ハイブリッドの中古車を購入するメリットは？購入時の注意点とおすすめ車種
エコカー減税や環境性能割の優遇措置、燃費性能の面でハイブリッドの需要は年々高まっています。新車でハイブリッド車を購入すると価格が割高であるため、中古車で購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
ハイブリッド車を購入することによって、これまでかかっていたガソリン代などの維持費の負担が減り、静かなエンジン音で走行可能できるなどのメリットがあります。
しかし、ハイブリッドの中古車にはバッテリーの寿命や劣化などデメリットも存在するため、購入前に注意点を押さえておくことが大切です。ここでは、ハイブリッドを購入する際のメリット・デメリット・注意点などについて紹介しますので、参考にしてください。
※目次※
・ハイブリッド車購入のメリットは燃費が良い、環境への配慮、減税の優遇措置を受けられる。
・ハイブリッド車購入のデメリットはバッテリーの劣化や寿命、交換費用がかかる。
・お得にハイブリッドを購入したい方はネクステージがおすすめ。豊富な在庫数と専門知識を持つスタッフが在籍。
中古車を購入するならハイブリッドを検討しよう！
環境に優しい車であるハイブリッド車は、エンジン車と比べて燃費効率が良いことや排気ガスの量を抑えることができるため、ユーザーからのニーズも高まっています。また、社会全体が環境への取り組みを積極的に行っている中、これからの時代はますますハイブリッド車や電気自動車の需要が高まっていくことでしょう。
このような背景から、車の買い替えや購入の際にハイブリッド車も選択肢の一つとして考えられるのではないでしょうか。ここでは、ハイブリッドの仕組みや特徴について紹介します。
ハイブリッドの定義とは？
ハイブリッドと聞くと環境に優しい、燃費の良い車とイメージする方も多いでしょう。ハイブリッドとは、エンジンの力とモーターの力を使って走行する車のことを言います。
ガソリン車の場合は発進や加速時に多くのエンジンの力を必要としますが、ハイブリットカーはモーターとエンジンの力を借りて発進・加速が可能です。そのため同じ大きさの車と比べて見てもガソリン代がかからないというメリットもあります。
ハイブリッドシステムの仕組み
ハイブリッド車には「ストロングハイブリッド」の他に「マイルドハイブリッド」と「プラグインハイブリッド」という2つのハイブリッドシステムの仕組みがあることはご存知でしょうか。
モーター機能付きのマイルドハイブリッドは、通常の走行はエンジンがメインで行い、モーターは減速時や加速時のサポート役として使用されます。ハイブリッド車でない車よりも10％~15％燃費が良くなることや、ストロングハイブリッドよりも低コストです。
外部充電機能付きのプラグインハイブリッドは外部から充電が可能なハイブリッド車で、電気モーターをメインとして使用する仕組みを取っています。電気が切れた場合でもエンジンに切り替えて走行できる点が特徴的です。
ハイブリッドの方式の種類と特徴
ハイブリッド方式の基本である「ストロングハイブリッド」は異なる3つの方式があり、エンジンが停止した状態でも電気とモーターの力によって走行ができるようになっています。
この2つの力を利用することによって低燃費を実現することが可能ですが、動力の使い方によって「パラレル方式」「シリーズ・パラレル方式」「シリーズ方式」の3種類に分けることが可能です。それぞれの特徴についてまとめましたので、以下から確認しましょう。
パラレル方式の特徴
パラレル方式の特徴としてはエンジンがメインとなり、発進時や加速時などのパワーが必要になるときにモーターが作動する仕組みを取っていることです。メインはエンジン、サポートをモーターが行うというシンプルな機構となっています。
エンジンの苦手分野である発進時や加速時にモーターの特性を生かすことによって、効率よく燃料を使用することを実現しました。
シリーズ・パラレル方式の特徴
シリーズ・パラレル方式（スプリット方式）はエンジンとモーターを必要に応じて使い分けて走るシステムのことを言います。発進や低速時には電気モーター、通常の走行はエンジン、加速時にはエンジンとモーター両方を効率よく使って走行が可能です。
また、パラレル方式で使用しているストロングハイブリッドシステムの重量は、3つのシステムの中でも軽いため、小型のハイブリッド車に採用されることもあります。
シリーズ方式の特徴
シリーズ方式は、基本的にエンジンは発電機を回す時に利用し駆動は電気モーターで行うため、モーターで走る電気自動車と言えるでしょう。バッテリーの電気でモーターを回し、電気が減っていくとエンジンで発動機を回して発電を行う仕組みです。
モーターで走るため電気自動車の要素がありますが、エンジンを搭載しているのでハイブリッドカーの種類として扱われます。
ハイブリッドの中古車を購入するメリット
ハイブリッド車の中古車を購入すると、燃費性能はもちろんのことエコカー減税の優遇や環境面の配慮などが挙げられるでしょう。また、購入後を考えると価値が下がらない車を所有していることも魅力的です。
ここではハイブリッドの中古車を購入するメリットについてまとめましたので、購入時の判断材料にしてください。
燃費性能
ハイブリッド車はエンジンとモーター2つを使い分けて走行を行うため、エンジン車と比べて見ても燃費性能に優れています。
ハイブリッド車はエンジン車と比べても車両価格は高く設定されていますが、毎月の維持費としてかかるガソリン代を抑えることもでき、給油などの手間が省ける点もメリットと言えるでしょう。
減税の優遇
エコカーとは排ガス・燃費基準をクリアした車の総称を言い「エコカー減税」や「環境性能割」の優遇減税を受けることができます。
車にかかる税制は主に「自動車税」「自動車重量税」「軽自動車税」ですが、エコカーはこれらの税金面で有利です。ハイブリッド車などの燃費の良いを購入するとエコカー減税で自動車重量税を軽減が可能となり、環境性能割は自動車の燃費性能に応じて0~3％軽減されます。
購入時こそ高い印象を受ける車両価格ですが、税金を計算し直すことによって負担が減ることはハイブリッド車購入の選択肢につながるのではないでしょうか。
（参考：『自動車関係税制について（エコカー減税、グリーン化特例 等）｜国土交通省』）
静かなエンジン音
ハイブリッド車のエンジン音が静かで、近くを通る時に気づかなかったという経験を持つ人もいます。ハイブリッドは発進や加速時などの振動もガソリン車と比べても少なく、モーターを使用しているということもあり、スムースな走行を実現しました。
特に周囲が静まり返っている時に、エンジン音が大きいと住宅街などでは迷惑になってしまうことがありますが、ハイブリッド車は大きな音を出さずに走行できる点は優秀だと言えるでしょう。
値落ちしにくい
燃費の良さやエコカー減税や環境性能割の優遇減税を受けられることで、ハイブリッド車の需要は年々高くなっていますが、中古車市場においてはどのような変動を見せているのでしょうか。
人気の車種など市場の変動によって変わるので確定的なことは言えませんが、ハイブリッド車の価格は下がりにくいと予想されています。
環境面での配慮
ハイブリッド車は電気で走行中はCO2の排出を抑えることができるので、地球に優しく、環境面での配慮がされている車と言えるでしょう。
また、政府が温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を掲げました。これによりSDGs（Sustainable Development Goals：持続可能な開発目標）に向けて環境問題や社会問題に取り組む必要があります。
自動車業界もハイブリッド車や電気自動車など環境に優しいとされる車を通じて、目標達成に向けて貢献していく姿勢が重要です。
ハイブリッドの中古車を購入するデメリット
ハイブリッドカーは燃費や環境面で優れているなどメリットについてお話しましたが、中古車を購入する際には少なからずデメリットも存在します。
ここでは中古車購入時のデメリットとして「車両価格の高さ」「バッテリーの劣化と寿命」「バッテリーの交換費用」「室内空間が狭い」について解説しますので、購入時の参考にしてください。
車両価格の高さ
ハイブリッド車はガソリン車と比べて車両価格が高いことがデメリットです。アルファード（トヨタ）のモデルGは、ガソリン車が453万9,000円に対して、ハイブリッド車は534万4,000円と約90万円近くハイブリッド車の車両価格が高く設定されています。
しかし、燃費面を見てみるとWLTCモードでガソリン車は10.8km/L、ハイブリッド車は14.8km/Lと燃費性能では優れているため、価格帯を重視するか燃費性能を重視するかはユーザーの状況によっても変わってくるでしょう。
バッテリーの劣化と寿命
ハイブリッド車の場合、駆動用バッテリー（リチウムイオンバッテリー・ニッケル水素バッテリーの種類は車種によって異なる）に寿命があり、保証としては新車登録日から5年間かつ期間中の走行距離は10万kmまでが一般的です。
ただし、ガソリンを併用して使用する場合、バッテリーの負荷は少なくなっています。メーカーによっては駆動用バッテリーの点検が必要となった際に警告灯が点灯したり、警告メッセージが表示されたりしますので、サインが出た際には点検を受けるようにしてください。
バッテリーの交換費用
ハイブリッド車に搭載されている駆動用バッテリーの交換時期の目安は、車の車種やタイプによって異なります。ハイブリッド車の平均寿命は8年以上が多く、走行距離で換算すると10万kmで5年を目安に交換を行うことが一般的な考え方です。
交換にかかる費用は決して安くはなく、保証期間外の修理はおおよそ10万~40万円台となるので、ハイブリッドの購入を検討している方はあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
また、駆動用バッテリーの交換が必要かどうかは直接判断はできず、交換自体はディーラーが整備工場で行うことになりますので、無理に自分で確認することは控えてください。
室内空間が狭い
ハイブリッド車は大きな駆動用バッテリーを搭載する必要があるため、車のフロントシート下やリアラゲッジルームの床下に配置されます。
そのためガソリン車と比べると多少室内サイズに違いがある車種も存在しますが、ガソリン車と比べてもあまり差は感じられません。気になる方は実際に試乗して比較してみることをおすすめします。
ハイブリッドの中古車を購入する時の注意点は？
ここまでハイブリッド車のメリットとデメリットについて紹介してきましたが、ハイブリッドの中古車を購入する際にはどのような点について気をつけるべきなのでしょうか。
そこで、購入時に押さえておきたいポイントとして「走行距離と年式のバランス」「メーカーの保証期間」「修復歴の確認」について紹介しますので、以下から確認しましょう。
走行距離と年式のバランス
ハイブリッドの中古車を購入する際にまずチェックして欲しいことは走行距離と年式のバランスです。例えば、年式が古いにも関わらずバッテリーが交換されていないものは購入後に交換が必要になり、モデルによって交換費用が割高になる傾向が高いと言えます。
また、オートオークションでは年式に関わらず走行距離が少ないハイブリッド車は敬遠されがちです。理由としては長期間乗車しないことで放電によるバッテリー性能の低下といったことが考えられます。
購入時には車両価格が安いということだけに注目せず、走行距離と年式のバランスが良い車を検討するようにしましょう。
メーカーの保証期間
中古車を購入する際に「販売店保証」と「メーカー保証継承」の2種類あるということはご存知でしょうか。一般的に中古車を購入する際には購入後のアフターサービスとして保証を付けるか否か考えますが、販売店の保証内容によっては支払い金額が高額になるケースがあります。
販売店保証は、その名の通り購入した販売店で受けられる保証のことを言い、一般的に期間は1年~3年、走行距離無制限（有料）です。販売店によって内容が制限されていたり、保証限度額が制限されていたりすることもありますので、保証内容の確認は忘れずに行うようにしましょう。
メーカー保証継承は新車購入時にメーカーが付けた保証のことを言います。保証期間ならびに保証走行距離の期限を迎えずに名義人が変更された場合に、次の名義人が残りの保証期間を引き継げる保証です。保証期間や走行距離は一般保証で3年または6万kmのいずれか早い方と定められています。
中古車を購入する際には販売店に「販売店保証」のほかに「メーカー保証継承」が対象なのか確認し、費用や条件などを確認した上でどちらを選択するか見極めることが大切です。
修復歴の確認
ハイブリッド車はエンジン車と比べて修理費が割高傾向にありますので、中古車を選ぶ際には駆動用バッテリーや修理歴の有無について確認するようにしましょう。
特にハイブリッド車の主要部分であるバッテリーは劣化するパーツでもあることから、購入時に寿命や状態をチェックすることが重要です。
また、修理や点検内容は「定期点検整備記録簿」を参照するとこれまでの整備記録を確認でき、前の所有者がきちんとメンテナンスを実施していたのか読み解くこともできます。
購入後のトラブルを未然に防ぐためにもできるだけコンディションの良い車を選ぶとともに、保証内容やアフターサービスの確認を行うことも大切です。
ハイブリッドのおすすめ中古車の相場はコレ！
ハイブリッド車は各自動車メーカーも力を入れて取り組んでいる分野であり、次々と新しいハイブリッド車が誕生しています。しかし、価格もエンジン車と比べて高額であるため、新車ではなく中古車で購入を検討している方もいるでしょう。
ネクステージは修復歴車（事故車）の取り扱いはなく、徹底的な品質管理にこだわりを持っています。ここではおすすめのハイブリッド車「スズキ：ソリオ」「トヨタ：プリウス」「日産：セレナ」についてピックアップしましたので、参考にしてください。
スズキ：ソリオ
新型ソリオのCMは息の合ったダンスと「ソ・ソ・ソーリオ」と軽快なリズムで始まるので、思わず口ずさみたくなる方も多いのではないでしょうか。ソリオはコンパクトでありながら室内は広く、荷物をのせた状態でも5人まで乗車することが可能です。
マイルドハイブリッド方式を採用しており、HYBRID MZ（2WD）で燃費性能（WLTCモード）は19.6km/Lとなっています。中古車市場は新しい年式のものが多く、相場価格は約80~140万円程度です。
（2021年4月時点の情報です）
（参考：『ソリオ（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ：プリウス
プリウスは停電などが起こった際に電気製品が使用できるようアクセサリーコンセントを標準搭載としました。また、親しみやすく飽きのこないデザインは老若男女に受け入れやすいものに仕上がっています。
プリウスはストロングハイブリッドであるシリーズパラレル方式を採用しており、タイプSで燃費性能（WLTCモード）は30.8km/Lと日々進化を成し遂げているハイブリッド車です。中古車相場価格は約150~200万円程度で取り扱い数が多くあります。
（2021年4月時点の情報です）
（参考：『プリウス（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
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※価格は支払総額
日産：セレナ
セレナはミニバンクラスの中でNo1の室内長と幅を誇り、どの座席でもゆったりと座れるようなシート設計を採用しました。また、360°セーフティアシスト（全方位運転支援システム）を全車標準搭載し、死角になりやすい車の動きを検知し安全運転をアシストします。
セレナはシリーズ方式を採用しており、e-POWER Gで燃費性能（WLTCモード）は18 .0km/Lです。中古車相場価格は約130~230万円程度で取り扱い数も非常に多くあります。
（2021年4月時点の情報です）
（参考：『セレナ（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
まとめ
ハイブリッド車は燃費が良く環境面での配慮などから人気が高い車ですが、バッテリーの寿命や交換費用を考えると中古車の購入を悩む方もいるのではないでしょうか。
しかし、エンジンと併用して使用することでバッテリーの寿命を延ばせることやメンテナンスをきちんと行うことで改善することは可能です。
ネクステージは多くのハイブリッド車の取り扱いがあり、お気軽にお見積もりや相談などすることができます。購入や買い替えを検討中の方は、ぜひネクステージへお問い合わせください。
