ヤリスのエンジンスペックの実力とは?馬力や燃費、選び方まで解説
ヤリスは、コンパクトカーながら優れた走行性能と燃費性能を実現しており、その秘密は搭載されているエンジンにあります。
ヤリスには、1.0Lと1.5Lのガソリンエンジン、そしてハイブリッドシステムが用意されていますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?この記事では、ヤリスのエンジンの特徴を詳しく解説するとともに、車選びに役立つスペックや装備情報も紹介します。
※目次※
・ヤリスのエンジンは3種類あり特徴が異なる。
・ヤリスのエンジンは燃費性能と環境性能に優れている。
・ヤリスのエンジンは走行シーンや用途を考慮して選ぶことが大切。
ヤリスのエンジンのラインアップと特徴
ヤリスには3種類のエンジンが用意されており、グレードにより使われているものが異なる点が特徴です。まずは、エンジンの特徴や性能、技術的な優位性について詳しく解説します。それぞれの特徴を把握し、ヤリスのグレードを選ぶ際の参考にしましょう。
ヤリスの1.0L直列3気筒ガソリンエンジン(1KR-FE)の特徴
ヤリスの1.0L直列3気筒ガソリンエンジン(1KR-FE)は、コンパクトながら高い燃費性能と十分な動力性能を備えています。最高出力は69PS/6,000rpm、最大トルクは92N・m/4,400rpmを発揮し、日常の走行シーンで軽快な走りを楽しめるでしょう。
また、VVT-iや電動パワーステアリングなどの採用により、低燃費と優れた操縦性を実現しているのも特徴です。シンプルな構造ながら信頼性が高く、メンテナンス性にも優れています。通勤や買い物など、日常使いに最適なエンジンといえるでしょう。
ヤリスの1.5L直列3気筒ガソリンエンジン(M15A-FKS)の特徴
1.5L直列3気筒ガソリンエンジン(M15A-FKS)は、ヤリスの上級グレードに搭載されるパワフルなエンジンです。
最高出力120PS/6,600rpm、最大トルク145N・m/4,800rpm~5,200rpmを発揮し、高速道路での追い越しや山道の走行でも力強い走りを見せるでしょう。
直噴エンジンや高速燃焼技術の採用、高圧縮比化などにより、高出力と優れた燃費性能を両立しています。アクセル操作に素早く反応し、スムーズな加速が楽しめるでしょう。
また、振動や騒音の抑制にも注力している点が魅力です。バランスシャフトの最適化や、吸気系の改良により静粛性も高めており、ロングドライブでも快適に過ごせるでしょう。
ヤリスをスポーティーに楽しみたい人におすすめの、パワーと効率を兼ね備えた魅力的なエンジンです。
ヤリスのハイブリッド車搭載の1.5Lエンジン(M15A-FXE)の特徴
1.5Lエンジン(M15A-FXE)は、ヤリスのハイブリッドモデルに搭載されている高効率エンジンです。アトキンソンサイクルを採用し、高い熱効率と燃費性能をかなえています。最高出力は91PS/5,500rpm、最大トルクは120N・m/3,800rpm~4,800rpmです。
大きな特徴は、トヨタのハイブリッドシステム「THS II」が組み合わされている点にあります。これにより無駄な燃料消費を抑制するだけでなく、減速時の回生ブレーキによって電力を回収し、バッテリーへの充電が可能です。
また、電気系・機械系の損失を最小限にすることで、低燃費と高い動力性能を実現させています。アクセルを踏めば力強く反応し、スムーズな加速が楽しめるでしょう。
さらに、ハイブリッドシステムならではの静粛性の高さも魅力です。エンジンの始動・停止がスムーズで、振動や騒音も抑えられています。環境性能と走行性能を高次元で実現した、ヤリスハイブリッドの中核を担うエンジンです。
ヤリスのエンジンに搭載したTHS IIシステムとリダクション機構の役割
ヤリスのハイブリッド車には、THS IIシステムとリダクション機構が採用されています。THS IIシステムは、エンジンとモーターを組み合わせた高効率なハイブリッドシステムです。
一方のリダクション機構は、エンジンの回転をより効率的にタイヤに伝えるための、減速機の役割を果たします。2つの技術が協調することで、低燃費と高い走行性能が実現しているわけです。
低速域ではモーターが車を滑らかに動かし、高速域ではエンジンがパワフルに加速します。シーンに合わせて最適な動力源を選択することで、無駄なく効率的に走行できるのが特徴です。
ヤリスのエンジンがもたらす性能
ヤリスのエンジンには、1.0Lと1.5Lのガソリンエンジン、そしてハイブリッドシステムと多彩なラインアップがあることが分かりました。それぞれのエンジンで燃費性能や環境性能、走行性能や乗り心地に違いはあるのでしょうか?ここでは、ヤリスの各エンジンの性能を比較し、その違いを紹介します。
ヤリスのエンジンの燃費性能と環境性能
ヤリスのガソリン車とハイブリッド車はいずれも、燃費性能・環境性能に優れていますが、具体的な性能は各グレードによって異なります。
1.0Lエンジンの燃費はWLTCモードで20.2km/L、一方の1.5Lエンジン(CVT)はWLTCモードで21.4km/L~21.6km/Lです。どちらも優れた燃費性能を発揮しますが、わずかな差により1.5Lエンジン(CVT)に軍配が上がります。
また、ハイブリッド車はさらなる低燃費を実現しているのが特徴です。WLTCモードで35.4km/L~36.0km/Lという数値は、クラスでも屈指のレベルといえるでしょう。
環境性能では、ガソリン車はいずれのグレードも、2018年排出ガス基準50%低減レベルをクリアしています。ハイブリッド車は、2030年度燃費基準・2018年排出ガス基準75%低減レベルをともにクリアしており、エコカー減税(100%)の対象です。
ヤリスのエンジンが生み出す走行性能と乗り心地
走行性能と乗り心地は、エンジンの特性によって大きく異なります。1.0Lエンジンは、軽量でコンパクトな車体との相性が良く、小回りの利く走りが魅力です。燃費の良さはもちろん、スムーズな加速を楽しめて、街中での取り回しに優れています。
一方の1.5Lエンジンは、高出力と最適なトルクにより、力強い走りを実現しているのが特徴です。高速道路での追い越しもスムーズで、長距離ドライブでも疲れにくいでしょう。
1.5Lハイブリッドシステムなら、高効率な出力・アクセル性能で快適なドライブを提供してくれます。
ヤリスのエンジン選びのポイント
ヤリスのエンジン選びで迷ったら、自分の走行シーンや予算をよく考えることが大切です。ここでは、ヤリスエンジンの選び方のポイントを3つ紹介します。
メリット・デメリットも踏まえながら解説するので、最適なエンジンを選択するための参考にしましょう。
ヤリスのガソリン車とハイブリッド車の選択基準
ヤリスは、ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
ガソリン車搭載のエンジンは、コンパクト化・軽量化されているため、軽快な走行性と低燃費が魅力です。街中での取り回しやすさや、力強い走行を楽しみたい人に向いています。
ハイブリッド車は、モーターとエンジンを組み合わせた高効率システムを採用しており、ガソリン車よりも燃費に優れているのが特徴です。静粛性が高く、環境にも優しくなっています。
ただし、ハイブリッド車は車両価格が高く、バッテリー交換などのランニングコストもかかる点は覚えておきましょう。予算や環境への配慮など、自分の優先事項をよく考えて選ぶことが大切です。
走行シーンや予算に合わせたヤリスのエンジン選択のコツ
ヤリスのエンジン選びで迷ったら、まずは自分の走行シーンをイメージしてみましょう。通勤や買い物など、街乗りがメインなら1.0Lエンジンで十分といえます。コンパクトで扱いやすく、燃費も良いので経済的です。
一方、アウトドアや長距離ドライブを楽しみたいなら、1.5Lエンジンを選ぶとよいでしょう。パワフルで、快適な走りを楽しめます。
また、予算面も大切な判断材料です。ガソリン車は価格が手頃で、メンテナンスコストも比較的安いのがメリットといえます。対して、ハイブリッド車は車両価格は高めですが、低燃費で長く乗ればトータルでお得になるケースもあるかもしれません。
自分の生活スタイルや利用シーンを考慮し、ベストなエンジンを搭載したグレードを選びましょう。
ヤリスのエンジン以外の主要スペックと装備
ヤリスのエンジンスペックの他にも、車選びで重要な要素であるボディサイズやシート構成、安全装備などについても確認しておきましょう。
エンジンの特徴と併せて主要スペックも理解することで、よりヤリスの魅力が理解しやすくなります。トヨタが誇る運転支援システムやインフォテインメントも、参考にしましょう。
ボディサイズとシート構成
ヤリスのボディサイズは、全長3,940mm・全幅1,695mm・全高1,500mmと、コンパクトな部類に入ります。
シート構成は、前席と後席の2列シートで、乗車定員は5名です。後席は6:4分割可倒式で、シートアレンジの自由度が高いといえます。荷室容量は209L~270Lなので、日常使いから小旅行まで幅広く活躍するでしょう。
コンパクトなボディに、使い勝手の良い室内空間を備えたヤリスは、街中での取り回しの良さと実用性を兼ね備えた頼もしい相棒となってくれます。
安全装備と運転支援システム
ヤリスは、安全装備と運転支援システムも充実しています。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を全グレードに標準装備しており、ガソリン車・ハイブリッド車を問わずトヨタの技術を享受できるでしょう。
プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロールなどの先進機能で、ドライバーの運転をサポートしてくれます。
また、駐車時の利便性を高めるパノラミックビューモニターや、リヤクロストラフィックアラートなども魅力的です。「小さな車だから、もしものときが心配……」という不安を払拭してくれる、頼もしい装備がそろっています。
インフォテインメントとコネクティッドサービス
インフォテインメントとコネクティッドサービスも、ヤリスの魅力のひとつです。8インチディスプレイオーディオをZ・G・Uグレードに標準装備(Xはオプション)し、スマホとの連携もできます。
「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応しているので、ナビアプリはもちろん、お気に入りの音楽も車内で楽しめるでしょう。
スマホアプリ「My TOYOTA+」を使えば、車の状態をリモートで確認したり、ドアのロック・アンロックができたりと、便利な機能が満載です。コネクティッドサービスを上手に活用すれば、ヤリスとのカーライフがより快適になります。
まとめ
ヤリスには、1.0Lと1.5Lの2種類のガソリンエンジンの他、ハイブリッド車専用の1.5Lエンジンがラインアップされています。ハイブリッド車には「THS II」システムが採用され、優れた燃費性能を発揮するのが魅力です。
エンジン選びでは、走行性能や燃費、価格などを総合的に判断することをおすすめします。今回紹介したヤリスのエンジン性能や主要スペックを確認し、自分に合ったエンジンを搭載したグレードを選びましょう。
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【この記事の執筆者】
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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