車検シールの見方や貼る位置を解説!知らないと罰則になるルールもチェック
車を運転する上で、車検シールは欠かせません。しかし、その見方や意味を正確に理解している人は、意外と少ないのではないでしょうか。車検シールの取り扱いを間違えると、思わぬトラブルや罰則に直面する可能性があります。
この記事では、初心者でも簡単に理解できる車検シールの基本から、知っておくべき重要なポイントまでを詳しく見ていきましょう。
※目次※
・車検シールは四角型をしており、大きい数字が「月」を、小さい数字が「年」を表す。
・車検シールは車検を通ったことを証明するもので、貼付していないと法律違反で罰則対象になる。
・車検シールは運転者から見やすい位置に貼る必要がある。
車検シールの見方を知ろう!基本的な役割と種類
車検シールは、自動車の安全性を証明する重要な役割を果たしています。まずは、車検シールの基本的な役割や種類、記載される情報の意味について見ていきましょう。四角型と丸型の、2種類のシールの違いも紹介します。
車検シールの役割
車検シール(検査標章)は、車が安全であることを証明する役割を持ちます。車が車検に合格し、道路を走行するのに適した状態であることを示す公的な証明書です。
運転手にとっては車検の有効期限を確認する手段となり、警察官などの取り締まり側にとっては、遠方からでも車検の状況を確認できる重要なツールとなります。
車検シールは、車検証とともに運輸支局から交付されるのが一般的です。このシールを適切に貼付することは、道路運送車両法で義務付けられており、違反した場合は罰金が科せられる可能性があります。
見方が異なる?四角型と丸型の2種類のシール
四角型と丸型の2種類のシールが貼られている車があるのに、気付いたことがある人もいるでしょう。
四角型は車検シールと呼ばれ、車検の満了年月と満了日が記載されています。車検の有効期限や車両番号などの重要な情報が記載されており、全ての車に貼付が義務付けられているものです。
一方、丸型は法定点検を受けたことを示すシールで、「ダイヤルステッカー」と呼ばれることもあります。次回の点検整備の年月が、示されているのが特徴です。定期的な点検整備の時期を示し、車の状態を良好に保つための重要な指標となります。
車検シールの正しい見方と有効期限の確認方法
車検シールの正しい見方と有効期限の確認は、車両の安全性と法的義務を守る上で重要です。ここでは、車検シールの基本的な見方や有効期限の確認方法、中古車購入時の注意点について詳しく解説します。車検シールの見方に不安がある人は、ぜひチェックしましょう。
車検シールの基本的な見方
車検シールの見方は、いたってシンプルです。まず、シールの色に注目しましょう。普通自動車は「青色」、軽自動車は「黄色」のシールが使用されています。
次に、シールに記載された数字を確認しましょう。大きく表示された数字が満了月を、小さめの数字が満了年度を示しています。例えば、大きめに「11」、小さめに「3」と書かれていれば、令和3年11月が車検の期限です。
裏面には、具体的な満了日が記載されているので、併せて確認するとよいでしょう。車検シールは、車のフロントガラス内側に貼付されているため、運転席から簡単に確認できます。定期的にチェックすることで、うっかり車検切れを防げるでしょう。
中古車購入時は車検シールを見て有効期限の確認を
中古車購入時に、車検シールの確認は重要なポイントです。車検の状態は、主に3種類あります。
「車検あり」は、すでに車検を受けており、すぐに走行可能です。ただし、車検シールを見て、残りの有効期限の確認を忘れてはいけません。
「車検整備付き」と記載のある車は、販売店が車検を実施して納車します。表示価格に整備費用は含まれていますが、代行手数料や自賠責保険料は別途必要です。
「車検なし」と書かれている場合、購入者自身で車検を取得する必要があります。この場合、公道走行までに時間と費用がかかるでしょう。
車検シールの確認時は、有効期限だけでなく、シールの状態も重要です。剥がれや破損がある場合は、不正の可能性があるため注意しましょう。
見方が大切な車検シールの正しい貼り方と位置
次に、車検シールの正しい貼り方と、位置についてチェックしましょう。適切な位置に正しく貼ることは、法令順守だけでなく、安全運転にもつながります。以下で、車検シールの適切な貼付位置と貼り方の手順、貼り替え時期について見ていきましょう。
見方が大切な車検シールの適切な貼付位置
車検シールの貼付位置が、2023年7月3日に変更されました。運転者が車検の期限をより確認しやすい位置へ変更することで、うっかり期限切れによる無車検運行を防ぐのが目的です。
新しい規定では、「前方かつ運転席から見やすい位置」に貼ることが求められています。具体的には、運転席から見てフロントガラスの右上(左ハンドル車は左上)への貼付が推奨です。運転者の視界を妨げないよう、適切な範囲で位置を調整しましょう。
見方が大切な車検シールの貼り方の手順と注意点
車検シールを正しく貼るには、まず貼付面の汚れや油分をしっかり拭き取ることが大切です。次に、シールの裏面の保護紙をゆっくり剥がし、気泡が入らないよう端から慎重に貼っていきます。一度貼ると剥がしにくいので、位置を慎重に確認しましょう。
貼る際は、シールが曲がったり折れたりしないよう注意が必要です。また、フロントガラスの着色部分や熱線には、貼らないようにしましょう。これらの場所に貼ると、シールが剥がれやすくなる可能性があります。
最後に、シールの端をしっかり押さえて密着させましょう。シールの端までしっかり貼ることで、走行中の風や雨でシールが剥がれるのを防げます。
見方が大切な車検シールに関する罰則と紛失時の対処法
最後に、車検シールを貼らない場合の罰則や偽造・不正使用の危険性、紛失時の再発行手続きについて解説します。車検シールを適切に扱わないと、思わぬトラブルや法的責任を負いかねません。以下の情報を確認し、適切に車検シールを貼りましょう。
(参考:『道路運送車両法|e-Gov 法令検索』)
見方が大切な車検シールを貼らない場合の罰則
車検シールを貼らないことは、道路運送車両法第66条に違反する重大な問題です。この違反に対する罰則は、同法第109条で定められており、最大で50万円以下の罰金が科される可能性があります。
交通違反の反則金とは異なり刑事罰に該当するため、単なる行政処分ではなく、犯罪として扱われる可能性があることを覚えておきましょう。
見方が大切な車検シールの偽造や不正使用の危険性
車検シールの偽造や不正使用は、単なる違反行為にとどまらず、重大な犯罪行為です。道路運送車両法第98条では、これらの行為を固く禁じています。懲役3年以下または100万円以下の罰金と定められており、その重さからも事の重大さがうかがえるでしょう。
偽造シールの使用は、無車検・無保険車両の横行につながり、交通事故のリスクを高めます。また、正規の車検を受けていない車両が公道を走ることで、他の道路利用者の安全も脅かされるでしょう。
さらに、偽造シールの存在は、車検制度自体の信頼性を損なう恐れがあります。安全な道路交通環境を維持するための仕組みを揺るがす、重大な行為といえるでしょう。
見方が大切な車検シールの再発行手続きと必要書類
車検シールを紛失した場合、再発行手続きが必要です。最寄りの運輸支局、または自動車検査登録事務所で手続きを行います。必要書類は、以下の通りです。
・申請書
・理由書
・手数料納付書
・自動車検査証
・使用者の委任状(申請書と車検証記載の使用者が同一なら不要)
申請書には「再交付を受ける理由」を記入し、手数料納付書には300円の収入印紙を納付します。再発行には通常数日かかりますが、急ぐ場合は窓口で相談してみましょう。
なお、紛失や盗難の場合、警察への届け出も忘れてはいけません。不正使用防止の目的もありますが、理由書に「届け出をした警察署名」などの情報を記載する必要があるためです。
まとめ
車検シールは、車両の適法性を示す重要な証明書です。四角型と丸型の2種類のシールのうち、車検シールは四角型のほうで、普通車と軽自動車で色が異なります。
シールは、フロントガラスの指定位置に正しく貼付することが必要です。有効期限の確認方法や再発行手続きについても、理解しておきましょう。
車検シールを貼らない場合や、不正使用には罰則が設けられています。車両管理における車検シールの重要性を認識し、適切に取り扱うことが大切です。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
豊富なラインアップのネクステージ中古車情報をチェック!
いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
ネクステージでは、他店に負けない数多くの中古車をラインアップしていますので、中古車の購入を検討されている方は、ネクステージの公式Webサイト上で最新の在庫状況をチェックしてみてください。また中古車購入に際して、ネクステージ独自の保証もご準備しております。お気軽にお問い合わせください。