中古車購入の手付金とは?必要性や相場の目安と支払う時の注意点をご紹介
中古車を購入する時に手付金というお金を求められる場合がありますが、何に必要なお金なのかが分からない方もいるのではないでしょうか。また、予め予算として考えておきたい時に、費用の目安や返してもらえるのかも気になるところです。
この記事では快適に車を購入していただくために、中古車購入における手付金の解説と注意点、その相場などについて説明していきます。中古車を買うことを考えている方は、是非ご参考ください。
※目次※
・中古車購入で払う手付金って何のお金?手付金の考え方とその種類を見ていきます。
・支払う手付金の相場とキャンセル時の返金事情や中古車購入における注意点を説明していきます。
・選べる中古車の種類、台数が豊富なので手付金で中古車をとり置かなくても良い「ネクステージ」で販売されている人気車種をご紹介します。
中古車購入の手付金とは?
中古車を購入する際の費用の一つとして、手付金と呼ばれるお金が発生することがあります。この手付金とはどのようなシーンで必要になるのでしょうか。また、中古車購入において、似たような費用に頭金というものがあり、手付金と意味合いを誤解する方も少なくありません。
ここでは、中古車購入における手付金がどのような用途で支払う必要があるのか、また頭金との違いについて説明します。
手付金とは購入意思の証拠
手付金とは、不動産や車の売買契約を行う際に、売り手側に購入の意思を証明するために支払われるお金のことです。購入意思を証明することでお店に車を押さえてほしいという意思を表すことができます。
そのため、手付金は契約成立の証明という意味を持っているのです。しかし、手付金を払ったら必ず買わなくてはいけないという訳ではありません。条件が付きますが、キャンセルすることは可能です。
手付金と頭金は違う
中古車を購入する時に発生する費用の中には、先ほど説明した手付金と間違われやすい費用として頭金があります。どちらも支払うタイミングが納車前なので混乱しやすい費用ですが、この二つの費用は明確に異なります。
手付金は購入意思の証明のためのお金である一方、頭金は代金の一部を先に支払うものです。ローンを組む場合、頭金を先に支払うことで審査に通りやすくしたり借入額を抑えられるメリットがあります。
最終的にどちらも購入費用に充てられるものですが、手付金は「契約時」である一方、頭金は「購入時」した状態であるため必要になるシーンも異なるのです。
中古車購入はどれに該当する?手付金の種類
中古車購入において、手付金とは購入意思の証明と説明してきましたが、手付金には大きく分けて「解約手付」「違約手付」「証約手付」の3種類存在します。それぞれ少しずつ意味が異なるため、中古車購入でどの種類の手付金を使っているのか、またそれがどのような手付金なのかを理解することは快適な買い物をするためには大切です。
ここでは3種類ある手付金の内容と中古車購入における手付金がどれに当たるのかを解説していきます。
解約手付とは
解約手付とは、条件を満たす事でどちらか一方の意思だけで契約を解約できる手段に使用される手付金です。中古車販売における手付金はこの解約手付を意味します。
契約を解約する時は、売主側の意思の場合は手付金の倍額を支払い、買主側の意思の場合は手付金の返金を求めない事で成立します。そのため、売買の本契約前に出来る口約束等のトラブルを回避する手段として活用されているケースが多いです。
似たようなものに「申込証拠金」がありますが、こちらは購入の意思を表すために売り手に預けることで優先して購入できる権利を得ることを目的としています。売買成立はされないため、キャンセルした場合でも返金されるケースが多いです。
違約手付とは
違約手付とは、契約で債務不履行が発生した場合に違約金が発生することを指します。買い手側が約束にそむいた場合は、この手付金が違約金として売り手側に支払わる仕組みです。また、売り手側が約束にそむいた場合、支払った手付金の他に手付金と同額の違約金を別途支払うことになります。
ここで注意が必要なのは、違約手付金はあくまでも債務日履行で没収される担保のようなもので、別途損害賠償請求をされる可能性もあるということです。契約時に違約時の確認を売り手と買い手双方での合意が必要なため、違約に関する情報はしっかりと抑えることで後々のトラブルを防ぐことができます。
証約手付とは
証約手付とは、売買契約が成立したことを証明するために買い手が売り手に支払う手付金のことで、主に不動産売買で用いられます。
不動産は契約成立のタイミングが分かりにくいことから、いつから契約になっているのかを明確にする目的で授受されるケースが多いです。
中古車購入の手付金はいくら支払うの?
手付金はその性質上現金で支払うため、どれくらい必要なのか疑問に感じるでしょう。
中古車購入における手付金は「解約手付」のため、キャンセルすることは可能です。しかし、購入に至った場合はその手付金はどうなるのでしょうか。ここでは手付金の相場と、購入後の手付金の行方について紹介します。
手付金の相場について
手付金の値段の相場は販売店で違いはありますが、およそ中古車の値段の1~2割で設定されることが通常です。そのため、100万円の中古車の売買契約を結ぶ際は、約10~20万円のお金を準備する必要があります。
販売店によっては手付金を安く設定していたり、交渉次第で安くできたりすることもあるので、まとまったお金を準備するのが難しいという場合は販売店に相談してみましょう。
しかし、注意が必要なのは安すぎる手付金にする時です。解約手付は倍額で解除できてしまうため、自分よりも条件の良い買い手が現れた時に、倍額を支払っても売主のメリットが多いと判断されてしまう場合も考えられるためです。
購入しても返金されない
手付金は基本として購入費用に充てられるため購入後に返金されることはありません。そのため、実際に支払う費用は総額から手付金を引いた額になります。
100万円の中古車を例にすると、手付金で10~20万円支払った場合残りの差額である80~90万円が支払い残額です。
このように、最終的に購入金額に含まれる事から、頭金と間違われるケースもあると言えます。
中古車購入をキャンセルしたら手付金は返してもらえるの?
契約成立時の手付金が制約後の中古車購入金額に充てられるため返金されないことはわかりましたが、キャンセルした場合手付金はどうなるのでしょうか。
キャンセル時の手付金の扱いは「どこで運輸したか」「解約のタイミング」「どちらが解約したか」が重要です。ここからは、中古車の主な購入方法である中古車販売店、オークション代行業者でキャンセルした時の手付金の返金の有無について解説します。
中古車販売店の場合
中古車販売店での売買契約で買い手側がキャンセルする場合、原則手付金は返金されません。しかし、ここには大きな注意点があります。
買い手の都合でキャンセルができるのは「契約の履行がされるまで」となり、その場合支払った手付金を放棄することで成立します。しかし、契約の履行がされた場合は一切キャンセルはできません。
オークション代行業者の場合
オークション代行業者は、すでに中古車を所有しているのではなく、中古車オークションで落札して車を用意します。そのため、申込金は中古車販売店と近い相場である5万~10万円に対して、手付金は5万~100万円と幅広い相場が取られています。
手付金の相場が広い理由は、オークション代行業者の中には資金力がない業者もあるためです。オークションでの購入資金がない時は、落札金額の半分から全額を手付金として請求しなければ車を仕入れられないため、希望する車によって金額も変動してしまいます。そして、オークション代行業者でキャンセルをした場合の手付金の返金については、落札の有無で返金されるかが変わってきます。
落札済みでキャンセルした場合は基本的に手付金、申込金ともに全額返金されません。反対に落札できなかった場合のキャンセルは支払った手付金、申込金の中から手数料が引かれた分が返金となるケースがあることを理解しておきましょう。
中古車購入の手付金で知っておくべき注意点
中古車購入の手付金の基本的な考え方はお伝えしましたが、手付金に関する事情は販売店や販売手法次第です。そのため、知っておかないと後々にトラブルや誤解を招いてしまう手付金に関する注意点がいくつかあります。
中古車購入における手付金の注意点を実例等をもとに説明しますので、注意点を理解した上で取引を行いましょう。
個人売買はトラブルの可能性がある
オークションやフリマ、知人などとやり取りを行う個人売買は、トラブルが起きる可能性が高い傾向にある取引方法です。手付金以外にもトラブルを招く可能性が多い事を理解しておきましょう。
また、個人売買において手付金は基本的に買い手と売り手の双方の交渉によって決まるため、必ず必要ではなく相場に関しても交渉次第となっています。そのため、手付金を低く設定した場合は契約解除されるリスクなども忘れてはいけません。
例えば、交渉によって中古車を50万円で購入するために1万円の手付金を支払った後に、別の人がその中古車を60万円で購入するとなり売り手側から契約解除するケースが挙げられます。
結果的に金銭面での損はしませんが、本当にほしいと思っていた中古車を逃すことになりまねません。また、手付金を事前に支払った場合に、トラブルで金額が戻ってこない可能性もあるため、個人売買に関してはとても注意が必要です。
個人売買は珍しい車や安い車に出会える確率は高いですが、全てのやり取りを基本的に買い手と売り手で行うため、難易度・リスク共にとても高くなります。不慣れな場合は中古車販売店での購入が安心です。
中古車販売店によって名称が違う
中古車販売店によっては、手付金の名称が異なります。まず、中古車販売で支払われるお金の種類は、主に「手付金」と「申込金」の二種類です。
しかし、販売店によっては「頭金」「内金」「申込証拠金」「申込保証金」と呼ばれる場合もあるので、これから支払うお金がどれに相当するのかをしっかり把握しましょう。
手付金だと思って支払ったら実は申込金だった、申込金だと思っていたものが手付金だった、というトラブルは珍しくありません。内容によってはキャンセルできないだけでなく、お金が戻ってこないことも考えられます。これらを回避するためにも、お金を支払う前に販売店に確認するようにしましょう。
中古車はクーリング・オフの適用除外
クーリング・オフ制度は、一定期間内に手続きをすることで契約解除ができるシステムです。しかし、中古車をはじめ自動車購入の場合はよく検討して購入するものと考えられる商品であるため、クーリング・オフの対象外となっています。そのため、購入後に一方的に返還、返金を求めることはできません。
一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会では、自動車における契約成立日を以下の3つの中の内「いずれか早い日」と定めています。
・購入者の名義に変更がされた日
・販売車が購入者の依頼に基づく修理改造架装に着手した日
・車両が購入者に引き渡された日
そのため、キャンセルを希望する場合はこれより以前に限り可能となるため、契約後すぐであれば可能なケースも考えられますが、契約後何かしらの着手がされた場合は難しいでしょう。場合によっては損害賠償などの問題に発展することも考えられるため、契約締結は慎重に行うことが望ましいです。
ネクステージなら選べる台数が豊富にある!
手付金は契約の意思を示し、必要であれば車を押さえておくことができるものです。上手に使うことでスムーズに契約を進めることができますが、場合によってはトラブルの元にもなります。
ネクステージは豊富な在庫を取り揃えているため、無理に手付金を支払わなくとも希望の車をお探しいただけます。ここからは、ネクステージおすすめの中古車を3つご紹介しますので、車選びの参考にしてください。
日産 ノート
日産のノート e-POWERは、2012年に登場した現行型ノートに2016年のマイナーチェンジでe-POWERが追加されたモデルとなります。2016年モデルの登場によって、これまでコンパクト市場にて目立っていなかったノートを市場No1の人気モデルにのし上げた立役者です。
車の特徴としては、e-POWERによる燃費の向上と走行モードの自動切り替えによる様々な道での快適な走行の実現が魅力です。
ネクステージでの取扱台数は約100台と多く、100万円以下のものもあるためe-POWERを体験したい場合にはオススメの車種となっています。
基本スペック&中古車価格帯 |
|
全長×全幅×全高(mm) |
4,100 x 1,695 x 1,520 |
乗車定員(名) |
5 |
燃費消費率(km/L) |
34.0km/L(JC08燃費) |
中古車価格帯(税込) |
約89万~149万円 |
(2021年4月時点の情報です)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタGは3列シートのコンパクトミニバンとして有名です。2003年に販売が開始され、2015年にフルモデルチェンジをしました。フルモデルチェンジに伴い大ヒットし、今なおも新車販売台数の上位に入る車種となっています。
シエンタは室内高が高く、3列シートは折りたたんで収納することで状況に合わせて荷室として利用する等、状況に合わせてアレンジできることが魅力の一つです。
ネクステージでも人気が高く、年式が2015年のモデルに関しては現在100万円以下で購入できるものもあります。
基本スペック&中古車価格帯 |
|
全長×全幅×全高(mm) |
4,235 x 1,695 x 1,675 |
乗車定員(名) |
7 |
燃費消費率(km/L) |
20.2km/L(JC08燃費) |
中古車価格帯(税込) |
約69万~225万円 |
(2021年4月時点の情報です)
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルはコンパクトクロスオーバーのSUVです。コンパクトサイズの車種にも関わらず、広く快適な室内、ガソリン車でもハイブリッドに負けない燃費の良さ、ホンダセンシング搭載によって得た安全性が魅力となっており、日常使いやレジャーでも大活躍です。
ヴェゼルには生産終了となったグレードがいくつか存在しますが、中古車であれば選択肢に入れることができます。一例として、2017年式ヴェゼル ハイブリッドRSは184万円です。
基本スペック&中古車価格帯 |
|
全長×全幅×全高(mm) |
4,330 x 1,770 x 1,605 |
乗車定員(名) |
5 |
燃費消費率(km/L) |
21.2km/L(JC08燃費) |
中古車価格帯(税込) |
約129万円~224万円 |
(2021年4月時点の情報です)
(参考:『ヴェゼル(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
中古車購入における手付金は、売買契約において双方が安心して契約するためにも重要な役割があるお金です。そのため、きちんと手付金について理解しないと万が一のトラブルがあった際に対応が遅くなってしまいます。
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