ハイエースの燃費は悪い?ガソリン代や歴代モデルの進化を解説!
ハイエースは、多目的に使用可能で、機能性に優れたモデルです。ただし車両重量が重く、ハイブリッドモデルが設定されているわけではないため、燃費性能が優れているわけではありません。そのため、どの程度の燃費なのか気になる方は多いでしょう。
この記事では、ハイエースのタイプ別に、その特徴と燃費性能などのスペックを紹介します。また、燃費を良くするためのポイントや、歴代ハイエースの特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・ハイエースの燃費性能は良くないが、車両価格・積載量・寿命など総合的に見れば経済的な車といえる。
・ハイエースにはバン・ワゴン・コミューターの3つモデルがあり、乗車人数や積載量など自身の使用用途に応じて選択できる。
・急加速や急発進を避け、定期的にメンテナンスを実施するなど、燃費改善のポイントを把握しよう。
ハイエースとは?
ハイエースは、多目的に使用できる人気のバンです。仕事からプライベートまで、さまざまなシーンで活用します。ここでは、ハイエースに設定されている3つのタイプや、それぞれの選ぶ基準について解説するので、ぜひ参考にしてください。
3タイプをラインアップしている
ハイエースには、ワゴンタイプ・バンタイプ・コミューターと3つのタイプが用意されています。ワゴンは乗車定員が10人で、人を送迎するのに適したモデルです。後部座席のシート配置が異なる3種類のモデルが設定されており、スーパーロングのハイルーフなら、積載スペースも確保されています。
バンタイプは、広大な積載スペースを有しており、5人乗りや6人乗り、そして9人乗りが設定されています。乗車定員のバリエーションが豊富なだけでなく、ボディの長さやルーフの高さなど、選択肢が豊富です。
そしてハイエース コミューターは、乗車定員が14人乗りで、人の送迎に特化しています。ハイルーフが標準設定で、優れた乗降性が魅力です。
予定している乗車人数や荷物の量でモデルを選ぼう
積載量を重視する場合は、バンタイプがおすすめです。多量の荷物や長尺物を積載することが想定される方は、重宝するでしょう。キャンピング仕様にするためのベース車としても優れています。
一方で、5人以上乗ることが多い場合は、ワゴンタイプが適しています。そして、11人以上乗せるケースがある場合は、コミューターが最適です。ただし、ワゴンタイプは普通免許で運転できますが、コミューターは8t限定解除の中型免許もしくは大型免許が必要な点に注意しましょう。
ハイエースのカタログ燃費は?
ハイエースのどのモデルを選ぶか迷っている場合は、それぞれのスペックを比較するとよいでしょう。ここでは、ワゴンタイプ・バンタイプ・コミューターの3つに分けて、それぞれの特徴と、燃費性能を含めたスペックを紹介します。
ハイエースワゴンのカタログ燃費
ハイエースワゴンは、乗用車として設計されています。そのためラゲッジスペースはバンほど広くないものの快適性や居住性を重視した作りになっています。
エンジンは2,700ccのガソリン車のみで、2WDと4WDがそれぞれ用意され、ナンバープレートの分類区分は全て3ナンバーです。バンやコミューターと比べてワゴンはディーゼルエンジンの設定がないため燃費に関しては不利です。
乗車定員は10人で、全長の長いスーパーロングの「グランドキャビン」と、ロングの「GL」「DX」があります。具体的なスペックについては、以下をご覧ください。
【グランドキャビンのスペック】
ナンバー |
3 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
5,380/1,880/2,285 |
車両重量 |
2WD:2,040kg 4WD:2,150kg |
車両総重量 |
2WD:2,590kg 4WD:2,700kg |
定員 |
10人 |
燃料 |
ガソリン |
燃費(WLTC) |
2WD:8.8km/L 4WD:8.1km/L |
(2025年3月時点の情報です)
【GL・DXのスペック】
ナンバー |
3 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,840/1,880/2,105 |
車両重量 |
2WD(GL):1,970kg 2WD(DX):1,930kg 4WD(GL):2,080kg 4WD(DX):2,040kg |
車両総重量 |
2WD(GL):2,520kg 2WD(DX):2,480kg 4WD(GL):2,630kg 4WD(DX):2,590kg |
定員 |
10人 |
燃料 |
ガソリン |
燃費(WLTC) |
2WD:8.8km/L 4WD:8.1km/L |
(2025年3月時点の情報です)
ハイエースバンのカタログ燃費
ハイエースバンは、荷物を積むことを目的とした車種です。床が高く、広いラゲッジスペースを確保しています。乗車定員は2名~9名となっており、最大積載量は850~1,250kgです。
エンジンは2,000ccと2,700ccのガソリン車と2,800ccのディーゼル車があり、駆動方式は2WDと4WDが用意され、ナンバープレートの分類区分は普通貨物車の1ナンバーと小型貨物車の4ナンバーです。
グレードは「スーパーGL」と「DX」のみですが、ボディ幅やルーフ形状、フロア形状などの幅広い選択肢があります。ここでは、ハイエースバンの2WDにおけるスーパーGLとDXのスペックを抜粋して紹介するので、参考にしてください。
・「スーパーGL」のスペック
ボディ幅 |
ワイド |
標準 |
ナンバー |
1 |
4 |
定員 |
2/5人 |
2/5人 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,840/1,880/2,105 |
4,695/1,695/1,980 |
車両重量 |
ガソリン車:1,890kg ディーゼル車:2,040kg |
ガソリン車:1,770kg ディーゼル車:1,930kg |
車両総重量 |
ガソリン車:3,000/3,015kg ディーゼル車:3,150/3,165kg |
ガソリン車:2,880/2,895kg ディーゼル車:3,040/3,055kg |
燃費(WLTC) |
ガソリン車:8.8km/L ディーゼル車:11,7km/L |
ガソリン車:9.2km/L ディーゼル車:12.4km/L |
(2025年3月時点の情報です)
・「DX」の代表的なスペック
ルーフ形状/ボディ長 |
ハイルーフ/スーパーロング |
標準ルーフ/ロング |
ナンバー |
1 |
4 |
定員 |
2/5人・3/6人 |
3/6人 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
5,380/1,880/2,285 |
4,695/1,695/1,980 |
車両重量 |
ガソリン車:1,860kg ディーゼル車:2,020kg |
ガソリン車:1,690kg ディーゼル車:1,860kg |
車両総重量 |
ガソリン車:3,025/3,040kg ディーゼル車:3,130/3,145kg |
ガソリン車:3,105/3,070kg ディーゼル車:3,175/3,190kg |
燃費(WLTC) |
ガソリン車:8.8km/L ディーゼル車:11,7km/L |
ガソリン車:9.3km/L ディーゼル車:12.4km/L |
(2025年3月時点の情報です)
ハイエースコミューターのカタログ燃費
ハイエースコミューターは、送迎や移動サービスなど人を乗せることを目的としたモデルで、ワゴンよりも座席数が多く、最大で14人まで可能です。乗車定員が11人以上になるためナンバー区分は2ナンバーとなり、中型免許(8t限定解除)もしくは大型免許が必要です。
エンジンは2,700ccのガソリン車と2,800ccのディーゼル車があり、駆動方式は2WDと4WDが選べます。グレードは「GL」のみが設定されています。ボディサイズも大きく全長は5,380m、車両重量も2,090kg~2,240kgと一番重量があります。
ここでは、ハイエースコミューターのGLのスペックを確認しましょう。
駆動方式 |
2WD |
4WD |
ナンバー |
2 |
2 |
定員 |
14人 |
14人 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
5,380/1,880/2,285 |
5,380/1,880/2,285 |
車両重量 |
ガソリン車:2,090kg ディーゼル車:2,240kg |
ガソリン車:2,200kg |
車両総重量 |
ガソリン車:2,890kg ディーゼル車:3,010kg |
ガソリン車:2,970kg |
燃費(WLTC) |
ガソリン車:8.8km/L ディーゼル車:11.5km/L |
ガソリン車:8.1km/L |
(2025年3月時点の情報です)
ハイエースの燃費に影響を与える要素
バンタイプは多くの荷物を積載でき、ワゴンタイプとコミューターは、多人数乗車が可能なため、ハイエースの燃費は悪くなりがちです。燃費悪化の具体的な理由について知りたい方もいるでしょう。ここでは、ハイエースの燃費に影響を与える主な要素を3つ紹介します。
乗車定員と荷物の「重量」
ハイエースの燃費が悪いと思われやすい理由は、乗車定員と積載量の多さにあります。ハイエースは多くの人を乗せたり、たくさんの荷物を載せたりすることが可能なので、その結果として燃費が低下します。
しかし、一見燃費が悪そうに見えても、使い方次第でメリットがあります。燃費20km/Lの軽自動車と、燃費10km/Lのハイエースで比較してみると分かりやすいかもしれません。
例えば、軽自動車2台分の荷物を10km先の目的地に運ぶ場合、軽自動車は2往復する必要があり、2Lのガソリンを使います。ハイエースならば1往復で運べるため同じ2Lのガソリンが必要です。
燃費だけを比較すると軽自動車が有利ですが、ハイエースは1往復で済むため、時間的にも効率的です。さらに、ハイエースには重量に対応するためのパワフルなエンジンが搭載されており、荷物を効率的に運べる点も魅力です。
負荷に耐えるための「タイヤ」
ハイエースはたくさんの人を乗せたり、荷物を載せたりを可能とする、タフな貨物車用のタイヤが装着されています。普通車のタイヤよりも重いため燃費の悪化の原因にもなっています。
また、スペアタイヤの重量も考慮する必要があります。現在ではスペアタイヤの搭載義務が廃止されたため、下ろす選択肢もあります。その場合はパンク修理キットを車内に積んでおきましょう。
燃費を悪くする「使い方」
荷物の積みすぎや荒い運転も燃費が悪いと思われる原因です。過剰な荷物を積載すればエンジンに過剰な負荷がかかり燃費は悪化します。荷物は必要最小限の量に抑え、適切な積載重量を守ることが大切です。
また、急発進や急ブレーキ、無駄に遅い運転など、燃費を意識しない荒っぽい運転をすれば、エンジンへの負荷が増え、燃料消費が増加します。ゆっくりと加速し、できるだけ停車を控えるなど、燃費を意識したスムーズな運転を心がけるとよいでしょう。
ハイエースの燃費向上のポイントは?
ハイエースの燃費を少しでも良くしたい場合、どのような方法があるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、ハイエースの燃費改善につながるポイントを紹介します。ハイエースに限らず、全ての車に共通する内容なので、ぜひ参考にしてください。
急発進や急加速は避ける
車は、アクセルペダルを踏み込む量に応じてパワーを出力します。必要以上にアクセルペダルを踏み込むと、余分に燃料を使用して燃費が悪化するため、急発進・急加速をしないことが大切です。
前方の交通状況をよく確認し、減速が必要と感じたら早めにアクセルペダルを離すことも、燃費を改善するために有効です。この機会に、運転の方法を見直してみましょう。
メンテナンスを徹底する
車のメンテナンス状況も、燃費に影響する要素です。例えばタイヤの空気圧が下がっている場合、走行抵抗が増して燃費が悪化します。タイヤの空気は自然に抜けてしまうため、月に一度点検を実施し、指定空気圧を下回っているのであれば充填することが大切です。
また、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。エンジンオイルの潤滑性能は徐々に落ちていき、燃費の悪化につながるためです。メーカー推奨の交換頻度を守るようにしましょう。
必要のない荷物は積まない
ハイエースは、人の送迎や荷物の運搬に適した車です。人が多く乗るほど、または荷物が重いほど走行のために多くのエネルギーが必要となります。そのため、不要な荷物は下ろしておくことが大切です。
特に、趣味を目的にハイエースを使用している場合、普段から荷物が積みっぱなしになっていることが多いでしょう。面倒ではありますが、燃費を改善するためにも下ろしておくことをおすすめします。
燃費が気になるハイエースの魅力は?
ハイエースに採用されているエンジンはガソリンとディーゼルのみで、ハイブリッドモデルがないため燃費は良いとはいえません。また、ボディサイズが大きく車両重量もあり、たくさんの人を乗せたり、重い荷物を載せたりする使い方をすれば燃費はさらに悪化するでしょう。
しかし、燃費以外に目を向けると、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。ここではハイエースが経済的な理由を解説します。
ハイエースの特徴は「タフさ」
車の寿命は通常、新車購入の場合で10万km~15万km程度といわれています。走行距離がこのライン付近になると故障などトラブルの発生率が上がります。
ハイエースは10万km走っても壊れにくい非常にタフな車で、場合によっては100万km以上走らせることもできます。
別の車で10万km走行してまた別の車に乗り換えるといった手間や新車代がかかることを考えると、経済面でもかなり有利である点が分かります。
それほど高くない「価格」
さらに、ハイエースは比較的リーズナブルな価格で販売されています。エントリーモデルのハイエースバン「DX 2WDガソリン6A/T」の新車価格は244万9,500円(税込)です(2025年3月時点の情報)。このように他の普通自動車とそれほど変わりません。
走行可能な距離を視野にいれると、キャンプや大勢で遠出するときなど、目的を持って購入するのであればかなりお買い得な車といえるでしょう。
多くの荷物を運べる「積載量」
ハイエースでもバンは荷物を運ぶために座席数を減らし、逆にコミューターはたくさんの人を乗せられる作りになっていて、その中間にあるのがワゴンです。
中でもハイエースバンは大きな荷物も運べます。例えば洗濯機などを楽に積めるため、一人暮らしの引越しする量くらいでしたら積載可能でしょう。さらには、バイクを載せるトランポとしても使えます。
多くの荷物を運びたいという方は、ハイエースバンを選ぶとよいでしょう。
歴代ハイエースの進化
ハイエースの車名は、トヨエースから来ていて、高級・優れた「High」と「Ace」の合成語です。初代は1967年に登場し、現行モデルは5代目になります。
登場から50年以上が経過していますが、まだ5代目ということは1世代のモデルライフが非常に長いといえます。ここでは、歴代モデルと現行モデルの特徴をまとめてみました。
初代ハイエースの特徴
初代ハイエースは、トヨエースよりも小型の乗用車・商用車として、1967年10月に発売されました。タイプはデリバリーバン・ワゴン・コミューター・トラックの4種類で、それぞれ乗車定員や積載量が異なります。
エンジンは1.3Lと1.5Lの2種類があり、1971年には1.5Lエンジンが1.6Lにアップグレードされました。
2代目ハイエースの特徴
2代目ハイエースは、1977年2月に登場し、機能性、居住性、安全性が大幅に向上しました。荷室の面積と容積は拡大され、バン・コミューター・ワゴン・トラックといったさまざまなモデルが設定されました。
特に標準バンは積載量が850kg/600kgに拡大され、9名乗りバンでは最後部座席を折り畳むことで、6名乗車時に750kgの積載が可能になりました。1979年にはディーゼルエンジンが追加されました。
3代目ハイエースの特徴
3代目ハイエースは、1982年12月に登場し、ワゴン、バン、コミューターのみが一新され、トラックは2代目が継続されました。ワゴンは高級RVとしての位置づけが強まり、居住性と快適性が向上しました。
エンジンは新開発の1.8Lと2Lのガソリンエンジンが搭載され、4段ATを採用するなどRV需要に対応しました。さらにL型ディーゼルエンジンも設定されました。
4代目ハイエースの特徴
4代目ハイエースは、1989年8月に登場し、エンジンは2L、2.4Lガソリン、4WD車には2.8Lディーゼルへ刷新されました。
高級ワンボックスRVとしての需要増に合わせ、内外装や装備が豪華になり、信頼性の高さから救急車としても採用されています。燃費は60km/h定値走行で、14.6km/L~19.9km/Lでした。
5代目ハイエースの特徴
5代目ハイエースは、2004年8月に15年ぶりのフルモデルチェンジとなり、これまでワゴンは高級ワンボックス路線で、バンは商用車としての使い勝手の良さを追求する方向に分かれていましたが、ワゴンのスーパーカスタム系のニーズは「アルファード」へと託されました。
全長4.7m以上のモデルは全幅1,880mmの幅広ボディのみとなり、4ナンバー登録はバンだけとなりました。発売当初の10・15モード燃費は8.2~9.1km/Lでした。
ハイエースにかかる燃費以外の維持費
ここではハイエースにかかる維持費について解説します。自動車税種別割や自動車重量税、自賠責保険料についてです。これらは、バンやワゴンなどハイエースのタイプによって異なるので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自動車税種別割
自動車税種別割は総排気量により税額が変わる仕組みとなっています。以下の表のように4.5Lまでは0.5Lごとで区切っています。金額は自家用3ナンバーのハイエースの場合です。
総排気量 |
自家用(3ナンバー) |
|
令和元年10月1日以降初回新規登録 |
令和元年9月30日以前の初回新規登録 |
|
1L以下 |
2万5,000円 |
2万9,500円 |
1L超~1.5L以下 |
3万500円 |
3万4,500円 |
1.5L超~2L以下 |
3万6,000円 |
3万9,500円 |
2L超~2.5L以下 |
4万3,500円 |
4万5,000円 |
2.5L超~3L以下 |
5万円 |
5万1,000円 |
3L超~3.5L以下 |
5万7,000円 |
5万8,000円 |
3.5L超~4L以下 |
6万5,500円 |
6万6,500円 |
4L超~4.5L以下 |
7万5,500円 |
7万6,500円 |
4.5L超~6L以下 |
8万7,000円 |
8万8,000円 |
6L超 |
11万1,000円 |
11万1,000円 |
(2025年3月時点の情報です)
例えば、ハイエースワゴンでしたら、2.5L超~3L以下の排気量が該当します。
また、ハイエースバンやハイエースコミューターの場合は、1、2、4ナンバーになるため税率が異なります。例として、最大積載量1トン以下で3/6人乗りのハイエースバンの場合、自動車税は1万6,000円(自家用)です。2ナンバーのハイエースコミューターは、自家用で3万3,000円かかります。(2025年3月時点の情報です)
自動車重量税
自動車重量税とは、自動車の重量に対して新規登録時や車検時に支払う税金のことです。自動車重量税は「車両重量」もしくは「車両総重量」を元に計算されます。
また、この自動車重量税の金額は1年、2年、3年と分かれていますが、これは車検有効期間分の税金をまとめて支払う必要があるためで、この年数も車検証の用途ごとに異なります。
今回は、ハイエースのGL 2WD(バン、ワゴン、コミューター)を区分ごとに分け、継続検査時の重量税の金額を一覧にしてみました。
|
エンジン |
車検年数 |
13年未満 |
13年経過 |
18年経過 |
ハイエース バン (1ナンバー/4ナンバー) |
ディーゼル |
1年 (自家用) |
1万6,400円/2万500円 |
2万2,800円/2万8,500円 |
2万5,200円/3万1,500円 |
ハイエース ワゴン (3ナンバー) |
ガソリン |
2年 (自家用) |
3万2,800円 |
4万5,600円 |
5万400円 |
ハイエース コミューター (2ナンバー) |
ディーゼル |
1年 (自家用) |
2万500円 |
2万8,500円 |
3万1,500円 |
(2025年3月時点の情報です)
このように、ハイエースの自動車税は種類や車両重量によっても変わってきます。車検年数にも違いがあるので、ナンバーや重量は確認しておく必要があるでしょう。
自賠責保険
自賠責保険は車種や車検の期間によって金額が異なります。ハイエースのGL(バン、ワゴン、コミューター)がどの区分に当てはまるのか一覧で確認してみましょう。
|
エンジン |
車検年数 |
車種 |
料金 |
ハイエース バン (1ナンバー)
|
ディーゼル |
12か月 |
自家用普通貨物車 |
1万6,900円 |
ハイエース バン (4ナンバー) |
ディーゼル |
12か月 |
自家用小型貨物車 |
1万2,850円 |
ハイエース ワゴン (3ナンバー) |
ガソリン |
24か月 |
自家用乗用自動車 |
1万7,650円 |
ハイエース コミューター (2ナンバー) |
ディーゼル |
12か月 |
乗合自動車 (自家用) |
1万1,530円 |
(2025年3月時点の情報です)
上記の料金は、本土における自賠責保険料です。沖縄県や離島の場合は、自賠責保険料の金額が異なるので車検を受ける際に確認してみてください。
ハイエースのライバル車をピックアップ
ここではハイエースと同じタイプのライバル車をピックアップしてみました。ハイエースだけなく似たような特徴を持つライバル車も合わせて確認しておきたい方はぜひチェックしてみてください。
日産 キャラバン
日産キャラバンもハイエースと同じく、バン、ワゴン、マイクロバスが用意され、さらにその中でもグレードがあります。ナンバー区分も1、2、3、4とあり、その中でも4ナンバーの「プレミアムGX」は小型貨物車としてはトップクラスの荷室の広さを持つ車です。
ハイエースと比べるため、今回はハイエース バンのスーパーGL(2WD・ディーゼル)と値段の近い「日産 NV350 キャラバン プレミアムGX(5人乗り)」の性能をピックアップしてみました。
※表の項目の燃費はカタログ燃費です。
ナンバー |
4 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,695/1,695/1,990mm |
車両重量 |
2,110kg |
車両総重量 |
3,235kg |
定員 |
5人 |
燃料 |
ディーゼル |
燃費(WLTC) |
10.5km/L |
※ロングボディ・標準幅/標準ルーフ・低床・5人乗り・5ドアのモデルのスペックです。
(2025年3月時点の情報です)
ハイエース バン スーパーGL(2WD・ディーゼル・4ナンバー)の車両重量は1,930kgですので180kgほどキャラバンよりも軽く、燃費は12.4km/Lですので キャラバンよりも良い結果となりました。
またキャラバンでは、車内でリラックスできる「MY ROOM」や、さまざまな仮想オプションが選べる「トランスポーター」などの特別モデルを販売している点が特徴です。
(参考:『NV350キャラバンバン(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
マツダ ボンゴバン
マツダ ボンゴ バンもハイエースのライバル車のひとつです。現行モデルは2020年にフルモデルチェンジされた5代目です。4代目までは自社生産でしたが、5代目はダイハツからOEMで供給を受けたモデルとなっています。
エンジンはガソリンのみですが、グレードはSTDとDXの2つあり、駆動方式は2WDと4WD、5速マニュアルと4速オートマチックが選べます。
今回は191万1,800円のSTD(2WD・4速オートマチック・ガソリン)で比較しました。
ナンバー |
4 |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,065/1.665/1,930mm |
車両重量 |
1,280kg |
車両総重量 |
2,140kg |
定員 |
2/5人 |
燃料 |
ガソリン |
燃費(WLTC) |
12.0km/L |
(2025年3月時点の情報です)
ガソリンエンジンなので燃費は不利ですが、車両重量がハイエースより650kgも軽いため、ボンゴバンのカタログ燃費はハイエース バンとほぼ同レベルを実現しています。
ただし、ボディサイズが大きく異なり積載量はハイエースよりも劣るので、一度実車を確認することが大切です。積載スペースが自身の使用用途に対して必要十分であれば、ハイエースよりも低価格なので、おすすめの一台です。
まとめ
ハイエースは決して燃費に優れたモデルではありませんが、タイプごとに異なる特徴を持っています。積載量に優れたバンタイプや、多人数乗車が可能なワゴンタイプとコミューターがあり、選択肢が豊富です。
ハイエースの燃費を少しでも良くしたい場合は、アクセルペダルを緩やかに踏み込むなど、運転方法に気を使うことが大切です。また、余分な荷物を下ろすことや、メンテナンスを定期的に実施することも重要なので、ぜひ実践してみてください。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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