プロボックスは車中泊に適している?車中泊におすすめのアイテムも紹介
昨今、キャンプや車中泊ブームでトヨタ プロボックスがアウトドアに適していると注目を集めています。プロボックスは商用車ではありますが、車中泊にもおすすめです。しかし、商用車で快適に過ごせるのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、プロボックスが車中泊に適している要素や車中泊におすすめのアイテムを紹介します。車中泊向けの車を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
3.車中泊のためにプロボックスを購入するなら「GX」がおすすめ
・プロボックスはリアシートを完全なフルフラットにできるため、車中泊で快適に眠れる就寝スペースを確保できる。
・荷室長は1,810mm、荷室幅は1,420mmと一般的なダブルベッドほどの広さがある。
・車中泊のためにプロボックスを購入するなら「GX」グレードがおすすめ。
プロボックスは車中泊に適している?
プロボックスは商用車として開発された車ですが、アウトドアや車中泊にも適していることから、自家用車として利用するユーザーも少なくありません。
ここでは、プロボックスが車中泊に適している要素について解説しますので、車中泊用の車を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
リアシートをフルフラットにできる
プロボックスはリアシートを完全なフルフラットにできるため、車中泊で快適に眠れる就寝スペースを確保できるのが魅力です。
フルフラットにシートアレンジできる車種は少なくないですが、乗用車はリアシートに快適性を求めているため、リクライニング機能やクッション性があります。シートに厚みがあることで、倒しても段差や凹凸ができてしまうため、快適な就寝環境とは言えません。
一方、商用車であるプロボックスは、リアシートの快適さよりも積荷を安定して置けることのほうが重要視されています。リアシートの乗り心地は劣りますが、フルフラットにした際に隙間や段差を埋める必要がないため、車中泊の際も快適です。
広いラゲージスペースを確保した設計
フロントシートを最前まで動かしてリアシートを折りたためば、荷室長は1,810mm確保できます。大人でも膝を曲げる必要がなく、脚を伸ばしてゆったりと眠ることが可能です。
荷室幅は1,420mmと一般的なダブルベッドほどの広さがあるため、大人2人でも問題なく横になれます。荷室を狭くするホイールの張り出しが最小限に抑えられ、極限まで荷物を積めるよう設計されているため、車中泊の際も広々としたスペースが確保可能です。
一般的な座高は「身長×0.55」が目安といわれており、プロボックスの天井の高さは935mmあるため、身長170cmほどの人なら頭上を気にせず座れます。
荷物の積み降ろしがしやすい荷室開口部
プロボックスは商用車ということもあり、荷物の積み降ろしがしやすいように設計されています。荷室開口部が大きく、床面地上高は585mmに抑えられているため、重量のある荷物でも大きく持ち上げることなく積載可能です。
また、開口部に段差がないため、荷物を手前に引っ張り出したり奥に押し込んだりすることもできます。クーラーボックスやアウトドア用品などの重くなりがちな荷物も、楽に積み込むことが可能です。荷室から人間が出入りする際も無理なく行き来できるでしょう。
純正オプションのルーフキャリアを付けられる
プロボックスは純正オプションとして、ルーフラックやベースラックが用意されているため、必要に応じて追加すれば積載能力を高められます。ラゲージスペースに積載できない長尺物や大きい物など、車中泊グッズやアウトドア用品を運ぶことが可能です。
また、荷室にたくさんの荷物を積み込むと就寝スペースを確保しにくくなったり、後方確認がしにくくなったりする場合にも、ルーフボックスの活用を視野に入れてみましょう。
プロボックスは、荷物が多いときや大きな荷物を積載しやすいのも、車中泊やアウトドアに使いやすいポイントです。
実用性が高められている
プロボックスは商用車として、働く人が使いやすいよう実用性が高められています。運転席周りは、手の届く場所に置きたい物を置けるよう収納が豊富です。
スマートフォンやメモ帳を置けるマルチホルダーは大きさに合わせて幅を調整できる他、運転席の足元にはロアポケットが設置されており、折りたたみ傘なども収納できます。
多機能トレイは小物置きとして使用できる他、ドリンクホルダーとして使用する際はペットボトルやマグボトルだけでなく1.0Lの紙パックを収めることも可能です。
A4サイズのノートパソコンやお弁当などが置けるインパネテーブルが備わっているため、車内で食事を取る際にも役立ちます。
充実した安全機能が備わっている
車中泊する際は慣れない土地に行ったり、見通しの悪い道を走行したりすることもあるでしょう。プロボックスの安全機能は乗用車と同様に充実しているので、疲れやすい長距離走行の際も安心して運転できます。
プロボックスに搭載される安全機能は、単眼カメラとレーザーレーダーを併用した前方センサーで検出し、それに基づく統合的な制御を行うことで衝突を回避したり衝突被害の軽減を図ったりするものです。
例えば、歩行者や前方車両への衝突回避や被害を軽減する機能、ドライバーがウインカーを操作せずに車線を逸脱する可能性があると、警報ブザーとディスプレイ表示で警告する機能があります。
また、ハイビームとロービームを自動で切り替える機能が備わり、夜間の歩行者などが早期発見しやすく、切り替え忘れや手動操作の煩わしさも軽減されました。
プロボックスでの車中泊におすすめのアイテム
プロボックスで車中泊をしようと思った時に、何を用意すべきか分からない方もいるでしょう。初めからさまざまなアイテムをそろえる必要はありませんが、プライベートな空間を守り快適に眠れるよう、最低限のものは用意するのがおすすめです。
ここでは、プロボックスでの車中泊を快適に楽しむためのおすすめアイテムを紹介します。
マット
マットを敷けば、快適な就寝スペースが生まれます。ラゲージスペースがフルフラットになるプロボックスですが、荷台そのままではクッション性に欠けるため、寝心地がよいとはいえません。マットを敷けばやわらかいだけでなく、底冷えも防いでくれます。
折りたためるタイプや空気で膨らむタイプを選べば、コンパクトに収納できるため、荷物になりにくいでしょう。車中泊では、翌日に疲労を持ち越さないよう、朝までぐっすり眠れるマットを選んでみてはいかがでしょうか。
寝袋・シュラフ
冬場や標高の高い地域で車中泊する場合は厳しい寒さに耐えるため、マットに加えて寝袋を用意すると快適です。中には、氷点下でも快適に眠れるタイプもあり、全身を包み込むことで暖かく眠れます。
なお、冬用の寝袋は防寒対策が施されている一方で、その他の季節には不向きです。寝袋を使用する季節に応じて「夏用」や「春・夏・秋用」を使用します。
寝袋選びでは、どのくらいの気温まで快適に眠れるかの指標となる「快適使用温度」を参考に選びましょう。
カーテン・シェード
車外からの覗き込み防止や光を遮るには、カーテンやシェードを取り付けるのがおすすめです。ゆったりとリラックスできるプライベートな空間を確保するためには欠かせません。食事や着替えなどを周囲の人に見られる心配がなく、自分だけの時間を過ごせます。
また、外からの光を遮断するのにも有効です。車中泊での就寝時には街路灯や月明かりで眠れなかったり、朝日で予定よりも早くに目が覚めてしまったりすることを防止できます。
車中泊のためにプロボックスを購入するなら「GX」がおすすめ
車中泊のためにプロボックスを購入するなら「GX」グレードがおすすめです。182万8,000円(2025年5月時点)という手頃な予算でありながら、厳選された装備が備わっています。
このGXグレードはハイブリッドシステム搭載車で、WLTCモード燃費は22.6km/Lです。ガソリン車はWLTCモード燃費で14.6km/L~17.2km/Lのため、遠出する機会が多いなら燃費性能の高いハイブリッド車がおすすめといえます。
トヨタセーフティセンス、電動格納式リモコンドアミラー、集中ドアロック、UVカット機能付きプライバシーガラス(リアドア・リアクォーター・バックドア)は全車に標準装備されている他、ハイブリッド車はオートエアコンも標準装備です。
GXグレードはパワーウィンドウが前席のみとなっており、後席は手回しハンドル式ですが、むしろ車中泊の場合はいつでも窓を開けられるため便利に感じるかもしれません。
プロボックスのハイブリッド車には「GX」の上級に当たる「GL」「F」グレードも設定されていますが、主に省かれたものといえばデザイン性、フロント時間調整式間欠ワイパーとリア間欠ワイパー、アクセサリーコンセント(AC100V・100W)です。
ひとつ上の「GL」よりも17万2,000円安いと考えると、実用性を求めるユーザーにとって、どうしても欲しいと思うほどの装備ではないのではないでしょうか。
2025年5月時点でネクステージにおけるプロボックスの在庫はありません。購入を検討している方は、ぜひ定期的に確認してみてください。
(参考:『プロボックス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
プロボックスは商用車として設計されており、荷物を運搬するための工夫が随所に施されていますが、車中泊を楽しむ際にも役立ちます。リアシートをたためば、段差や隙間の少ないフルフラットになるため、快適に眠れるスペースが容易に確保可能です。
車中泊を楽しみやすいプロボックスの購入を検討している方は、より購入費用を抑えられる中古車を検討してみてはいかがでしょうか。手頃な予算でありながら、厳選された装備が備わって「GX」グレードがおすすめです。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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