エンジンオイルランプが点灯・点滅している場合の対処法とは?
車のエンジンオイルランプが点灯もしくは点滅した場合、慌ててしまう方もいるのではないでしょうか。魔法のランプのようなかわいらしい形ですが、エンジンの損傷を防ぐための重要な警告灯ですので速やかに対処しましょう。
本記事では、車のエンジンオイルランプが点灯もしくは点滅した際の対処法や予防方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.エンジンオイルランプを点灯・点滅させないためのメンテナンス
・車のエンジンオイルランプはオイル量や圧力が不足した際に点灯する。
・オイル量が減少していると車が揺れるタイミングで点灯・点滅することがある。
・車のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合は速やかに対処することが大切。
エンジンオイルランプには黄色と赤色の2種類がある
車のエンジンオイルランプは魔法のランプのような形をしており、黄色と赤色の2種類があります。国際規格(ISO)で警告灯・表示灯の色や記号が決められているため、メーカーや車種ごとの違いはありません。
黄色のエンジンオイルランプは「エンジンオイルレベル警告表示」や「油量警告灯」と呼ばれるもので、エンジンオイルが不足していることを知らせるサインです。
一方、赤色のエンジンオイルランプは「油圧警告灯」と呼ばれるもので、エンジンオイルの圧力低下によって潤滑機能が著しく低下している深刻な状況を意味します。
なお、警告灯・表示灯は点灯するのが通常の機能であり、点滅する場合は常時点灯する前触れとも捉えられます。
エンジンオイルランプが点灯・点滅する原因とは
黄色のエンジンオイルランプは、オイルレベルゲージの下限付近までオイル量が減少すると点灯し、赤色のエンジンオイルランプは油圧が低下すると点灯します。
ここでは、エンジンオイルランプが点灯・点滅する原因には、どのようなものがあるのかを確認していきましょう。
車が傾くときに点灯・点滅するケース
黄色のエンジンオイルランプ(油量警告灯)は、傾斜路での停車時やカーブやブレーキなど車が揺れるタイミングで点灯・点滅することがあります。
黄色のエンジンオイルランプが点いたり消えたりするときは、平坦路で点灯するかどうかを確認して、オイルが不足していれば補充(交換)してください。
エンジンの燃焼室は完全に密閉されているわけではないため、エンジンオイルは徐々に減少します。なお、密閉性を保つための部品の劣化・摩耗によって、通常よりもエンジンオイルの減りが早くなるケースでは、修理に多額の費用がかかることも少なくありません。
オイル漏れ
黄色のエンジンオイルランプ(油量警告灯)は、オイル漏れによって点灯・点滅することがあります。車のエンジンは経年や摩耗によって接合部に隙間が発生し、オイルがにじんだり漏れたりするため、オイルが不足していれば補充(交換)してください。
オイル漏れが考えられる箇所は多岐にわたりますが、目視でエンジンルームや駐車場に油の跡がないか確認しましょう。
オイルプレッシャースイッチの不具合
オイルの油圧が低下すると、赤色のエンジンオイルランプ(油圧警告灯)が点灯します。油圧がかかっているときは通電せず、油圧が不足すると通電する「オイルプレッシャースイッチ」が油圧警告灯を点灯させる仕組みです。
しかし、オイルプレッシャースイッチが故障すると、油圧に問題がないのにもかかわらず警告灯を点灯させたり、機能しなくなったりすることがあります。速やかに整備工場へ修理を依頼しましょう。
オイルポンプの不具合
エンジン内部でオイルを循環させる重要な役割を担う「オイルポンプ」に異物が詰まると、油圧が低下して赤色のエンジンオイルランプ(油圧警告灯)が点灯する可能性があります。
エンジンオイルやオイルエレメントを交換しないまま使用を続けていると、エンジン内部の金属粉によって、オイルポンプが故障する恐れがあるため注意が必要です。故障した際は、修理に多額の費用がかかることも少なくありません。
車のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合の対処法
車のエンジンオイルランプが点灯した場合は、緊急性を把握した上で適切に対処しましょう。正しい知識を持って対処すれば、エンジントラブルを最小限に抑えることが可能です。ここでは、車のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合の対処法を解説します。
黄色のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合
黄色のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合は、エンジンオイルが不足していることを知らせるサインです。
黄色のエンジンオイルランプが点灯しているうちは、整備工場までの走行に支障はありませんので、速やかにエンジンオイルを補充(交換)しましょう。
そのまま使用を続けることで赤色のエンジンオイルランプが点灯してしまうと、整備工場までの走行ができなくなります。
赤色のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合
赤色のエンジンオイルランプが点灯・点滅した場合は、安全に停車できる場所へ移動した上でエンジンを停止してください。オイル量をチェックして不足している場合は、エンジンオイルを補充(交換)することでエンジンを始動・走行できるようになります。
しかし、正常なオイル量であるにもかかわらず赤色のエンジンオイルランプが点灯・点滅している場合は、深刻な不具合が発生しているかもしれません。自分で運転するのは危険なため、整備工場やロードサービスなどに連絡して救援を依頼しましょう。
エンジンオイルランプを点灯・点滅させないためのメンテナンス
エンジンオイルランプを点灯・点滅させないためには、小まめなメンテナンスが重要です。適切な頻度で点検を行えば、黄色のエンジンオイルランプが点灯する前にオイル量の減少を早期発見できます。
車のエンジンを守るためには、定期的なエンジンオイル・オイルエレメントの交換が欠かせません。小まめに交換することで、オイルポンプの詰まりが原因による赤色のエンジンオイルランプが点灯・点滅することを防げます。
また、エンジンオイルランプが点灯・点滅していなくても、エンジンに異常を感じた場合は早めに整備工場で点検してもらうのがおすすめです。重大な故障につながる前に修理できれば、費用が抑えられるでしょう。
まとめ
車のエンジンオイルランプが点灯・点滅するのは、オイル量や圧力が不足したことを知らせるサインです。通常、エンジンオイルランプは点灯するものですが、状況によっては点いたり消えたりすることがあります。
黄色のエンジンオイルランプは赤色よりも緊急性が低いものの、エンジンオイル交換を怠っていた場合は速やかにオイル交換を行わなくてはなりません。
なお、定期的にオイル交換しているにもかかわらず減少が激しい場合は、整備工場で点検してもらうのがおすすめです。修理費用が思ったよりも高い場合、新しい車に買い替えを検討するのもひとつの方法といえます。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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