ホイールに付いたガリ傷は修理すべき?自分で修理する方法も紹介!
ホイールにガリ傷を付けてしまい、修理するかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。ホイールの損傷は見た目だけでなく安全性に影響を与えることがあるため、程度によって対応は異なります。
本記事では、ホイールに付いたガリ傷を放置するリスクをはじめ、自分で修理が可能かどうかも解説します。ホイールのガリ傷に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
5.ホイールに付いたガリ傷の点検・修理は業者に依頼するのがおすすめ
・ホイールのガリ傷をそのままにすると、さびや腐食の発生、エア漏れの発生、走行中の不具合の発生に気付かないといったリスクがある。
・自分でホイールのガリ傷を修理するなら、自分のDIYレベルに適した方法で行うのがおすすめ。
・ホイールは安全性に関わるパーツのため、点検・修理は業者に依頼するのがおすすめ。
ホイールのガリ傷をそのままにした場合のリスクとは?
ホイールに付いたガリ傷は、見た目だけの問題と捉える方は少なくありません。しかし、ガリ傷の程度によっては、安全性に影響を与えることがあります。
ここでは、ホイールのガリ傷をそのままにすると、どのようなリスクがあるのかを解説しますので、点検・修理をするかどうかの判断にお役立てください。
さびや腐食の発生
一般的な国産車に標準装備されるホイールは、主にスチールもしくはアルミニウムで造られており、さびや腐食の発生を防ぐために表面を塗装しています。しかし、ガリ傷によって金属がむき出しになれば、そこからさびが発生し腐食していくため注意が必要です。
なお、スチール製に比べてさびにくいアルミニウム製のホイールも例外ではありません。せっかくのホイールデザインも美観を損なってしまうでしょう。
エア漏れの発生
ホイールのリム部分にガリ傷が付いた場合、エア漏れが発生する可能性があります。ガリ傷によって気密性が保たれなくなった場合、タイヤ内の空気が抜ける原因となるのです。
エア漏れが発生してタイヤの空気圧が不足した場合、さまざまなタイヤトラブルにつながります。タイヤの寿命を縮める「偏摩耗」や走行中にタイヤが爆発する「バースト」が一例です。
走行中の不具合の発生
ホイールは、車の走行において重要なパーツです。縁石や障害物との接触によって深いガリ傷が付いた場合、衝撃によってホイールバランスに狂いが生じ、不具合が発生する恐れがあります。
例えば、振動の発生やハンドルのセンターがずれるなど、走行安定性や安全性を損なう可能性があるため注意が必要です。また、ホイール強度の低下やタイヤの損傷も考えられるため、タイヤ販売店で点検を受けることをおすすめします。
ホイールのガリ傷は自分で修理できる?
ホイールのガリ傷を自分で修理できるかどうかは、傷ついた場所や傷の深さによります。
爪でなでても引っかからない程度の浅い傷がホイールの表面に生じているのであれば、修理経験がない方でも比較的簡単な修理によって目立たなくすることが可能です。ある程度の経験がある方は、爪が引っかかる程度のガリ傷修理に挑戦してみるのも良いでしょう。
ただし、DIYによる修理は失敗のリスクがあることを十分に理解した上で実施することが大切です。ホイール修理を試みて失敗した場合、手直しを業者に頼むと割高になってしまうケースもあるため、自分で修理するかどうかは慎重に検討しましょう。
少しでもクラックや穴あき、ゆがみが見受けられる場合は安全性に大きく関わるため、業者に修理を依頼してください。なお、タイヤと接している場所やエアバルブ周辺に付いたガリ傷は、エア漏れのリスクがあるため自分で修理するのは避けたほうが安全です。
また、特殊な塗装が施されているホイールの場合、修理箇所が余計に目立ってしまうことがあります。
自分でホイールのガリ傷を修理する方法【初心者向け】
修理の経験がない方は、失敗のリスクが少ない方法でホイールのガリ傷を目立たなくするのがおすすめです。初めての修理でパテ埋めや塗装を試みると失敗することも少なくないため、経験を積んで徐々にステップアップすると良いでしょう。
ここでは、初心者向けのホイールのガリ傷を修理する方法を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
軽微なホイールのガリ傷修理に必要な道具
失敗のリスクが少ない修理方法でホイールのガリ傷を目立たなくするなら、コンパウンドで傷をなだらかにするのがおすすめといえます。軽微なホイールのガリ傷修理に必要な道具は、以下の5種類です。
・洗浄用スポンジ、洗剤、タオル
・マスキングテープ
・コンパウンド
・研磨用のタオルもしくはスポンジ
・ホイール用コーティング剤
コンパウンドは、商品によって粒子の粗さが異なります。ガリ傷の程度に適したものを選ぶ必要がありますが、迷った場合は粒子の粗さが異なるコンパウンドがセットになったものを購入しましょう。
軽微なホイールのガリ傷を自分で修理する方法
軽微なホイールのガリ傷を自分で修理する際は、次の手順で修理を行います。
まずは傷の周辺をきれいにして汚れや水分がない状態にし、マスキングテープを使用して養生してください。次にタオルもしくはスポンジにコンパウンドを取り、優しくガリ傷を研磨します。傷が消える程度かつ、粒子の細かいコンパウンドで済ませるのがコツです。
ガリ傷が消えたら、順番に粒子の細かいものを使用して、コンパウンドによる磨き傷を消していきましょう。最後に付着したコンパウンドを拭き取り、コーティング剤を塗布して完成です。
自分でホイールのガリ傷を修理する方法【経験者向け】
修理の経験がある方は、爪が引っかかる程度の少し深いガリ傷修理に挑戦してみるのも良いでしょう。ただし、クラックや穴あき、ゆがみやエア漏れの可能性がないことを十分に確認した上で慎重に検討することが大切です。
ここでは、経験者向けのホイールのガリ傷を修理する方法を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
ホイールに付いた深いガリ傷修理に必要な道具
ホイールに付いた深いガリ傷に必要な道具は、パテで終わらせるか塗装するかによって異なります。
塗装を行わない場合に必要な道具は、以下の7種類です。
・洗浄用スポンジ、洗剤、タオル
・マスキングテープ
・サンドペーパー
・脱脂剤
・パテ
・コンパウンド
・研磨用のタオルもしくはスポンジ
塗装を行う場合は、上記に加えて下記の2つも用意しましょう。
・下地剤
・新聞紙もしくはビニール袋
ホイールに付いた深いガリ傷を自分で修理する方法
ホイールに付いた深いガリ傷を自分で修理する際は、次の手順で修理を行います。
まずは傷の周辺をきれいにして汚れや水分がない状態にし、マスキングテープを使用して養生してください。なるべく細目のサンドペーパーを使うよう心がけ、表面が整わない場合は少し粗目のサンドペーパーを使用しましょう。
ガリ傷の凹凸が平らになったら洗浄し水分を拭き取り、パテの定着に欠かせない脱脂剤を使用します。パテを塗布し、完全に硬化するまで待ちましょう。パテの色が目立たない場合はサンドペーパーで表面を整え、コンパウンドとコーティング剤で仕上げます。
塗装が必要な場合
上記の作業をしてもパテの色が目立つ場合は、改めて洗浄・脱脂・マスキングを行います。周囲に塗料がかからないよう、新聞紙やビニール袋などを使用して広範囲を養生しましょう。
塗料を定着しやすくする下地剤を塗布・乾燥させてから、カラー塗装を塗布・乾燥させましょう。最後にクリア塗装を施し、完全に乾燥させた後にコンパウンドで磨くと、表面にツヤが出てきれいに仕上げられます。
ホイールに付いたガリ傷の点検・修理は業者に依頼するのがおすすめ
ホイールに付いたガリ傷の修理費用の相場は、数千円~20,000円ほどが目安です。ただし、ホイールの損傷状態の他、修理方法によっても大きく変動するため、実際にガリ傷修理を依頼する際は複数社に見積もりを依頼して、適正な価格かどうか確認しましょう。
また、利用者から高評価を得ている業者なら安心して修理を依頼できます。口コミサイトやレビューサイトなどで確認するのがおすすめです。
ホイールの損傷が大きいと、元の状態に戻せなかったり修理費用が高額になったりするケースがあります。業者にアドバイスをもらいつつ、買い替えも検討しましょう。
まとめ
ホイールのガリ傷をそのままにすると、さびや腐食の発生、エア漏れの発生、走行中の不具合の発生に気付かないといったリスクがあります。
ホイールは安全性に関わるパーツのため、点検・修理は業者に依頼するのがおすすめですが、費用をかけたくないと考える方もいるでしょう。自分でホイールのガリ傷を修理するなら、自分のDIYレベルに適した方法で行うのがおすすめです。
ホイール修理を試みて失敗した場合、手直しを業者に頼むと割高になってしまうケースもあるため、自分で修理するかどうかは慎重に検討しましょう。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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