カローラの最小回転半径はどのくらい?その他カローラシリーズの小回り性能も必見

駐車場での切り返しや狭い道での方向転換、住宅街の運転など、車の小回り性能が問われるシーンがあります。その性能を示す重要な指標が「最小回転半径」です。トヨタの人気モデル「カローラ」シリーズは、各モデルによって最小回転半径が異なります。
この記事では、カローラを中心に、他のカローラシリーズの特徴や最小回転半径を紹介します。最小回転半径とボディサイズの関係についても分かるので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・最小回転半径はホイールベースやトレッドなど、各パーツの配置やサイズによって決まる。
・最小回転半径が小さいほど、狭い道や駐車場で運転しやすくなる。
・カローラの最小回転半径はタイヤサイズによって異なり、5.0mもしくは5.3mとなっている。
最小回転半径の基礎知識

住宅街や駐車場での取り回しを考える上で、最小回転半径は重要な指標となります。この数値が小さいほど、狭い道路で運転や駐車がスムーズになり、日常において快適性が向上するためです。ここでは、最小回転半径の意味と、それが実際の運転にどのように影響するのかについて解説します。
最小回転半径とは?
最小回転半径とは、ハンドルを最大限に切った状態で車両がゆっくりと旋回する際、外側のタイヤの中心が描く円の半径を指します。この数値が小さいほど、狭い道路での切り返しや駐車場での取り回しが容易になるので、車選びの際に重要視する方もいるでしょう。
一般的に5m以下であれば小回りが利く車両とされ、5.5m以上になると狭い道の運転で扱いにくさを感じる可能性があります。この数値は、タイヤの切れ角やホイールベースなど、さまざまな要素が影響して決まります。
車両サイズと最小回転半径の関係
車両サイズと最小回転半径の関係は、単純に車体の大きさだけで決まるわけではありません。最小回転半径は、ホイールベース(前後輪の間隔)やトレッド(左右輪の間隔)、タイヤの位置、ハンドルの切れ角など、複数の要素が関係しています。
最小回転半径が1m大きくなると、壁際での旋回に必要な距離も1m増加し、Uターン時には2mの余分なスペースが必要になります。そのため、住宅街などの狭い道を通ることが多い場合や、駐車場のスペースにあまり余裕がない場合は、この数値にも注目して車選びをすることをお勧めします。
カローラの特徴と最小回転半径

カローラは50年以上の歴史を持つロングセラーモデルとして、時代とともに進化を遂げてきました。現行の12代目では、最小回転半径が5.0mもしくは5.3mと、取り回しの良さを実現しています。ここでは、初代から現行モデルまでのカローラの歴史、現行モデルの詳細なスペックなどについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
カローラの歴史
トヨタカローラは1966年のデビュー以来、日本のモータリゼーションを牽引してきた歴史的な車種です。初代モデルは1.1Lエンジンを搭載し、ライバル車種との違いをアピールする「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーで登場しました。2代目以降は高速道路時代に対応した性能向上を図り、3代目では世界一の年間生産台数を達成しています。
4代目では7種のボディバリエーションを展開し、5代目でFF化を実現しました。6代目と7代目は高級化路線を追求し、8代目以降は環境性能を重視しています。そして現行の12代目ではTNGAプラットフォームを採用し、走行性能と快適性を両立させている点が特徴です。
50年以上にわたり進化を続けるカローラは、時代のニーズに応え続け、世界中で愛される車として確固たる地位を築いています。
12代目カローラの最小回転半径
12代目カローラの最小回転半径は、タイヤサイズによって異なります。15インチタイヤ装着車では5.0m、16インチと17インチタイヤ装着車では5.3mです。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアはハイブリッド車がダブルウィッシュボーン式で、ガソリン車がトーションビーム式を採用しています。
12代目カローラの魅力的なポイント
12代目カローラは、グローバル共通のTNGAプラットフォームを採用し、スポーティーなデザインと快適な走行性能を両立させています。低重心化により安定した走りを実現し、パワーユニットは1.8Lハイブリッドと1.5Lガソリンエンジンの2種類です。
さらに、自転車や夜間歩行者の検知が可能な予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備しています。ディスプレイオーディオを用意し、スマートフォンとの連携機能も充実させている点も特徴のひとつです。12代目カローラは、日常での使いやすさと先進性を高次元で両立しています。
カローラシリーズの最小回転半径と特徴

カローラシリーズには、アクシオやスポーツ、ツーリング、フィールダー、クロスと多彩なラインアップが存在します。各モデルの最小回転半径は4.9mから5.3mの範囲に収まっており、十分な小回り性能を実現している点が特徴です。ここでは、各モデルの最小回転半径と、それぞれの特徴的な要素について解説します。
カローラ アクシオ

カローラ アクシオの最小回転半径はカローラよりも小さく、全グレードで4.9mを実現しており、取り回しの良さが特徴です。全長4,495mm、全幅1,695mmというサイズ設計により、狭い道路や駐車場でも扱いやすい車両となっています。
さらに、アクシオは燃費性能も優れており、ハイブリッドモデルはWLTCモード燃費で27.8km/Lを達成しています。市街地での運転が多い方にとって、この経済性と小回り性能の組み合わせは、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
(参考:『カローラアクシオ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
カローラ スポーツ

カローラ スポーツの最小回転半径は5.1mもしくは5.3mで、スポーティーな走りと扱いやすさを両立しています。 アグレッシブなデザインと高い走行性能を備えたカローラ スポーツは、ハイブリッド車とガソリン車の2タイプから選択可能です。
ハイブリッド車は軽快な走り出しとダイレクトな駆動力が特徴で、ガソリン車は爽快な走りを楽しめます。最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備し、12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用した室内は先進的な印象です。
(参考:『カローラスポーツ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
カローラ ツーリング

カローラ ツーリングの最小回転半径は、5.0mもしくは5.3mで、カローラと同等の数値を実現しています。ステーションワゴンながら優れた取り回しの良さを備えている点が特徴です。
荷室容量は392Lを確保し、大容量の収納スペースを確保しています。 ハイブリッドシステムを搭載したグレードでは、スムーズな加速が味わえるでしょう。実用性と運転のしやすさを求めるファミリーユーザーにおすすめの一台です。
(参考:『カローラツーリング(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
カローラ フィールダー

カローラ フィールダーは、最小回転半径4.9mを実現し、ステーションワゴンとしてはカローラツーリングよりも優れた小回り性能を持っています。
荷室容量は413Lを確保しながら、幅がカローラツーリングより抑えられており、駐車場や狭い道でも扱いやすい設計です。 1.5L直列4気筒エンジンを採用したハイブリッドモデルは、WLTCモード燃費で27.8km/Lの優れた経済性も備えています。荷物の運搬など、ビジネスユースにも適したモデルと言えるでしょう。
(参考:『カローラフィールダー(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
カローラ クロス

カローラ クロスは、最小回転半径5.2mを実現し、SUVながら優れた小回り性能を備えています。SUVならではの高い視点と広い視界も、取り回しのしやすさに貢献する要素です。
室内は、運転席からの操作性と視界を重視した設計で、ゆとりのある室内高や広い座席を確保しています。
予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載し、交差点や夜間走行などのさまざまな状況でドライバーをサポートしてくれるので、安心して運転できるでしょう。SUVらしい力強くスムーズな走りと低燃費を両立し、長距離ドライブも快適に楽しめる一台となっています。
(参考:『カローラクロス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
最小回転半径が小さいカローラ以外の普通車

ここでは、カローラの最小回転半径5.0mと比較して、優れた小回り性能を持つ他メーカーの車種を紹介します。ダイハツ トールやスズキ スイフトなど、どれも魅力的な車種です。最小回転半径以外の魅力的なポイントが把握できるので、ぜひ車選びの参考にしてください。
【ダイハツ】トール

ダイハツ トールは、最小回転半径4.6mという優れた小回り性能を実現しています。これは、狭い路地や駐車場でも扱いやすい数値です。15インチアルミホイール装着車のカスタムG-Tグレードでは4.7mとなりますが、それでも十分な小回り性能を備えています。 広々とした室内空間と使い勝手の良さも特徴的です。
大開口スライドドアの採用により、両手が塞がっているときでもスムーズな乗り降りできます。 運転のしやすさも追求されており、広いガラスエリアと水平基調のインパネにより、視界は良好です。さらに、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能を搭載したグレードもあり、運転の負担を軽減する工夫が施されています。
(参考:『トール(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】スイフト

スズキ スイフトは、最小回転半径4.8mを実現したコンパクトカーです。この数値は、カローラの5.0mと比較しても優れた小回り性能を示しています。マイルドハイブリッドシステムと新開発の1.2Lエンジンを組み合わせることで、軽快な走りと低燃費を両立しました。 フロントのスタビライザー強化により、コーナリング時の車体の傾きを抑制し、安定した走行を実現しています。
また、軽量高剛性プラットフォーム「HEARTECT」の採用で、軽量化と高剛性を両立させた点も特徴です。 取り回しの良さと、安定性を兼ね備えた、バランスの取れた一台となっています。
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
【スズキ】クロスビー

スズキ クロスビーは、最小回転半径4.7mを実現した個性的なコンパクトSUVです。1.0L直噴ターボエンジンと6速ATの組み合わせにより、力強い走りと低燃費を両立しています。マイルドハイブリッドシステムを採用し、WLTCモード燃費は2WD車で18.2km/L、4WD車は17.0km/Lです。
広々とした室内空間と多彩なシートアレンジも魅力のひとつです。左右独立のリヤシートスライド機能により、後席の足元空間を広くしたり、荷室容量を拡大したりと、さまざまなシーンに対応しています。
(参考:『クロスビー(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
【マツダ】MAZDA2

MAZDA2は、最小回転半径4.7mを実現し、デザインにこだわったコンパクトカーです。スカイアクティブテクノロジーの採用により、意のままの運転感覚を実現しています。2WDのディーゼルエンジン搭載車は、WLTCモード燃費25.2km/Lという優れた燃費性能も特徴です。
運転席まわりは、人間中心設計の考えに基づき、ドライバーが運転に集中できる環境を整えています。視認性の高い7インチディスプレイと、手の届きやすい位置に配置された各種スイッチ類により、快適にドライブを楽しめるでしょう。
(参考:『MAZDA2(マツダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ

最小回転半径は、車両の取り回しやすさを示す重要な指標です。カローラシリーズでは、カローラが5.0mもしくは5.3mで、クロスが5.2mなど各モデルで異なる数値を示しています。
ホイールベースやトレッド、タイヤサイズによって最小回転半径は変化し、街中での運転や駐車場での取り回しに大きく影響します。車を購入する際は、ボディサイズや最小回転半径などの数値だけでなく、実際に試乗して取り回し性を判断することが大切です。カローラ以外にも最小回転半径に優れた車種があるので、ぜひ比べてみてください。
【この記事の執筆者】

小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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