車のフレーム修理と買い替えどちらがお得?費用相場と経済的判断の決め手

ネクステージのサイトを検索お気に入りを見る

車のフレーム修理と買い替えどちらがお得?費用相場と経済的判断の決め手

車のフレーム修理と買い替えどちらがお得?費用相場と経済的判断の決め手

事故や縁石への接触で車のフレームが損傷すると、修理費用は高額になりがちです。フレームは車の骨格となる重要部品で、一度損傷すると完全に元通りには戻らず、修復歴として記録されて車の価値も大幅に下落します。

 

この記事で、フレーム修理の費用相場や修理期間から、保険適用の条件、修理すべきか買い替えるべきかの判断基準まで詳しく見ていきましょう。高額な修理費用に悩む前に、適切な判断ができるよう必要な情報をお伝えします。

 

※目次※

1.車のフレームは修理できる?骨格となる重要パーツの2種類の構造と特徴

2.車のフレーム損傷の3大原因と修理後も残る深刻な影響

3.車のフレームの修理費用と修理期間

4.車のフレーム修理の保険適用と買い替え判断のポイント

5.まとめ

 

■POINT

・フレーム構造により修理の可否と費用が大きく異なり、モノコック構造は一体化設計で修理が困難、ラダーフレーム構造は部分修理が可能である。

・車フレームの修理費用は軽微なゆがみでも10万円から、重度損傷では100万円を超え、修理期間も1週間~1か月と長期化しやすい。

・修理費が車両価値を上回ると経済的全損となり、修理しても投資に見合う価値回復は期待できず、修理費が車両価値の50%超なら買い替えが推奨される。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

 

車のフレームは修理できる?骨格となる重要パーツの2種類の構造と特徴

白のSUV

車のフレームは事故や衝撃により損傷を受けた際、その構造によって修理の可否や費用が大きく異なることをご存じでしょうか。現代の自動車には、主に2種類のフレーム構造が採用されており、それぞれ特徴が違います。

 

まずは、各構造の仕組みと特徴について確認していきましょう。

 

モノコック構造はフレームとボディが一体化した現代車の主流

現代の乗用車の大半は、「モノコック構造」というフレームとボディが一体化した設計を採用しています。この構造は、卵の殻のように外板全体で強度を保つ仕組みです。

 

軽量でありながら高い剛性を実現できるため、燃費向上や走行性能の改善に貢献します。事故時には、ボディが計算された通りに変形することで衝撃エネルギーを吸収し、乗員を守る設計です。

 

しかし、一定以上の損傷を受けると、一体構造であるがゆえに修理が非常に困難になります。

 

ラダーフレーム構造の車は部分修理が可能

トラックやSUVに採用されるラダーフレーム構造は、はしご状の頑丈な鋼材フレームにエンジンやサスペンションを取り付け、上からボディを載せる独立構造です。この構造により、損傷箇所に応じた部分的な修理が可能となります。

 

例えば、フレームの一部が曲がった場合でも、該当部分のみを切断して新しい部材と交換できるため、モノコック構造と比較して修理の選択肢が広がるのが特徴です。ただし、鋼材を多用するため車両重量が増加し、燃費性能では劣る側面もあります。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

 

車のフレーム損傷の3大原因と修理後も残る深刻な影響

ガードレールへの衝突

車のフレームが損傷すると、修理をしても元通りにならないケースがほとんどです。事故や日常的なトラブルでフレームにダメージを受けた場合、どのような原因で損傷が発生し、修理後にいかなる影響が残るのでしょうか。

 

ここでは、フレーム損傷の主な3つの原因と、修理後も残る問題点について解説していきます。

 

車フレーム損傷は衝突事故・縁石乗り上げ・側溝落下が主な原因

車のフレーム損傷は、主に3つの事故パターンから発生します。最も多いのが衝突事故で、車同士の接触や電柱・ガードレールへの激突により、フレームに直接的なダメージが加わることが原因です。

 

次に多いのが縁石への乗り上げや衝突で、外観上は小さな傷程度でも、車体下部のフレームが変形している可能性があります。

 

また、側溝への脱輪も深刻な損傷を引き起こす原因のひとつです。タイヤが落ちた際の衝撃で、フレームにゆがみが生じます。

 

車フレームのゆがみは走行不安定やドアの隙間などを引き起こす

フレームのゆがみが発生すると、まず走行時の安定性に深刻な影響が現れます。直進しているつもりでも車が左右どちらかに流れ、高速道路の走行では特に危険な状態です。

 

日常的に気付きやすい症状として、ドアの開閉異常が挙げられます。閉めたドアに隙間ができたり、完全に閉まらず半ドア状態になったりすることも少なくありません。

 

修理技術が進歩した現在でも、ゆがんだフレームを完全に元の状態へ戻すことは困難です。修理後も、乗り心地やハンドリングに違和感が残るケースもあります。

 

車フレームの修理は「修復歴あり」の扱いで査定価格が下落

フレーム修理を行った車は「修復歴あり」として扱われ、査定時に大幅な減額対象となります。一般的に車両価格の30%~50%の価値下落が発生し、人気車種でも例外ではありません。

 

修復歴とは、車体の骨格部分(フレーム、ピラー、ダッシュパネルなど)を修理または交換した履歴を指します。売却時には修復歴の申告義務があり、隠して売却すると契約不適合責任を問われる可能性があるので、正直に伝えましょう。

 

査定士は専門知識を持っているため、フレーム修理の痕跡を見逃すことはほぼありません。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

 

車のフレームの修理費用と修理期間

車の模型と電卓

車のフレーム修理を検討する際、最も気になるのが費用と期間ではないでしょうか。実際の修理費用は、損傷の程度によって大きな幅があり、修理期間も長期にわたります。損傷度合いによる費用の内訳や、修理が長期化する理由について見ていきましょう。

 

車のフレームの損傷度合いで大きく変動する修理費用の詳細

車のフレーム修理費用は、損傷の程度によって大きく異なり、最も軽微なゆがみでも10万円程度は必要です。

 

中程度の損傷では、複数箇所の修理や部品交換が必要となるため、修理費用は数十万円まで上昇します。重度の損傷で自走不可能な状態になると、修理費用は100万円を超えるケースも珍しくありません。

 

事故による損傷では、バンパーやヘッドライト、ラジエーターなどの交換も同時に必要となり、総額がさらに膨らむ可能性があります。

 

車のフレームの修理期間が長期化する理由

車のフレーム修理が長期化する主な理由は、作業工程の複雑さと精密な技術が要求されるためです。軽微なゆがみでも1日~2日程度かかり、中規模の修理では1週間程度の期間を要するでしょう。

 

修理工程は、まず損傷箇所の詳細な計測から始まります。ミリ単位での計測を行い、正確なゆがみの状態を把握することが必要です。

 

本格的な修理作業では、フレーム修正機を使用して徐々にゆがみを矯正していきます。大規模な損傷では、1か月程度の期間が必要になることも珍しくありません。

 

車のフレームのDIY修理が不可能な理由

車のフレーム修理が個人では不可能な最大の理由は、フレーム修正機という専門設備なしには作業できないためです。この機械は車体を固定し、油圧でゆがんだフレームを元の形状に戻します。

 

修正作業にはレーザー測定器による精密な計測が必須で、目視では判断できない微細なゆがみも、専門機器ならミリ単位で検出可能です。

 

これらの設備投資額は数百万円~数千万円に及び、操作には専門知識と経験が不可欠となります。安全性に直結する重要部分だからこそ、認定工場での修理が必要です。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

 

車のフレーム修理の保険適用と買い替え判断のポイント

ミニカーを持つビジネスパーソン

車のフレーム修理を検討する際、最も重要となるのが経済的な判断です。高額な修理費用に対して保険は使えるのか、見積もりの取り方、そして修理と買い替えのどちらを選ぶべきかという疑問があります。

 

最後に、保険適用の判断基準や効果的な見積もりの取得方法、買い替えを検討すべきタイミングを確認していきましょう。

 

車のフレーム修理の車両保険の適用条件と保険を使う際の判断基準

車両保険を使ってフレーム修理費用をカバーできるかは、加入している保険の種類によって決まります。一般車両保険なら自損事故も補償対象となりますが、限定車両保険では対象外となるケースが多いため、まず契約内容の確認が必要です。

 

保険使用により翌年の等級が下がり、保険料が上昇します。事故の種類により1等級~3等級下がり、保険料は年間数万円上昇する可能性があるでしょう。一般的に、修理費10万円以下なら保険を使わず自己負担するほうが、長期的に見て経済的とされています。

 

車のフレーム修理の見積もりの取り方と相見積もりで確認すべき項目

フレーム修理の見積もりを取る際は、複数の修理工場から相見積もりを取得することが重要です。電話や画像添付メールを活用すれば、車を動かせない状態でも概算見積もりを取得できます。

 

見積もりで確認すべきポイントは、まず費用の内訳が明確に記載されているかどうかです。部品代・工賃・塗装代・諸費用などが、項目別に記載されているか確認しましょう。

 

車フレームの修理費用が車両価値の50%超なら買い替えがおすすめ

フレーム修理費用が車両価値の50%を超えた場合、経済的な観点から買い替えを推奨します。修理費が時価額を超えると経済的全損と判断され、修理しても投資に見合う価値回復は期待できません。

 

例えば、時価額100万円の車に60万円の修理費をかけても、修復歴により査定額は50万円程度まで下落する可能性が高いでしょう。判断の目安として、年式が10年以上経過している、または走行距離が10万kmを超えている車両は、修理より買い替えが賢明です。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

 

まとめ

車から顔を出す笑顔の女性

車のフレームにはモノコック構造とラダーフレーム構造があり、特徴が異なります。フレーム損傷は、衝突事故や縁石乗り上げ、側溝落下などが主な原因です。

 

修理費用は約10万円~100万円以上と、損傷度合いによって大きく変動します。修理期間も1週間~1か月と長期化し、専門設備なしでは対応できません。

 

さらに修理後も走行の不安定さが残り、修復歴ありとして査定価格が大幅に下落する現実があります。車両保険の適用条件や相見積もりの重要性を踏まえ、修理費用が車両価値の50%を超える場合は買い替えを検討することが賢明です。

 

▼ライタープロフィール

車のフレーム修理と買い替えどちらがお得?費用相場と経済的判断の決め手

鈴木祐貴

車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。

現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。

バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。

 

豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!

いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。

 

ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。

 

良質車、毎日続々入荷中!新着車両をいち早くチェック! >

車のフレーム修理と買い替えどちらがお得?費用相場と経済的判断の決め手

 

気になる車種をチェック

 

シェアページトップへ