車のエンジンからカラカラ音が発生する原因とは?他部位の不具合も疑おう

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車のエンジンからカラカラ音が発生する原因とは?他部位の不具合も疑おう

車のエンジンからカラカラ音が発生する原因とは?他部位の不具合も疑おう

車のエンジンルームからカラカラ音が聞こえる場合、エンジンもしくは周辺部位に不具合が発生していると考えられます。エンジンから異音が発生している場合は、重大なダメージを負う前に対処することが大切です。

 

一方、修理を依頼するお店まで自走しても問題がないか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。いつどのような時にカラカラ音が聞こえるのか把握した上で、修理先へ事前に相談するのがおすすめです。

 

本記事では、エンジンからカラカラ音が発生する主な原因やエンジンルーム周辺でカラカラ音が発生するその他の要因についても解説します。

 

※目次※

1.エンジンがカラカラ音を発生させるタイミングを把握しよう

2.エンジンからカラカラ音が発生する原因【始動時・低速走行時に異音発生】

3.エンジンからカラカラ音が発生する原因【加速時に異音発生】

4.エンジンからカラカラ音が発生する原因【常に異音発生】

5.まとめ

 

■POINT

・エンジンがカラカラ音を発生させるタイミングを把握できれば、どこに不具合が発生しているのか目星が付けられる。

・エンジン内部からカラカラ音が発生している場合は、重大なダメージを負う前に点検・修理する必要がある。

・エンジンルーム周辺からカラカラ音が発生していても、異音の原因がエンジンとは限らない。

 

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エンジンがカラカラ音を発生させるタイミングを把握しよう

車のエンジンルームを覗き込んで考える女性

車のエンジンを始動している間、異常がなくてもカラカラ音は発生しています。特にエンジン始動直後は十分にエンジンオイルが内部に行き渡っていないため、潤滑不足による金属音がしやすい状態です。

 

しかし、ドライバーが意識して耳を傾けなくてもカラカラ・カタカタという音が聞こえる場合は、エンジンもしくはその他の部品に何かしらの不具合が発生しているかもしれません。

 

いつどのような時にカラカラ音が聞こえるのか把握することで、どこに不具合が発生しているのか目星が付けられます。事前に修理相場を調べる際に役立つでしょう。

 

整備工場に依頼する際は、いつどのような時にどのような音がするのかを具体的に伝えられればスムーズです。

エンジンからカラカラ音が発生する原因【始動時・低速走行時に異音発生】

車のエンジンに取り付けられたプーリー類

エンジンの始動時・低速時にカラカラ音が発生している場合、プーリーやベアリングの不具合、バルブクリアランスの広がりが原因の可能性が疑われます。ここでは、エンジン始動直後や低速走行時にカラカラ音がする原因を詳しくみていきましょう。

 

プーリーやベアリングの不具合

エンジン始動時や低速時にカラカラ音が発生する場合、プーリーやベアリングの不具合が考えられます。プーリーは滑車のような形をした動力伝達を担う部品です。

 

エンジンルームにはオルタネーター・冷却ファン・パワーステアリングなど、さまざまなプーリーが使用されており、それぞれが重要な役割を担っています。

 

ベアリングが内蔵されており、摩耗や劣化などによって回転軸がブレることでカタカタ音が発生するケースは少なくありません。

 

不具合の程度が軽い場合、エンジン始動時や低速時に異音がするものの、エンジンの回転数が上がるとブレが収まり、音が聞こえなくなることもあります。

 

バルブクリアランスの広がり

エンジン始動時や低速時に「カタカタ」や「カチカチ」という音が発生する場合、タペット音と呼ばれる現象が考えられます。これは吸気・排気を行っているバルブとそれを動かすシャフトの間にある隙間(バルブクリアランス)が広がることで発生するものです。

 

バルブクリアランスが正常でも音は発生していますが、経年使用などによって規定値より隙間が広がると音が漏れてドライバーの耳まで届くようになります。なお、エンジンが温まるにつれて熱膨張するため、カタカタ・カチカチ音は小さくなるのが一般的です。

 

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エンジンからカラカラ音が発生する原因【加速時に異音発生】

車のエンジンに取り付けられたイグニッションコイル

車を加速させた際にエンジンからカラカラ音が鳴ったり、振動が伴ったりしている場合、ノッキングの発生が考えられます。ここでは、ノッキングとはどのような現象なのか、カラカラ音がする原因を詳しくみていきましょう。

 

エンジンノッキング(爆燃:ばくねん)の発生

加速時にエンジンからカラカラ音が発生する場合「ノッキング(爆燃)」が発生しているかもしれません。ノッキングとは、異常燃焼そのものや異常燃焼によって生じた扉をたたくようなカラカラ音やカンカン音、振動を感じる現象を指します。

 

吸気→圧縮→燃焼→排気の4工程を繰り返す4サイクルエンジンは、スパークプラグで点火した際に発生する爆発の火炎(爆燃)によって燃焼室を圧縮し、ピストンを押し下げる仕組みです。

 

これを理想的なタイミングで行えるよう制御していますが、エンジンにとって不都合な条件がそろうと、意図せず混合気が自然発火してしまう異常燃焼が発生します。これにより、カラカラ音が発生していると考えられるでしょう。

 

異常燃焼には「プレイグニッション」と「デトネーション」と呼ばれるものがあります。なお、ノッキング(爆燃)とデトネーション(爆轟)は外来語であり、日本語化における解釈の違いから同じ意味で使われることも少なくありません。

 

プレイグニッション(早期着火)の発生

異常燃焼には「プレイグニッション(早期着火)」と呼ばれるものがあります。これは、点火プラグによる点火前に、自然着火によって燃焼が始まってしまうものです。

 

自然着火による燃焼後にスパークプラグによる燃焼が続くため、これを繰り返すことで高温・高圧になります。

 

主に低オクタン価のガソリン使用や熱価の合わないプラグの使用、ICイグナイタ-の不良の他、燃焼室内に堆積したカーボンやなどが高温になって混合気に引火することで発生します。そのため、適切な燃料を使用し適切な整備を行うことで回避が可能です。

 

デトネーション(爆轟:ばくごう)の発生

デトネーション(爆轟)は、スパークプラグによる点火で発生した爆燃による圧縮が通常よりも大きすぎる場合に、シリンダー内で圧力のかかりやすい場所から衝撃波によって自然着火し、さらに強力な爆燃を発生させる現象を指します。

 

このときの火炎の伝播速度は、2,000m/secを超えるといわれており、通常の爆燃よりも高温・高圧になることから一般のエンジンでは長時間耐えられません。シリンダーやピストンの溶解を引き起こすなど、エンジンの重大な損傷につながります。

 

ノッキングはエンジン故障の前兆

異常燃焼は単なる異音や振動を発生させるだけではありません。激しいノッキングが発生すると、ピストンやピストンリングの焼損、ガスケット抜け、コンロッド破損、破損した部品によってクランクケースに穴が開くこともあります。

 

エンジンが深刻なダメージを受けないよう、現代のエンジンにはノックセンサーが備わっていますが、センサーの異常の他ノッキングが発生してしまう原因はさまざまです。

 

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エンジンからカラカラ音が発生する原因【常に異音発生】

車のボンネットを開ける男性

車のエンジン音は冷えている時と暖まっている時、回転数の高さによっても変動するため、常に一定ではありません。なお、エンジンの回転力を利用している補機類が原因でカラカラ音が発生している場合も回転数によって音が変化します。

 

一方、カラカラ音が小さくなったり大きくなったり、音の高さに変化がない場合、エンジン内部や補機類には問題がないと考えられるでしょう。

 

ここでは、常にカラカラ音が発生しているときに考えられる原因を紹介します。

 

エンジンオイルの不足や劣化

エンジンオイルが不足していたり劣化して粘度が低下していたりする場合、エンジン内部の金属部品が直接触れ合うため、カラカラという音が発生します。

 

エンジン始動時から鳴り出し、エンジンが暖まった状態かつ回転数を上げても鳴り止まない場合、エンジンオイルの不足や劣化を疑いましょう。オイル量や色は、オイルレベルゲージを使用して自分で確認できます。

 

エンジン・ミッションマウントの不具合

エンジンやミッションが動かないように取り付けるための部品「エンジンマウント」や「ミッションマウント」が劣化すると、カタカタ音やコトコト音が発生します。

 

マウントの劣化をそのまま放置していると、振動や衝撃による異音が徐々に激しくなるため注意が必要です。劣化の程度によっては加減速時やシフトポジションを変更した際などに、エンジンが揺れて「ドン」と大きな音や振動を伴うケースもあります。

 

ボンネットフードのがたつき

エンジンの異音と混同しやすいのが、ボンネットフードのカタカタ音です。ボンネットフードが正しく固定できていない、取り付け部のネジが緩んでいるといった状態の場合、振動によるカタカタ音が発生しているかもしれません。

 

ボンネットフードを開けると左右の付け根にヒンジが取り付けられており、グリルの中央あたりにボンネットが開かないように留める部品があります。これらの箇所にがたつきがないか確認してみましょう。

 

マフラーの異常や変形

エンジンルームを覗き込んだ時よりも、車体下部を覗き込んだ時のほうがカラカラ音がよく聞こえる場合は、マフラーに異常がある可能性があります。

 

例えば、サイレンサー内部のパイプが外れていたり、パイプ中に異物が混入していたり、遮熱板が固定できていないなどが原因と考えられるでしょう。

 

マフラーの不具合は走行性能の低下や騒音問題、大気汚染にもつながります。エンジンに問題はないと安心せず、速やかに整備工場などで点検・修理を依頼しましょう。

 

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まとめ

車のボンネットを開きOKサインを出す女性

車のエンジンからカラカラ音がしたら自己判断せず、整備工場などに点検・修理を依頼しましょう。いつどのような時にどのような音がするのか、具体的に伝えられればスムーズです。始動時・低速走行時・加速時・常時など、分かる範囲で正確に伝えましょう。

 

症状を悪化させないためにも、異音がしたら速やかに点検に出すことが大切です。経年劣化によるエンジンの不具合であれば、修理せずに買い替えるのもひとつのタイミングといえます。

 

【この記事の執筆者】

車のエンジンからカラカラ音が発生する原因とは?他部位の不具合も疑おう

松田 莉乃

過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。

 

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