新車購入の流れは?必要書類や税金、補助金を徹底解説!
新車を購入する際は、さまざまな要素を判断していかなければなりません。購入するお店や車種、支払い方法の決定など、特に初めて新車を買う方にとっては、さまざまな場面で戸惑ってしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、新車を購入する際の流れを紹介しつつ、店舗やボディタイプ、支払い方法などの選び方について解説します。購入時に必要となる書類や予算を抑える方法など、新車の購入に必要な情報を総合的に明記してありますので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
・新車を契約できるのは、メーカー系列のディーラーや車販売店、メーカー直販などがある。
・新車を購入する場合は、車種選択や支払い方法の検討、必要書類の準備など納車までの流れを押さえておくとスムーズ。
・新車購入は魅力的な選択だが、中古車にも価格的な要素や納車が早いというメリットもある。
新車購入時の店舗の選び方
新車は必ずしも、メーカーが提携しているディーラーだけで販売しているわけではありません。さまざまなメーカーの車種を扱う車販売店や、メーカーの直販でも契約することが可能です。まずは、それぞれの選択肢におけるメリットとデメリットを見ていきましょう。
ディーラーのメリット・デメリット
ディーラーとは、特定の自動車メーカーと特約店契約を交わした店舗の総称です。ホンダ、スズキといったメーカー名を掲げた店舗の他、ネッツ、トヨペットなどもディーラーのひとつです。特約店契約を交わしているため、そのメーカーの車のみ販売します。
ディーラーで購入するメリットは、価格やサービス内容などが店舗によって変動しにくい点です。
一方で、他のメーカーの車と比べにくいのはデメリットとなります。またメンテナンス費用も、一般的に高くなるため注意しましょう。「メーカーは決まっているが車種を迷っている」という方にはおすすめの方法です。
車販売店のメリット・デメリット
特約店契約を結ばずに車を販売している店舗をサブディーラー、または単に車販売店といいます。ディーラーから仕入れた新車を在庫として確保する仕組みで、ディーラーよりも安価になりやすい点がメリットです。
ディーラーと大きく異なるのは、特定のメーカーに縛られないことでしょう。ひとつの店舗で複数のメーカーを取り扱うことも多いため、複数店舗を回ることなく購入の相談ができます。さまざまなメーカーや車種についてアドバイスを求めやすいのも魅力的です。
ただし、ディーラーに比べて店舗ごとのサービスに差が出やすいデメリットがあります。また車販売店は、メーカーやディーラーを介して新車を仕入れているため、納期に融通が利かないというケースも珍しくありません。
メーカー直販のメリット・デメリット
メーカーの直販は、オンライン上で車を契約できるサービスのことです。基本的にオンライン上で手続きが完了することから手間が少なく、多忙な方やディーラーが遠方にしかない方にとってメリットです。
デメリットとしては、メーカーによって車種の選択肢が少なく、希望の車を契約できないケースがある点です。また、展示車や試乗車を確認できない場合、納車されてからその車のデメリットに気付くことになります。
新車購入時のボディタイプの選び方
新車を購入する際、車種を決めていないという方もいるでしょう。ここでは、車のボディタイプについて解説しつつ、種類とそれぞれの特徴を紹介します。ボディタイプごとの人気車種や新車価格についても触れるので、ぜひ参考にしてください。
ボディタイプとは
ボディタイプは、形状や構造、用途などによって決まる車の大まかな分類のことです。ミニバンやコンパクトカー、セダン、ステーションワゴン、SUVなど、車選びで初めに決める要素といえます。
好みでボディタイプを選ぶ方もいるでしょう。しかし、通勤や通学で車を使用する場合はコンパクトカーや軽自動車から購入車種を検討するなど、ライフスタイルに合わせて判断することも大切なポイントです。
ボディタイプの種類と特徴
ここでは、主なボディタイプとそれぞれの特徴・人気車種・新車価格をまとめました。
ボディタイプ |
特徴 |
人気車種 |
新車価格 |
軽自動車 |
車体が小さい・軽い |
ホンダ「N-BOX」 |
168万9,600円~ |
コンパクトカー |
コンパクトかつ実用性に優れている |
トヨタ「ヤリス」 |
165万7,700円~ |
ミニバン |
乗車定員数7人~8人と大勢乗車できる |
トヨタ「アルファード」 |
510万円~ |
SUV |
アウトドアや街乗りなど幅広いシーンで活用できる |
マツダ「CX-5」 |
281万500円~ |
セダン |
静粛性と安全性が高い |
トヨタ「カローラアクシオ」 |
163万9,600円~ |
ステーションワゴン |
セダンをベースとして荷室を広く取っている |
トヨタ「カローラフィールダー」 |
178万6,400円~ |
クーペ |
スタイリッシュなスタイルで走行性能が優れている |
トヨタ「86」 |
293万6,000円~ |
(価格は2025年3月時点の情報です)
新車購入時の支払い方法の選び方
新車購入の方法としては、現金一括購入と、ローン購入の2種類があります。それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのか、気になっている方も多いでしょう。
それぞれの特徴を理解していないと、支払い方法を選んでから後悔する可能性もあるため、慎重に決めましょう。ここでは、現金一括購入とローン購入のメリット・デメリットを解説します。
現金一括購入のメリット・デメリット
現金一括購入のメリットは、ローンのように金利が一切かからないため、支払い総額を安く済ませられることです。また車の所有者が自分になるため、売却をしたくなった際もスムーズに進められます。
デメリットは、購入時にまとまったお金が必要になることです。特に高級車を購入した場合は、一度で大量のお金が出ていきます。計画的に進めていかないと、購入後の家計を圧迫する可能性もあるため、注意が必要です。
ローン購入のメリット・デメリットとローンの種類
ローンの種類としては、「ディーラーローン」「銀行系ローン」があります。
ローンの種類 |
特徴 |
ディーラーローン |
・ディーラーが扱っているローン |
銀行系ローン |
・都市銀行や地方銀行などの金融機関で取り扱っているローン ・金利相場が低め |
ローン購入のメリットは、一時的な出費を大きく抑えられることです。ただし金利負担があることに加えて、ローンを完済するまで所有権を得られません。返済プランは、計画的に立てましょう。
新車購入から納車までの流れ
新車を購入する際は、予算や車種を決めるだけでなく信頼できる店舗を見つけることも大切です。また、事前に必要な書類をそろえておくと手続きもスムーズに進められます。
ここでは、予算の決定から納車までの流れを紹介します。あくまで参考例ですが、新車購入が初めてという方は参考にしてください。
手順 |
注意点 |
1.購入予算を決める |
税金や車検費用も含めて計算する |
2.欲しい車のイメージを決める |
イメージしにくい場合はメーカーのWebサイトやカタログを見る |
3.利用する販売店を決める |
スタッフの対応や店舗全体の雰囲気などをチェックする |
4.車種やグレードを決定する |
使用用途や利用したいシーンをスタッフに共有する |
5.見積もりを取る |
内容に不明点がある場合は質問する |
6.必要書類を準備する |
時間に余裕があるときに少しずつそろえておく |
7.契約をする |
契約前に不明点を質問する |
8.納車を待つ |
1週間~3週間程度 |
1.購入予算を決める
車を買うことが決まると「この車種でこんな機能が欲しい」と想像がふくらみますが、まずは予算を考えると候補が絞りやすくなります。重要なのは、車体価格だけでなく税金や車検費用といった維持費用も含めて計算することです。
ローンで支払う場合は、さらに長期的な計画を立てられると安心できます。金額は大まかな数字で問題ありませんが、長く乗り続けるためにも予算の決定は大切なポイントです。
2.欲しい車のイメージを決める
希望の車種が決まっていない場合は、乗りたい車のイメージをある程度決めておきます。例えば、「維持費を抑えたい」「運転しやすい車が欲しい」という方には軽自動車が向いていますが、「5人家族でお出かけする」といった場合は乗車定員も条件として必須です。
デザインやボディカラーの好みがあれば、外観を重視した条件設定をしてもよいでしょう。イメージしにくい方は、メーカーのWebサイトやカタログを見て好きな車を探すのもおすすめです。
3.利用する販売店を決める
多くの方にとって、車は大きな買い物です。店舗とは購入後も長い付き合いになる可能性があるため、購入先の決定は慎重に行いましょう。実際に店舗を訪れたときに、スタッフの対応だけでなく店舗全体の雰囲気もチェックします。店舗や担当者との相性も少なからずありますので、自分の直感に任せるのも有効です。
また、車選びの観点では試乗ができるかどうかも重要なポイントになります。車との相性が悪ければ事故につながりかねません。運転が苦手な方は、試乗サービスの有無も確認しておくと安心です。
4.車種やグレードを決定する
購入先の店舗が決まったら、スタッフと相談を重ねて車種を選びます。具体的な希望が決まっていない場合は、ボディタイプやカラーだけでなく利用シーンを共有すると生活に適した車種をピックアップしてくれるでしょう。
車種が決定するとグレードの選択に進みます。求める性能と予算を考慮しながら最適なグレードを決定しましょう。グレードとは別で追加できるオプションも、この段階で希望を伝えておきます。
5.見積もりを取る
車種やグレード、オプションなど細かい項目が決まったところで見積もりを出してもらいます。このとき、合計金額だけでなく内訳もひとつひとつ確認しておくことが大切です。カラーの選択ミスやオプションの追加漏れがあった場合はトラブルになりかねないため、スタッフとともに入念にチェックしていきましょう。
内容に不明点がある場合はこの段階で確認します。試乗可能な店舗であれば、承諾する前に一度運転しておくのがおすすめです。試乗には予約が必要なこともあるため、希望があれば早めに伝えておきましょう。
6.必要書類を準備する
見積もりの内容に納得できたら、手続きの前に必要書類を準備します。そろえるべき書類はどの車種でも変わりませんが、店舗によって多少異なる可能性がありますので直接確認しておくと安心です。
あらかじめ必要なものが分かれば早めに準備できます。手続き直前になって焦る事態にならないよう、時間に余裕があるときに少しずつそろえておくのもおすすめです。特に車庫証明、印鑑証明などは発行受付の時間帯が限られているため、事前にチェックしましょう。
7.契約をする
無事に全ての項目が決定したら、いよいよ本契約に進みます。決定事項を再度確認しながら、お互いの認識に齟齬がないよう手続きを進めていきましょう。ディーラーに古い車の下取りを依頼する場合は必要書類も増えますが、購入手続きと同時に行うため不足がないか確認しておくと安心です。
万が一契約内容に不明点や不安な部分があれば、手続きが完了する前に確認しておきましょう。特に初めて車を購入する方は手続き自体に慣れていないため、少しでも不安を解消して契約することが大切です。
8.納車を待つ
契約から納車までは、1週間~3週間程度の期間を要するケースが一般的です。中古車買取業者などに古い車を売却した方は、手元に車がない状態が続くため、代車として利用できる車があれば手配してもらいましょう。
納車までに必要な手続きがある場合は当日までに済ませておきます。納車が遅れると生活にも影響しますので、チェック漏れがないようメモに残しておくのもおすすめです。
新車購入の手続きに必要な書類
軽自動車と普通車では必要書類が異なります。ここでは、軽自動車と普通車に分けて一般的に必要とされる書類をピックアップしました。
軽自動車の場合
軽自動車を購入する場合、以下のものが必要となります。
・認印
・住民票の写し(発行から3か月以内のもの)
・保管場所届出
基本的に必要となるのは、認印と発行から3か月以内の住民票の写しです。住民票は、現在住んでいる住所にある役所で手に入れられます。認印については簡単に用意できるでしょう。
ただし、住んでいる市町村によっては保管場所届出が必要になります。警察署で取得できますが、販売店が代行で用意してくれる場合も多くあるため、一度相談してみるとよいでしょう。
普通車の場合
普通車の場合は、以下のものが必要となります。
・実印
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・車庫証明
まず実印を用意しなければなりません。それと印鑑証明書も役所で取得しておきましょう。印鑑証明書は発行から3か月以内のものが有効です。
次に、車庫証明を取得する必要があります。管轄の警察署で申請できますが、多くの場合、手数料を支払うことで販売店が代行してくれるでしょう。
新車購入で予算を抑えるポイント
新車は魅力的ですが、購入費用は高額になりがちです。ローン契約するにしても、月々の負担を減らしたいと考える方がほとんどでしょう。
新車には定価が設定されていますが、安く購入できるケースがあります。ここでは、購入予算を抑えるためのポイントを紹介します。
安く購入できるタイミングにする
新車をできるだけ安く購入したい場合は、キャンペーンを狙うとよいでしょう。キャンペーンは3月や9月などの決算期や、フルモデルチェンジの時期に実施されるケースがあります。これらの時期であれば、通常よりも値引きしてくれる可能性もあります。
また、月ごとに販売台数のノルマを設定していることがあるため、月末に商談するのも選択肢のひとつです。
OEM車を検討する
特定のメーカーで製造した車を、別々のブランドで販売するケースがあります。これらはOEM車と呼ばれ、例としてダイハツが製造しているトールは、トヨタブランドでルーミーとして販売されています。
OEM車は、比較的安価に価格設定されている場合もあるので、メーカーにこだわりがなければチェックしてみるのもよいでしょう。基本的なデザインや性能は共通しているので、エンブレムの違いなど個性を出したい方にもおすすめです。
条件を絞り過ぎない
新車の購入予算を押さえたい場合は、グレードやオプション装備などの条件を絞りすぎないことも重要です。特定の機能や装備にこだわりすぎると、ハイグレードで高額なモデルしか選択肢がなくなるかもしれません。オプション装備によっては、追加で高額な費用が発生するでしょう。
自身の使用用途を想定して、必要最低限の機能・装備だけを決め、その中で可能な限り安いグレードやオプションを選択することが大切です。
新車購入時における注意点
ここでは新車を購入する際、押さえておきたい注意点を紹介します。購入費用の内訳を確認する重要性や、ローンの金利、アフターサービスの違いを確認する必要性などを把握できるでしょう。後悔しないためにも、事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。
購入費用の内訳を確認する
新車を購入する際、本体価格以外にもさまざまな費用が発生します。自動車税や自動車重量税などの税金、自賠責保険料、各種手続き費用など、見積書には多くの項目があります。
中には何の費用なのか分からないケースもあるので、担当の営業マンに質問することをおすすめします。不要であれば省けないか相談してみるのもよいでしょう。
ローン購入の場合は種類や設定を確認する
新車をローンで購入する方も多いでしょう。ローンにも多くの種類があり、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。
ディーラーローンや銀行ローン、自社ローンなど、各々金利が異なるので、費用の総額に大きく影響します。しっかりとシミュレーションを行い、比較して判断しましょう。
また、残価設定ローンなど、月々の支払いの負担が軽いローンもあります。ただし、車を手放す際に高額な費用が発生する可能性があるため、契約内容をしっかりと確認することが大切です。
アフターサービスを確認する
新車は簡単に壊れるものではありませんが、故障リスクが全くないわけではありません。購入後は、オイル交換やタイヤの空気圧チェックなど、定期的なメンテナンスも欠かせません。そのため、新車購入後のアフターサービスについても確認しておきましょう。
メンテナンスパックに加入する場合は、どこまでの部品交換や点検が含まれているのか確認しておきましょう。メーカー保証の内容についても把握しておくことをおすすめします。
新車購入にかかる税金や補助金もチェックしておこう
新車購入にかかる費用は、車両本体価格だけではありません。各種税金についても確認しておく必要があります。
ここでは、車の購入にかかる税金と、支払い方法についてまとめています。またエコカー減税制度や補助金についてもピックアップしました。
車の購入にかかる税金と支払い方法
車の購入にかかる税金と、その支払い方法は、以下の通りです。
税金の種類 |
特徴 |
支払時期 |
支払い方法 |
自動車税 |
車の排気量で変動する |
毎年5月末までに支払う |
現金払いやクレジットカードなど |
環境性能割 |
環境性能に応じて減税・または免税される |
購入時 |
現金払いやクレジットカードなど |
自動車重量税 |
車の重量で変動する |
新車購入時・車検時 |
現金払いやクレジットカードなど |
消費税 |
10%がかけられる |
購入時 |
購入費用に上乗せされる |
エコカー減税制度とは
エコカー減税制度とは、環境性能の高い車に対して、税制上の優遇措置を与えるためのシステムです。当初は2021年4月30日までの適用となっていましたが、税制改正によって、2026年4月30日まで延長されました。
・次世代自動車(電気自動車やプラグインハイブリッド自動車など)であれば免税
・2030年度燃費基準90%を達成した車であれば「免税」
・2030年度燃費基準70%~120%達成した車であれば25%~50%軽減
上記のように、燃費基準の達成度合いに応じて、減税や免税が決まります。ただし、制度の内容は更新されていくので、最新情報は担当者に問い合わせてみてください。
条件によっては補助金が受けられる場合も
条件によっては、補助金が受けられる場合もあります。よく知られている補助金は、「サポカー補助金」と「CEV補助金」の2つです。
サポカー補助金とは
・安全運転のサポート性能が高い車に対してかけられる補助金
・「購入補助」とサポート機能の「導入補助」の2つの補助制度で構成
CEV補助金とは
・CEV(クリーンエネルギー自動車)を購入した場合に交付される補助金
・一般社団法人次世代自動車振興センターから申し込みが可能
新車購入とカーリースで悩んだときの比較ポイント
新車購入とカーリースは、一体どちらがお得なのか、気になっている方も多いでしょう。比較するべきポイントとしては、「費用」「手間」の2つです。
またどちらがお得かを見極めるためには、カーリースの特徴も詳しく理解しておく必要があるでしょう。ここでは、新車購入とカーリースを比較しながら、どちらがお得なのかを解説します。
費用で比較
|
初期費用 |
車検 |
税金関係 |
メンテナンス |
総額 |
新車 |
車両価格や事務手数料、自賠責保険料、環境性能割など |
車検時の検査費用、修理費用、自賠責保険、自動車重量税など |
自動車税または軽自動車税を毎年 |
必要に応じて |
リースより安くつく場合も |
カーリース |
なし |
定額に含む(プランによる) |
定額に含む |
定額に含む(プランによる) |
新車より高くつく場合も |
上記は、新車をローンで買った場合と、一般的なカーリースを利用する場合を費用で比較したものです。新車の場合、車両の本体価格や諸費用などの初期費用がかかります。新車を購入する際は、一般的には頭金を入れる場合が多いでしょう。一方カーリースでは初期費用がいらないため、頭金を用意する必要がありません。
車検、税金、メンテナンス面で比べてみても、新車購入の場合にはそれぞれ支払いが必要なのに対し、カーリースは毎月の支払額に含まれているため、別途支払う必要がありません。
一見、カーリースのほうがお得に見えますが、カーリースには初期費用や車検代、税金なども毎月の支払額に含まれていることから、月々の支払金額が高くなる傾向です。そのため最終的に払い込む総額で比べれば、新車を買うよりもカーリースのほうが割高になる可能性もあります。
手間暇で比較
カーリースはリース会社が車の所有者にあたるため、車検や税金の支払い請求は利用者のもとには届きません。利用者が支払うのは毎月の定額料金です。そのため税金の支払いや、車検代の支払い、自賠責保険の支払いなどの手間はかかりません。
またカーリースはあらかじめ契約の期間が決まっているため、売却したり、新たに購入したりする際に発生する手続きの手間も省けます。時間や労力の負担で比較した場合、新車を購入するよりカーリースのほうが軽減できるでしょう。
しかしリース車には走行距離の制限があるため、上限を超えると追加料金を支払わなければなりません。遠出する方は距離が気になってしまうこともあり、別の意味での手間やわずらわしさがある点は注意が必要です。
新車購入の予算を抑えるなら中古車もおすすめ
新車には最初のオーナーになれるという魅力がありますが、まとまった資金が必要というデメリットも存在します。
お気に入りの車をお得に購入するなら中古車もひとつの選択肢です。中古車には購入資金を抑えられるだけではなく、掘り出し物を見つけられることや納期までの期間が早いといった魅力もあります。ここでは、中古車がおすすめといえる3つの理由について見ていきましょう。
新車購入よりも安く手に入る
中古車は新車よりもお得な価格で販売しており、予算が限られているときでも豊富な選択肢の中からお気に入りの車を選べます。
全ての新車は傷のない状態で販売しており、車両ごとによる価格の差異はありません。一方で中古車は年式、走行距離、ボディカラーなどによっても価格が変わることがあり、人気の車種をお得な価格で手に入れられます。
中古車なら新車と同じ予算で、ワンランク上のグレードの車を買うことが可能です。中古車は購入費用を抑えたい方やハイグレードの車を安く購入したい方に向いています。
新車購入よりも掘り出し物が多い
中古車ではメーカーを問わずさまざまな車種や年式の車を販売しており、希少性の高い車を見つけることが可能です。
ディーラーでは基本的に現行のモデルのみを販売しており、生産終了した車を取り扱うことはありません。一方で中古車では限定生産のモデルや特別仕様車なども取り扱っており、さまざまな車種の中からお気に入りの車を選べるので便利です。
中古車販売店は通常の中古車の他に、試乗車やレンタカーとして使用していた車を販売していることがあります。高品質の車を低価格で買えるので、お得に車を購入したい方は中古車を選択肢に加えるとよいでしょう。
新車購入よりも納車が早い
中古車は新車よりも購入から納車までの期間が短く、すぐに運転できるというメリットがあります。ディーラーは受注生産で新車を販売しており、注文を受けてから納車するまで待たなければなりません。
カーオーディオやサンルーフなどの特別オプションを注文すると、さらに時間を要してしまいます。場合によっては、2か月以上待たなければならないこともあるでしょう。一方で中古車は生産の過程がないため、短期間での納車が可能です。
PRお得な未使用車をチェック
※価格は支払総額
まとめ
新車を購入する場合、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。どこで購入するか、どのようなボディタイプにするかなど、ひとつひとつ慎重に判断しましょう。各種証明書や印鑑など、必要なものを把握しておくと、購入の手続きがスムーズです。
また見積書の内容を確認したり、ローンの金利や内容をチェックしたりなど、注意点についても押さえておきましょう。購入費用を抑えたい場合は、中古車もぜひ検討してみてください。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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