車検費用を分割払いにしたい！主な方法とディーラー別比較、節約方法も紹介
車検費用の捻出に悩んでいませんか。高額な車検代金は、家計に大きな負担となります。そのようなときに活用したいのが、「分割払い」という選択肢です。いくつかの方法で、車検費用を分割払いにできます。
審査なしですぐに申し込める方法なら、経済的な余裕がなくても車検を受けられる可能性があるでしょう。この記事では、車検費用の分割払いについて、主な方法の特徴から注意点まで徹底解説していきます。
※目次※
2.クレジットカードで車検費用を分割払いするメリットと対応業者
・車検費用の分割払いには、クレジットカードや車検ローン、マイカーローンを利用するのが主な方法である。
・主要ディーラー（トヨタ・ホンダ・日産など）はそれぞれ独自の分割払いプランを用意しており、特典や対応範囲が異なる。
・車検費用を根本的に抑えるには、定期的なメンテナンスの実施や複数業者からの見積もり比較、キャンペーン・割引の活用などが有効である。
車検費用が払えないときの選択肢と分割払いの基本
車検費用の支払いが難しい場合でも、いくつかの選択肢が存在します。クレジットカード払いやローン、整備工場独自の分割制度など、状況に応じた支払い方法を選ぶことで負担を軽減できるでしょう。各支払い方法の特徴や注意点など、車検費用の支払い計画を立てる方法を紹介します。
車検費用の平均相場と予算が足りない場合の選択肢
車検費用の平均相場は、車種によって大きく異なります。軽自動車では6万円~12万円程度、普通自動車では7万円~20万円程度が一般的な目安です。
車検費用は「法定費用」「車検基本料」「整備費用」の3つに分けられます。法定費用は、誰でも支払わなければなりません。車検基本料は、ディーラーで3万5,000円~10万円程度、車検専門店で2万円~6万5,000円程度です。
予算が足りない場合は、相見積もりで費用比較する方法や、「ユーザー車検」を選んで基本料を節約する方法があります。
車検費用の分割払いが可能な主な方法
車検費用の分割払いで最も手軽なのは、クレジットカードでの分割払いです。しかし、金利が高い場合があり、法定費用は分割払い対象外となるケースも少なくありません。
車検ローンは、車検専門店・ディーラーが提携している、信販会社を通じて申し込みます。銀行・信用金庫などの金融機関が提供するマイカーローンもあり、一般的に金利が低めです。
車検費用分割払いの審査基準と審査なしで利用できる支払い方法
分割払いの審査基準は、支払い方法によって異なります。クレジットカードは、申し込み時に審査を終えているため、車検時には審査不要です。車検ローンでは、収入や勤続年数、他の借入状況などを総合的に評価します。
マイカーローンは、金利が低いものの審査基準が厳しい傾向です。審査通過率を高めるには、頭金を入れて借入金額を抑えることが効果的でしょう。
クレジットカードで車検費用を分割払いするメリットと対応業者
クレジットカードでの車検費用分割払いは、審査不要で即日対応でき、家計負担を軽減します。ポイント還元という特典もありますが、金利手数料は要注意です。各業者のカード対応状況を確認し、最適な支払い計画を立てる方法を解説します。
車検費用のクレジットカード分割払いのメリットと手数料シミュレーション
クレジットカードの分割払いは、ポイント還元や審査不要で気軽に利用できるのがメリットです。
支払いのイメージとしては、例えば10万円の車検費用を12回払いにした場合、金利が15%程度だと月々約9,000円の支払いになります。3回払いなら金利負担も少なく、月々約3万4,000円です。
支払い回数が増えるほど総支払額も増加するため、なるべく短期間で完済することをおすすめします。多くのクレジットカードは、分割払いの上限が2年~3年程度で、法定費用は分割払い対象外となる場合が多いので注意が必要です。
車検費用のクレジットカード分割払いに対応している主な業者
クレジットカードでの車検費用分割払いに対応している業者は、増加傾向にあります。クレジットカードに対応している正規ディーラーは、日産・ホンダ・ダイハツ・トヨタなどです。
店舗により対応状況は異なりますが、トヨタやダイハツの正規ディーラーでは、法定費用も含めた全額をクレジットカードで分割払いできるところもあります。
また、カー用品店では整備料金・部品代はカード払い可能ですが、法定費用は現金払いが基本です。車検専門店も同様の対応が多いため、事前に支払い方法の確認をしましょう。
車検費用のクレジットカード分割払いの注意点
車検費用をクレジットカードで分割払いする際は、カードの限度額に注意が必要です。限度額を増やすには、カード会社に増額申請をする必要があります。
分割払いの際は、手数料率を確認しましょう。分割回数が多いほど金利負担も大きくなるため、可能な限り少ない回数での返済を検討すべきです。
限度額に余裕がない場合は、車検基本料と部品代のみカード払いにして、法定費用は現金で支払うのもよいでしょう。
分割払いしやすい車検ローンの特徴
車検ローンは、一般ローンより審査基準が緩く、手続きも簡単な傾向があります。大手カー用品店や銀行系信販会社が主な提供元で、少ない書類で申し込める場合が多いでしょう。自社ローンはさらに審査に通りやすいため、車検費用の分割払いオプションとして検討する価値があります。
車検ローンの特徴と主なサービス提供会社
車検ローンは、一般的なローンと比べて審査基準が比較的緩い傾向にあります。主なサービス提供会社は、大手カー用品店や銀行系列の信販会社です。
多くの場合、運転免許証と見積書のみで申し込みが可能で、200万円以下の場合は年収証明が不要なケースもあるでしょう。
車検ローンの利点は、来店不要でFAX・郵送で手続きが完結するケースが多く、忙しい人にとって時間の節約になることといえます。
主要ディーラーの車検費用分割払いプラン
主要ディーラーの車検分割払いプランは、各社で特徴が異なります。トヨタでは「Sプラン」を用意している他、独自のクレジットカード「TS CUBIC CARD」での支払いにも対応しており、ポイント還元率が高いのが魅力です。
ホンダは、各店舗で提携ローン会社による分割払いサービスを提供しています。日産ディーラーでは、「ニッサンまいらいふクレジット」を利用した分割払いが可能で、車検だけでなく整備修理・部品購入なども対象となるのが特徴です。
自社ローンなら審査のハードルが低く、車検費用を分割払いしやすい
車検ローンの中でも、特に審査に通りやすいのが自社ローンです。通常の車検ローンは信販会社を通して審査が行われ、収入や信用情報から判断されます。そのため、審査のハードルが比較的緩いとはいえ、必ずしも通るわけではありません。
一方、自社ローンは独自の審査基準を採用しており、比較的審査に通りやすいのが特徴です。本審査前に仮審査を受けられる点も便利で、審査に落ちても信用情報に傷が付きません。
ただし、自社ローンが車検にも対応しているかどうかは店舗により異なるため、車検前に事前相談するのがおすすめです。
車検費用の分割払いのローン審査を受けるときのポイント
ローンを組んで車検費用を分割払いするにあたり、まずはローン審査を受ける必要があります。車検ローンの利用を検討している人は、ローン審査をクリアするための基準を確認しておきましょう。
ここからは、車検ローンの審査を受けるときのポイントについて解説します。
収入の状況を確認する
車検ローンの審査では、返済能力があるかどうかを判断するために職業や収入面をチェックします。返済能力があると判断されるためには、安定した収入や勤続年数が必要です。
収入が不安定と見なされやすいアルバイトや自営業、勤続年数が短い正社員は、審査が通りにくい傾向にあります。
収入が原因で車検ローンが通りにくい場合は、連帯保証人を立てるかカードローンまたはクレジットカードのリボ払いを利用することもひとつの方法です。
返済比率を確認する
車検ローンの審査基準のひとつに、「返済比率」があります。返済比率とは、年収に対して年間返済額がいくらあるかを表したものです。借入が複数あり返済比率が30%~40％以上の場合、返済負担が大きいと判断され審査が通りにくくなります。
返済比率の算出方法は、下記の通りです。
・返済比率＝年間返済額÷年収×100
返済比率が高くて審査が通らない可能性がある人は、「借入希望額を減らす」「他の借入を返済して年間返済額を減らす」などの工夫が必要となります。
信用情報の事故歴を確認する
車検ローンの審査を受ける場合、信用情報の事故歴を確認することがポイントです。過去に返済の遅延があると、返済能力がないと判断されます。
以下は、信用情報の事故歴の一例です。
・ローンやクレジットカード払いの滞納
・携帯電話の割賦払いの滞納
・奨学金の支払いの滞納
信用情報の事故歴が消えるまでには、最長5年かかります。信用情報に不安がある人は、信用情報機関に開示請求を行い確認することが可能です。
車検費用分割払いの注意点と賢い活用法
車検費用の分割払いについては、金利や審査条件などの基本的な仕組みを理解することが肝心です。支払い計画をしっかり立てることで、将来の経済的負担を軽減できる可能性があります。最後に、賢い分割払いの選び方と、車検費用を抑える方法について見ていきましょう。
車検費用の分割払い利用時の注意点
車検費用の分割払いを利用する際は、金利負担への配慮が重要です。一般的なマイカーローンの金利相場は2%~5%程度ですが、店舗で申し込む車検ローンは14%~15%程度と高めに設定されていることが少なくありません。分割払いを選ぶ前に、各社の金利条件を確認しましょう。
また、全ての業者で車検費用の全額分割が可能とは限りません。特に、法定費用は現金のみの対応となるのが基本のため、事前に「何が分割払い対象となるのか」を明確に把握しておくことが大切です。
クレジットカード払いを希望する場合は、対応カード会社も確認しましょう。
車検費用の分割払い遅延時の対応策
車検費用の支払いが遅れそうになった場合は、早急に対応することが重要です。まず、クレジットカード会社や金融機関に連絡して、状況を説明しましょう。返済期日の延長や、分割方法の変更などの相談に応じてくれるところもあります。
支払い遅延が発生すると、遅延損害金が課されるだけでなく、信用情報機関に記録が残るリスクがあるでしょう。支払いを一定期間を超えて延滞すると、信用情報に遅延情報が登録され、将来的なローン・クレジットカードの審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
車検費用を根本的に抑える方法と将来の資金計画
車検費用を根本から抑えるには、定期的なメンテナンスが効果的です。日頃からオイル交換・タイヤローテーションなどを行うことで、車検時の大きな修理を防げます。
車検の時期が近づいたら、複数の業者から見積もりを取ることも重要です。業者によっては「早期割引」などを提供していることもあるので、キャンペーン・割引などがないか確認するのもよいでしょう。
また、次回の車検に向けて、積立貯金をすることもおすすめします。例えば、車検費用が10万円で2年後に必要なら、毎月約4,200円の積立で準備できるでしょう。
クレジットカードの、ポイント還元を活用するのも賢い方法です。車の状態を良好に保つための定期点検は、車検の際の余計な出費を防ぐための投資と考えるとよいでしょう。
まとめ
車検費用が払えない場合でも、さまざまな分割払いの方法を検討できます。クレジットカード払いや車検ローン、ディーラーの分割払いプランなど、状況に応じた選択肢から最適な方法を選ぶことが重要です。
各支払い方法には独自の特徴や審査基準があり、業者によって対応状況も異なります。分割払いを利用する際は金利負担に注意し、返済計画をしっかり立てることが必須です。次回の車検に向けた、計画的な資金準備も検討しましょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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