでは特定グレードを除いてやや下回るケースが多いでしょう。
ただし、ヴェルファイアのZプレミアグレードなど、特定の人気モデルには需要が集中し、アルファード並みかそれ以上の高いリセール価値を保つケースもあります。
新型ヴェルファイア発売後の旧型モデルの価格推移
2023年の新型ヴェルファイア発売により、旧型モデルの買取市場に変動が生じました。旧型の30系ヴェルファイアは、新型の登場直後は一時的に価格が下落しましたが、その後も比較的高いリセールバリューを維持しています。
特に人気グレードの2.5Z Gエディションやゴールデンアイズなどの特別仕様車は、新型の登場後も底堅い人気があります。一方で、年式が古く走行距離の多い車両は価格下落が顕著になる傾向です。
海外での需要は旧型モデルの価格を下支えする重要な要因ではあるものの、長期的には次第に旧型モデルの価格は低下していくことが予想されます。
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ヴェルファイアのリセールバリューが変化する要因
ヴェルファイアのリセールバリューには、さまざまな要因が影響します。購入時にこれらのポイントを押さえておくことで、将来的に高いプレミア価格が付く可能性が高まるかもしれません。
ここからは、ヴェルファイアのリセールバリューに影響を与える要因について、詳しく解説します。
海外市場での人気の動向
ヴェルファイアの海外市場での人気は、国内買取相場にも大きな影響を与える要因です。特にタイやマレーシア、UAEといった東南アジアや中東諸国では、その高級感と室内空間の広さから絶大な支持を獲得しています。
マレーシアでは日本国内よりも高額で取引される事例も珍しくなく、新車購入から1年後に購入価格を上回る金額で売却できたケースもあるようです。
特にハイブリッドZグレードやエグゼクティブラウンジは海外でも評価が高く、中古車相場を下支えしているモデルです。海外への販路を持つ買取業者を選ぶことで、この需要を反映した高額査定を引き出せる可能性が高まります。
国内の中古車市場における人気の動向
国内の中古車市場では、ヴェルファイアの需要と供給のバランスが価格形成に大きく影響します。特にエグゼクティブラウンジや特別仕様車は、高級感ある内装と専用装備が評価され、中古市場でもプレミア価格が付く傾向にあります。
一方で、同じトヨタのミニバンであるアルファードと比較すると、アルファードのほうが20万円~30万円ほど高値で取引されることが多いでしょう。これは、アルファードのラグジュアリー志向とビジネスユースにおける需要の安定性によるものです。
近年はコロナ禍による新車供給不足や円安の影響で海外への輸出需要が増加し、中古ヴェルファイアの価格は全体的に高騰しています。
この傾向は当面続くと予測されますが、グレードや装備によって価格差が生じるため、購入・売却のタイミングを見極めることが重要です。
装備の充実度やグレード
ヴェルファイアの買取価格は、搭載されている装備やグレードによって大きな差が生まれます。特にプレミア価格がつきやすいのはZプレミアグレードで、充実した安全装備と高級感ある内装が高評価の理由です。
ハイブリッドモデルは環境性能の高さから人気がありますが、リセールバリューを考えるとガソリンモデルのほうがおすすめです。装備面では、純正ナビやリアエンターテインメントシステム、ツインムーンルーフなどのオプションがあると、査定額アップにつながりやすいでしょう。
カスタマイズは好みが分かれるため、純正パーツを保管しておくことで、より高い査定結果が期待できます。
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ヴェルファイアのリセールバリューの推移
ヴェルファイアのリセールバリューは、年数の経過によってどのように変化するのでしょうか。ここでは、3年落ち、5年落ち、7年落ちのヴェルファイアが、市場でどのような評価を受け、どのような条件でプレミアが付くのかを具体的に解説します。
なお、買取価格は2025年5月時点のものです。
3年落ちのリセールバリュー
ヴェルファイアの3年落ちモデルは、驚異的なリセールバリューといってよいでしょう。一般的に新車価格の70%~85%という高い残価率を維持しており、同クラスのミニバンと比較してもトップクラスの資産価値です。
特に、人気のZグレードやゴールデンアイズなどの特別仕様車は市場における需要が高く、より高いリセール率を実現します。ネクステージにおける2022年式の買取相場を見ると、最高448万8,000円~最低348万2,000円と高水準です。
5年落ちのリセールバリュー
ヴェルファイアの5年落ちモデルは、まだ比較的高水準の市場価値を維持しているものの、徐々に下降線を描き始める時期です。新車購入から5年経過時点では、残価率は50%~65%程度まで低下します。
ネクステージにおける2020年式の買取相場は最高555万7,000円、最低238万3,000円と幅があり、車両状態やグレードによって大きく差が出ます。特に人気のZ Gエディションは走行距離が少ないほど高値がつき、最近の実績では走行8,000kmで445万8,000円という例もあります。
5年落ちは高値で売れる最後のタイミングともいえ、7年落ちになる前の売却がリセール面では賢明です。また走行距離5万km以上になると査定額に影響が出るため注意しましょう。
7年落ちのリセールバリュー
7年落ちは価格が急落する時期ですが、それでも条件次第で高い価値を保持しているのがヴェルファイアです。ネクステージにおける2018年式の買取相場は最高450万7,000円、最低102万7,000円と大きな開きがあります。
特にZグレードは走行距離によって査定額が大きく変動し、1万3,000kmの車両は323万3,000円、5万8,000kmだと102万7,000円と200万円以上の差が出ています。
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ヴェルファイアでプレミアが付くモデルの特徴
ヴェルファイアでプレミアが付くか否かは、グレード、カラー、オプションが大きく影響します。中古車市場での価値を維持し、高額査定を期待できる条件とは何でしょうか。ここからは、ヴェルファイアの買取相場を左右する主要な要素について、詳しく解説します。
人気のグレード
ヴェルファイアの中で特にプレミア価格がつきやすいのは、ハイブリッドのZプレミアとエグゼクティブラウンジです。
Zプレミアは最新の安全装備と高級感あふれる内装を備え、新車価格を超える買取価格になることさえあります。輸出需要も高いため、市場価値が維持されやすいのが特徴です。
エグゼクティブラウンジは、フラッグシップモデルとして最高級の乗り心地と装備が魅力で、特に低走行・高年式の場合は高額査定が期待できます。
ガソリンモデルでは2.4Zプレミアが比較的リセールに強く、海外での需要と国内の安定した人気により、資産価値の下落が緩やかなグレードです。また、ハイブリッドの上位グレードは、長期にわたって高い価値を維持する傾向があります。
人気のカラー
ヴェルファイアの買取市場では、「ブラック」と「プラチナホワイトパールマイカ」のボディカラーが高評価を得やすく、人気が続いています。これらのカラーは汎用性が高く、幅広い年齢層から支持されるため、買い手が見つかりやすいのが大きな利点です。
「プレシャスメタル」などの希少カラーは市場に出回る台数が少ないため、プレミア価格になるケースも見られます。一方で、奇抜な色や販売台数の少ないカラーは需要が限られ、査定額が下がるのが一般的です。
カラー選びは好みも大切ですが、将来的な売却を視野に入れるなら、定番色を選ぶことで高く売れる可能性があります。
人気のオプション
ヴェルファイアの査定額をアップさせる人気オプションには、純正ナビ、リアエンターテインメントシステム、ツインムーンルーフなどがあります。
特に純正ナビはプラス評価となりやすく、両側電動スライドドアやデジタルインナーミラーも重視されます。
モデリスタやTRDのエアロパーツも需要が高く、買取価格をアップさせる要因です。新車購入時には、これらの人気オプションに加え、スペアタイヤを選択することでリセールバリューが高まります。
海外での需要を考慮すると、安全性や快適性に関わるオプションが価値を維持しやすいため、将来の売却を見据えた選択が重要です。
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ヴェルファイア現行モデルのスペック
ここからは、現行型ヴェルファイアのスペックについて、詳しく見ていきましょう。2023年にフルモデルチェンジを果たした40系ヴェルファイアは、デザイン面だけでなく、スペックやグレード構成も大きく刷新されました。
現行型ヴェルファイアのグレード構成やエンジンラインアップ、燃費がこちらです。
ヴェルファイア現行モデルのスペック
2023年に登場した現行型ヴェルファイアは、グレード構成が大きく変更され、エグゼクティブラウンジとZプレミアの2つのグレードになりました。
パワートレインは2.5Lハイブリッド、2.4Lターボガソリン、そして新たにプラグインハイブリッドが加わり、選択肢が広がっています。
駆動方式は2WD、E-Four、4WDから選べ、装備面ではToyota Safety Senseやリヤシートエンターテインメントシステムなど、先進技術が惜しみなく投入されています。
グレード |
排気量 |
シフト |
駆動方式 |
乗車定員 |
燃費 |
価格 |
Zプレミア(ターボガソリン車) |
2.4L |
8AT |
2WD |
7名 |
10.3km/L |
670万円 |
Zプレミア(ターボガソリン車) |
2.4L |
8AT |
4WD |
7名 |
10.2km/L |
689万8,000円 |
Zプレミア(ハイブリッド車) |
2.5L |
CVT |
2WD |
7名
|
17.7km/L |
705万円 |
Zプレミア(ハイブリッド車) |
2.5L |
CVT |
E-Four |
7名 |
16.7km/L |
727万円 |
エグゼクティブラウンジ(ハイブリッド車) |
2.5L |
CVT |
2WD |
7名 |
17.5km/L |
880万円 |
エグゼクティブラウンジ(ハイブリッド車) |
2.5L |
CVT |
E-Four |
7名 |
16.5km/L |
902万円 |
エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド車) |
2.5L |
CVT |
E-Four |
6名 |
16.7km/L |
1,085万円 |
ハイブリッドモデルとガソリンモデルの資産価値比較
ヴェルファイアのリセールバリューを比較すると、ガソリンモデルが総合的に優位性を持っています。ヴェルファイアの海外人気は高く、海外ではガソリンモデルのほうが需要の高い傾向です。
しかし、燃費性能の高さと環境志向の高まりから、ハイブリッドZプレミアやエグゼクティブラウンジの評価は高まりつつあり、新車価格を上回るプレミア価格が付くこともあります。
長期保有を視野に入れるなら、輸出需要も高いガソリンモデルの上位グレードを選択することで、より高いリセールバリューを維持できるでしょう。
(参考:『ヴェルファイア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
ヴェルファイアのリセールバリューは、海外での需要や国内人気、グレード、装備内容によって大きく変動します。特にZプレミアやエグゼクティブラウンジなどの上級グレードや、ブラック・ホワイトパールなどの人気カラーは高い残価率の維持が可能です。
3年、5年、7年と経過するにつれてリセールバリューは下がりますが、適切な条件下では他の車種と比較して高い資産価値を保持できます。海外からの需要の高いガソリンモデルは、将来的なリセールバリューの観点からも有利といえるでしょう。
購入時にはこれらの要素を考慮し、長期的な資産価値を見据えてグレードや装備を選択する意識が重要です。
▼ライタープロフィール
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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