車のメンテナンス方法を徹底解説!自分でできる項目・お店に任せる項目と費用
愛車を安全で快適な状態に保つためには、継続的なメンテナンスが欠かせません。適切な手入れを怠ると、突然の故障や予期しない事故のリスクが高まり、結果的に高額な修理費用が必要になる場合があります。また、車検時に想定外の支出が発生することもあるでしょう。
この記事では、車のメンテナンスがなぜ重要なのか、どのような効果をもたらすのかについて解説します。定期的な手入れによって、愛車を長く安心して使い続けられるでしょう。
※目次※
・車のメンテナンスを怠ると車検時に想定外の費用が発生し、計画していなかった支出となる可能性がある。
・定期的な手入れにより小さな不具合を早期発見でき、大規模な故障に発展する前に対処して修理費を抑制できる。
・継続的なメンテナンスで部品の劣化を防ぎ、ブレーキやタイヤの故障による重大なトラブルを未然に防げる。
車のメンテナンスの種類
愛車に長く安全に乗り続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。車のメンテナンスは、大きく分けてドライバー自身が日頃から行う「日常点検」と、法律で定められ、専門家であるプロに依頼する「定期点検」の2種類があります。それぞれの点検の役割と実施するタイミングについて正しく理解するためにも、以下をご覧ください。
日常点検
日常点検とは、ドライバー自身が運転前の空き時間などを利用して行える簡単な点検です。道路運送車両法で定められたドライバーの義務であり、車の使用者は走行距離や運行時の状態から判断し、適切な時期に実施する必要があります。
この点検の目的は、走行中に起こりうるトラブルを未然に防ぐことにあります。運転席に座ってブレーキペダルを踏んだり、エンジンルームを覗いてオイル量を確認したり、車の周りを一周してタイヤの状態を見るなど、専門的な知識がなくても実施できる項目が中心です。
長距離を運転する前や洗車・給油のついでなど、タイミングを決めて習慣化することで、安全確保につながります。
定期点検
定期点検は、日常点検と同じく法律で義務付けられている点検で、「法定点検」とも呼ばれます。日常点検が運行前の簡単な確認であるのに対し、定期点検はより専門的な内容を含みます。
ブレーキの内部など、分解しなければ確認できない箇所も点検対象となるため、「車の健康診断」と考えるとよいでしょう。安全性を維持するために、ディーラーや整備工場といったプロに依頼するのが一般的です。
自家用乗用車の場合、点検のタイミングは12か月(1年)ごとと、車検と同時に行われることが多い24か月(2年)ごとに行うことが法律で定められています。定期点検を受けると点検整備記録簿が発行され、点検ステッカーが更新されます。
車のメンテナンスと車検の違い
車の安全管理において重要な制度である定期点検と車検ですが、両者には根本的な目的の違いがあります。
定期点検の主眼は、車両の総合的な健康状態を診断し、将来起こりうるトラブルを予防することです。これは医療における定期健診に似た考え方で、現在は問題なく動作していても、摩耗や劣化の兆候を早期に見つけ出すことを重視します。
対照的に車検は、現時点での安全基準への適合性を確認する制度です。法令で定められた基準項目のみを厳格にチェックします。将来的な故障予測は範囲外で、あくまで現在の状態評価に限定されるのです。
多くの車両では24か月点検と車検を同じタイミングで行うため混同されがちですが、それぞれ独立した制度として異なる価値を提供しています。
車のメンテナンスが重要な理由
愛車を良好な状態で維持するには、継続的なケアが欠かせません。手入れを怠ると、予期しない故障で困る場面や、安全性に関わる問題が発生する恐れがあります。また、車検の際に想定外の出費が生じることもあるでしょう。ここでは、メンテナンスの重要性について解説します。
車の修理費用を抑えられる可能性がある
自動車の修理については「費用が高くつく」という印象を抱く人が多いのが現状です。修理にかかる金額は、故障箇所や修理工程、必要な部品の種類などで大きく左右されるため、高額な印象を持たれやすいのです。
しかし、継続的な手入れを実践することで、修理にかかる費用を削減できる可能性があります。定期的に車両の状態のチェックにより、軽微な異常を早期に発見し、大きな故障に至る前に対処できるためです。
その結果、修理が必要な範囲を限定でき、費用の削減につながるでしょう。逆に手入れをおろそかにすると、小さな問題が深刻な故障へと拡大し、結果として多額の修理代が必要になってしまいます。
事故やトラブルを未然に防げる
自動車の構成部品は、使用を重ねるごとに確実に劣化が進行します。部品の老朽化が原因で発生する不具合や故障は、深刻なトラブルを招く可能性があるため十分な注意が必要です。例えば、ブレーキの制動力低下やタイヤのバーストなどが起これば、重大な事故のリスクが急激に高まります。
このような危険な状況を避けるには、計画的な手入れが不可欠です。手入れを通じて各部品の現状を把握し、劣化が認められる箇所については速やかに交換や修理を実施することで、故障が原因となる事故や立ち往生などのトラブルを防止できます。
自分でできる車のメンテナンスの種類
自宅のガレージでできるメンテナンスはいくつかありますが、全てを一度にまとめて行う必要はありません。まずは、一番身近なメンテナンスである洗車から始めて、そのついでに他のメンテナンスにも取りかかるとよいでしょう。
ここではメンテナンスや点検の方法だけでなく、メンテナンス頻度についても解説します。
洗車
マイカーメンテナンスの第一歩は、車をきれいにするための洗車です。少なくとも1か月に1回は洗車しておくと、車の外装のコンディションを保てるでしょう。あまり頻繁に洗車すると、スポンジの摩擦や洗剤でコーティングの摩耗が早くなってしまうので注意が必要です。
海沿いを走った後は、早めに洗車して塩分を洗い流すのがポイントです。潮風の影響で金属がさびやすくなり、車の性能にも影響をきたします。花粉や泥など、固まると取れにくくなる汚れが付いてしまった場合も、早めに洗車して落としておくよう心がけましょう。
タイヤの空気充填
タイヤは十分に空気が入っていないと旋回時の安定性が下がったり、燃費の悪化を招いたりします。最低でも1か月に1回はタイヤの空気圧をチェックしましょう。空気圧のチェックには、エアコンプレッサーやチェック用の専用タンクを使用します。
適正な空気圧かどうかをチェックして、少ない場合は数値を見ながら必要なだけ空気を充填しましょう。ガソリンスタンドやカー用品店の中には、据え置き型の空気充填機があったり、タンクを貸してくれたりするところがあります。
スタッフが代わりにやってくれることもあるので、やり方が分からない場合は聞いてみましょう。給油でガソリンスタンドに立ち寄った際に、タイヤの空気圧チェックもしておくと常に良好な状態を保てます。
ウィンドウォッシャー液の補充
ウィンドウォッシャー液は、フロントガラスが汚れたときに使う洗浄剤のようなものです。ウォッシャー液が切れていると視界の悪化リスクが高まるので、洗車ついでのチェックを習慣にするのがおすすめです。
ワイパーゴムの交換
ワイパーに関しては視界の良しあしに大きく関わるので、多くの方が劣化に気付きやすいでしょう。このゴムが劣化するとワイパーを動かしても拭き残りが発生し、余計に外が見にくくなってしまうこともあります。
使用頻度に関わらず、基本的には1年に1回程度交換しておけばよいでしょう。少々割高にはなりますが、ゴムだけでなくブレードごと交換するという手段もあります。ゴムだけを張り替えるよりは手間も少ないため、年1回の交換であればブレードも検討しましょう。
ゴムだけなら1,000円ほど、ブレードは2,000円ほどで販売されています。寒冷地ではワイパーを冬用のものに替える必要があるため、秋から冬に差しかかる間に交換するようにしましょう。
エアコンフィルターの交換
屋内で使用されているエアコンと同様に、車内のエアコンにもフィルターが付いています。フィルターは、エアコンの使用時にほこりや花粉をガードしてくれるものです。
エアコンフィルターを使用し続けていると、たまったほこり類にカビが発生してしまい、臭いを発します。エアコンの使用が増える季節に入る前に、フィルターを交換するようにしましょう。エアコンフィルターは、1,500円~3,000円程で入手可能です。
冷却水の補充
冷却水はエンジンのオーバーヒートを防ぐ重要な役割を担っています。補充作業を行う際は、エンジンが完全に冷えた状態で実施することが大切です。熱い状態でキャップを開けると、高温の冷却水や蒸気が噴出しやけどの危険があります。
リザーバータンクの液面を確認し、MINやLOWのラインに近づいている場合は補充が必要です。補充する冷却水は、既存のものと同じ色・種類を選び、じょうごを使ってゆっくりと注入しましょう。希釈タイプの場合は、事前に別容器で適切な濃度に薄めてから補充することが重要です。
エアクリーナーの交換
エアクリーナーはエンジンに送られる空気を清浄化し、ちりやほこりなどの不純物を除去するのが役割です。使用を続けると汚れがたまって空気の通りが制限され、エンジンの出力不足や燃料消費量の増加を招く恐れがあります。
交換の目安となる時期は走行距離5万km程度とされていますが、砂地や未舗装路での運転が多い場合には、より短いスパンでの取り換えが求められます。
作業手順としては、エアクリーナーボックスを開いてフィルター部分を新品に取り換えるというものですが、車両によってはアクセスしにくい場所に設置されており、作業の難易度が高くなることがあります。さらに、取り外し時に汚れを吸気経路に落下させないよう慎重な操作が求められます。技術的な不安がある方は専門業者への依頼が安全です。
お店に任せる車のメンテナンスの種類と費用の目安
自分で交換タイミングを図るものばかりではなく、点検からお店に依頼したほうがよいメンテナンスもあります。主に一般のドライバーではいじれないような、メカニカルな部分のメンテナンスは、お店に依頼することになるでしょう。ここでは、点検とメンテナンスの頻度やかかる費用について解説します。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルは、エンジンの動作を円滑にするための潤滑油です。車の心臓でもあるエンジンに関わる部分のため、定期的にメンテナンスしましょう。エンジンを駆動させると、摩擦や燃焼によりエンジンオイルが汚れていきます。
オイルが汚れているとエンジンの性能が低下し、燃費も悪くなるため注意しましょう。エンジンオイルの交換時期は車の使用頻度によって前後しますが、半年に1回程度、もしくは5,000km~6,000kmが最適とされています。
メーカーによって推奨時期が異なるので、車の説明書を確認しておきましょう。エンジンオイルの値段は車の規格やメーカーによって変わりますが、1Lあたり1,500円ほどが一般的です。
オイルフィルターの交換
オイルフィルターは、オイルをろ過して汚れを取るためのものです。オイルフィルターを交換せずにいると、最終的には汚れがエンジンを循環することになり寿命を縮めてしまいます。
オイル交換の際に、フィルターの交換を勧められることもありますが、オイル交換2回につきフィルター交換1 回が目安です。エンジントラブルを未然に防ぐためのものなので、不安があればオイル交換と一緒に毎回交換してもよいでしょう。フィルター代と工賃を合わせても、2,000円ほどで交換できます。
タイヤのローテーションと交換
タイヤは、4本全部を新しいものに替える以外にも、今付けているタイヤの位置をローテーションさせる方法があります。車のタイヤは、全てが同じ早さで同じように摩耗していくわけではありません。前輪と後輪で摩耗状況は異なります。
そのため、取り付け位置をローテーションさせることで、摩耗具合を調整することが可能です。
交換の目安は走行距離3万kmまたは3年~5年とされていますが、これもタイヤによって異なります。修理工場やディーラーにタイヤの状態をチェックしてもらい、相談しながら決めていきましょう。
タイヤの値段はサイズやブランドによってさまざまなので、複数のお店で価格を比べてみてください。
バッテリー交換
カーバッテリーは、電動スライドドアやオーディオなどの電装品を動かすだけでなく、エンジンの起動にも欠かせないパーツです。過放電や充電不足、経年劣化によってバッテリーは消耗していきます。
「バッテリー上がり」の状態になると、エンジンがかからなくなるため注意しましょう。一般的なバッテリーの交換目安は3年程度です。
気温が下がるとバッテリーの性能が落ちやすくなります。2年目を超えて冬期に差しかかったところで交換しておくと安心でしょう。バッテリーの交換費用はサイズやブランドによって異なりますが、多くの場合1万円~3万円ほどです。
ブレーキオイルの交換
ブレーキオイルは、制動力を伝えるための作動油で、吸湿性が高いことが特徴です。使用期間が長いほど成分中に水分が含まれるようになり、その水分がブレーキオイルの劣化やベーパーロック現象の原因になります。
一般的に2年に1回の交換が推奨されているので、車検ごとにブレーキオイルを交換するとよいでしょう。ブレーキオイル交換には、4,000円ほどかかります。
車のメンテナンスを全て自分で行うのは難しい?
車のメンテナンスには自分で対応できるものもありますが、専門的な知識や技術、特殊な機器が必要な作業については、整備工場に依頼することが大切です。エンジン内部の点検や修理、電子制御システムの診断、ブレーキパッドの交換などは、経験のない初心者が行うと車両に深刻な損傷を与えたり、安全性を損なったりする危険があります。
また、故障の原因を正確に特定するには豊富な経験と専門機器が不可欠です。例えばエンジンの不調には複数の要因が考えられるため、経験不足では適切な対処ができません。無理に自分で修理しようとすると、かえって修理費用が高額になる場合もあります。車の異常を感じたら早めに専門家に相談し、適切な診断を受けることが重要です。
車のメンテナンスに役立つ道具
車の維持管理を行うためには、適切な道具をそろえることが大切です。安全で効率的な作業のため、以下の基本的な工具を準備しておくとよいでしょう。
1.ジャッキとジャッキスタンド
・タイヤ交換や車両下部の作業に必要
・車両重量に適した耐荷重のものを選択
2.レンチ・ソケットセット
・ボルトやナットの着脱に使用
・複数サイズをそろえてさまざまな部位に対応
3.ドライバーセット
・プラス・マイナス・トルクス各種
・内装部品や電装系の作業に活用
4.トルクレンチ
・適正な締め付け力での作業が可能
・エンジンやシャーシ部品の重要箇所で使用
5.プライヤー類
・配線作業やホース着脱に便利
・ペンチ・ラジオペンチ・ニッパーなど用途別に選択
これらの道具を適切に使用することで、基本的なメンテナンス作業を自分で行うことができ、愛車の状態を良好に保てます。ただし、使用方法には十分注意しましょう。
車のメンテンナンスを依頼できるお店の特徴
メンテナンスを自分で行うのではなく、専門知識を持ったプロに点検や修理をお願いする場合、悩みとなるのは「どこに依頼するか」です。ディーラーやカー用品店などの形態により、工賃とサービス内容に差があります。
満足のいくメンテナンスになるよう、それぞれのメリット・デメリットを理解しておきましょう。
ディーラー
ディーラーでのメンテナンスや修理は、メーカーの純正パーツを使用してくれることがメリットです。また、そのメーカー車の構造に精通したスタッフがそろっているため安心して車を預けられます。
しかし純正パーツは流通数が少なく、汎用品に比べるとディスカウントされにくいことが難点です。車をベストの状態で長持ちさせるために、まだ使えるパーツであっても交換を提案されることもあります。
自分で交換の必要性を判断するためにも、それぞれの交換頻度をしっかり把握しておきましょう。費用が高いというデメリットはありますが、メーカーの保証期間内であれば修理費用がかからないこともあります。交換するパーツの実費だけで済むこともあるため、保証を上手に活用しましょう。
カー用品店
全国各地に展開されていること、予約をせずに当日でも対応してもらえることがカー用品店のメリットといえます。単純な部品交換やオイル交換であれば、費用や品質の選択肢が多いことも特徴であり魅力です。
ただし、トランスミッション・駆動系・電気系などの専門的な箇所の修理は対応外となることがあります。このような部分には、メーカーの最新式の技術が組み込まれていることが多く、専門的知識と経験が必要です。
店舗によって技術力やサービスの質にばらつきがあるため、自分の車に合ったサービスがある店舗を選びましょう。
ガソリンスタンド
中規模から大規模なガソリンスタンドでは、オイル交換やタイヤ交換のサービスを提供していることが多く、即日車検や板金塗装など整備工場のようなサービスを提供していることもあります。
立ち寄りやすいだけでなく、タイヤの空気圧チェックや残溝の状態確認、オイルチェック、バッテリー点検など、給油ついでに気軽に相談できるため便利です。
しかし無人で運営されていたり、点検スタッフの勤務時間が限られていたりする場合は、メンテナンスサービスを受けられないこともあります。ガソリンスタンドを利用したい場合は、各店舗のサービス内容を確認しておきましょう。
整備工場
個人経営や中規模の整備工場は、あらゆる車に対応してくれる場所です。絶版車や、カスタマイズされている車に対応してくれる工場もあります。
わずかな故障なら、カー用品店よりも安く修理してもらえることもあるでしょう。しかし、工場によって技術力やスタッフ数に差があることがデメリットです。スタッフ数が少ない工場だと、点検・修理完了まで長い時間がかかるでしょう。依頼する場合は、あらかじめ「どのくらい時間がかかるか」を確認しておくと安心です。
車にかかるメンテナンスや維持費を抑えるポイント
車には定期的なメンテナンスが必要ということは理解していても、コンスタントに出費が続くと経済的にも精神的にも負担となります。車のメンテナンスにおける費用をできるだけ安く抑えるポイントを押さえておきましょう。
「負荷のかかる運転を避ける」「維持費の安い車を購入する」など、簡単な心がけで実現できるものがあります。ここでは、そのようなポイントをいくつか解説しますので参考にしてみてください。
定期的に整備する
車検に備えたメンテナンスは業者に依頼するのが一般的ですが、専門知識がなくても可能なメンテナンスは多数あります。
例えば、定期的な洗車、バッテリーやエンジンオイル、ウォッシャー液、冷却水といった消耗品のチェックです。エアコンフィルターやワイパー、タイヤなども自分で手入れでき、消耗していれば任意のタイミングで交換できます。
これらのセルフメンテナンスによって、業者に依頼するよりも費用が抑えられるでしょう。
負荷のかかる運転を避ける
車に負荷がかかる運転は、メンテナンスの必要性を早めてしまうことがあります。車に負荷がかかりにくい運転を心がけて、パーツの交換費用などを減らすようにしましょう。具体的な例は以下の通りです。
・車の急発進や急停車を繰り返している場合、タイヤをはじめいろいろなパーツに負荷がかかりやすく、劣化が早まる
・短距離の移動が多い場合、エンジンが温まりきらないまま停止することになるので、劣化を早めることがある
・エンジンを止めた状態でカーオーディオを使用することも負担となる
有償保証に加入する
有償保障とは、車を購入する際に追加料金を支払って、メーカーや販売店が提供する保証期間や内容を延長する制度です。車を購入する場合は、故障リスクを軽減したいと誰しもが考えるのではないでしょうか。
有償保証を選択することで、そのような不安感の大部分は払拭されます。運転に対する安心感が得られるという点は大きなメリットといえるでしょう。
メンテナンス費用以外の車の維持費とは?
車の維持費は、メンテナンス費用から継続して発生するランニングコストまでさまざまです。「乗車することでかかる費用」と「車を所有することでかかる費用」について具体的に把握しておきましょう。
自分が車に乗る上で重視したいポイントや、費用を削減できるポイント・コツが見えてくるかもしれません。
使用によりかかる費用
「使用によりかかる費用」とは、ガソリン代や駐車場料金など車に乗る上で避けては通れない費用を指します。通学や通勤、レジャーなど、乗車する頻度は人それぞれのため、最も個人差が出るのは燃料代です。
高速使用料金や駐車場料金も維持費にカウントしましょう。マンションをはじめ、駐車場を借りている人の月々の出費は、全国平均で約8,000円となっています。レジャーなどに頻繁に出かける場合は、出先の駐車料金も考慮しましょう。
所有にかかる費用
車は便利なものですが、所有するだけでも費用が発生します。代表的なものは自動車税や自動車重量税などの税金です。これらの税金は、車種によって変動します。少しでも節約したい場合は、税金も車購入の目安にしましょう。
次に必要となるのは、車に関わる保険です。自賠責保険は「加入義務」があるため、車を所有するならば加入をしなくてはなりません。税金と同じく車や地域によって保険料が変わりますが、基本は「2年分の先払い」となります。
任意保険は「任意」の保険です。加入の有無は個人に任されていますが、万が一のことを考えると加入しておいたほうがよいでしょう。任意保険は定期的に保険内容を見直せます。
まとめ
車のメンテナンスは、安全性の確保と経済的な負担軽減の両面で重要な役割を果たします。車検での整備状況確認、修理費用の抑制、事故やトラブルの予防など、メリットはさまざまです。また、適切な道具を使用することで、基本的な手入れを自分で行うこともできます。
継続的なケアを心がけることで、愛車の性能を維持し、長期間にわたって安心してドライブを楽しめます。計画的なメンテナンスは、結果的に時間と費用の節約にもつながるでしょう。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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