フォレスターのサイズガイド！駐車場適合性と世代別変更履歴から見る選び方
フォレスターの購入を検討する際、最も気になるのはサイズ感ではないでしょうか。SUVとして十分な室内空間を持ちながら、自宅の駐車場や普段利用する立体駐車場にきちんと収まるかは重要な判断基準です。
この記事では、フォレスターの正確なボディサイズと室内寸法に基づき、機械式駐車場での適合性から同クラスライバル車との比較まで、購入前に知っておくべきサイズ情報を包括的に紹介します。
※目次※
・現行6代目フォレスターのボディサイズは全長4,655mm・全幅1,830mm・全高1,730mmで、室内空間は室内長1,950mm・室内幅1,540mm・室内高1,270mmを確保している。
・フォレスターの全高1,730mmは、機械式駐車場の高さ制限を上回ることもあるため、機械式駐車場での適合性には慎重な検証が必要である。
・フォレスターは初代から現行6代目にかけて大幅にサイズアップしており、中古車選びでは駐車環境に適したサイズの世代を選ぶのがおすすめである。
フォレスターのボディサイズと室内空間の詳細
フォレスター購入の検討で最も重要な要素は、車体の大きさと実際の使い勝手です。現行6代目モデルのボディサイズはどの程度なのか、また室内空間は家族利用に十分な広さを確保しているのでしょうか。
まずは、公式スペックに基づいたデータとともに詳しく説明します。
（参考：『フォレスター（スバル）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
フォレスターのボディサイズ（全長・全幅・全高）
現行6代目フォレスターのボディサイズは、全長4,655mm・全幅1,830mm・全高1,730mmです。全長が前後バンパーの最端部、全幅が左右ミラーを除く車体最大幅、全高が地面からルーフ最高部までの距離となります。
全グレード共通で同じ寸法を採用しており、ストロングハイブリッド搭載モデルとSPORTグレードのターボエンジン搭載モデルでも、外寸に違いはありません。
先代5代目モデルから、全幅・全高がそれぞれ15mm拡大されましたが、これは最小限の変更といえるでしょう。開発陣がコンパクトで扱いやすいサイズを重視した結果、大幅なサイズアップを避けたとされています。
フォレスターの室内サイズと居住性
室内空間は、室内長1,950mm・室内幅1,540mm・室内高1,270mmです。大人が後席に座っても足元にはゆとりがあり、家族4人での長距離移動でも窮屈になりません。
チャイルドシートの設置はもちろん、子どもを座らせる際もスムーズです。サンルーフ装着車では室内高が15mm低下するものの、頭上には十分な空間が残ります。
居住性では、センターコンソールの配置により前席の独立感が高く、後席でも左右の乗員が互いに干渉しない空間設計です。
フォレスターの荷室サイズと積載能力
ラゲッジスペースは、荷室長928mm・荷室高887mm・荷室開口部最大幅1,250mm・荷室フロア幅1,100mmです。ガソリンモデルは512L、ストロングハイブリッドモデルは484Lもの荷室容量を誇り、通常時でも標準的なゴルフバッグ4個分を収納できます。
さらに、6:4分割可倒式リヤシートを倒せば、マウンテンバイクを車輪を外さずに積載可能です。キャンプ用品やサーフボードなど、アウトドアレジャーに必要な大型アイテムの収納にも対応しています。
フロア下のサブトランクには、工具・洗車道具を整理して収納でき、荷室内側のフックにはランタンやウェットスーツを掛けられるなど、実用性は申し分ありません。
フォレスターのサイズは駐車場に適合する？
フォレスター購入の検討で見落としがちなのが、実際の駐車環境での適合性です。全高1,730mmという車体サイズが、機械式駐車場で制限に引っかからないか、全幅1,830mmで隣接車両との距離は十分かなど、日常使用での課題は多岐にわたります。
以下で、各駐車場タイプでの具体的な対応状況を確認していきましょう。
機械式駐車場でのフォレスターのサイズ適合性
自宅が機械式駐車場の場合、フォレスターの購入については慎重な検証が必要です。機械式駐車場は、段によって収容可能なサイズが異なるケースもある点に注意しましょう。
高さ制限が1,550mmの場合、現行6代目フォレスターの全高1,730mmは制限を大きく上回ります。
また、車幅についても考慮が必要です。フォレスターの車幅1,830mmは、標準的な機械式駐車場の車幅制限1,850mm以内には収まるものの、安全マージンを考慮すると余裕は20mmしかありません。
管理会社によっては車検証の提出を求められ、サイズオーバーの場合は契約を拒否されるケースもあります。フォレスター購入前に、駐車場の詳細な制限値を確認することが欠かせません。
平面駐車場・自走式立体駐車場でのフォレスターのサイズ適合性
平面駐車場の平均的なサイズは幅2,500mm~2,800mm程度とされており、フォレスターの全幅1,830mmは隣接車両との距離が狭くなる可能性があります。ドア開閉時の接触リスクを避けるため、可能な限り広めの駐車スペースを選択することが重要です。
自走式立体駐車場では、一般的に高さ2,000mm~2,500mm程度が制限とされており、場合によっては全高1,790mmが制限となる場合もあります。
フォレスターは全高1,730mmなので、多くの場合は問題ありません。ただし、一部ケースではギリギリとなるため、ルーフキャリアを付ける場合などは気を付けましょう。
サイズが大きいフォレスターの最小回転半径がもたらす駐車場での利点
フォレスターは最小回転半径5.4mと、SUVクラスでは優秀な取り回し性能を実現しています。住宅街の狭い道路でのUターンや、商業施設の駐車場での方向転換をスムーズに行えるのが魅力です。
優れた取り回し性能は、広い視界と組み合わさることで、初心者ドライバーにも安心感を与えるでしょう。運転席からの見切りの良さは、周囲の障害物の把握を容易にし、接触事故のリスクを低減することに貢献します。
フォレスターとライバル車のサイズ比較
フォレスター購入の検討時には、同クラスSUVとの比較が欠かせません。ハリアーやCX-5との全長・全幅・全高の違いはどの程度なのか、RAV4やエクストレイルと比べた実用性はどうなのでしょうか。
ファミリーカーとしての優位性についても、具体的な数値データに基づいて詳しく説明します。
フォレスターvsハリアー・CX-5のサイズ比較
ミドルサイズSUVの人気車種であるフォレスターとハリアー、CX-5のボディサイズを詳細に比較します。
|
車種 |
全長×全幅×全高（mm） |
|
スバル フォレスター |
4,655×1,830×1,730 |
|
トヨタ ハリアー |
4,740×1,855×1,660 |
|
マツダ CX-5 |
4,575×1,845×1,690 |
全長では、ハリアーが4,740mmで最も長く、フォレスターの4,655mmより85mm大きい設計です。CX-5は4,575mmとコンパクトで、フォレスターより80mm短くなっています。全幅の比較では、ハリアーが1,855mmで最もワイドな車体です。
最も特徴的な違いは全高で、フォレスターの1,730mmが最高値を示し、SUVらしい堂々とした外観を演出しています。一方、ハリアーは1,660mmと低めの設定で、都市型SUVとしての洗練されたスタイリングです。
フォレスターとRAV4・エクストレイルのサイズ比較
次に、フォレスターとRAV4、エクストレイルの3車種を比較してみましょう。
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車種 |
全長×全幅×全高（mm） |
|---|---|
|
スバル フォレスター |
4,655×1,830×1,730 |
|
トヨタ RAV4 |
（最大）4,610×1,865×1,690 |
|
日産 エクストレイル |
4,660×1,840×1,720 |
全長はエクストレイルが最も大きいですが、フォレスターとの差は5mmしかありません。全幅ではRAV4の1,865mmが最もワイドで、フォレスターより35mm広い設計です。
最低地上高はフォレスターが220mm、RAV4が最大200mm、エクストレイルも最大200mmと、フォレスターがライバル車を大きく上回り、悪路走破性に優れていることがうかがえます。
ファミリー利用での実用性を重視すると、フォレスターの室内高1,270mmは競合車より高く、チャイルドシートの取り付けや子どもの乗降が楽になるでしょう。
ファミリーカーとしてのフォレスターの優位性
ファミリーカーとして検討する際、フォレスターは競合車にない独自の優位性を持ちます。室内幅1,540mmは、同クラスSUVの中でトップレベルです。
特に子育て世代にメリットがあり、後席にチャイルドシートを2台設置した状態でも、中央部分に荷物を置けるスペースが確保されます。
また、アイポイントが高いため運転席からの視界が良好で、交差点での安全確認や車線変更時の死角確認が容易になるでしょう。
フォレスターの世代別サイズ変更履歴
フォレスターは、世代を重ねるごとに着実に拡大してきました。
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世代 |
全長×全幅×全高（mm） |
|
初代（1997年~2002年） |
4,445×1,735×1,580 |
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2代目（2002年~2007年） |
4,450×1,735×1,590 |
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3代目（2007年~2012年） |
4,560×1,780×1,675 |
|
4代目（2012年~2018年） |
4,595×1,795×1,695 |
|
5代目（2018年~2025年） |
4,625×1,815×1,715 |
|
6代目（2025年~） |
4,655×1,830×1,730 |
初代から現行6代目にかけて、大幅にサイズアップしていることが分かるでしょう。
中古車選びでは、駐車環境に適したサイズの世代を選ぶことが重要です。4代目までは全幅1,800mm以下で機械式駐車場にも対応しやすく、都市部での取り回しに優れていました。
走行性能では、4代目に設定されていたターボエンジンが初期5代目モデルでは廃止され、2020年のマイナーチェンジで復活しています。スポーティーな走りを求める場合は、4代目または2020年以降5代目のターボ仕様車が狙い目となるでしょう。
まとめ
フォレスターのサイズについて、ボディサイズから室内空間、荷室容量まで詳しく解説しました。フォレスターを購入する際は、機械式駐車場での適合性や最小回転半径による取り回し性能も考慮が必要です。
ライバル車と比較することで、ファミリーカーとしての優位性が明確になるでしょう。中古車を購入する際は、世代別のサイズ変更履歴を踏まえて選択することも大切です。
実際の使用シーンを想定したサイズ選択により、満足度の高い車選びが実現できます。
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▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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