キュルキュルと音がして車のエンジンがかからないときの対処法は?原因や備えておきたいこと

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キュルキュルと音がして車のエンジンがかからないときの対処法は?原因や備えておきたいこと

キュルキュルと音がして車のエンジンがかからないときの対処法は?原因や備えておきたいこと

車のエンジンをかけようと、キーを回した際「キュルキュル」という音だけが虚しく響き、エンジンがかからなかったという経験がある方もいるかもしれません。車のエンジンがかからない原因はさまざまですが、キュルキュルという音は、不調の原因を特定するための重要な手がかりです。

 

この記事では、キュルキュルと音がしてエンジンがかからない際の原因と対処法、突然のトラブルへの備えを詳しく解説します。

 

※目次※

1.キュルキュルという音がしてエンジンがかからない原因は?

2.キュルキュル音以外にも!エンジンの不調を知らせる異音

3.車のエンジンがかからなかったときの対処法

4.エンジントラブルに備えて準備しておきたいもの

5.まとめ

 

■POINT

・キュルキュル音が発生するだけでエンジンがかからない場合、点火系統、燃料供給系統の問題が考えられる。

・キュルキュル音以外にもさまざまな異音が発生するが、それぞれ特有の原因があり、対処法も異なる。

・日頃からブースターケーブルやジャンプスターター、電子キーの予備の電池を準備しておくと、突然のトラブルでも慌てずに対処できる。

 

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キュルキュルという音がしてエンジンがかからない原因は?

運転席のキーシリンダー

「キュルキュル」という音がするだけでエンジンがかからない状況は、ドライバーにとって焦りと不安を感じる瞬間です。ただし、この音が聞こえるということは重要な手がかりともいえます。

 

キュルキュル音がしてエンジンがかからない際の主な原因について詳しく見ていきましょう。

 

キュルキュルという音はセルモーターが正常な証拠

エンジンをかけようとしてキュルキュルという音が聞こえるのであれば、セルモーターは正常に回転している証拠です。

 

セルモーターとは、エンジンを始動させるためのモーターで、バッテリーから電力を受け取り、フライホイールを回転させる役割を担っています。この音がしっかり聞こえるということは、少なくともセルモーター自体は問題なく作動しているということです。

 

キュルキュル音がするのにエンジンがかからない場合、バッテリーからセルモーターへの電力供給は正常であることを示しています。つまり、エンジンが始動しない原因は、セルモーター以外の部分に存在する可能性が高いということです。

 

エンジンへの点火に異常が生じている可能性

キュルキュル音がするのにエンジンがかからない場合、点火系統に問題がある可能性があります。特にスパークプラグの劣化が主な原因です。スパークプラグは約1万5,000km~2万kmが寿命で、電極が摩耗したり汚れたりすると点火不良を起こします。

 

その他には、プラグかぶりも原因です。これは短距離走行や寒冷時に燃料が液体のままプラグをぬらす現象で、ぬれたプラグは点火できなくなります。このような際は、エンジンをかけながらアクセルを踏み込む対処法も有効です。

 

また、イグニッションコイルの故障やディストリビューターの不具合も、点火系統のトラブルとして考えられます。

 

燃料の噴射が正常に行われていない可能性

キュルキュル音がしてもエンジンがかからない原因としては、燃料系統の問題も考えられます。特にインジェクターの詰まりには注意が必要です。

 

インジェクターは燃料を微細な霧状にして燃焼室に噴射する重要な部品ですが、長年の使用や低品質な燃料により、噴射口が詰まったり固着したりすることがあります。

 

こうなると適切な量の燃料が供給されず、キュルキュルと音はするものの、エンジンは始動しません。走行距離が多い車や長期間放置していた車はこのリスクが高いでしょう。

 

燃料タンクに専用クリーナーを添加することで改善する場合もありますが、症状が重ければ専門業者による分解清掃や交換が必要です。

 

オーバーヒートによるエンジンの損傷

オーバーヒートを経験した車両は、その後エンジンがかからなくなる可能性があるため注意が必要です。車のエンジンが異常な高温になると、内部のピストンやバルブなどの金属部品が変形したり、シリンダーヘッドにひび割れが生じたりします。

 

こうした損傷により、エンジン内部の気密性が失われ、圧縮不足が発生する可能性があるでしょう。その結果、キュルキュル音はするものの、点火・爆発のサイクルが正常に行われなくなります。

 

オーバーヒート防止には、冷却水量の定期確認、ラジエーターやファンベルトの点検が重要です。また、水温計の急上昇や警告灯の点灯に気づいたら、すぐに安全な場所に停車しエンジンを冷やしましょう。

 

ガス欠の疑いも

キュルキュル音がするのにエンジンがかからない場合、ガス欠も考えられる原因です。燃料切れでもセルモーターは正常に動くため、キュルキュル音は発生します。

 

長時間の渋滞や想定外の燃費悪化で、気づかないうちにガス欠になるケースもあるでしょう。また、メーターの燃料計が故障していると、十分な燃料があると表示されていても実際は空という可能性があります。

 

エンジンがかからずキュルキュル音がする場合は、燃料計を確認し、少しでも疑わしければ給油を試してみましょう。

 

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キュルキュル音以外にも!エンジンの不調を知らせる異音

エンジンルームを覗き込む自動車整備士

エンジンがかからないとき、キュルキュル音以外にもさまざまな異音が発生するケースがあります。それぞれの音には特有の原因があり、対処法も異なります。異音の種類を知っておくことで、エンジントラブルの原因をある程度特定でき、適切な対応が可能です。

 

カチカチ・ガガガという音がした場合

「カチカチ」「ガガガ」という音は、バッテリー上がりが主な原因です。これはセルモーターが正常に回転できない場合に発生します。

 

バッテリーの電圧が不足しているため、セルモーターを動かす十分な電力がなく、代わりにリレーの作動音(カチカチ)や、力不足のセルモーターが回ろうとする音(ガガガ)が聞こえます。

 

このような症状が出た場合、バッテリーの交換かブースターケーブルでの応急処置が必要です。エンジンが一度かかればオルタネーターが充電を始めますが、これは一時的な対処に過ぎません。エンジンを切らずに30分程度車を走らせ、バッテリーを充電しましょう。

 

バッテリーの寿命が疑われる際は、安全のため、始動後に近くのガソリンスタンドや整備工場へ移動し、バッテリーの状態を専門家に点検してもらいましょう。

 

カタカタという音がした場合

エンジン始動時に「カタカタ」という異音が聞こえる場合は、エンジンについているベルト類に問題が生じている可能性があります。

 

タイミングベルトはエンジンの吸気と排気のタイミングを制御する重要な部品です。異常があるとエンジンが停止したり、最悪の場合は内部が損傷したりすることになります。

 

また、ファンベルトやパワーステアリングベルトの劣化も、カタカタという音の原因です。ファンベルトにはオルタネーターを回してバッテリーを充電する役割があり、異常があるとバッテリー上がりの原因にもなり得ます。

 

これらの症状が出た場合は、自己判断での修理は危険です。安全な場所に停車してエンジンを切り、速やかにロードサービスを呼びましょう。

 

ジジジという音がした場合

エンジン始動時に「ジジジ」という特徴的な音が聞こえる場合、セルモーターのギアとフライホイールの噛み合わせに問題が生じている可能性があります。

 

セルモーターが正常に回転できず、ギアが空回りする際に発生する音で、バッテリーの電力不足やセルモーター内部の劣化が原因として考えられるでしょう。

 

まずはバッテリーの充電状態を確認し、必要に応じて充電や交換を行います。バッテリーに問題がない場合は、セルモーターやフライホイールの専門的な点検が必要です。

 

カリカリという音がした場合

エンジン始動時に「カリカリ」という音が発生する場合は、スターターモーターとフライホイールの歯車の噛み合わせに問題が生じている可能性があります。この症状は、バッテリー上がりやオーバーヒートが主な原因です。

 

オーバーヒートの初期症状として現れるケースもあるため、水温計を確認しHマーク付近まで上がっていればオーバーヒートと判断できます。このまま放置するとエンジンに深刻なダメージを与え、最悪の場合エンジンの故障に発展するため注意が必要です。

 

安全な場所に停車し、速やかにロードサービスを呼ぶことをおすすめします。

 

音がしないけれどエンジンがかからない場合

エンジンを始動しようとしてもまったく音がしない場合は、電気系統の深刻な問題が考えられます。バッテリーの完全な放電やターミナルの接続不良、セルモーターの故障など、電力が供給されていない状態です。

 

また、イモビライザー(盗難防止装置)が誤作動している可能性もあります。イモビライザーはキーの電子信号が正しく認識されないと、意図的にエンジン始動を阻止する装置です。電子キーの電池切れやセキュリティシステムの不具合も原因といえます。

 

また、オートマ車はシフトレバーがパーキングに入っているか、マニュアル車はクラッチを踏んでいるか確認することも重要です。

 

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車のエンジンがかからなかったときの対処法

レッカー移動される車

エンジンがかからないという事態に直面したら、焦らずに対処することが重要です。エンジンが始動しない状況では、適切なステップを踏むことで安全を確保し、問題を解決できる可能性があります。エンジンがかからない際の具体的な対処法を確認しましょう。

 

自分と周囲の安全確保

エンジンがかからない状況に直面した場合、最優先すべきは安全の確保です。走行中にエンジンが停止した場合は、すぐにハザードランプを点灯させ、周囲の車に異常を知らせましょう。

 

交通量の多い道路では特に危険なため、可能な限り路肩や安全な場所に車を移動させます。高速道路では後続車の速度が速いため、車内にとどまるよりもガードレールの外側など安全な場所に避難しましょう。

 

また、三角表示板を設置して後続車に注意を促すことも重要です。二次災害を防ぐため、むやみに車外に出たり危険な場所で作業したりすることは避けましょう。

 

ロードサービスに連絡

安全確保の次に行うべきは、ロードサービスへの連絡です。任意保険に加入している場合は、保険会社のロードサービス窓口に連絡しましょう。電話する際は、車種・車両番号・現在地の情報を正確に伝えることが重要です。

 

特に現在地の特定には、近くのコンビニや交差点名、スマートフォンのマップアプリの位置情報などが役立ちます。マップアプリで自分の位置をマークし、表示される緯度・経度をオペレーターに伝えると正確な場所の特定が可能です。

 

エンジンがかからない状況を具体的に説明し、道路の広さや車の状態についても伝えましょう。こうした情報が、迅速かつ適切な救援につながります。

 

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エンジントラブルに備えて準備しておきたいもの

ジャンプスターター

エンジントラブルはいつ起きるか予測できません。エンジンがかからない状況に備え、日頃から必要なアイテムを車内に常備しておくことが大切です。日ごろから準備をしておくことで、突然のトラブルに遭遇しても慌てることなく対処できるでしょう。

 

ブースターケーブルとジャンプスターター

バッテリー上がりに備えるなら、ブースターケーブルとジャンプスターターの常備をおすすめします。ブースターケーブルは他の車からバッテリーを充電できる救世主的存在です。選ぶ際は、車種に対応する電流値と長さ、クリップの品質を確認しましょう。

 

最近人気のポータブルジャンプスターターは、救援車不要で自力対応できる便利なアイテムです。コンパクトながら3000A以上の高出力モデルもあり、USB充電機能付きの多機能タイプも増えています。

 

どちらも使用方法を事前に理解し、定期的な点検で接続部のさびや被膜の破れがないか確認することが大切です。

 

電子キーの予備の電池

電子キーを使用する車では、キーの電池切れによるエンジン始動トラブルが増加しています。

 

電子キーの電池寿命は1年~2年程度と短いため、予備の電池を車内に常備しておくと安心です。コンビニや量販店で電池の取り扱いがない場合も多いため、事前に準備しておきましょう。

 

電池が切れた状態でエンジンをかける方法は、メーカーや車種によって異なります。例えばトヨタ車の場合、スマートキーのロゴ部分をエンジンスイッチにかざして操作することで、エンジンの始動が可能です。また、多くの車種にはメカニカルキーが内蔵されており、緊急時に使用できます。

 

エンジンがかからない原因のひとつとして、電子キーの電池切れについても考慮しましょう。取扱説明書で対処法を確認し、定期的な電池交換を心がけることをおすすめします。

 

ロードサービスに関する情報

エンジンがかからない緊急時には、頼りになるロードサービスの活用がおすすめです。自動車保険に付帯しているロードサービスやJAFなどが代表的で、24時間365日対応しています。

 

これらのサービスではエンジン不調の原因調査から、その場での修理やレッカー移動まで幅広くサポートしてくれます。ロードサービスを呼ぶ前には、シフトレバーの位置や電子キーの状態、ハンドルロックなど基本的な点検を行いましょう。

 

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まとめ

海を渡る橋を走る車

キュルキュル音が発生するだけでエンジンがかからないという症状は、セルモーター自体は正常に動作している証拠です。

 

主な原因として、バッテリー上がりやスパークプラグの劣化などの点火系統、燃料ポンプやインジェクターなどの燃料供給系統の問題が考えられます。また、オーバーヒートによるエンジン損傷やガス欠の可能性も確認しておきたいポイントです。

 

音の種類によって故障している箇所が異なり、カチカチ・ガガガ音はバッテリー関連、カタカタ音はタイミングベルト、ジジジ音はセルモーターとフライホイールの噛み合わせ不良を示唆します。

 

トラブル時は安全確保を最優先し、ロードサービスに適切に状況を伝えることが重要です。日頃からブースターケーブルやジャンプスターター、電子キーの予備の電池を準備しておくと、突然のトラブルでも慌てずに対処できるでしょう。

 

【この記事の執筆者】

キュルキュルと音がして車のエンジンがかからないときの対処法は?原因や備えておきたいこと

五十嵐巧

大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。

 

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