ハイラックスの税金は乗用車より安い?購入時や維持にかかる費用を解説!
ハイラックスは、堅牢なボディと高い走破性で人気のあるピックアップトラックです。しかし、車体が大きい分、税金が高いのではないかと考え、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。実際の金額を知れば、思っていたよりも安いと感じるかもしれません。
本記事では、ハイラックスの税金や保険料を購入時と保有時に分けて解説します。また、その他の維持費も分かりますので、ぜひ最後までお読みください。
※目次※
・ハイラックスのように大きな車でも、税金が高いとは限らない。
・同じ排気量の自家用乗用車は4万5,000円であるのに対し、貨客兼用車に分類されるハイラックスの自動車税は1万6,000円。
・ハイラックスはエコカーに該当するため、新車購入時に税金が優遇される。
ハイラックスはトヨタのピックアップトラック
ハイラックスは、トヨタから販売されているピックアップトラックです。少し前まで新車購入できる国内唯一のピックアップトラックでしたが、2024年に三菱トライトンが日本に導入されたことで、ピックアップトラックは昨今、注目を集めはじめています。
ここでは、トヨタ ハイラックスはどのような車なのかについてまとめました。
(参考:『ハイラックス(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ハイラックスはアクティブに使えるピックアップトラック
ハイラックスは1968年に初代が誕生して以来、長い歴史を持つ車です。4代目では、日本国内での販売が一時終了となり、海外のみで販売されるようになりました。
2017年より8代目が国内販売復活を果たしたものの、2025年6月現在は販売休止されており、受注再開が望まれています。
ピックアップトラックは大きな荷台を備えているため、積載性が高いのが魅力です。車内に積み込むと汚れが気になるアウトドア用品も気軽に運搬できます。荷台は汚れても水洗いできるため、アクティブな使用に適しているといえるでしょう。
また、荷台にキャンパーシェルを搭載し、キャンピングカーとして使用する方もいます。
ハイラックスは存在感ある大柄なボディが魅力!
ハイラックスのボディサイズは、全長5,320mm、全幅1,900mm、全高1,840mm(2023年12月モデル)と、国産車の中では圧倒的な存在感があります。
購入を検討している場合には、事前に保管場所を確認することが大切です。自分の車が収容できるだけでなく、他の車の妨げにならないことも確認しましょう。
一方、気軽な大きさとはいえないものの、米国トヨタのピックアップトラックと比べると、国内でも扱いやすいサイズです。
ハイラックスを新車購入した際の税金や保険料はいくら?
ハイラックスのように大きな車は、小さな車と比べて税金が高いと思う方もいるでしょう。結果だけをみると間違いではありませんが、税額は車両の大きさで決まるわけではありません。
車を使用するとCO2の排出や道路の損傷、交通事故、公害、騒音など、さまざまな社会的コストが発生します。車の税金はこれらのコストを原因者が負担する目的で、環境性能、排気量、重量、積載量に応じて税額に反映される仕組みです。
そこで、新車購入時に支払う税金や保険料をまとめました。下記の表で、自家用登録した場合と事業用登録した場合の税金を確認しましょう。
|
自家用 |
事業用 |
環境性能割 |
0円(非課税) |
|
自動車税 |
1万6,000円 |
1万2,800円 |
重量税 |
0円(免税) |
|
自賠責保険料 |
2万9,300円(25か月) |
3万1,120円(25か月) |
※ハイラックス 2023年12月モデルの場合
※自賠責保険料(2023年4月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約の場合)
同じ排気量の自家用乗用車は4万5,000円であるのに対し、貨客兼用車に分類されるハイラックスの自動車税は1万6,000円です。自家用普通乗用車の25か月分の自賠責保険料は、1万8,160円です。
ハイラックスは自賠責保険料が1万円ほど高いものの、自動車税が3万円ほど安いことが分かります。ハイラックスは思っていたよりも、税金や保険料が安いと感じる方もいるのではないでしょうか。
ハイラックスを維持する際の税金はいくら?
ハイラックスを維持する際の税金には「自動車税」と「重量税」があります。乗用車とピックアップトラックでは区分が異なり、ハイラックスのほうが乗用車より税金が安い設定です。ここでは、ハイラックスを維持する際の税金について詳しくまとめました。
ハイラックスに課せられる税金「自動車税」
自動車税は毎年4月1日時点での所有者に課せられる税金ですが、乗用車は排気量、貨物車は最大積載量に応じて税金を納める仕組みです。なお、乗車定員4人以上の貨物車は、最大積載量ごとに排気量が3つに区分されています。
ハイラックスは、1ナンバーに該当する普通貨物車です。乗車定員5名、排気量2.4L、最大積載量500kgのため、「最大積載量1.0t以下・総排気量1.5L超」として納める税額が決まります。
ハイラックス(自家用)の自動車税は1万6,000円であるのに対し、同じ排気量の自家用乗用車は4万5,000円です。自動車税の金額のみで比較すると、乗用車よりもお得といえます。
なお、ディーゼル車は、新車登録から11年経過すると重課の対象です。年度の途中で購入した場合は、登録月の翌月から年度末までの残り月数による月割りで課税されます。
ハイラックスに課せられる税金「重量税」
重量税は、車両重量や車両総重量、種別、用途、経過年数などに応じて、課税額が決まる国税です。新規検査時や継続検査(車検)のタイミングで、次の車検までの期間分をまとめて納付します。
ハイラックスはエコカー減税によって、新車購入時の新規検査と初回の継続検査の自動車税が免税です。2回目以降の継続検査からは重量税が課税されますが、ハイラックスはエコカー減税適用車で、1年分の重量税は7,500円となります。
車両重量2.5t以下の乗用車は、エコカー減税が適用されても1年あたり1万2,500円の重量税がかかるため、自動車税同様に乗用車よりもハイラックスのほうがお得です。
重量税は新規登録から13年経過、18年経過のタイミングで税率が上がります。次回の車検で納める重量税は、下記の国土交通省のWebサイトで「車台番号」を入力するだけで簡単に調べられますので、ぜひお試しください。
(参考:『国土交通省 - 次回自動車重量税額照会サービス』)
ハイラックスの車検費用やその他の維持費
ハイラックスにかかる税金や保険料などの法定費用が把握できれば、車検にかかるおおよその費用が分かります。なお、ハイラックスを新車購入した際の車検有効期限は2年ですが、その後は毎年車検を受けなければなりません。
ここでは、ハイラックスの2回目以降の車検費用とその他の維持費を解説します。
ハイラックスの車検費用
ハイラックスの車検有効期限が2年なのは初回のみです。2回目以降の車検からは有効期限が1年となるため、毎年車検を受ける必要があります。一方、重量税や自賠責保険料は1年分だけ支払うことになるため、乗用車ほどの費用が毎年かかるわけではありません。
車検費用の内訳は法定費用(重量税、自賠責保険料、印紙代)と非法定費用(車検基本料、部品交換代)を合わせた金額です。
【法定費用】重量税 |
7,500円 |
【法定費用】自賠責保険料 |
自家用:1万7,860円 事業用:1万8,810円 |
【法定費用】印紙代 |
1,800円 |
【非法定費用】車検基本料 |
約1万円~6万円 |
【非法定費用】部品交換代 |
必要に応じて異なる |
※自賠責保険料(2023年4月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約13か月の場合)
その他の維持費
ハイラックスは小さめのカーポートでは駐車が難しかったり、機械式駐車場は重量オーバーで使えなかったりするケースがあります。自宅の駐車場が利用できず思わぬ出費が発生しないよう、事前にチェックしておくのがおすすめです。
また、コストを抑えられるインターネット型自動車保険は、1ナンバー車の契約ができないことも少なくありません。自動車保険料が比較的高額になる傾向にあるため、どの保険に加入するか決めて試算しておくと安心です。
高速道路の利用料は割高な中型車区分になる他、休日割引が適用外になります。よく利用する方は、どのくらいかかるのか確認しておきましょう。
ハイラックスの維持費を抑えるコツ
ハイラックスは税金を除けば、比較的コストがかかる車といえるかもしれません。維持費を抑える方法を実践することで、経済的な負担を抑えられます。
1.燃費
急加速・急減速を避け、定速走行を心がけることで燃費を改善できます。また、定期的なエンジンオイルの交換やタイヤ空気圧の適正管理も重要です。
2.メンテナンス
定期的な点検を行い、部品の早期交換をすることで大きな故障を防げます。また、故障時には新品ではなく、中古やリビルトパーツを活用することで、安価に修理できるケースも少なくありません。
3.保険料
走行距離や使用目的に応じた保険プランの選択が重要です。また、複数の保険会社を比較したり、割引制度を活用したりすることでコストを抑えられます。
4.車検費用
車検基本料が安いお店を利用することで、車検費用を抑えられる場合があります。複数の見積もりを取り、最適な業者を選ぶのがポイントです。
まとめ
ハイラックスは車体が大きいため税金が高いと思われがちですが、実際の金額を知ることで思っていたよりも安いと感じた方も多いのではないでしょうか。一方、その他の維持費で思わぬ出費が発生しないよう、事前に詳細を確認しておくのがおすすめです。
ピックアップトラックは、SUVと同様に堅牢なボディと高い走破性が魅力であり、注目を集めています。同クラスの乗用車よりも税金が安いハイラックスをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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